皆様大変長らくお待たせしましたいよいよ『三年生お姉ちゃん編』最終回です。
といってもお姉ちゃん要素は少ないです。ご了承ください。
今までのなかで最長です。
それでは、「船上のシンデレラ」どうぞ!
海鳥の鳴き声で目が覚める。
カーテンの隙間から日差しが見えるから天気は予報と同じくの晴れらしい。
僕はこの起きた直後のうとうとしている時が大好きだ。
夢と現の境がはっきりとせず、まるで雲の上にいるように感じられるなんとも至上な時間だ。
昨日はお客さんが多くて疲れた。逆に今日は予約が入ってないならゆっくり寝てられる。
そんなことを思いながら布団の中でぬくぬくとしていると、何やら早足でこちらに向かってくる足音がする。
考えられる足音の主はかな姉しかいないが、何かが変だ。
お客さんにしてはまだ早すぎるし、何かあったのだろうか?
すると扉が開く音がして⋯⋯
「玲士ー!!シャイニーー!!!」
「ぐぇっー!!」
聞きなれた元気な声と同時に体に強い衝撃が加わり、家中に僕の叫び声が響いた。
~~~~~~~~~~~~
「まったく、いくら鞠莉姉だからって今度という今度は許さないからね!」
鞠莉姉がベッドにダイブした衝撃で叩き起こされた僕はかな姉がいるリビングまで移動した。
自分で言うのもなんだが、僕は寝起きが悪い方だ。寝ている時間と、かな姉と一緒の時間という何物にも変えがたいこの二つを邪魔されたときはたちまち機嫌が悪くなるのだ。
「ほら、玲士も落ち着いて。それで鞠莉、朝から何なの?」
そんな僕に対して目の前にいる鞠莉姉は何やら興奮ぎみだ。
「sorry!どーーしても二人に伝えたい、一大big newsがあるからつい⋯⋯」
「何さ、そのビッグニュースって」
そう聞かれると鞠莉姉は一通の便箋を差し出す。いかにも高級そうだ。
「なにこれ?」
「開けてみて!」
鞠莉姉に促されて開けてみると、当然ながら手紙らしきものと。それともう一枚大きな船が写ったカードが入っていた。
「あれ、この船どっかで見たことあったような⋯⋯?」
「これは我が小原グループが提携しているクルーズ船よ。近々dinner croozがあるの」
「知ってる。なんか凄い豪華だってなんかに載ってたの見たよ」
かな姉に言われて家に置いてある雑誌に特集記事が載っていたことを思い出す。しかし、それがなぜ大ニュースなのだろうか?
「それで、それが僕たちになんの関係があるんです?」
「なんと、そこのperformance stageにAqoursが招待されたの!!」
その言葉を聞いて僕とかな姉は顔を見合わせる。どうやらこれは本当に大ニュースらしい。眠気も機嫌の悪さも一気に吹っ飛んだ。
「「ええっーー!!!」」
「ほら、big newsでしょ?」
「えっ、これほんとにすごいじゃないですか!ねぇ、かな姉?」
「うん!すごいよこれ!あぁ、なんだか今から体動かしたくなってきちゃった!玲士、ちょっと走ってくる!」
「えっ!ちょっ、かな姉!」
そう言うとかな姉はタオルを首にかけて飛び出していった。
「ああ、行っちゃった⋯⋯」
「まったく、果南は昔から変わらないわね。興奮するとすぐに走り出しちゃうんだから。あっ!玲士も昔と変わらずvery cuteよ♪」
