社畜のおもちゃ箱   作:社畜だったきなこ餅

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不定期連載と銘打っていた筈なのに、気が付いたら週刊連載してる不具合。
基本的にこっちは原作の流れをなぞりまくるだけなので、プロットは殆どない行き当たりばったりなのだ。

着地点すら不透明なTSドヴァキンの旅路の行方や如何に。


今回の話は、レオナ姫登場回からアバン先生登場までの流れをなぞっております。


(TS)ドヴァキンさんの教育日誌

 

デルムリン島 帰還3か月目

 

 

 ロモスに誘拐され、そして帰ってきてから早三カ月が過ぎていた。

 帰ってきてからダイは自分に戦い方を教えてほしいと頼んできたが、頭を撫でてやんわりと断る。

 自分の戦い方は、体に染み付いた戦い方に体を委ねて暴れ回るモノだ、少なくとも体がまだ出来ていない子供にさせるものじゃない。

 

 まぁ結局、ダイの頼みに根負けして教える事となった。

 泣きそうな顔をして見上げられたら自分にはお手上げなのだ、ブラス氏には甘すぎると溜息を吐かれたが。

 

 というわけで、毎朝デルムリン島を二本の足で駆け抜けつつ、道中に自生されていた錬金術の素材を回収しながらダイと一緒にランニングし、木剣で打ち合い。

 泉で互いに汗を流したら朝食、その後はお昼までブラス氏の呪文と一般知識のお勉強、お昼ご飯の後は錬金術のお勉強をして、その後は自由時間にしている。

 ちなみに一週間に二日間は、何もしない休日を設けている。毎日頑張ったら疲れてしまうし効率も落ちるからだ。

 

 そんな具合に充実した日々を送っていたのだが、休日に設定している日のある日のことだ。

 ブラス氏と、島で自生している薬草を煎じたお茶に、島の蜂型モンスター……さそりばちとやらからお裾分けしてもらった、蜂蜜を混ぜてのんびり啜っていた日の事。

 ダイが、大いに慌てて家の扉を勢い良く開き、軍艦が攻めてきたと叫んできた。前の騒動もこんな風に始まった気がするのは気のせいだろうか。

 

 ともあれ、何かあってからでは遅いのも事実なので。

 MODで追加したっぽい、レオタード状のぴっちりとしたスーツを着用し、その上に島に漂着した時に装備していたビキニアーマーを着けた上で、黒檀のブーツを履き直す。

 元々は素肌に着けていたが、これなら少しは痴女度合いもおとなしくなるに違いない。更にその上に、若干動きにくくなるがローブを羽織っておく。

 

 右手には黒檀の片手斧、左手には黒檀の盾を装備。頭には着用できる手頃な防具が無かったのでそのままにしている。

 顔が隠れるのを嫌って、ろくに頭部防具は拾ったり作ったりしていなかったツケがまさかこんなところで来るとは思っていなかったというのが、正直な所である。

 どちらにせよ、頭に生えてる狐耳の関係でまともな兜は装備出来ない身なので、何かしら考える必要があるかもしれない。

 

 しかし今はそれどころではないので、早く早くと急かすダイに案内されて海がよく見える断崖へ行ってみれば、確かに立派な船があった。

 だが、どうも軍艦ではないらしく、ブラス氏曰く賢者にのみ使うことが許可された由緒正しい船らしい、ウィンターホールド大学でアークメイジになったジェイ・ザルゴとかでも乗れるモノなのだろうか。

 

 

 その後は、船から小舟で接岸してきたパプニカ王国の一団と話し合い、スラリとした体形の活発そうな美しい少女をダイが案内する事となった。

 心配だから付いて行こうとしたが、目付きの鋭い長髪の賢者の青年……バロンとやらに、母君様はダイ殿を大事に想われているのですね、と呼び止められた。

 そりゃもう当然と、尻尾を振りながら頷くとバロンは、どこか羨ましそうにレオナ姫とじゃれ合っているダイを見詰めた後。

 母親がずっと傍に居てはダイ殿の成長の為にはならないかもしれませぬ、と言われ。思わず自分はショックを受けてしまい、更にダイからも俺一人で大丈夫と言われて二度ショック。

 

 

