鍵が導く心のままに【キングダムハーツⅢ×グランブルーファンタジー】   作:K氏

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 お久しブリーフ……(レ)
 再就職した時期が丁度繁忙期らしく、時間的に色々と疎かになってましたが、ようやく落ち着きそうなので久々に筆を取ってみたはいいものの、案の定今まで書いてたやつはまるで筆が進まないので、心機一転の意味を込めて初投稿です。
 話の量はグラブルのイベントストーリーを意識してそんなには長くしないつもりです(確約はできない)

 あと原作欄は正直世界観的に迷いましたが、キングダムハーツの広大な世界に(キングダムハーツ世界における)グラブルの世界も内包されてるという解釈でキングダムハーツを原作にしましたが、何かご意見があればどうぞ。


プロローグ

――青空が広がる、どこかの世界にて。

 

「……そろそろ合流の時間の筈だが」

「ま、アイツの事だ。またどっかでサボってるんだろ」

 

 そんな爽やかさを感じさせる世界にも、当然暗い場所というものはある。太陽の光すらも遮る程に鬱蒼と生い茂った森の中。あまりの陰気さに人はおろか、野生の動物すらも近づかないようなそんな場所に、その姿はあった。

 まるで影法師のように、頭の先から足の先まで黒一色の衣装に身を包んだ二人の人物。

 一見するとまるで違いなどないような二人だが、最初に口を開いた男が身動ぎ一つしないのに対し、もう一人の男は対照的に大袈裟な身振りのおかげで、その違いは一目瞭然だった。

 

「……困ったものだ。旧組織の頃もそうだったが。今では万が一の為の補欠とはいえ、機関のメンバーとしての自覚が無さ過ぎる」

「そう言うなよ。逆にお前さんの方が堅過ぎるってハナシ」

 

 茶化すように指を指す軽薄そうな男の声に、もう一人の男から怒気が溢れる。

 

「おおっと。そうカッカすんなよ。それにアイツだってわざわざ、お前の怒りを買うような真似しないだろうよ」

「……そこまで怒っていない」

「ホントかねぇ」

 

 怒気を感じた男は、一転して怒気を放つ男を宥めるような仕草を取る。そんな男の仕草に毒気が抜かれたのか、あるいはこの場にいないもう一人に怒りを向ける事にしたのか、「ふん」と鼻を鳴らすと、ちらり、と背後に目をやる。

 

「……それで隠れているつもりか」

「ゲゲッ」

 

 男の低い声に反応するように、彼の背後にある木から、若い男の声が発せられる。

 それから数秒後、チラッと同じような黒いフードが顔を見せる。

 

「……えーっと、怒んない?」

「なんだ。怒られたくないからとそのまま出てこないつもりか? 出てこないのなら――また『消滅』させてやってもいいんだぞ」

「わー! わー! わかった! わかったからそれだけはご勘弁をー!」

 

 その最後の一言が絶対零度の如き低さで出た途端に、木の裏に隠れていた若い声の黒コートが弾かれるように慌てて飛び出す。

 

「……なら最初から出てこいってハナシ」

 

 スライディングするようにして何度も土下座をする若い黒コートに、軽薄そうな黒コートも流石に呆れを隠し切れないでいた。

 

「つってもよーおっさん」

「おっさん言うな」

「サイクス、怒ったらめっちゃ怖いじゃん?」

「だったら怒られないようにしろっつの」

 

 はぁ、と息を吐く軽薄そうな黒コートに若い黒コートが噛みつく――前に、サイクスと呼ばれた黒コートが「それで」と切り出す。

 

「お前の方の成果はどうだ、デミックス。『箱』は見つかったのか」

「……その声の感じ、どう聞いても「期待してません」ってのが分かるよなぁ。いや、俺も自分に期待なんかこれっぽっちもしてないけど」

「いいから早く話せっつの」

 

 「わかったよ」と、デミックスと呼ばれた若い黒コートの男は観念したように首を横に振り、口を開く。

 

「……ぶっちゃけると、『黒い箱』についての情報は、()()()()手に入らなかった」

()()()()ってこたぁ――裏を返せば少しは手に入ったって事だろ?」

「……まぁ」

 

 デミックスが溜息をつく。

 

「早く続きを言え」

「……いやさぁ。この情報、正確かどうかわかんないしさぁ。もし違ってたら、あの苦労は何だったんだって――」

「いいから、言え」

 

 あまりやる気を見せないデミックスだったが、サイクスの威圧感に負け、渋々口を開く。

 

「一応言っとくけど、本当かどうかはわかんないぜ? ただ俺が盗み聞きした話じゃ、この世界の『エルステ帝国』とかいう国が、『箱』を探してるってさ」

「……ほぉ? あの国、()()()探し物があったのか。お前にしちゃやるじゃねぇか」

 

 デミックスの報告に驚きの声を上げたのは、意外にも軽薄そうな黒コートだった。

 

「は? 他にもって……どーいうこったよおっさん」

「だからおっさんって……まぁいい。こっちもな、ちゃあんと諜報活動はやってたんだぜ。そんで聞いてみりゃ、この世界には面白れぇもんがわんさかあるときた」

「……何が言いたい? シグバール」

 

 サイクスの問いかけに、シグバールはフードの下でニヤリと笑う。

 

「この世界には『星晶獣』っつぅ強大な力を持った化物……いや、生体兵器がいる事は知ってるよな?」

「……ああ」

「確か、島自体と契約して、その島に色々とオンケー? ってやつを与えてくれるんだっけ?」

「おっ。お前にしちゃ少しは勉強してるな」

 

 「少しはってなんだよ!」と抗議の声を上げるデミックスを無視し、シグバールが話を続ける。

 

「……だが、それは一部がそうだってだけで、全部の星晶獣がそうだって訳じゃあないってハナシ」

「元が『星の民』が生み出した兵器だからな。そもそも、恩恵を与えるという側面は後から備わった性質であると考えるべきだろう。……それで、その星晶獣がお前の得た情報とどう関わりがあると?」

 

 サイクスの疑問を聞いたシグバールは、「大いに関係があるんだなぁ!」と、わざとらしく両手で銃のような形を作り、サイクスにその指を指す。まるで、待ってましたと言わんばかりに。

 

「もし、その星晶獣を操る手段が存在する、と言ったら?」

 

 その一言に、デミックスは「へ!?」と間抜けな声を上げ、サイクスもまた――表情こそフードに隠れて見えないが――驚いているようだった。

 

「……確かな情報か?」

「ああ。運良く例の帝国と繋がりが出来て、な。いやぁ~、大変だったぜ? なんせ分かりやすく心の闇を抱えてるような連中ばっかりでよ。ありゃあ、『ハートレス』にしたら相当――」

「あー! もう! 勿体ぶらずに教えてくれよぉ! オッサンって呼んだの謝るから!」

「いや最初から謝れよ」

「いいからさっさと言え」

「ったく、わかったわかった。そう焦りなさんなって」

「あれェ!? 俺の時となんか違くない!? ねぇ!」

 

 わぁわぁと騒ぐデミックスを他所に、シグバールは満を持して、その言葉を紡ぐ。

 

 

 

 

――『蒼の少女』、と。

 

 

 

 




 ストーリー1話をクリアで、SSR『ソラ&ドナルド&グーフィー』が仲間になる!
 更にイベントクエストで出現したトレジャーを交換して、限定武器『キングダムチェーン』や召喚石『トリニティフレンズ』をゲットしよう!

 みたいな妄想
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