たしかに鞠莉姉の言うとおり、かな姉は昔から興奮したり、何かあったりするとすぐに走り出してしまう。僕は必死になってその背中を追いかけたものだ。それで転んで泣いてかな姉や鞠莉姉に慰めてもらったっけ。
あと、変わっていないものといえば鞠莉姉の僕に対する接し方。
いったい僕をなんだと思ってるんだ。もう子供じゃないんだぞ。
「はいはい。それにしても凄い場所でライブをすることになりましたね。船上でのライブをするなんて今まで聞いたことないですよ」
Aqoursの皆がこんな大きなステージでライブをするとなると、別にステージに立つわけでもない僕も今から緊張してしまう。
「そんなに心配することないわ、いつも通りにやればいいのよ♪そういえば、たしか夜には大広間でdance partyもあるのよ!玲士も参加するでしょ?」
「ダンスパーティーかぁ⋯⋯、僕は遠慮しておきます。皆で楽しんで来て下さい」
「Why?なぜ?」
僕の答えが意外だったのか、鞠莉姉は少し驚いたように聞いてくる。
「だってダンスも何もできない僕がついていっても足手まといになるだけですし、第一、僕にそんな場は似合いませんよ」
Aqoursの皆が輝くために変に表に出たりせず裏方に徹する、それが僕のモットーだ。
「ふ~ん、玲士、本当にいいの?」
そう言って鞠莉姉は僕の顔を覗きこむ。そして、まるで幼い子供に何かを説明するような口調で語りかける。
「いい玲士、ワルツを踊るにはね、パートナーが必要なの。それにpartyにはね、いろーんな人が集まるの。もちろんその中にはとってもcoolでハンサムなgentlemanもいるわ」
「まあ、そうでしょうね」
鞠莉姉に言われて頭の中で様子を想像してみる。
大きなシャンデリアが輝く大広間。美しいドレスに着飾ったかな姉と、スーツの男達。
「その男が果南と一緒にdanceするのよ?『美しいお嬢さん。私と踊ってくれませんか?』って」
一人の男が跪いてかな姉に向けて手を伸ばしている。
そんなことを想像していると次第に落ち着いていた僕の心も穏やかではなくなってくる。
「そして手を差し出された果南はその男の美貌にうっとりと⋯⋯」
「鞠莉姉!!今すぐ躍りかた教えて!!!」
前言撤回。どこの馬の骨ともわからない輩が、恐れ多くもかな姉の手を握って、ましてや一緒に踊るなんて事はこの松浦玲士が絶対に許さない。
「OK!そう言ってくれると思ってたわ!じゃあ早速lessonを始めましょう!」
こうして、鞠莉姉によるダンス教室が始まったのであった。
そういうわけで、僕と鞠莉姉のダンスレッスンは放課後に理事長室でおこなわれることとなった。
「それにしても本当によかったんですか、こんなところで?今のところは誰にも見られてないけど、見つかったら確実に怒られますよ」
「No problem♪ほら、集中集中♪ワン、ツー、スリー、フォー♪」
こういうことに不馴れな僕は鞠莉姉に身を任せる形でステップを踏む。
その鞠莉姉は目が会うたびに微笑をうかべる。
その美しい金色の瞳にまじまじと見つめられると少し気恥ずかしく感じてしまう。
「ワン、ツー 、スリー、⋯⋯あっ!」
「Ouch!」
しかし、僕が鞠莉姉に見とれていると足がもつれてバランスを崩し、二人して床に倒れこんでしまった。
「いてて⋯⋯、鞠莉姉大丈夫!?」
「大丈夫よ」
幸いにも鞠莉姉に怪我は無いようだ。
早速体勢を立て直そうと立ち上がろうとするが、今の自分の体勢に気づいて動きが止待ってしまう。