 結局ダイに同道する事は叶わなかったので、御付きの偉そうな人。テムジンらと会話を弾ませる、と言っても自分はジェスチャーを返すのみだが。

 その際に、自分が身に着けている武具の出所を聞かれたので、自分で作ったものだとジェスチャーで応える。最もコレクション気味にストレージへ放り込んでいたものなので、言うほど強くはない一品だが。

 メインで使っていた、ポーションとエンチャントを駆使して作った武器は今もカバンの中である。万が一ダイが触れて何かあってはまずいから厳重封印状態なのだ。

 

 

 しかし、その時。甲高い鳴き声と共にゴメちゃんが森の奥から飛び出してきた。

 自分では理解できないゴメちゃんの言葉を聞いたブラス氏曰く、魔のサソリとやらが出てきてダイとレオナ姫が危機に陥っているらしい。

 ふと気づいてみるとバロンの姿が見えないのが気になるが、今はダイ達が最重要だと駆け出したところで、テムジンの側近と思しき男達に槍を突きつけられて足を止めさせられた。

 ブラス氏へ視線を送れば、やってしまえと鋭い眼光で許可が下りたので。揺ぎ無き力でトシコシダーして側近を吹っ飛ばした後、大急ぎで森を駆け抜けていく。

 

 そして、魔のサソリとやらの死体と、その近くに空いた大穴を見つけ回り道して裾まで駆け下りようとしたところで、晴天だったはずの空から落雷が付近へ炸裂。

 ドラゴンボーンとしての自分に導かれるままに、全速力で駆け抜けてみれば……山の麓部分にぽっかりと開いた穴から、レオナ姫を横抱きにしているダイが出てきた。

 立派な姿になって、とほろりとしていたらダイが自分の存在に気付き、レオナ姫が猛毒に犯されてしまった事を必死に訴えてくる。

 

 ソレはいかんと万が一に備えて持ってきていたバッグを開き、中から取り出したるは虎の子の毒消しと、体力回復+スタミナ回復の効果を持つ自家製ポーション。

 まずは毒消しをレオナ姫へゆっくりと飲ませた後、呼吸が安定したのを確認してから体力回復+スタミナ回復のポーションを飲ませる。

 この毒消しは、タムリエルのありとあらゆる毒を打ち消せる代わりに……自前で調合不可能な事から、数に限りがある代物だがダイの大事なお友達を救う為には惜しくない。

 

 

 最初は予断を許さない容態だったレオナ姫だったが、ダイが行ってくれたショートカットによって合流できたおかげで、何とか治療は間に合ったようだ。

 むしろ体力回復+スタミナ回復が効きすぎたのか、元気溌剌と言った具合である。どうやら奮発して投与した、アルドゥインとの決戦用に作ったポーションでは効力が強すぎたらしい。

 

 

 意識を取り戻したレオナ姫は、自分へ深々と頭を下げて命を助けてくれたお礼を述べてくるが、気にしないでほしいという気持ちを込めて姫のサラサラとした髪の毛をすくようにその頭を撫でる。

 そして、投与した薬の効果がすさまじい事を興奮交じりに感想を述べ、原材料を聞いてきたので……。

 焼け焦げたスキーヴァーの皮と、サーベルキャットの目をカバンから取り出して誇らしげに見せたところ、レオナ姫は姫がしちゃいけないレベルでげんなりとした表情を浮かべながら、吐き気を堪えるように口元へ手を当てていた。

 

 何だかこう、申し訳ない。

 

 

 

 その後、ダイからバロンが悪者だと教えてもらい、急いでブラス氏達と合流しようと3人で森の中を駆け抜けたのだが。

 静かだった浜辺は今や、戦場のような様相を呈しており。ブラス氏が杖に捕まりながらも四つ足の機械と対峙していた。

 ドワーフの作ったゴーレム達ともまた違う意匠だな、と思い見ていたらブラス氏曰くかつて魔王が勇者を打倒するために作成した殺戮マシン。その名もキラーマシンというらしい。

 

 キラーマシンの足元に老人が黒焦げになり痙攣しつつ転がっているのが見つかったので、気になってブラス氏へ視線を向けたところアレはテムジンだと教えられた。

 どうやら、キラーマシンに乗ってるらしいバロンは、その破壊力に魅入られて半ば暴走状態らしい。

 

 

