カズマ「出てこないな」
めぐみん「まだここに来てそんなにたってないんですから、もう少し待ちましょう」
ダクネス「一応警戒はしておこう」
アクア「アンデット倒すべしアンデット倒すべしアンデット倒すべしアンデット倒すべしアンデット倒すべしアンデット倒すべしアンデット倒すべしアンデット倒すべしアンデット倒すべしアンデット倒すべしアンデット倒すべし」
今俺達は夜の墓場に来ている
そもそもなぜ俺達がここにいるのかと言うと
朝アクア達を起こした後ギルドに行って朝食を食べてキャベツと鉱石の買い取り金を受け取りに行った
ダクネスは68万エリス
めぐみんは58万エリス
ちなみに俺は252万エリスだった
何でも俺が収穫したキャベツと採取した鉱石は品質が高かったので高値で買い取って貰えた
だが、
アクアはまさかの8万エリスだった
参加した冒険者の中で唯一10万いかなかったようだ
何でもアクアが収穫したキャベツの八割以上は価値の少ないレタスと低品質の鉱石だったから買取価格が低いみたいだ
アクアのやつ、大量に金が入ると思ってたのかあちこちにツケを作ったみたいで泣きながら俺に金貸せ言ってきた
こいつ、借金作るやつの思考になってやがる
とりあえずツケの分を渡した
ツケを払いに行ったアクアを見送ると俺は持ってたメモ帳に貸した額と日付を書いた
めぐみんが呆れ顔で俺を見ていたのは印象深かったな
そうゆうわけで無一文になったアクアが金になるクエストと言う事で
夜の墓地に出没するアンデットの討伐クエストをやる事にしたが、アクアがさっきからうわ言の様にずっと『アンデット倒すべし』と言っている
なんか怖いな
そういえばこの世界にある宗教
特にアクシズ教とエリス教は悪魔とアンデットは抹殺するべき存在ってこの世界の宗教関連の本に書いてあったな
後溜まったポイントで《片手剣》を習得した
これで剣の腕をある程度上げることができた
後は自分で鍛えて剣の腕を上げるしかない
めぐみん「出てきましたよ!」
めぐみんの言葉に俺達は墓地にある墓石を見る
墓石の地面から手が出てきたかと思うと、頭が出て、胴体が出て、
アンデット、《ゾンビ》が数体出て来た
ダクネス「出てきたな、この剣の錆びにしてくれる」
カズマ「お前当てられないだろ。じっとしてろ」
ダクネス「グッ…」
まず先に俺が様子見の意味を込めて行こうとすると
アクア「来たわね!元凶!」
アクアが突然ゾンビ達の方に走ったがゾンビを無視して更に先に行くと、
墓地の中央で魔法陣があって、その中心にロープを着た人が立って何かをしていた
アクア「こんな真夜中に私に会うなんて運のつきねえ、《リッチー》!」
《リッチー》、それはアンデットの王であり、不死王とも言われており、ヴァンパイア、デュラハンに並ぶ超大物モンスター、人間でありながら人間を捨て、禁忌を犯して自然に反する存在となった者、そんなラスボスみたいな存在がこの駆け出しの街にいるなんてな
アクア「さあ観念しなさい、今すぐあの世に送ってあげるわ!」
リッチー「えっ、ちょ、待って!何をするんですか!」
リッチーと呼ばれたローブの人にアクアが掴みかかると
頭についてたフードが取れた
その顔を見た俺は驚いた
リッチーと言うからに俺は、ガイコツ顔とかを想像してたが、目の前の相手の顔は明らかに人で、茶髪で20代位の女性だ、後どこがとは言わないがでかい
けど俺が驚いたのはそのことではなく
目の前の女性が
カズマ「……ウィズ?」
知り合いの人だった事に驚いた
カズマがウィズと出会った話は後日投稿します