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3話目になりますが、小説を書くのは難しいものですね。
今回は短いです。
それでは、「かな姉と雨の日」どうぞ!
「かな姉ただいま」
休日、沼津での買い物を終えて淡島にあるダイビングショップ兼自宅に帰る。
「おかえり、降ってくる前に帰って来てくれて良かった」
空は一面黒雲で覆われ、今にも雨が降りそうな天気だ。
「私は夕飯作るから、玲士は店の前にある物を中に入れといて。もうすぐ降るだろうからなるべく急いでね」
「りょーかい」
かな姉に言われ、店の前に出してある酸素ボンベ等のダイビング用品を中にしまう。
片付けを終えてた数分後にはかな姉の言ったとおり外から雨音がし始めた。
僕は今日沼津で買ってきた本を読みながら、しばらくの間自室でくつろぐ。
「玲士ー、ご飯だよー」
かな姉に呼ばれたので本を閉じ、台所へ向かう。
父さんは沖縄の店の手伝いに行ったため不在なので、かな姉と二人きりの夕食をとる。
「今日は父さんから連絡あった?」
「当分帰ってこれなさそうだって。向こうが結構忙しいみたい」
雨足は以前より強まり、風の音も聞こえるようになった。
「だんだんひどくなるね」
「予報によれば雷にも注意だって」
僕が雷という単語を発すると同時に、かな姉が
ビクッとする。
「へ、へぇー、ソウナンダー」
明らかに動揺するかな姉。そうです、かな姉は雷とか暗い所が苦手なのです。
時々見せる意外な一面もかな姉の魅力の一つだ。
夕食を食べ終えて部屋に戻り、先ほどの本の続きを読む。
すると突然、激しい雷鳴と同時に部屋の明かりが消える。
「停電?」
スマホの明かりを頼りにしながら、様子を見にリビングへ向かう。
「かな姉、大丈夫ー?」
「ハグゥ!」
かな姉が柱に抱きついてました。
「かな姉・・、大丈夫?」
「べ、べ、別に何ともないし・・・」
するとまたも雷鳴が響く。
「ハグゥ!」
今度は僕に抱きついてました。
「全然何ともなくないじゃないですか」
「お、お願いだから玲士、このまま、このままここにいて!」
停電は解消されるまでの数分間、風雨の音しかしない暗闇でかな姉に抱きつかれたまま過ごす。
「やっぱり玲士にハグしてると安心するなぁ」
「まったく・・・、先にお風呂入るよ」
湯船に浸かりながら今日一日の事をふり返る。
そういえば、さっき暗闇でかな姉に抱きつかれてる時、いつもと違う表現し難い変な気持ちになったが、あれは一体何なのだろうか?
まあ、そんなことは今考えることでもないか。
よく分からない事は深く考えない、そんな思考はかな姉譲りだ。それよりは明日の事を考えよう。
そう思い、湯船の中で大きく息を吐いた。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
玲士くんが感じた表現し難い変な気持ちとは一体何なのか、その話はまた後程。
次回からAqoursメンバーの個人回です。
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それでは、また次回。