 ブラス氏とレオナ姫に退避をお願いし、自分でキラーマシンを粉砕しようとしたらダイも手伝うと鼻息荒く参戦してきたので、無茶をしないよう視線で伝えつつ了承するし。

 特に危機に陥る事なく、キラーマシンの足を4本とも自分が黒檀の片手斧で粉砕したところで、レオナ姫をだまし害そうとした怒りに燃えるダイが発動させたベギラマがキラーマシンを包み込み。

 度重なる損傷によって生まれた装甲の亀裂から入り込んだ熱によって、操縦していたバロンが見事にこんがりと焼かれたところで戦闘は終了した。

 

 

 

 その後は、少しごたつきながらも今回の騒動の原因となった主犯であるテムジンとバロン、他側近らがパプニカの役人によって連行されていき。

 ダイとレオナ姫が友誼を結んだところで、一旦の幕引きとなったのであった。

 

 

 

 

デルムリン島  どんより日

 

 

 その日は朝から、不吉で重苦しい空気が島全体を包み込んでいた。

 嫌な予感がしたので、ダイには今日の訓練と勉強はお休みだと伝えた後、ブラス氏の様子を見に行ったところ……。

 何かを必死に堪えているブラス氏に近づくなと叫ばれた、何でも魔王が復活したせいで邪悪な意思に蝕まれているらしい。

 だがしかし、自分の恩人でもありダイの大事な家族であるブラス氏を置いていくわけにもいかないと、抱き抱えようとしたところでダイも帰って来た。

 

 ブラス氏は、何かを必死に堪えながらも目に涙を浮かべ、このままではお前達を害し、殺してしまうかもしれないと呟き。

 急いで支度をして、この島を出るのだと自分とダイへ訴えかけてくる。

 

 時間が無い以上、必要最低限の荷物だけをまとめカバンを担ぎ、沈んだ表情のダイの手を引いてブラス氏が用意していたらしい小舟がある浜辺へ案内される。

 島のモンスター達が大挙して押し寄せてくるのを見つけたブラス氏が、ダイと自分に行ってほしいと懇願するが……ダイは嫌だと叫ぶ。

 じいちゃんや皆を置いて、母ちゃんと俺だけで逃げるなんて出来ないと。そんなの勇者のする事じゃないと必死の形相でブラス氏へ訴えかける。

 何とかしてあげたいし、何とかしたい。しかし自分にはどうすれば良いのか浮かばない。野生動物を鎮静化させるシャウトが効果を持つかもしれないが、アレは短時間しか効果がないのだ。

 

 どうしたものか、と思い悩んでる間に大量のモンスター達が自分達へ殺到してき、最早成す術なしかと思っていたその時。

 ダイの叫びを一人の青年の声が認め、声の咆哮へ振り向いてみれば二人の人物が小舟の上に居た。

 

 一人は眼鏡をかけ、髪の毛をカールさせた細身の男性。しかし中々な実力を内包していそうな人物だ。

 もう一人の小舟を漕いでいた少年の方は、衣服の様子から戦士には見えないからきっと魔法使いなのだろう、しかしそれなりに鍛えてそうな顔つきをしている。

 だが気のせいか、その視線はローブを内側から押し上げてる自分の胸元へ釘付けになってる気がする。

 

 

 そんな事を考えてる間に、小舟から飛び移って来た眼鏡の男性は島から出る必要はないと告げると、鞘に入ったままの剣で地面を擦りながら風のような速さで走り始め。

 自分達へ押し寄せていたモンスター達を軽々と弾き飛ばすと、そのまま走り抜けていき……何だったのだろう、と茫然としていたら違う方角から戻って来た。

 そして、呪文を唱えると激しい鳴動と共に男性が刻んだ痕が光り始め、島を包んでいた曇天の空すらも吹き飛ばした。

 

 思わず茫然としていたが、ブラス氏の様子を見ると先ほどまで彼を苦しませていた邪悪な意思とやらは全くないらしく。

 襲い掛かろうとして来ていたモンスター達の群れも、敵意に満ちた視線からいつも通りののんびりとした目付きへと戻っていく。

 

 

 

 ソレは、まさに奇跡というべき光景であった。




【速報】ポップ、ドヴァキンさんのロリ巨乳をガン見する。


やっぱり一発ネタに近いから、話が進むにつれて出力が低下していってる気がする不具合。

Q.スキーヴァーって何なの?
A.犬ぐらいの大きさの薄汚いドブネズミじみた生物です。
 敵対エネミーとして遭遇する固体は総じてその体がかぶれており、不快感を誘います。
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