仮面ライダーに変身できる奴の話   作:つっけんどん

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実際にいうとクロノスやハイパームテキで大体の敵に勝てるじゃんとかそういう無粋なことはしない。

開幕クロックアップ&ライダーキックとかそういうのもしない。




はい、開幕killはカッコ悪いのでやりません

「変身」

 

『HENSHIN』

 

 

 ベルトから中心に薄桃色の六角形がまるで虫の複眼のように広がり、体を覆い始め、覆われた先から鎧になっていく。

銀と鮮やかな深紅の二色に彩られた重厚な鎧を着た戦士に変わる。顔面部にV字の二本角、そして角の中心にある赤いライトと空色の虫の眼のような目が光る。

 

体からピンクのオーラが円状に溢れ、すぐさま空色のオーラに変わり辺りに広がる。

 

 

「ん、なんか変身がおかしかったな?」

 

仮面ライダーカブトに桃色要素はなかった筈だ。本来は昆虫の体液のような若葉色なのだが?

 

「あー!あたしの魔力!」

 

疑問に思っていると答えは直ぐに出た、どうやらこの子の魔力のようだ。仮面ライダーウィザードかな?まあ、それよりか目の前の学ラン熊だ。

 

「グルルル、フゥー、フゥー・・・!!」

 

 今にも襲い掛かってくるかのように、紫色の炎の如き瘴気(しょうき)を口から吐き出し、クラウチングスタートをするかのように、熊本来の四足歩行になった。その様子は今すぐに暴れたいのを無理矢理押さえられている狂暴な獣。

 

「ガアァァァァァァァ!!!!」

 

そしてそれは唐突に発進し、解放された脚力に身を任せ地面を砕きながら突撃。

口からでる紫の炎は軌跡を描き、常人では認識した瞬間に対処不可能なスピードを持って、四足の足で走り俺の胴を鎧ごと潰そうと口を開け牙を向けて疾駆する。

 

「素手の戦闘は愚策だな」

 

それを俺はカブト専用武器のカブトクナイガンを召喚し、素早くアックスモードにして上からの大降りの一撃を熊の頭蓋に振り下ろすべく、斧を両手で持ち頭の上に上げて構える。

 

「フゥー」

 

接触まで10m、8、6、4、3、2、

 

ここだ!

 

「はぁ!」

 

熊が間合いに入った瞬間、右足で踏み込み頭上の斧を振り下ろた。斧は熊の頭蓋の中心に向かって吸い込まれるように振り下ろされた。

 

「グルァ!」

 

それに対し、熊は無理矢理前足を地面に叩きつけ逆立ちし、右手で胸部を殴った。

 

「うおっ!」

 

熊の手は胸部の分厚い所に衝突したが、殴られた反動でのけ反ってしまい足が宙に浮き飛ばされてしまい、少女の近くの墓石に背中を打ってしまった。

 

「うわっ、こっちくんな!巻き込まれるだろ!

さっさと向こういけよなっ!」

 

顔を赤くし、背中を打った俺を蹴り熊の方に行かせる。これが人のやることかよォ!

 

「フシュウー・・・!」

 

そしてよろけて体勢を崩すと隙ができたと爪に紫の瘴気を纏わせ、俺の胴体に風穴開ける満々な熊が二足歩行で突撃してきていた。お前、四足歩行か二足歩行かどっちなんだよ!?

 

 

 

 

 まぁ、所詮マスクドフォーム。力と力と勝負で拮抗していたら最終的に勝つのは重い方だよな。

 

「だったら次は速さだ」

 

ベルトのカブトゼクターの角を上に上げる。すると、ベルトから青とピンクの電流が流れ、スーツの鎧部分に隙間ができ、仮面ライダーカブトの真のフォームなるべく待機状態に移行する。そして、その角を俺は完全に後ろに倒した。

 

 

 

「キャストオフ」

 

『cast off』

 

 

銀と深紅の重厚な鎧が吹き飛び、突撃してきた熊にぶつかり突進を相殺した。

 

 

そして(あらわ)るは赤一色に輝くカブト

 

 

先ほどの姿が(さなぎ)だとするならば、(まさ)しく羽化した成虫。

体は重い鎧を脱ぎ捨てスリムになり、隠されていた天を()く二股に別れた角が下から昇り中央に固定され、角に埋め込まれたセンサーと青の両目が輝いた。

 

 

『change beetle!!』

 

「じゃ、始めようか」

 

第二バトルスタートだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カブトクナイガンをアックスからクナイモードへと形態を変えて熊の元へ歩きだす。

 

熊はマスクドフォームのときとは違う姿に警戒し、今度は突っ込んでくる気配は無かった。しかし、腕に瘴気を纏わせ目を更に血走しらせ目全体が真っ赤に染まって眼前の敵の攻撃に対応するべく、一挙手一投足を見逃さないように注視していた。

 

「眼で追えるほど、このライダーフォームは遅ない」

 

俺は熊の射程にわざと入った。

それを熊は俺が侮っている思ったのだろう。俺の土手っ腹を抉るパンチを食らわすべく、怒りで吼えた。

 

 

通常ではまず避けられないだろう一撃を前に、俺はライダーフォームの真価を発動した。

 

『clock up』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 熊は視界が赤に染まった中、困惑していた。

確かに敵は目の前にいた。己の怒りに任せた全力の爪が当たる寸前だった。

 

 

だがしかし、あの敵が右の腰に手を当ててから消えた。

 

 

「これでおしまい」

 

後ろから声が聞こえた。困惑が一瞬で無くなり、後ろの敵を殺す為に腕を振るう。

 

 

 

 

全てが真っ暗になり激痛が襲った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『clock over』

 

ライダーフォーム特有タキオン粒子による時間の加速が終わり、熊の真後ろに立つ。既に、敵は無力化した。

 

「これでおしまい」

 

ベルトの側面に付いたボタンをひとつづつ、押していく。

 

1(ワン)

 

後ろを振り向くと、両目、両耳、鼻、喉をクナイで潰し絶叫を上げる熊

 

2(ツー)

 

ゆっくりと歩き熊に近づいていく

 

3(スリー)

 

全てのボタンを押し終わり、カブトゼクターをマスクドフォーム時の状態に戻す。そして、再び角を上げる。

ベルトから青とピンクのスパークが流れそれはマスクの角の部分に昇り、の電流が流れる。そして、チャージが最大になると同時に角を完全に上げる。

 

「ライダーキック」

 

『rider kick』

 

角に昇ったスパークは右足に降りてきて、そのまま熊の顔に回し蹴り。

 

タキオン粒子が駆け巡り、相手の肉体の中を暴れまくる。そして決壊、爆発。

 

 

金色の光になりながら、空に光が溶けていった。

 

 

 

 

 カブトゼクターがベルトから離れ、スーツが輝き形を失い変身が解ける。光は右手に集まりカブトライドウォッチへと戻った。そして、カブトライドウォッチを体内に戻しながら俺は振り返った。

 

「まぁまぁ楽しかったよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




主人公は魔装少女の魔力を奪っているためライドウォッチが魔装錬器と化しています。

そのため、一部変身時にピンクのオーラが現れます。
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