ダンジョンに転生者が居るのは間違っているだろうか!   作:白廻楓

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第1話:オラリオ

迷宮都市オラリオ

 

そこは広大なダンジョンの上に立つ迷宮都市

 

そこにはヒューマンや様々な亜人が富、名声、力を求め冒険者になるためにやってくる。

 

そして、サクラギ・レンこと俺もたった今、神を名乗る男に転生させられてこの地に降り立った。

実際にはオラリオの門の前だが。

 

俺は無事転生出来た事を確認すると自分の持ち物と服装を確認することにした。

 

持ち物は俺が自称神に転生特典として頼んだ不壊属性を付与された刀のみだった。

 

その刀は柄の部分から刀身まで全てが黒く染められた刀

俗に言う黒刀と言うやつだ。

 

服装は何故か学生服、学ランだ。

 

なんだよ、これあの自称神の趣味か?

 

まぁこれ以上ここに突っ立ってても目立つだけだしとりあえず、オラリオの中に入るか。

 

まずはファミリア探しだな、まぁ期待はしてなかったが案の定、金も無いし今日中に見つけられなかったら野宿だな。

幸いまだ時間も昼頃だし、ファミリア候補も幾つかはある。

 

そういえば、持ち物と服は確認したけどまだ顔を確認してなかったな。

まさかとは思うがこの学ランのように顔まで趣味で創り変えてないだろうな

 

学ランと同様、顔まであの自称神の趣味で創り変えられてはいないかと一抹の不安を覚え俺は近くにある建物の窓ガラスに自分の顔を写す。

 

そこには、黒髪に薄い紫の瞳をした桜木 恋だった頃の顔が写っていた。

 

顔は前世と同じか、あの自称神の計らいか?まぁ、下手に趣味で創り変えられるよりかは、遥かにマシだな。

 

とりあえず確認するべきことは確認したしファミリア探しをはじめますか!

 

俺のファミリア候補は2つ、そのうち1つは確実と言って良いほど入団が出来るだろう。

 

1つは迷宮都市オラリオでも最強の一角である、ロキファミリア

 

もう1つは原作のベル・クラネルが所属している零細ファミリアことヘスティアファミリア

 

まぁ、2つ候補があると言ってもヘスティアファミリアに入るつもりなんだがな。

 

理由は簡単でベル・クラネルの近くに居た方が原作の流れが分かり易いというのが理由だ。

 

ロキファミリアでも原作の流れが分からないことは無いがやはりヘスティアファミリアと比べると分かりにくい。

 

そんなことを考えながら俺はヘスティアファミリアのホームでもある教会に向かうのだった。

 

 

 

 

 

バベル最上階

 

「ふふっ・・・」

 

「どうかされましたか?フレイヤ様」

 

「ええ・・また見つけたのよ。あの子のような純白の魂を持った子とは違う。そうね、例えるなら純白の仮面を被った魂、その純白の仮面の下にどんな色の魂が隠れているのか私にも分からないわ」

 

女神フレイヤのその言葉を聞き、その眷属である都市最強と謳われる冒険者オッタルも僅かだが目を見開く。

主神であるフレイヤにも分からない魂の存在に。

 

「恐れながら、フレイヤ様が望むのならばその者をフレイヤ様の御前に連れてきますが?」

 

「それには及ばないはオッタル、あの子と同様様子を見るわ」

 

「かしこまりました」

 

こうして、サクラギ・レンは自身の預り知らぬ所でロキファミリアと並ぶとされる最強派閥の一角、フレイヤファミリアの主神であるフレイヤに目を付けられるのだった。

 

 

 

 

 

ところ変わって俺はヘスティアファミリアのホームである教会の前に居た。

 

「想像以上にボロいな、というかもう廃虚だな」

 

「ボロくて悪かったね!というか廃虚言うな!一応ここに僕は住んでるんだぞ!」

 

俺が教会の感想を独り言で口にすると後ろから俺の独り言に対する抗議が飛んできた。

俺が振り向くとそこには、ヘスティアファミリアの主神でもありロリ巨乳のヘスティアがそこに居た。

 

「ヘスティア・・・様?」

 

「そうだけど、誰だい君は?人様の家の前に突っ立ってると思いきやいきなり、人の家の悪口を言うなんて!」

 

ヘスティアは俺がホームの悪口をもとい独り言を言っていたことにご立腹のようだ。

それにしてもデカイどこがとは言わないがデカイ

 

「失礼しました。神ヘスティア

俺の名前はサクラギ・レンと言います。ヘスティア様の眷属になりたくてホームであるこの教会を訪ねました。」

 

俺がそう言うとヘスティアはさっきまでの怒気を沈め今度は顔を輝かせてこちらを見てきた。

 

「本当かい!僕のファミリアに入りたいと言うのは本当に本当かい!?」

 

「は、はい、本当です」

 

あまりのヘスティアの勢いに少し気圧されながら答えるとヘスティアは満面の笑みを浮かべ喜びを表した。

 

「やったぁぁぁぁー!!君で2人目の眷属だよ!

