このふたりの男女に祝福を! 作:スカイハーツ・D・キングダム
草原にベルディア………と奴の配下のアンデッドナイト共が立っていた
ベルディア「なぜ城に来なかったのだ、この人でなし共が!!!」
アクア「(うわ〜、カズマが言っていた通りの事を言ったわ)」
俺達と他の冒険者共は街の正門に集まっている
俺はわざと他の冒険者の影に隠れている
ダクネス「な、なぜ怒っている?私達はあの後爆裂魔法を撃ちに行ってないぞ」
ここで、知らないふりをしてるダクネスが答える
ベルディア「たわけ者が!!俺が怒っているのはその事ではない。俺が怒っているのは、仲間を庇って、呪いを受けたあの冒険者を見捨てた事に怒っているのだ!!今は魔王軍に所属してはいるが、生前は真っ当な騎士のつもりだった。その俺から言わせれば、仲間を庇い、呪いを受けたあの冒険者は、冒険者の鑑、いや、勇者にふさわしいと俺は思う!!」
カズマ「へえ〜、俺の事をそこまで評価してくれんのか」
ここで俺はベルディアの前に出た
ベルディア「え?え…ええええええええええ!!!!?????」
めっちゃ驚いてるな
そりゃあ死んだと思っていた奴が生きていたら驚くか
ベルディア「な……なぜ!!…なぜ生きている!?」
カズマ「そんな事を俺が教えるわけねえだろ?さっさとかかって来な、デュラハンのベルディア!!」
俺はベルディアに分かりやすく挑発する
ベルディア「ま、まあいい。生きているのなら………俺自ら……殺してやる!!」
ベルディアがそう言った瞬間
カズ・アク・めぐ・ダク「「「「!!!!!!」」」」
冒険者達「「「「!!!!!!」」」」
ベルディアを中心に、凄まじい力が伝わり、風が…空気が変わった
カズマ「……今のは、あいつの殺気か……」
ベルディア「……行くぞ……駆け出し冒険者共!!」
ベルディアはそう言うと俺達に向かって走り出した
が
「ドオォォォォォォォンンンンンン!!」
ベルディアが踏んだ地面が、突然爆発した
アクア「使えるって、これが?」
アクアが指差す戸棚の上にはこう書いてある
『爆発ポーションシリーズ』
その名の通り、爆発するポーションが大量に置かれている
『衝撃を与えると爆発するポーション』
『蓋を開けると爆発するポーション』
『火に近づけると爆発するポーション』
『温めると爆発するポーション』
思わず爆薬を扱う店なのか言いたくなるが、それはさておき
カズマ「ウィズ、これ持っていくわ。それと、少し手伝ってくれないか?」
ウィズ「え?あ、はい。私は何をすればいいんでしょうか?」
カズマ「今から言うポーションを、弱めに凍らせて欲しい」
俺はそう言って、ギルドに走って行った
しばらくして、ギルドからリヤカーを借りてきて、凍らせておいたポーションをリヤカーに詰めて、アクアと運ぶ
途中でギルドによって、冒険者を何名か連れて
ベルディアが来た草原に来ると
カズマ「さあ、速く地面を掘れ、そしてポーションを埋めろ」
俺がポーションを使ってやろうとしたのは
地雷作りだ
掘った地面に凍らせておいたポーションを最初に埋める
衝撃を与えると爆発するポーションは、中の液体まで凍らせておく事で、衝撃を伝わらなくなる
ポーションを凍らせる時、あらかじめ弱めに凍らせるのは、地面に埋めたあと、土の中で溶けるようにするためだ
衝撃を与えると爆発するポーションを埋めたあとは、温まると爆発するポーションを近くに起き、他の爆発ポーションを設置する
「ドオォォォォォォォンンンンンン」
ベルディア「グエフォッ!な、何だったんだ、今のは?」
カズマ「おーいベルディアのおっさん、気をつけろ〜、この当たりの地面には、爆発するポーションを埋めている、地雷エリアになってるからな〜」
ベルディア「な、何だと!?」
それを聞いてベルディアは、うかつには進められなくなったようだ
