イナズマイレブンIN王牙 転生者の記憶   作:Balu

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 第十二話です。
 この物語はフィクションです。
 フィクションです。フィクションです。フィクションです。フィクションです。
 くれぐれもこれは作者の妄想ですので、そういう体でお楽しみください。
 では、数あるイナズマイレブンの二次創作の中からこの作品を読んでくれる貴方に感謝を。
 本編スタートです。


第十二話:当たり前だよなぁ!

「…で、その転生者はどっち側の転生者だい?ハニー」

 

 そこは古芝(ふるしば)セシルの自室。彼女の大好きな可愛らしいぬいぐるみがたくさん置かれた乙女感たっぷりの部屋。

 

 ピンクの壁紙にピンク色のフカフカのベッド。勉強机もまさかのピンクと常人が見たら確実に『目がチカチカする…』と言いそうなものだ。

 

 部屋は照明がついておらず、開けられた窓からの月光が室内を照らす。

 

 セシルはベッドの上にあぐらをかいて座っている。

 

 …先程の言葉はその向かい側の壁に寄りかかっているスーツ姿の男から発されたものだった。セシルと同じく金髪碧眼。そして、顔は美男子そのもの。しかし、その男は少し変わった姿をしていた。

 

 何故ならとてつもないほどの贅沢な格好をしているからである。首には宝石がちりばまれた金でできたネックレスを、頭には金の王冠。すべての指に大きな宝石がはめ込まれた指輪をつけている。

 

 そんな男をじっと見つめてセシルはため息をつく。

 

「分からないわ。というか貴方は仲間がサポートしている転生者達の名前を覚えてないの?」

 

「覚えてないよ。僕が覚えるのは(かね)!宝石!貴金属!美男美女だけだ!…ああ。もちろん君のような美少女のことも僕は忘れないよ?ハニー」

 

 男は悪びれもせずにそう答えた。もう一度セシルはため息をつく。

 

「貴方ねぇ…」 

 

 セシルの少しだけ怒気を孕んだ声にも男はニコニコと笑いながら返す。

 

「まあ、重要なのは彼等がセフィラかクリフォかということでなく、この世界への物の見方だ。ハニーもベルフェゴールの転生者を見た時そう思ったはずだ」

 

「…まあね」

 

 男の言葉をセシルは肯定する。

 

 頭に思い描かれるのはベルフェゴールの転生者のあの言葉。

 

 

 

 

 

 

『ある英雄の言葉を借りれば…《さあ、世界に試練を与えよう》』

 

 

 

 

 

 

「…あいつだけはなんとしても止めなくちゃいけないわね」

 

「うん。だが、僕達サポートサイドはまだ力を完全に取り戻したわけじゃない。だから、まだハニー自身の力で戦って貰うよ」

 

「ええ。分かってる」

 

「よろしい」

 

 にこりと男が笑う。セシルは少しだけ嗤うと彼に言った。

 

「…これからもよろしくね、ルキフグス」

 

 開け放たれた窓からの夜風がカーテンを揺らし、赤い月が部屋にいる二つの影を照らした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺は湯船に浸かって脱衣所にいるラツィエルの言葉を待つ。

 

「…まず、全てはある樹が芽生えたことから始まる」

 

 うわっ、長そうな話になりそう。

 

(れい)。君が神に出会った時に見た樹だ。十のセフィラが輝くその樹を」

 

「もしかして、あのでかい樹か?『生命の樹』とか言ってたやつ?」

 

 夢の中で見たあの大樹。その宝玉の中の一つが俺を光の中に飲み込んだ。

 

 その事をラツィエルについでに話す。

 

「そう。『生命の樹』。あれについた十個の丸い玉の招待はセフィラといってな…、それぞれを天使が管理している」

 

「お前もその中の一人ってわけだ」

 

「そうだ…。お前に光を与えたのは私の管理するセフィラ…コクマーだ。『知恵』を司るセフィラでもある」

 

