このふたりの男女に祝福を!   作:スカイハーツ・D・キングダム

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第25話 引っ越し先での心霊体験(その2)

 

ガタッ ガタッ ガタッ

 

カズマ「………」

 

変な物音に俺は目を覚ました

 

時刻は深夜をまわった頃だろう

 

カズマ「(なんだ?この音は)」

 

ガタッ ガタッ ガタッ トン

 

音は俺の寝てる部屋の中に響いている

 

ガタッ トン ガタッ トン

 

何の音かは分からないが、音は少しずつ俺に近づいている

俺は恐る恐る音のなる方に首を傾けるが

 

カズマ「………何だ、気のせいか」

 

そこには何もない

 

俺は安心して首を天井に傾ける

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズマ「と思っていたか!!!」

 

俺は瞬時に枕元に置いてあった剣を取ると天井に目を向ける前に切る

 

フサッ

 

俺が切った『何か』は布団の上に落ちた

 

剣には何か柔らかいものを切った感触が伝わる

 

俺は何を切ったのか、布団の上を見ると

 

カズマ「………やっぱりな。安心しきった時に出てくるのは、ホラー映画とかでは定番だからな。驚かし方を理解してやがる」

 

そこには、西洋風の人形が落ちていた

 

カズマ「うわ、見ていないでとはいえ、首と胴体を切り離す形で切ったのは、失敗だったかな」

 

布団の上に落ちた人形は首と胴体が別れている

 

………なんか呪われそうだな

大丈夫なのかこれ?

 

カズマ「とりあえずここから離れ………!!」

 

俺は改めて天井を見て、急いで部屋から飛び出す

 

天井には大量の人形が浮いてあった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズマ「はあ……はあ……はあ、しつこいぞまじで」

 

部屋から飛び出して屋敷中を走り回ってそれなりに時間がたった

 

追ってくる人形共から、逃げて切って逃げて切っての繰り返しが続いた

 

途中でダクネスを見たが

 

モップを持って人形共と抗戦してはいたが、例の如く命中せず、それどころか

 

ダクネス「ああ!!!くッ!!!この私を、クルセイダーの私を、もみくちゃに出来るものならやってみろ////」

 

カズマ「………」

 

俺は無言で引き返した

 

カズマ「ここは、対アンデッドのスペシャリストを連れてくるとするか」

 

俺はそう言って対アンデッドもとい、アクアの部屋に入った

 

カズマ「アクアいるか!!!」

 

俺が勢いよく扉を開けた時、目の前に赤い、紅の色をした何かが目の前に、立っていた

 

カズマ「うわああああ!!!」

 

俺は目の前にいた何かに剣を突き立てたが

 

???「ふああああああ!!!」

 

目の前にいた何かの声を聞いて、剣を止めた

 

カズマ「な、何だめぐみんか。びっくりした」

 

めぐみん「びっくりしたのはこっちの方ですよ!!もう少しで剣が刺さるところでしたよ!!」

 

ほんとだよ

実際めぐみんが声出さなかったら刺してただろうな

 

カズマ「そういえばアクアはどこに行ったか分かるか?それと何でお前がここにいる」

 

めぐみん「わ、私も人形に襲われてこの部屋まで逃げ込んだんですがアクアが、『ここにいて、すぐに終わらせるから』って言ってさっき出ていきました」

 

じゃあいないか

タイミング悪いな

 

めぐみん「!……あ……あ……あ…カ……カズ……マ、う……後ろ……」

 

カズマ「へ?後ろ?」

 

俺は後ろを振り返ると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大量の人形共がこちらを見ていた

 

カズマ「あ、扉閉めるの忘れてた」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

めぐみん「やばいです!!やばいですよ!!!」

 

カズマ「落ち着けめぐみん」

 

めぐみん「落ち着けるわけないじゃないですか!!さっきから人形達に追われてもうどれくらいたったと思うんですか!!」

 

少しうるさいな

幽霊が怖いからこういうのも怖いのか

 

俺なんてもう慣れたんだが

 

カズマ「どうしょうかこの状況」

 

分かってるのは、あの人形共の中には幽霊のたぐいが入っているってことくらいだ

 

出なきゃ人形が動くなんてあるはずがない

 

………幽霊?

 

カズマ「………なあめぐみん、今日最後風呂に入ったのは誰か分かるか?」

 

めぐみん「なっ!こんな時に何聞いているんですか!!」

 

カズマ「いいから教えてくれ!」

 

めぐみん「えっと、最初に入ったのはカズマでしたよね?その後は私で、次がダクネス、最後はアクアだったはずです」

 

カズマ「そうか、なら行くぞ」

 

俺はめぐみんの手を引っ張って走り出す

 

めぐみん「ちょっと、どこに行くんですか!?」

 

カズマ「いいから黙って付いてこい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風呂場

 

カズマ「着いた」

 

俺は風呂場に入り、湯船を見る

もし俺の考えが正しかったら、あるはずだ

 

カズマ「……あった」

 

湯船には、俺達が使った残り湯があった

 

俺はそばにあった桶を取って残り湯を入れ、廊下に立つ

 

めぐみん「カ、カズマ、何をしようとしてるんですか?」

 

カズマ「まあ、見てな」

 

しばらくすると人形共が俺達を見つけて襲いかかってきた

 

めぐみん「カ、カズマ!!」

 

カズマ「いいから見てろ」

 

人形達が俺に掴みかかろうとした瞬間

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は桶の中の残り湯をかけた 

 

すると

 

 

人形共の体から白い煙が出たかと思うと、

 

コトッ

 

地面に落ち、動かなくなった

 

カズマ「やっぱりな………これは聖水だ」

 

幽霊には聖水は効くな

 

あれは俺とアクアがまだ土木工事のバイトをしていた時だった

 

頼んどいた飲み物をアクアが触った瞬間、真水に変わった事があった

 

アクア曰く、自分が触れた液体類は皆聖水に変わるだとか言ってた

 

あの時はあいつが女神だから聖水に変わるかと思っていたが、どうやらそれは水の女神だからだろうな

 

めぐみん「あ、あのカズマ、どうなっているんですか?」

 

カズマ「聖水だ。この残り湯は聖水だ。お前も桶を取って残り湯を汲め」

 

めぐみん「え?ええ??」

 

めぐみんは理解に苦しんでるようだ

 

カズマ「いいからはよ汲め!!」 

 

めぐみん「は、はい!!」

 

そう言ってめぐみんは風呂場に入っていった

 

その後俺達は屋敷中にいる人形共に残り湯(聖水)をかけてまわった

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