尻もちをついている状態の鞠莉姉に僕がその体の両脇に手足をついて、覆い被さっているような状態だ。
意識してしまったからか、急に恥ずかしくなってしまう。
「あら、玲士ったら随分とダイダンね」
「⋯⋯へ?ま、鞠莉姉何を言って⋯⋯」
「今なら⋯⋯ イイヨォ⋯⋯」
意味深な事を言って妖艶な笑みを浮かべる鞠莉姉。
その吸い込まれそうなぐらい美しい金色の瞳から、僕は目が離せなくなってしまう。自然に心臓の鼓動も高鳴る。
その時ノックする音がして、続いて扉が開いた。
「鞠莉さん、いらっしゃいますか?今度の行事の書類を⋯⋯」
「あっ⋯⋯」
振り向いてダイヤさんと目があった瞬間、その場の空気が硬直する。
そしてしばらくの間の後⋯⋯
「ピギャァァ!!!」
ダイヤ姉の声が部屋中に響いた。
「ふ、二人とも先程から姿が見えないと思ってましたが、よ、よりにもよって、り、理事長室で何をやっているのですか!は、破廉恥極まりないですわ!!」
瞬時に顔色が真っ赤になるダイヤさん。
「ちっ、違うんです!ダイヤさん、誤解です!!」
「ダイヤ、どうかしたの!?⋯⋯って玲士!?」
騒ぎを聞きつけてかな姉も駆けつけてきた。
興奮したダイヤさんをかな姉が落ち着かせて何とかその場は収まった。
~~~~~~~~~~~~
「まったく、何事かと思ったよ。ダイヤも大袈裟なんだから」
「なんかすみません⋯⋯」
家に帰って来て一息つきながら、先程の理事長室での出来事を回想する。
「それにしてもびっくりしたなぁ、玲士がダンスパーティーに参加したいなんて言い出すなんて。もしかして、何かあったの?」
「べ、別に特に理由なんてないよ⋯⋯」
本人の前で理由を恥ずかしくなってしまい、とっさにそう言ってしまう。
「実は私も鞠莉に教えてもらおっかな?って思ってるんだ」
「ふぇっ!かな姉も!?」
「ダメかなん?」
「全然ダメじゃないよ!かな姉だったら練習すればすぐに上手くなるよ!」
かな姉も練習することとなったわわと聞いてたちまちやる気か満ち溢れてきた。
あと、かな姉はたまにこうやって自分の名前を語尾につける。
そんな普段とは違ったお茶目な一面も僕がかな姉を好きな理由の一つだ。
「ありがとう。玲士も頑張ってね、当日楽しみにしてるよ」
「うん!」
かな姉と踊るその日まで絶対上達してみせる、そう僕は決意を新たにするのであった。
~~~~~~~~~~~
翌日から僕と鞠莉姉のダンスレッスンは理事長室から場所を移して空き教室で行われることとなった。
しかし今日は二人きりではなく、かな姉とダイヤさんも一緒だ。
「それにしてもな~んでダイヤと果南がいるのよ、せっかく玲士と二人っきりだと思ったのにぃ~」
「また二人が不健全な行為をしないか監視しているのですわ!」
「だからそれは誤解ですって」
まあ、あんなところを見られたらダイヤさんが疑うのも無理はないだろう。
「そんなこと言って、ほんとはダイヤも練習したいだけでしょ?」
「かっ、果南さん!」
「あら~、もしかしてダイヤ、マリーと玲士が二人っきりでいるのに嫉妬fireしちゃったんじゃな~いの?」
「なあっ、し、嫉妬などしていませんわ!」
鞠莉姉の言葉になぜかムキになったような言い方をするダイヤさん。
そもそも僕なんかを誰かにとられて嫉妬する人なんかいるのだろうか?
