このふたりの男女に祝福を! 作:スカイハーツ・D・キングダム
カズマ「多分今頃騙されたことに気づいた頃じゃないか?」
めぐみん「この人、よく平然としてますね」
めぐみんが呆れたように言ってると
ギルド『緊急クエスト!緊急クエスト!街中にいる冒険者は大至急街の正門に集まってください!繰り返します。街中にいる冒険者は大至急街の正門に集まってください!』
ダクネス「うん?緊急クエスト?多分あれの収穫時期か」
めぐみん「そのようですね」
二人はそう言うとギルドの出入り口に向かった
カズマ「なあ、あいつらはこの緊急クエストが何なのか分かるみたいだがお前は分からないか、アクア」
俺の問いにアクアは
アクア「ああ、そういえばカズマは分からないか、……それは正門に向かいながらの道中で教えるから、私達も行こう」
そう言うとアクアは俺の手を引っ張ると走り出した
アクア「あのね、ここは異世界でしょ。だからカズマのいた地球とは何かと違う所があるんだけど、これを見たら本当に違うって分かるような物なの」
カズマ「分かった、続けてくれ、それと手を離せ」
アクア「さっきダクネスが収穫って言ってたわね。つまりそのままの意味なの」
正門についた俺達は、正門の先の草原を見ると、何か緑色の何かが飛んで跳ねて、こっちに来ているのが見えた
アクア「カズマは、この世界のバナナやサンマはどこから取るか分かるわよね」
カズマ「ああ、バナナは川、サンマは畑だろ。最初見た時マジかよって、思ったけどよ………、まさか!」
アクア「今こっちに向かって飛んできてるのはキャベツよ。この世界のキャベツを含めた野菜は収穫の時期になると、人に食われないように飛んで逃げて人のいない所でひっそりと息を引き取るって言われてるの。だから」
ギルド『今年もキャベツの収穫時期がやって来ました。今年のキャベツは出来が良く、一球1万エリスです。できるだけ多く収穫してください。人数、額が額なので、報酬のお支払いは後日まとめてとなります』
カズマ「……収穫しれと」
俺の目の前はたくさんの緑の物体、もといキャベツがたくさん飛んでいた
ギルド『それでは冒険者の皆様、たくさん収穫してください』
冒険者達「「「「おおおおおおおお!」」」」
ギルドの放送を聞いて冒険者達がキャベツに突進し始めた
アクア「さあカズマ、私達も収穫するわよ。………カズマ?」
俺は目の前の光景に頭がどうにかなりそうだった
カズマ「う……、うおおおおおおおおお!」
アクア「カズマ!?」
俺はアクアを無視してキャベツの大群に向かって行った
この時のカズマを見たアクアは後にこう語る
異世界と地球の常識を持った中間の生命体となったカーズマはやがて、考えるのをやめた
byアクア
めぐみん「カズマ、爆裂魔法を撃ってもいいですか?」
カズマ「ここで撃つな。他の冒険者を巻き込むぞ」
めぐみん「ではどうすれば」
カズマ「近づいてきたキャベツを杖で叩き落とせ」
めぐみん「私の杖は叩くためにあるのではないのですよ!それに私一人ではきついんですけど」
カズマ「ダクネス」
ダクネス「何だ」
カズマ「守れ」
ダクネス「喜んで!」
めぐみん「ちょ、カズマ、私にダクネスを押し付けないでください」
カズマ「仕方ないだろ、お前が一人じゃ厳しい言うからダクネスを壁に使えって」
めぐみん「そういう問題じゃありません!」
俺はめぐみんが何に拒否しているのか分かる
キャベツ狩りは手で捕まえるか、切ったりして収穫をするのだが、ダクネスはさっきから持ってる長剣が命中しない、いや命中はしているんだが、12匹に1匹しか命中しないと言う現状
しかも……
めぐみん「ダクネスが途中から攻撃せずわざとキャベツにぶつかって喜ぶ光景を目にしているんですけど、怖いです」
そこなんだよなあ
俺もキャベツを狩ってる横でダクネスの戦いを見ていたが、あれはまじでやばかった
攻撃が当たらないのはまだいい
だがキャベツの突進をくらって喜ぶ顔を見るのは本当に嫌
てかキャベツの突進って、結構威力あるんだが、人一人が倒れるくらいあるんだが、あいつ倒れない上に「もっとこい」とか言うんだけど
あれどうしたらいいか
カズマ「めぐみん」
めぐみん「はい?」
カズマ「よろしく」
めぐみん「カズマああああああ!」
後ろからめぐみんの叫びと俺を呼ぶ声がしたが気のせいにしておくとして
カズマ「さて、ショートソードと弓矢の戦いはこのくらいにして……『《潜伏》』」
潜伏、………気配を消して周りに気づかれなくする
クリスが教えた盗賊スキルの一つ
キャベツの後ろに周り込んで
カズマ「『バインド』!」
俺がそう言うとロープがまるで意志があるように動いてキャベツを捕まえ
カズマ「まだまだ」
キャベツに巻き付いたロープを引っ張って、モーニングスターのように振り回して飛んでくるキャベツを追撃した
カズマ「オラオラ、もっとこいや!」
次々キャベツを叩き落として調子に乗っていたんだろう
アクア「ゴフッ」
夢中になっていて近くにいたアクアにまで当てちゃった
カズマ「あ、ごめん」
カズマ「ようやく終わったか」
ダクネス「うむ、私の方も結構収穫できた」
めぐみん「ほとんど私の杖で叩き落としたんですが!」
アークウィザードよりキャベツを叩けないクルセイダーって
アクア「えへへ、これだけあればたくさんお金がもらえるわね」
と、俺達が話していると
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
カズマ・アクア・めぐみん・ダクネス「「「「!?」」」」
カズマ「何だ!?地震か!?」
アクア「ちょ、めぐみん、あなたまだ爆裂魔法撃ってないでしょうね」
めぐみん「カズマに止められてまだ撃っていませんよ」
ダクネス「まさか!」
ダクネスが何か知っているみたいだが
カズマ「一旦正門に戻ろう」
俺の声に全員正門に走った
俺達が立っていた場所の地面が割れ、何かが出てきた
それはものすごくでかい
具体的には東京ドームくらいありそうな
でかい亀だった
アクア「カズマ!《玄武》よ!玄武が出たわ!」
めぐみん「まさか十年に一度のみ地上に出てくるという、超大型モンスターをこの目で見ることになるなんて」
ダクネス「知らないやつがいるかもしれないから説明すると玄武、通称《宝島》は普段は地中にいて鉱物を餌にしていて、背中には老廃物として貴重な鉱石が付いていて、十年に一度甲羅干しの為地上に出てくる。玄武は温厚な為背中に乗っても怒らない。よって背中の鉱石を採取出来ることから宝島と呼ばれるようになった」
ボーナスイベント第二ラウンド開始
俺の頭の中でこのワードが流れた