前回の話を読んでいただいた方、お気に入り登録してくださった方、本当にありがとうございます!
伝え忘れていましたがこの小説は不定期更新になります。
と言っても週2話以上は書きたいと思ってます!
朝ご飯を食べ終わってからどうも聖良さんの様子がおかしい。顔はまだ少し赤いし、会話もあまり続かない。やはり体調が悪いのでは?
「ほ、本当になんでもありません。咲は心配性ですね」
と真っ赤な顔で言われても説得力があまりないのだけれど...。
とまあこんな事を2、3回繰り返しているうちに学校へ到着した。
『函館聖泉高等学院』
僕や聖良さん、理亞ちゃんが通う高校だ。あまり詳しくはないけど、割と歴史ある学校らしい。ぶっちゃけ志望動機は聖良さんがいるからなので、学校そのものへの興味は無い。エリート校らしく、受験勉強はめちゃくちゃしたんだけどね...
「おはよう、咲、聖良さん」
そんな誰に向けてか分からない学校の説明をしていると、1人の男子生徒に声をかけられた。
花宮草太、僕の古くからの友人だ。確か小学校低学年くらいからずっと同じクラスというなんとも言えない関係。運動神経抜群で勉強もそれなり、顔も良いのだがある理由からモテない悲しい男でもある。
そのある理由とは...
「あー!理亞ちゃんおはよう!」
「ちょっと、引っ付かないで!みんな見てるから!」
この花宮草太という男は、理亞ちゃんのことが大好きなのである。実際に今も抱きついているくらいに。周りのみんなはいつも通りという感じでスルーしていて、もはや日常的なことである。てか毎朝やってるし。
「ちょ、姉様も咲も見てないで助けて!」
トマトみたいな真っ赤な顔で言われたので、流石に助けてあげようか。
草太、理亞ちゃんの可愛い写真あるから離してあげよ?
そう言ったら一瞬で離れやがった。
「ありがとう、心の底からお前と親友で良かったと思える。」
「咲!?そんな写真撮ったなんて聞いてない!」
そりゃあ理亞ちゃんに言ってないもの。可愛かったなぁ、理亞ちゃんの寝顔。やっぱり姉妹だから聖良さんに似ているんだよね。
「なるほど、咲は女の子の寝顔の写真を勝手に撮るような人だったんですね」
聖良さん、顔は笑ってるけど目が笑ってないです...。
「姉様、嫉妬してないで写真を何とかして!」
「な、嫉妬なんてしてません!」
?小声で話しているので会話の内容は分からないが、なぜかお互い顔が真っ赤だ。草太くんや、あの2人はどうしたんだい?
「「咲のせいです(でしょ)!」」
「本当に咲って鈍感だなぁ...」
なぜ僕は幼馴染2人に怒られ、親友に呆れられてるのだろう。ていうか怒った顔の聖良さんも美しいな。脳内フォルダに保存しなくては。はぁ、この世に女神って存在したんだなぁ。
「また咲が自分の世界に入っていますね...」
「(どうせ姉様のこと考えてるんでしょ)はぁ...」
「(何でこの2人こんな鈍感なんだ?)」
もはや学校に着いただけ...話の都合上聖良さんたちの通ってる学校は共学になってます!
小説を書くのって、難しいですね。
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