「そんなダイヤのために、今日は特別に代わってあげようかしら♪」
そう言うと鞠莉姉は僕の背中を押してダイヤさんの前につれていく。
「ちょっ、鞠莉姉!?ダイヤさんだって僕なんかと⋯⋯」
「いっ、いえ、わ、私もちょうど練習をしようと思っていたところですので、かまいませんわ」
「は、はぁ」
こうしてよくわからないまま、今日は僕とダイヤさんが一緒に練習することとなった。
「そういえば、ダイヤって前にこうやって踊ったことあるの?」
横から見ていたかな姉が言う。
「いえ、以前本でなら見たことありますのである程度の知識はあるのですが、まだ実際にやったことはないですわ」
「僕だってそんなに上手くないのそんなに気にしないでください」
「ほーら、二人ともいつまでも話してないでLet's dance!」
鞠莉姉に促されて僕とダイヤさんはゆっくりと踊り始める。
連日の鞠莉姉との練習である程度覚えてきたので以前よりミスなく踊れるようになった。
一方のダイヤさんはというと、実践したことはないと言っていたが、やはり普段のスクールアイドルとしての練習だけでなく日舞の稽古もしているせいだろう、僕よりも断然上手い気がする。
鞠莉姉の時もそうだが、やはり見つめあっている気恥ずかしい。ダイヤさんの顔も心なしか少し赤いようにも見える。
うつくしいエメラルド色の瞳は凛とした雰囲気を醸し出している。
一通り踊り終わってダイヤさんの方を見る。
「玲士さん、ありがとうございました。とてもお上手でしたわ」
「いえいえ、僕なんかまだまだです」
「そんなに謙遜することありませんわ」
「もう!二人でいい雰囲気になっちゃって!やっぱりマリーが代わる!」
そう言って鞠莉姉は僕の腕を引っ張る。
「ちょっ、鞠莉姉引っ張らないでください!」
「あはは、玲士は人気者だなぁ」
「か、かな姉⋯⋯」
こうして僕は二人の相手をしながら練習は続いていくのであった。
~~~~~~~~~~~
「玲士さん、今日はありがとうございました」
「いえいえ、申し訳ないです。わざわざ練習に付き合ってもらって」
浦女からバス停へ向かう長い坂道を下りながら今日のことを話す。
「それにしても玲士、結構上手く踊れてたじゃん。練習頑張ってるんだね」
「かな姉だってすごく上手だったよ」
かな姉は初めてにもかかわらず、今日の練習が終わった時には鞠莉姉から教えてもらったことはほとんどこなせてた。
やっぱりかな姉はすごい。僕の自慢の姉だ。
「あの~、玲士さん」
するとダイヤさんが少し遠慮ぎみにこちらに話しかけてきた。
「はい、何です?」
「ひとつお願いがあるのですが⋯⋯ よ、よろしいでしょうか?」
「お願い?僕にできることなら何でもしますよ」
ダイヤさんのお願い?はて、なんだろうか?
「当日のことなのですが⋯⋯ わ、私と踊ってはいただけないでしょうか?」
「⋯⋯へっ?ぼ、僕とですか?」
ダイヤさんからの意外なお誘いに困惑してしまう。
「⋯⋯ダメでしょうか?」
「いえいえ!そんなんじゃないです!ただ、僕が一緒だと足手まといになるだけだと思いますし⋯⋯」
「もう!ダイヤばっかりずるいわ!玲士と一緒に踊るのはマリーよ!」
「鞠莉姉!?」
「鞠莉さん!?」
突然横で話を聞いていた鞠莉姉が割って入ってきた。
「マリーと一緒ならぜっっったい、大丈夫よ!だってマリーが教えたんですもの!」
「なっ、何を言い出すんですの鞠莉さん!」
なぜか少しムキになった鞠莉姉と、それに反論するダイヤさん。
そしてなんだか二人の間で僕をめぐった?よく分からない争いが始まり、そして次第にどんどんヒートアップしていった。
「何よ!ダイヤってば最初はあんなにハレンチだって言ってたのに!」
「それはお二人があのような体勢でいるからであって!」
「ふ、二人とも落ち着いて⋯⋯」
「玲士」
「玲士さん!」
そして同時に僕を見る。なんだか二人とも表情が怖い。
「どっちを選ぶの!」
「どちらを選ぶんですの!」
二人同時に迫ってくる。ものすごい威圧感だ。
「か、かな姉⋯⋯」
僕はどうしようもなくなりかな姉の後ろに隠れる。
僕は何かあるとすぐこうしてしまうのだ。カッコ悪いのはわかってるけどだって気持ちいいんだもん、かな姉の背中に抱きつくの。
「こらこら二人とも落ち着いて!玲士が困ってるでしょ」
かな姉が何とか割って入り、二人をなだめる。
「玲士、sorry⋯⋯」
「私としたことが、申し訳ないですわ⋯⋯」
ハッとして我に帰って二人は僕に頭を下げる。
「いえいえ、僕が決められないのがいけないのであって⋯⋯、そ、その⋯⋯考えておきます」
こうして何とかこの争いは収まった。
~~~~~~~~~~
「はぁ~、ほんとさっきはどうなることかと思ったよ」
自室のベッドの上でそう独り言を言う。それにしても何で下手な僕なんかと一緒に踊りたがるんだろうか?