「ってことは転生者は複数いて、それぞれがセフィラを管理する天使にナビしてもらっているってことか?」

 

「そうだ。そして、その樹によって私達、天使の国は長い間栄えた。ある事件が起きるまではな」

 

 …何か不穏な空気になってきたゾ。

 

「天使の一体が反乱を起こした。名前はルシフェル。天使の中では最高のカリスマ的存在だ」

 

「ホモガキにとっての野⚪先輩みたいな感じか」

 

「…例えはよく分からないがそういうことでいいだろう」

 

 すりガラスの扉の向こうでラツィエルはそう答える。野⚪先輩はルシフェルだった…?(迫真)

 

「反乱は失敗。ルシフェルは地獄の最下層に落とされた。ちなみに人間の聖書とやらに書かれているのはここまでだ」

 

 聞いたことがある。ルシフェルは聖書にたった一回しか登場しなかった天使だということを。しかも元々何の仕事をしていたのかさえ分からないとか何とか。

 

「しかし、事はそれだけでは終わらなかった」

 

 ラツィエルは続ける。

 

「昔から天使達は皆が地獄は汚らわしい場所で見るに値しない場所と考えていた。だから、基本的に地獄に行く天使はいなかった。だから、天使達は誰も気づけなかったんだ。生命の樹の対になる邪悪の樹に」

 

「…邪悪の樹?」

 

「天国を支える樹があるように地獄を支える樹もある。そいつにはセフィラの代わりにクリフォと呼ばれる宝玉にとてつもない高濃度のエネルギーが蓄えられていた」

 

 おいおい。悪者にとてつもないパワーを持つアイテムとなればもうパターンは一つしかないゾ。

 

「ルシフェルはそのエネルギーに目をつけた。地獄へと追っ手が来る前にそのクリフォにとてつもない永い年月をかけて貯められたエネルギーの大半を使って人間として転生する権利を得たのだ」

 

「…ちょっと待て」

 

「何だ?」

 

「天使が人間に転生する?」

 

「ああ。何か疑問があるか?」

 

 しばらくの沈黙。え?話が突拍子もなくて俺、よくわからない。

 

「何かメリットがあるのか?」

 

「ある。まず、人間の世界に天使も悪魔も物理的な干渉をすることが出来ない。つまり、人間に転生すれば天使からも悪魔からも完全に逃げ切れるということだ」

 

「いや、お前、人間界に干渉してんじゃん」

 

「物理的にと言ったはずだ。現に私は口出しだけで人間界(ここ)の物を動かしたりといったことはしていない」

 

 確かにラツィエルは俺に話しかけているだけで他の物を触ったりは出来ていない。さっきタオルを投げた時も当たらずにすり抜けたし。

 

「そのルール、ルシフェルには適用されてないのか?」

 

「ああ。今のあいつは人間だ。この世界に物理的に干渉できるよ」

 

「だけど相手は人間が一人。俺達の敵じゃないってはっきり分かんだね」

 

「いや。ルシフェルはクリフォから得たとんでもない量のエネルギーを保有している。本気になれば人間界を滅ぼして自分が王となる国を作れるだろうな」

 

「…え?」

 

 そして、ラツィエルは言った。とんでもない事実を。

 

「そして、今、ルシフェルはこの世界に転生している」

 

「…え?(2コンボ)」

 

「この世界のどこかにルシフェルがいる。奴は手始めにこの世界を支配して、天界征服の足がかりにするつもりだ」

 

「…」

 

「まだ、動いていないのは奴が私達天使が止めに来るのを待つためだろうな。私達が用意した奴を止める駒をすべて倒すことで自分の優位を知らしめるためだろう。我々もゆっくり準備が出来る」

 

 …今、こいつヤバイことをを口走ったような気がする。

 

「あのさぁ…」

 

「…?」

 

「その…ルシフェルを止める駒に俺も入っているのか?」

 

「当たり前だろう?」

 

 ラツィエルは『お前いまさら何言ってんだ?』という声色で俺に宣告した。

 

