まさかの出来事
「ベル様!右前方にモンスターです!」
ベルにそう指示を出すのは小人族で茶髪の女の子リリルカ・アーデ
「わかった!」
そう言ってモンスター撃退に行くのはヘスティアファミリアの団長で白い髪と紅い瞳が特徴のベル・クラネル
「!?」
撃退にいったベルが驚いたのは今まで見たことも聞いたこともないモンスターだったからだ
(なんだ?このモンスターは?レアモンスターかな?)
そう考えたベルのとった行動は先手必勝とばっかりに敵に近づき至近距離で魔法を放った
「ファイアボルトオオオオオ!!!」
ベルがそう叫ぶと左手から稲妻を纏った炎が打ち出された
モンスターの中央を貫いたあとにベルはモンスターに近づきトドメをさそうとした瞬間だった
ブシューー
なんとモンスターが身体から霧を噴霧させた
「うわあああ!!!」
「ベル様!!」
噴霧された霧はベルにまとわりつくようにベルを覆った
リリはベルのもとへ急いで向かうとベルの身体から霧が消えたところだった
「ベル様だいじょう…」
そこでリリが見たのは小柄な少女だった
しかしその少女はベルの装備を身につけていて、髪の色も白かった
(嘘でしょ…まさか…)
そんなことをリリが考えているうちに少女は目を覚ました
「リリどうしたの?」
その少女はリリと言った
あー、当たってしまった
思い違いであってほしかった
「?」
少女は返事のないリリをじっと見ていて、流石に声をかけようとした時にリリから
「ベル様ですよね?」
「そうだけど?」
そう答えた少女は自分の声が思ったより高いことに気づいた
そして胸のあたりがきつくなっているのを感じた
「!?」
そして最後のトドメとばかりに男にはあるものがないことに触って気づいた
「うみゅ…」
「ベル様ーー!!」
リリの叫ぶ声がダンジョンに響き渡った
それから気絶しているベルをリリは肩になんとか担ぎダンジョンを出た
ベルとリリがいたのは基本的にダンジョンの入口に近い層だったこともあり早く帰ってこれた
リリはベルをギルドのソファーに寝かせるとベルの担当アドバイザーを呼ぶ為に受け付けに向かった
すると偶然ギルドの入口からベルの担当アドバイザーと思わしき人物が確認出来たのでそちらに走った
「エイナさん!!」
「あら、貴方は確かベル君のパーティーの」
エイナと呼ばれた少女は少女というには大人びている女性と言った方がいいと思える雰囲気を思わせる人だった
それと特徴的なのは尖った耳だった
そう彼女はエルフなのだ。ただ、完璧なエルフではなく人間とエルフのハーフだ
俗に言うハーフエルフと呼ばれる種族だ
そんな彼女は自分を呼んだ小人族のリリを見て首をかしげた
「どうしたんですか?」
「そ、それが…」
「?」
要領を得ない態度に再び首をかしげるのだが、それを見たリリは連れていった方が早いと思いエイナの手をひっぱり連れていくことにした
「ついてきてください!」
「は、はい!」
気圧されるような態度に流石のエイナでも勝てなかった
されるがままにリリに連れていかれたエイナはそこで見た少女とリリから聞いたことの話にギルドに驚きの声が響いて、何事かと注目を集めそれに気づいたエイナが謝った
それから目を覚ましたベルはこれが現実ではないことを知り、絶望した顔をした
やっぱりベルってカッコ可愛いよね