だが
ベルディア「くふふふふふふ、やってくれるな、だが!!この地帯から安全に抜ける方法があるわ!!ゆけ!!アンデッドナイト共!!」
ベルディアがそう言うと、アンデッドナイト共は、ベルディアの前に出て、歩き出した
カズマ「……なるほどな、アンデッドナイトを前に歩かせ爆発させることで、自分は爆発しない安全な道に進むのか」
ベルディア「そうだ!!こちらのアンデッドナイトはたくさんいる、そちらに行くまでに何体かは死ぬが、残りのアンデッドナイトと俺が、お前らを殺せばいい事だ!!」
ベルディアがそう自信満々に言ってきた
カズマ「………所でベルディア、お前さ、連鎖爆発って言葉知っているか?」
ベルディア「は?」
カズマ「一つ目の爆発を合図に、連鎖的に爆発を起こす事」
俺はそう言って、
カズマ「『ティンダー』!」
指先に火を出す
カズマ「そしてベルディア、俺が今、何で連鎖爆発の事を言ったと思う?」
ベルディア「え?……あ!……も、戻れ!!アンデッドナイト!!」
俺の問いに、どういう意味か理解したのかベルディアは、配下に戻るように命令をするが、
カズマ「……もう遅い」
俺は指先に出した火を足元にある導火線に付け
導火線に付いた火は、10メートル先にある穴に入って行き
「ドオォォォォォォォンンンンンン ドオォォォォォォォンンンンンン」
「ドオォォォォォォォンンンンンン ドオォォォォォォォンンンンンン ドオォォォォォォォンンンンンン」
「ドオォォォォォォォンンンンンン ドオォォォォォォォンンンンンン」
ベルディア「ぐおおおおおおおおおッッッッッッ!!」
アンデッドナイト共「ああああああああああああああああ!!!」
穴の中には、『火に近づけると爆発するポーション』が入っていて、爆発することで熱を作り出し、それを利用する事で、『温まると爆発するポーション』が発動し、その爆発で、瓶や蓋が割れて取れ爆発する、『蓋を開けると爆発するポーション』
さらに爆発の衝撃で、『衝撃を与えると爆発するポーション』が発動し、ベルディアと配下のアンデッドナイト共は、爆発の渦にのまれる
カズマ「……まさに『チェインエクスプロージョン』だな」
めぐみん「なんですかその私が好きそうな技名は!!」
隣の厨二が目をキラキラしながらこっちを見る
ベルディア「はあ…はあ…はあ…や、やってくれたな!!」
うわ、まだ生きてやがる
しぶといな
ベルディア「こんな爆発如きで、俺を倒せると思っていたのか!!」
カズマ「あっそう、じゃあめぐみん、後お願い」
めぐみん「やっと私の出番ですか」
めぐみんはそう言うと、
詠唱を始め
めぐみん「我が魔法を、骨の髄まで味わうがいい!!『エクスプロージョン』!!!」
爆裂魔法をベルディアに放った
めぐみんの杖から放たれた大きな光はベルディアに向かって行く
これに当たればベルディアは倒される
誰もがそう思った
が
ベルディア「『カースブレード』!!」
ベルディアは、自身の武器である大剣を前に向けると、大剣から黒いオーラが集まったかと思うと大剣を、爆裂魔法に向かって大きく振る。大剣からは、黒い斬撃が出た。その斬撃は爆裂魔法と衝突し
やがて、
「ドゴオオオオオオンッッッッッッ!!!」
衝突した2つの力は相殺し、爆発した
戦士「……ま、まじかよ……」
ウィザード「そ、そんな……」
ランサー「く、まさか爆裂魔法を、消し去るとは」
めぐみん「わ、私の爆裂魔法が……」
ダクネス「クッ!これが、魔王軍幹部の力か」
カズマ「簡単には倒せない、なんて思ってはいたが、これは少し焦った方が良いかもな」
ベルディア「惜しかったな紅魔族の娘よ。いくら爆裂魔法を使えるからと言ってお前は所詮駆け出し、まだレベルの低い存在。後10レベルほどあったら、さすがの俺でも危なかったがな。さて…」