「つまり、俺達、転生者はそのルシフェルを止めるために転生させられたと」

 

「ああ。そうだ」

 

「ちなみに今のルシフェルの力はどれくらいだ?」

 

 もしかしたらそこまですごい相手ではないかもしれないよ。うん。だって天使から人間にランクを下げたんだもん。しょうがないね。

 

 しかし、ラツィエルの言葉は無慈悲だった。

 

「そうだな…本気になれば神をのぞく天界の全てを粉々にするくらいのエネルギーはあるだろうな」

 

「じゃけん、逃げましょうね~」

 

「な、何故だ!?何故!?敵前逃亡は良くないぞ!?他の転生者達が戦おうと意気込む中で逃げるなんて恥だ!逆に何で逃げようなんて思うんだ!?」

 

 すりガラスの向こうのラツィエルは慌てた様子だ。

 

「当たり前だよなぁ!逆にお前は世界一つを粉々に出来る奴を相手にしろと言われて喜んで『YES』って言えちゃうのかよ!?」

 

「いや、言えないが…」

 

 モゴモゴとなるラツィエル。こいつ本当にアホだな。

 

「逆にこちらが出来るのは銀のカラスのごとくパンチかキックかヘッドバッドかラツィエルウィングのぶちかまし一発だけだぞ!?一撃で仕留められなければ「それは違う」…え?」

 

 ラツィエルの声の感じが一変する。先程のおどおどした声から一気に真面目な雰囲気へ。マジで二重人格を疑うレベルのスピードである。

 

「ルシフェルと殴りあって戦うことはないはずだ」

 

「何でだよ!?」

 

「性格上、ルシフェルはこの世界のルールに従って行動するだろう。相手が文句を言う勝利は望まない。相手を絶望させて文句も言えないほどに潰しての完全勝利があいつの楽しみだ」

 

「この世界のルール?何だよそれ?」

 

「サッカーだ」

 

「ファッ!?」

 

 あまりにも突拍子もないラツィエルの発言。…マジかよ。世界を賭けた戦いがサッカー!?あり得ねえ!あり得ねえぜ!

 

「超次元過ぎるゾ!」

 

「文句があるならルシフェルに言え。殴りあいがいいですと言えばあいつも了承するだろう」

 

「ありがたくサッカーをやらせていただきます!」

 

 やっぱりサッカーは楽しいぜ!364364~!天使もサッカーやるんだってよ!いいね!素晴らしい!

 

「零!長風呂は止めてさっさと出てきなさい!」

 

 げっ。母さんだ。俺は湯船から出ると、風呂場のすりガラスのドアを開けた。

 

 目の前にラツィエルがいた。ちなみに俺は素っ裸である。

 

「…」

 

「…」

 

 しばらくの沈黙。ラツィエルは俺の顔を見ていたがその顔は徐々に下の方へ向かっていき…

 

「…!〇¥◎●▽▲△▽◆◎◎△■◎▽△!?」

 

 ラツィエルは顔を一瞬で真っ赤にしてパタリと仰向けに倒れる。ピシャリと俺はドアを閉めた。

 

 再びの静寂の後、俺はすりガラス越しにラツィエルに言った。

 

「…なあ」

 

「…何だ?」

 

「今度こそ察してくれ」

 

「…分かった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 古芝セシルは廊下を歩いていた。彼女の父親、古芝五郎は現在この国の議員の一人だ。まあ、バダップの母親ほど大したものではないのだが。

 

 それでも議員は議員。そこそこ広い家にお手伝いさんもついている。あまり不便ではない。

 

 彼女はサッカーボールを抱えて中庭に飛び出す。バダップの家ほどの広さはないが、充分なスペースがある。

 

(…グラファ相手にほとんど何も出来なかった)

 

 彼女の脳裏に焼きついているのは今日のサッカーバトル。最後の最後で必殺技、クリスタルウォールがシュートを阻むことは出来たが、試合全体を見れば満足できない結果でもある。

 

(もっともっと上手くならないとまずいわね…)