「玲士、入るよ」
ノックがしてかな姉が入ってくる。
「かな姉?」
「玲士、何か私に隠してるでしょ」
入ってくるなりかな姉はそう言った。
「か、隠してること?無いよそんなの」
しかし今の自分に思い当たる節はない。
「それじゃ、なにか悩んでることは?」
「どうしたの急に」
「だって、練習してるときとか、さっきとか、何か変だったから。正直に話して。別に怒るわけじゃないから」
悩んでること?もしかしてと思い、以前鞠莉姉に言われたことを話した。たしかに自分の心の中で引っ掛かっていたものがあった。
「⋯⋯って言われたんだけど⋯⋯痛てっ!」
そこまで言うとかな姉にデコピンをくらった。
「まったく、またそんな下らないこと気にして⋯⋯。私のことなんか気にしないで。玲士は自分の心から踊りたいと思う人と踊って。その方がいいでしょ」
「うん⋯⋯」
かな姉の言葉に僕は頷くことしかできなかった。
心から一緒に踊りたい人か⋯⋯、一体誰だろう。
その日から僕は悶々と考え続けるのであった。
~~~~~~~~~~~
そしていよいよ当日がきた。
ステージでのAqoursのライブは大成功をおさめ、そして日が水平線に沈み、そしていよいよダンスパーティーの時間となった。
僕は鞠莉姉から借りた服に着替え、パーティーの会場に向かう。会場の大広間は船上とは思えないぐらいの豪華さだ。天井には大きなシャンデリアが煌々とした光を放ち、オーケストラが周りに優雅な音色を響かせる。あまりの豪華さに自分があまりにも不釣り合いに感じてしまう。
「あっ、玲士」
そんな僕の前に姿を表したのは美しいドレスを身に纏ったかな姉、鞠莉姉、ダイヤ姉の三人。
スクールアイドルとしてステージに立っているときとは違う大人びた美しさだ。
「みんなすごく似合ってますよ」
「あら玲士ったら、心配していた割にはずいぶんと様になってるじゃないの♪」
「そうそう。昨日はあんなに不安がってたのにね」
正直言うと今も緊張してしている。かな姉、鞠莉姉、ダイヤ姉と何回も練習してきたが、失敗してしまう不安が常に頭をよぎる。
するとかな姉がしっかりと僕の両手を握ってきた。
「さすがにここでハグはできないから、その代わり」
その後に続いて代わる代わる鞠莉姉とダイヤさんも同じように手を握る。
「そんなに緊張しないで。私達がついてるわ」
「玲士さん、あなたは十分できるのですから気を強くお持ちなさい」
ああ、昔と変わらないな。僕はいつもこうやって励まされてばかりだ。
「ありがとう」
でも、今日は違う。踊る時は僕がリードしていかないと。
「玲士、そろそろ時間だよ」
時計を見ると針はもう8時を指していた。
「ふふっ、玲士が誰を選んでも文句は無しだよ」
「わかってるわよ!」
「ええ、僕も決めてきました。ものすごく悩みましたけどね」
この日までの数日間、ものすごく悩んで夜遅くまで起きてるときもあった。そしてわかった、僕が心から踊りたい人。
「さあ、いよいのですわ!」
そう言うと三人は僕の前に並んで同時に手を伸ばす。
「「「Shall we dance??」」」
僕はその場にひざまづき、そして「彼女」の手をとった。
玲士君が誰を選んだか、それは皆様のご想像にお任せします。
さて、次回からは二年生メインのお話になります。
三年生三人の出番は少なくなりますが、ちゃんとシスコン要素も混ぜる予定です。
感想、評価、文字の誤脱等の報告お待ちしてます。
それではまた次回。