須賀京太郎は勇者である   作:ブラックブラック

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今回は短め。結局戦闘描写入れずであまり話が進まないね…。

書いてて思ったこと
文才がただ単にほしいと思った今日この頃


終わりと始まり

その日の京太郎は朝から不運なことが起きていた。朝は目覚まし時計がならずに時間ギリギリに起きる。その際の時刻は朝の八時、朝食をとる暇もなく家を出ることとなる。それを皮切りに通学中に靴紐が千切れる、犬の糞を踏むなどして結果的に時間には間に合わず教師に怒られる。挙句の果てに家に昼食用の弁当を忘れると踏んだり蹴ったりな状態だ。現在はというと机に顔を突っ伏してうなだれている状態である。

 

「あー、不幸だ…」

「アハハ…今日は大変だったみたいだね京太郎」

 

隣の席の穏乃が苦笑いを浮かべる。聞けば聞くほどマイナスな出来事が連鎖しているのだから当然の反応ともいえる。結果的に幼馴染二人の弁当を少しもらい事なきをえたがそれでも今日はまだ負の連鎖が続くようにしか京太郎は思えなかった。

 

「ありがとな二人とも。今度叶えられる範囲でなんかお願いきくよ。」

「ホント!?じゃあ今度時間あるときに山に登ろうよ!京太郎とは最近山登りしてないからさ」

「和はなんかお願いあるか?」

「そうですね‥‥今度の休みの日でいいので買い物に付き合ってもらいませんか?」

「おう、荷物持ちならまかせとけって。」

 

(‥‥二人で行くのにデートとは思わないんですね‥。)

(こういう時は二人っきりなのにね)

(穏乃。私の予定の日と山登りの日は別々でお願いしますね。)

(まかせて!和)

 

この二人、実際は一日午前と午後で別々に集まる予定にすることは可能であったが共に過ごす時間は長い方がいいと感じている。もちろん三人で過ごすことが大半ではあるがたまには二人で過ごしたいという気持ちが強かった。いうなれば不可侵条約を結んでいる状態である。互いに一日二人っきりで過ごせる日があってもいいじゃないかという考えだった。

 

「さぁ午後の授業も始まりますので席に戻りましょうか。」

「おう、またあとでな和。」

 

そう言って自分の席に着く。もうすぐで教師も教室に入ってくるだろうし準備しなきゃなと思いつつ机から教材を取り出した。

 

 

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♬~♬

 

…どうやら授業中に寝てしまったらしい。携帯電話のメロディで目を覚ます。隣の席のシズを見ると立たされていることからシズの携帯からメロディが流れて教師に注意されたのだろう。マナーモードにしてなっかたのかよと心の中でツッコムが後ろからも同じようなメロディが流れている。和の携帯からもか…。ただ、こんな携帯メロディは聞いたこともない。和の携帯は基本的にデフォルトのままの設定のはずだが…。

疑問に思っているとポケットに入れていた自分の携帯が震え始めた。着信メロディは流れているものと一緒。このような設定は行っていない。おそるおそる携帯を確認する。ここで見ない方が正解だったのかもしれない。なぜなら…

 

「…なんだよ、この画面。」

 

朝からの不幸はどうやらまだ続いていたらしい。なぜなら画面に映されたものは今までに見たこともない画面だったのだから…

 

 

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必死に頭を回転させる。画面に映し出された文字、樹海化警報。そして止まったと思えば止まったのはメロディだけじゃない。周りのクラスメイトも動かなくなっていた。席を立ち窓に近づき外を見る。落ち葉が宙に浮いて止まっている。あり得ないことが現実に起こっている。止まっていたのは教室内だけでなく外も、いや世界すら止まっていた。

教室を見渡してみると穏乃、そして和の二人だけは動くことができていた。あの時に携帯にメロディが流れたこの三人だけが時間の止まった世界で動けていたのだから。

 

同時刻、三年生の教室。勢いよく扉を開け、階段を降りる一人の生徒がいた。麻雀部部長の愛宕洋榎だ。彼女の内情はよい状態とは決して言えない。なにせ、誓った次の日に自分自身が想定していた最悪の事態になってしまったからだ。この止まった世界で動いているであろう部員全員のところへ行こうにも時間が少なすぎる。なので、同じクラスメイト同士である一年生は後に合流したほうがよいと考え、まずは地自身の妹の教室へダッシュで向かっていた。

 

 

(嘘やろ…最悪や。よりによって今日、もう当たっても-たんか!)

あまりにも早すぎる展開に焦りが生じる。

必死に走って妹の教室へ向かう。幸い廊下に出ていたらしくすぐに合流することができた。

 

「お姉ちゃん!これどうなってん!?周りのみんなが…」

「絹…。落ち着いて聞きぃ‥。ウチらが当たったんや…。当たってしもたんや!」

 

(ウチが一番年上や…。落ち着かなアカン。)

 

頭を冷静にしよう。まずは妹とも合流はできた。なら次は一年生三人組のところへ早く合流しなければならない。そう考えた洋榎は妹の手を引っ張りながら説明し、後輩たちと合流することが今の洋榎が第一に行わなければならないことだった。

 

 

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「なんだよ…あれ?」

 

教室の外を窓から見ていた京太郎は目を疑った。目の前の山の向こう、そこの空間が切れ始め得体の知れない何かが侵食し始めていた。それは色鮮やかなもので普通であればきれいに見えるものだが、現在の状況が状況なためそうも思えない。現実逃避したい考えを振りほどき周りをみる。

 

(今のところこの中で動いているのはシズと和、そして俺を含めて三人。他の人は動く気配もない感じか…。)

 

「和、京太郎!? どうなってるのこれ?」

「わかんねえよ!ただ、言えることは現実的じゃない何かがおこっていることだよ!」

 

シズは狼狽えながらも話せてはいる状態だ。まだ話は通じる。問題があるとするならば…

 

「きょ、京太郎君…穏乃‥‥」

 

いつもとは違い明らかに声のトーンが小さい和だ。明らかにこの異様な光景におびえている。まるでこの光景が()()()()()()()()()()であるような様子だ。今はシズに頼むしかないと考えた京太郎は窓を離れ、二人の近くへ行った。こうしてる間にも侵食は進み始め揺れも感じ始めた。

 

「なにこれ、地震なの!?」

「シズ!今は和の手を握ってやれ。明らかに動揺してるし気持ちを落ち着かせてやってくれ!」

「京太郎はどうするの!?」

「‥‥俺は二人の後ろで盾になる。なにかあると悪いからさ…」

「‥‥死なないでよ京太郎。」

「勝手に殺すなよ。…幼馴染を置いて死ぬわけないだろ」

 

教室に光が差し込んでくる。あまりの眩しさに目が眩む。手を前に出しガードする形をとる…。

目が見えるようになって周りを見たらもとに戻っていることを願いながら…

 

 

 

(そうか…所詮俺の願望だったか‥)

 

眩しさがなくなり、周りを見渡す。そこに見えた景色は森や山のように深く、現実ではあり得ないような色をした植物的なものが生い茂る変わり果てたもの。だれがどう見ても先ほどいた教室とは思えない光景であった。

 

俺たちの日常は終わりを、そして非日常の始まりを告げていた…。

 

 

 




次回はきっと戦闘パートに入る(多分)
あと文も多くなると思う。(きっと)
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