でも、どうして僕のファミリアに入ろうと思ったんだい?他にもファミリアいっぱいあるだろ」

 

俺がファミリアに入団出来ることに安堵しているとヘスティアは疑問を俺に聞いて来たので嘘の中に本当のことも交え話をする。

勿論、神に嘘が通じないことなど百も承知だが全てを嘘で塗り固めるより幾分かはマシだろう。

 

まず、嘘の部分はヘスティアが街でファミリアの勧誘をしていた事を聞いてファミリアに来たということ。

そして、本当の部分は俺が転生者で特に行く宛も無かったと言うこと。

 

主神であるヘスティアくらいは俺の事情を知っていた方が何かと都合が良いと思い話した。

 

ヘスティアも最初は信じて無さそうだったが、俺の話が本当だと言うことが分かると真剣な顔になり話を聞いていた。

 

「なるほど、事情は大体分かった。

まぁ、まだ嘘を付いていることはありそうだが一先ず納得はした。

なにはともあれ、君をファミリアに歓迎するよ!」

 

ヘスティアはそう言うと俺をホームの中に連れていきホームの案内をした。案内と言っても1部屋だけだが。

 

俺は内心、ヘスティアに感心していた。

ロリ巨乳などとバカにされていてもやはり、神なのだと俺の全てでは無いが事情を知った上でファミリアに入団を許した懐の深さに感心を抱いていた。

 

「もう一人の団員のベル君はまだダンジョンだから帰って来て無いよ。とりあえずレン君!君に恩恵を授けよう!上の服を脱いでベッドにうつむせになってくれ」

 

俺はヘスティアの言われる通りにする。

すると、ヘスティアは俺の背中にヘスティアがまたがり自然と俺は物理的にヘスティアの尻に敷かれる形になる。

これは良いな!なにがとは言わないが良い!

 

俺がそんな事を考えているとヘスティアが声をかけてくる。

 

「それじゃあ、恩恵を授けよう」

 

そう言うとヘスティアは自分の神血を俺の背中に落とす。

 

恩恵

 

それは人が神に至る為の切っ掛けでもあり、神々が下界を楽しむ為に許された数少ない神の力

 

その恩恵が今、サクラギ・レンに授けられた。

 

 

「終わったよ!」

 

「特に変わった感じはしないな」

 

「恩恵を授けられると力がみなぎる!とでも思ってたのかい。レベル1の恩恵なんて大したことはないさ」

 

恩恵を授けて貰った俺の感想にヘスティアはそう返す。

 

「よし!これで後はギルドに冒険者登録を済ませれば君もダンジョンに潜れるよ!」

 

「冒険者登録はもう明日にします。」

 

「その方が良いね。今から言っても録にダンジョンに潜れないしね。だが、レン君、君に1つ言っておくことがある。」

 

「なんですか?」

 

「ダンジョンに潜って強くなろうとするのは僕も出来る限り協力しよう。

ただ、ムチャだけはしないでおくれよ。

昨日もベル君、もう一人の眷属の子がダンジョンでミノタウロスに追いかけられて死にかけたんだ。僕はベル君もレン君、君も失いたくないだからムチャだけはしないでおくれ。」

 

「分かりました!出来る限りムチャはしません!」

 

今の会話でベルがミノタウロスに襲われたのは昨日と言うことが分かったということは今日の夜は豊穣の女主人でロキファミリアの件があるな。

 

ちなみにだが、俺のステイタスは一般のレベル1の冒険者と同じ0からのスタートだ。

 

俺がヘスティアと話を終えるとちょうどそこにベルが帰って来た。

 

「神様!ただいま戻りました!」

 

「おっかえりー!ベル君!」

 

帰って来たベルを見るなりヘスティアはベルに抱きつく、そこで俺に気付いたベルがこちらを見る。

 

「神様、お客さんですか?」

 

「ああ!そうだ!聞いてくれよベル君!二人目の眷属だよ!」

 

「えっえぇぇぇー!本当ですか!神様!」

 

ヘスティアの報告に驚くベルそこで俺もベルに挨拶をする。

 

「あぁ本当だベル君。俺の名前はサクラギ・レン

レンって呼んでくれ」

 

「分かったよレン!僕のこともベルって呼んでくれていいよ!」

 

「わかった。ベル、これからよろしくな!」

 

一通り、自己紹介を終えたあとベルはヘスティアにステイタスの更新をしてもらっていた。

 

ベルのステイタス更新を終えたヘスティアはどこか不機嫌になりホームを飛び出してしまった。

大方、自分以外が原因で発生したスキルでベルが成長するのが気に入らないのだろう。

 

「君達は二人で寂しく外食してくるといいさ!!」

 

「僕、なにか怒らせることしたのかな?」

 

「気にしても仕方がないさ、それより夕食食べに行くんだろ?」

 

「あっうん!今日の朝、酒場の店員さんと知り合ってその人に誘われてるんだ。レンも一緒にどう?」

 

「あぁ、お言葉に甘えさせて貰う!」

 

こうして、俺とベルは夜の街に繰り出した。

 

 

 

 

ギルド

 

そこには、オラリオに最初に降り立った一柱でもある神ウラノスとフードで全身を隠した男が居た。

 

「ウラノス、今日オラリオに何者かが転生の扉を開きこの世界にやってきたぞ。なにかしら対処しなくていいのか?」

 

「このオラリオに害を及ぼすならば対処をしよう、それまでは様子を見る。フェルズ、異端児達の存在は誰にも悟られては居ないか?」

 

「あぁ、今の所は問題無い。仮に悟られたとしてもすぐには手を出してはこないさ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ここより物語の歯車が少しずつ動き出して行くことになる。

 

 

 

 

 

 

 

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