 

 元々、バダップ達王牙学園のメンバーはサッカーなどやったことがなく、雷門を潰す作戦が立案された時に練習を開始したはずだ。

 

 だが、別の転生者、黒野(くろの)(れい)の介入によってバダップはサッカーをすでに始めているらしく、デススピアーを覚えていたりとその能力はとても高かった。

 

 エスカバに至ってはFWなのにトライペガサスを必殺技なしで止めてしまう始末だ。

 

「もっと強く…」

 

 私はリフティングを開始する。一、二、三、四、五…

 

 リフティングを続けながらあの試合を想う。得点をあげていないのは私だけだ。

 

 …グラファをろくに止めることも出来ず、大した策も立案できていない。バダップやエスカバのような高い身体能力もないし、黒野零のように鋭い洞察力も私にはない。

 

 …私はあの試合で役にたったの?

 

 …悔しい。悔しい!悔しい!悔しい!私がもっとしっかりしていれば!失点は抑えられた!

 

「…!」

 

 リフティングしていたボールがあられもない方向に飛んでいく。転々と転がったボールは家の壁の付近で止まった。

 

「はあ…ダメね…私」

 

 セシルは壁際に落ちたボールに手を伸ばす。

 

 その時、突然ボールが消えた。

 

「!?」

 

「もーらいっ!」

 

 消えるボール。それと同時に十メートルほど離れた場所にボールをリフティングするセシルと瓜二つの少女がいた。違いはセシルはストレートのロングヘアーだが、もう一人の少女がショートヘアーというちょっとした違いである。

 

「ラミス…」

 

 古芝ラミス。セシルの双子の姉だ。ラミスは去年、SBF(サッカーバトルフロンティア)の本選準決勝まで進んだ強豪チーム、『サンデーナイトフィーバー』のキャプテンだ。

 

 ちなみにチーム名の『サンデーナイトフィーバー』はセシルが考えたものである。元ネタは当然、サ⚪デーナイトフィーバーだ。

 

 『サンデーナイトフィーバー』の特徴として言えるのは、速い。

 

 選手のスピードがとにかく速い。疾風迅雷とはまさにこの事と教えてくれるかのごときスピードだ。

 

 ちなみにラミスはセシルにチームに入るようにとかつて勧誘したのだが、その時はセシルは断っている。

 

(…やっぱり速い。目で捉えられなかった…!)

 

「セシル。『サンデーナイトフィーバー』に入ってよ!セシルが入ってくれたらきっと今年は優勝できそうな気がするんだ」

 

 ニコニコと無邪気に微笑みながらリフティングするラミス。

 

 ちなみにラミスは転生者ではない。以前、『フィフスセクター』のことについてラミスに聞いてみたが、特に反応が無かった。

 

 フィフスセクターはイナズマイレブンGOに出てきた、サッカーの試合の勝敗を管理して、全てのチームに平等な勝利を与えるというとんでもない組織でイナGOのラスボスだ。

 

 この世界では円堂守も松風天馬も有名人だがフィフスセクターやガルシルドと言った人間はこの時代ではそこまで有名じゃない。

 

 まあ、もちろん、ラミスが嘘をついてる可能性もあるが。

 

 セシルはラミスの勧誘に対して答える。

 

「ごめん。ラミス。私はラミスと戦いたいの。敵チーム同士で」

 

「…ふーん。…確信したよ。…セシル」

 

「…何?」

 

「一緒にサッカーするチーム、見つけたんだ」

 

「…何で分かるの?」

 

 ラミスはニッコリと微笑んだ。

 

「お姉ちゃんだもん。夕飯の時にニコニコしてればそりゃあ気づくよ」

 

「そう…なんだ」

 

「でもね~どこかでちょっと気負ってるんじゃないかな~って思ってここに来たの。この時間貴方ここでサッカーしてるじゃない」

 

「…!」

 

「やっぱり図星みたいだね」

 

 不思議な感覚にセシルは襲われた。転生前、彼女は孤独な少女だった。兄弟どころか家族さえいなかった。

 

