とある暗殺者の一方通行   作:戸塚うさぎ

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駄文です。キャラ崩壊アリ。


アサシン アクセラレータ4

「ねえ,入れてお願い」

 

アクセラレータは隣の部屋に武装した男たちが入っていった時点で警戒していた。銃声が鳴り隣人は全員死んだみたいだ。格好を見る限りこの学区を支配しているルブラ•ガトーで間違えない。最初は自分を殺しにきたのかと考えたが,どうやら隣人のヤクの商売人がヘマをしたらしくその罰を与えに来たらしい。アクセラレータは鍵穴を覗いて息を潜めて連中が帰るのを待っていた。しかし予想外のことが起きてピンチになる。

 

ドンドンドン ノックがなる

「早く入れてよお願いだから」

 

昨日会ったエヴァが泣きそうな顔をしてアクセラレータに部屋に入れてくれと言っている。

アクセラレータは静かに唸った。ここで彼女を入れてしまっては奥にいる見張りの男にバレてしまう。そうなったらルブラ•ガトーにバレてもうこの街で暮らす事が出来なくなってしまう。そうなったら今度はラストオーダーに被害が行くだろう。

 

ドンドンドン ノックの音が強くなる

「開けてよ!ねえ開けてったら!」

 

見張りの男が訝しんでこちらに近づいてきた。

ーーーどうする

 

「くそ!何でないんだ!」

「まあまあ,後処理終わったらまた来て探そうぜ」

「おい!お前!12,3歳くらいの少女がまだ帰って来てないんだが,見なかったか?」

「あ,•••いいえ見てません」

「そうか,なら引き上げるぞ」

 

×××××

 

アクセラレータは覗き穴から外を眺めルブラたちが行ったことを確かめて安堵した。ルブラたちがちょうど出て来てくれたおかげで見張りの男から顔を見られずエヴァを部屋に入れる事が出来た。

 

エヴァはダイニングテーブルの椅子に座って現実を受け止めきれないような顔をしていた。

ーーー無理もない家族が殺されたんだ。いくら治安の悪いここに住んでいたとしてもショックが計りしれねェ。しかもまだ普通の子供だァ。

 

アクセラレータはミルクをエヴァに出したが,口を付けずにエヴァは話し始めた。

「私ね,実はこれでもせいせいしてるの。パパは死んだってしょうがないほどのクズだし,継母は本当のママじゃないから私に愛情はなかったし,義姉はいつも私をいじめていたわ。地獄にいくべきだっただわ。みんな死んでスッキリしてるの。•••でもね義弟のマイケルはまだほんの4歳よ,あの子は穢れのない天使だったの!それなのに!アイツらは殺したのよ!アーメン!マイケル,安らかに眠ってね」

 

アクセラレータは話を聞く事しかできなかったし,祈るエヴァの姿をじっと見る事しか出来なかった。その姿はかつてのラストオーダーの姿と重なった。

 

「今日,泊まってもいいかしら?」

「•••」

「まさかと思うけど,家族が殺された少女を見捨てるつもり?」

「いいや,警察に保護してもらえ。その方が安心だァ」

「本気で言ってるの?あの人たち見たでしょ,警察なんかに手に負える相手じゃないわ」

「ここにいたって,同じだ」

「違うわ。なんとなく違う気がするの。•••この鞄かっこいいわね」

ダイニングテーブルにアクセラレータの仕事の鞄が置いてあった。それをエヴァは興味ぶかそうに見る。

「触るんじゃねェ」

アクセラレータは鋭い目つきと静かな怒気を込めて言った。

しかしそれは逆効果だった。エヴァはそれを見てニヤニヤしながら鞄を開けた。中には数々の銃の部品が入っていた。

 

「まあ!あなた!殺し屋だったのね!」

「黙れ。それ以上触るな」

「はーい。ふふふ」

エヴァはいたずらっ子のような表情を浮かべていた。

アクセラレータは鞄をしまいながら言った。

「今日は泊めてやる」

「ありがとうアクセラレータ。でも寂しいおうちね,まるでただ住むだけのおうちだわ。漫画もないしテレビもない」

「そんな事は無ェ。冷蔵庫の中にはミルクはあるし,ベッドだってふかふかだ。それに豚を飼っている」

「豚なんている訳ないわ」

「キッチンで飼ってる。ピットくんっていう名前だ」

「嘘よ。私さっきキッチン見たけどいなかったわ」

「いい子だから人が来ても暴れないんだ。おーいピットくーん」

アクセラレータはキッチンに入っていった。エヴァは本当に豚がいるのかと興味津々にキッチンの方を見た。

するとふごふごとキッチンの奥から豚の鳴き声がするではないか。

そしてキッチンの入口から豚が出てきた。でもそれは本当の豚ではなくて鍋つかみの手袋に豚の顔がプリントされているだけ。アクセラレータはキッチンとダイニングを隔てる壁に隠れて豚の手袋をはめて豚の鳴き声の真似をしていた。

「ふごふご。お嬢ちゃんはじめまして,僕はピットくん。よろしくふごふご」

あの見るからに怖いアクセラレータが豚のなきまねをしている事になんだかおかしくなってしまったエヴァは子供らしく笑い出した。

「あはははっは!うふふふ,はじめましてピットくん。私はエヴァよ」

豚の手袋をはめたアクセラレータはエヴァの方に豚の手袋をはめている手をおかしくクネクネさせながらちかづいた。

「ふごふご,エヴァちゃん,ぼぉくと遊んでくれるかーいふごふご」

「ふふふ,いいわ何をして遊ぶ?」

「ふごふご,じゃー,くすぐり合いだー」

「あはははははは,ははは,や,やめてーくすぐったいー」

エヴァは爆笑してアクセラレータから逃げた。部屋の中でエヴァとアクセラレータは追いかけっこをして笑って騒いで転げ回った。

 

しばらくするとエヴァは疲れたらしく床で寝てしまった。アクセラレータはエヴァをベッドに寝かしつけた。彼は昔こんな日常があったことを久しぶりに思い出していた。

ーーーいいや,俺はひとりでいるべきだァ。明日追い出そう。

彼はいつものようにソファに座りながら拳銃を肘掛けに置き寝た。

 

 

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