ベルディアは、後ろを見る
さっきまでいたアンデッドナイトは、さっきの『チェインエクスプロージョン(仮)』を食らって全滅した
ベルディア「残ったのは俺一人か………いいだろう。俺一人で貴様ら全員を相手してやろう!!」
カズマ「来るぞ!!」
俺の言葉で、全員が戦闘態勢に入った
一応さっきの爆発で、あいつの体力を減らし、ダメージをいくらか与えた
勝機はまだある
ウィザード達「『『ファイアボール』』!!」
ウィザード達「『『ブリザード』』!!」
アーチャー達「『『『狙撃』』』!!」
盗賊達「『『バインド』』!」
カズマ「『クリエイトウォーター』!」
俺と冒険者達は、ベルディアに魔法・スキルを放ったが
ベルディア「ふん!」
ベルディアは、持っている大剣を軽く降っただけで、返され
俺の出したクリエイトウォーターはかわされた
プリースト達「『『ターンアンデッド』』!!」
プリースト達が放った浄化魔法はベルディアに命中するも
ベルディア「……その程度の軟弱な浄化魔法では、俺は倒せん」
アンデッドの中ではリッチー、ヴァンパイアに続く、最上位のアンデッド、さらに魔王軍の幹部であるベルディアには、駆け出しプリーストの浄化魔法は、効果はほぼない
ベルディア「汝らに死を!貴様らは3日後に死ぬだろう!」
ベルディアの手から黒いオーラが出ると
ベルディアに浄化魔法を当てた6人のプリーストに当たった
プリースト1「う…うそ!?」
プリースト2「あ…あ…」
死の宣告を受けたをプリースト達はうろたえた
アクア「『セイクリッド・ターンアンデッド』!!」
ベルディア「う?ぐおおおおおおおッッッッッ!!!」
アクアの放った浄化魔法には、ダメージが入った
奴にダメージを入れることができたのは
ステータスが駆け出しじゃない
プリーストの上級職、アークプリースト
プリースト達が使う浄化魔法の上位互換の浄化魔法
そして女神の力があるからだろう
多分この中でまともにこいつと戦えるのはアクアくらいだろうな
ベルディア「そこの貴様、何者だ?駆け出しのプリーストの割にはアークプリースト以上の浄化魔法を使い、人間の癖に、人間が持つはずのない力を持っているのは」
ベルディアは自分に唯一ダメージを与える事ができたアクアを睨む
ベルディア「まあいい、貴様が何者だろうが関係ない。だが、今この場で貴様だけは、確実に殺さないといけないと俺の本能が渦いている!!」
そう言ってベルディアはアクアに斬りかかるが
アクア「はッ!ほッ!とお!!」
アクアは軽々とかわしていった
ベルディア「なッ!やるな。ならばこれならどうだ。
『ハンドレッドカット』!!」
ベルディアの大剣が、凄いスピードで動き、無数の攻撃がアクアを襲う
アクア「まだまだ!!」
これもかわす
それどころか
アクア「『パワード(筋力強化)』!!『スピード(速度強化)』!!『ディフェンス(防御力強化)』!!」
かわしながら自分に支援魔法をかけていき
アクア「『ゴッドブロー』!!」
アクアの右手が光、ベルディアの胴体に拳をぶつけた
ベルディア「ぐおお!!」
アクアのゴッドブローをくらい、ベルディアはよろめく
ベルディア「なかなかやるな、だがこれで終わりだ!!汝に死を!貴様はここで死にさらせ!!!」
プリースト達に当てた黒いオーラは、今度はアクアを襲う
恐らく今の言葉からして、ウィズが言っていた即死の方の死の宣告だな
だから
アクア「カズマ!!」
また俺がくらう
次回は早く出します。
また今回出てきた
氷魔法《ブリザード》はオリジナル魔法です。
一応氷の初級魔法《フリーズ》の中級魔法と言う扱いです。
アクアが自分にかけた支援魔法の呼び方は、わからなかったので、自分で適当に呼び方を考えました。
またベルディアが使った技《カースブレード》《ハンドレッドカット》もオリジナルです。