 転生後、家族を持った彼女は家族を持つという感覚に慣れていなかった。しかし、姉のラミスといると、まるで本当の双子のように互いの考えが何となく分かるのだ。

 

 まるで転生前から双子の姉妹だったかのように。

 

 だからこそ、セシルにとってラミスは気の許せる存在になっていた。

 

「他のメンバーがとっても強くてね…私、足手まといかもしれない…」

 

「…どうしてそう思うの?」

 

「グラファと試合したの…」

 

「…!」

 

 ラミスの肩がピクリと震える。彼女のチーム、『サンデーナイトフィーバー』が準決勝で敗北した相手こそ『グラファ・ドメイン』なのである。

 

「他のメンバーが点を取ってくれたけど…。私は一点も決められなかった。DF(ディフェンダー)なのにグラファを全然止められなかった…」

 

「…」

 

「チームのお荷物かもしれないわね…私」

 

 ラミスは何も言わない。少し、この場にいるのが嫌になったセシルは家に戻ろうとした。

 

 が、そこへラミスがリフティングしていたボールが飛んできた。

 

(っ!?)

 

 咄嗟に右足を出してボールを蹴りかえす。とんでもない威力だった。下手をすればセシルは足を弾かれていたかもしれない。

 

「…何?」

 

「…違うよ」

 

「…?」

 

 ラミスはとても悲しそうな目をしていた。

 

「セシルはそんなタイプじゃないよ。そんな風にサッカーをして欲しくない」

 

「何が言いたいの?」

 

「元々、私達がサッカー始めた時のこと覚えてる?貴方の方がまだとっても上手かった頃」

 

「…」

 

 セシルは昔を思い出す。サッカーを始めた頃、セシルは生前の記憶から多少の知識があったためにラミスよりもサッカーが上手だった。

 

「私はセシルよりその時は下手だった。でもね…私、楽しかったの。もちろんセシルより下手なのは悔しいとは思ってはいたけど、それよりもサッカーが好きな気持ちの方が上だった。上手い下手関係なくボールをがむしゃらに追いかけるのがとても楽しかった」

 

「…」

 

 記憶を呼び起こす。ラミスからボールを奪うセシル。そのままボールをキープしてドリブルしてシュートする。笑っていた。あの日は。

 

「そのチームでプレーして楽しくなかったのならいいけど…そんなことないよね?夕飯の時は笑ってたし」

 

「…うん。楽しかった。とても」

 

「じゃあ、それでいいじゃない!」

 

 ラミスはニッコリと笑った。

 

「サッカーを楽しみましょう。本当の勝者は試合を楽しんだ者なんだから!」

 

「…そうね」

 

 セシルの雰囲気が少しだけ明るくなる。だが、ついさっきまでのセシルと今のセシルは決定的に違っていた。

 

「じゃあ、ボール返す「待って」…どうしたの?」

 

 ボールをセシルにパスしようとしたラミスの動きが止まる。セシルから少しだけ殺気が漏れる。

 

 空気が一瞬にして豹変した。

 

「ねえ。ラミス…言ったわよね『貴方(セシル)の方がまだとっても()()()()()()』…その言い方はまるで…」

 

 クスリとラミアは…嗤った。

 

「今は私の方がセシルより上手い…と言ってるように聞こちゃった?」

 

「ええ…ボール返さなくていいわ…」

 

 

 

 

「奪うから」

 

 

 

 

「やれるものなら…やってみて」

 

 夜風が木々を揺らし、二つの影を赤い月が照らす。

 

 二つの影はしばらくの間は全く動かなかった。

 

 …そして、その瞬間が訪れる。

 

 二つの影は同時に動き出した。




オリジナル選手名鑑

古芝ラミス 林属性 MF(ミッドフィルダー)

セシルの双子の姉。武術の達人であり、武術のとある技を得意としているらしい。


???
???
分身ディフェンス
クンフーアタック


次回サッカーバトルの回です。
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