鍵が導く心のままに【キングダムハーツⅢ×グランブルーファンタジー】 作:K氏
あと、グラブルの方のサイドストーリーの一覧を見ていたら、テイルズコラボの時のタイトルがほとんど一緒だったのでタイトルを変更しました。そこまで被るのは流石に予想外ですわ……。
数多の世界が存在する星の海。その海を渡る手段はいくつか存在するが、その中で最もメジャーな乗り物として知られているのがグミと呼ばれる物質で構成された船、『グミシップ』である。その一隻、赤を基調としたボディーのグミシップが、とある世界に着陸した。
「んー……はぁー……! すっげー空気がうまいなぁ」
シップから最初に降り立ったのは、赤と黒を基調とした服に身を包んだ、やたら髪がツンツンと尖った快活そうな少年。
思いきり深呼吸をした少年は、肺に取り込んだ空気の澄み具合に感動を覚えていた。
「うん。ラプンツェル達のいた世界も心地よかったけど、ここは特に風が気持ちいいねぇ」
それに続いて降り立ったのは、緑の上着にベスト、黄色いズボンを履き、頭に特徴的な帽子を乗せた、まるで犬のような顔の──実際に犬なのだが──背の高い男性。
彼も少年につられるように大きく伸びをすると、のんびりそうな顔から更に力を抜く。
「もー! 二人ともだらしないぞ! その時もこんな感じだったじゃないか!」
そんな気の抜けた様子の二人の後ろから、グワッグワと喧しく怒鳴るのは、青い服と帽子という出で立ちの、これまたアヒルのような顔の──こちらも実際にアヒルである──小柄な男。
短気な性格なのか、眉間に皺が寄っているのがなんとも似合っている。
「でもさぁ、そんなこと言ってもドナルドだって、こんなところで寝っ転がって寝てたいとか思ってるんじゃない?」
「アッヒョ。僕と同じこと考えてるんだねぇ」
「グーフィーと一緒にしないでくれる!?」
小柄なアヒル――ドナルドが怒り心頭といった様子で残りの二人に詰め寄るが、犬の男――グーフィーと少年はまるで意にも介さず、どんどん先へと進んでいく。
「ちょっと二人とも! 何処に行くつもりなのさ!」
「んー……とりあえず、人のいそうなところ?」
「とりあえず!?」
「つまりいつも通りだね」
「それはそうだけど……グワ……なんで僕ら、初めての世界でいつも遭難とかしないんだろ……」
少年の能天気な発言と、慣れた様子のグーフィーののんびりとした声に、ドナルドは一人頭を抱える。
「ほらドナルド、置いてくぞー?」
「置いてっちゃうよー?」
「グワッ!? 待ってよ二人ともー!」
しかし、前を行く二人にとっては些細な問題でしかなく、ドナルドはただ必死に彼らを追いかけるしかなかったのだった……。
――ふと、少年は唐突に立ち止まると、おもむろに天を見上げた。
「どうしたの、ソラ?」
不思議そうにしているグーフィーに、少年――ソラは、にっこりと明るい笑みを浮かべた。
「――ううん。なんでもない」
ここは、