このふたりの男女に祝福を!   作:スカイハーツ・D・キングダム

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本当に遅くなってすみませんでした。

最近はバイトやら学業が忙しくなって遅くなりました。


第36話 命がけの金稼ぎ《後編》

???「佐藤和真さん。ようこそ死後の世界へ。貴方はデュラハンに勇敢にも立ち向かって仲間を庇い。その身に呪いを受け、貴方のこの世界での人生は終わったのです」

 

俺は目を覚ますと、日本で死んだ時に来たあの空間に来ていた

 

俺に死んだと告げた目の前の声の主を見た

 

白い羽衣に身を包み、長い白銀の髪と白い肌をした女性が座っていた

 

……なんか、アクアと似たようなものを感じる

 

その女性は、呆然としている俺を悲しげに見つめていた

 

???「あの、大丈夫ですか?」

 

俺が呆然としている事に気にかけたのか

声を掛けていた

 

カズマ「あ、ああ。問題ない」

 

死ぬ前の記憶はある

 

カズマ「(……失敗か。あいつらには本当に悪いことしたな)」

 

???「ではあなたにはこれから2つの選択!?」

 

白銀の女性が話をしていたその時、俺達のいる空間がゆれだし

 

カズマ「……どうやら、うまくいったみたいだな」

 

俺の体が透けだした

 

???「え、ええ!?ちょっ!な、なんでですか!?」

 

俺の体が透けだした事に白銀の女性が驚き慌てだした

 

カズマ「あ〜、どうやら俺戻れるみたいだから戻るわ」

 

???「ええ!?こ、こんな事ってあるんですか!?」

 

カズマ「……なんかごめんな。もしまた会う機会があったらその時はよろしくな」

 

???「え、ええっと……」

 

カズマ「あ、そうだ。あんた、名前は?」

 

???「あ、私の名は―――――――」

 

その名前が耳に届く前にオレの体は消えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「え、えっと……お久しぶりです……カズマさん」

 

カズマ「ん、お久しぶり」

 

またここに来ちゃいましたよ

 

カズマ「えっと、悪いけど、もっかい名前教えてくれない?聞きそびれてしまったから」

 

俺は目の前の白銀の女性に申し訳そうに言った

 

???「はい。私は《エリス》。あなたに新たな道に案内する女神です」

 

エリス?

って、あ!

 

カズマ「……もしかして、この世界にあるエリス教の御神体で金の単位にもなってアクアの後輩女神のエリス?」

 

エリス「あ、はい。そうです」

 

なるほど、道理でアクアみたいな雰囲気(駄女神感ではない)してんのか

 

エリス「あ、あの。一応確認なんですが、ここに来る前の事って、覚えてますか?」

 

ここに来る前の事?

 

俺は目を瞑って、ここに来る前の事を思い出そうとした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズマ「『ファイアボール』!『ファイアボール』!『ファイアボール』!」

 

俺は崖っぷちを背後に、冬将軍に立ち向かった

 

冬将軍は、俺の魔法を刀で斬って防いだ

 

 

 

 

 

 

そして

 

 

 

カズマ「ぐふぁああああっ!!」

 

俺は肩から胸を斬られた

 

 

そしてそのまま崖から落ちた

 

カズマ「(……崖と言っても、地面からほんの15メートルほど、……まずは)」

 

俺は途切れかける意識を保ち

 

カズマ「『ファイア……ボー……ル』……そして『ウィン……ド……ブレ…ス』」

 

俺が出した炎の魔法は林の上に向かって、風の魔法は地面に撃ち、落下のショックを和らげる

 

カズマ「(こ……これ…で……よ…し)」

 

そこで意識は途切れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズマ「そうだ、俺は冬将軍に斬られて、そういえば俺を斬った冬将軍は?」

 

エリス「冬将軍は、カズマさんを仕留めたと思い、そのまま消えていきました」

 

カズマ「そうか……所でエリス様、結局の所俺って死んだのか?」

 

俺は気になっていた事を聞いた

 

エリス「それなんですが……なんと言いますか……カズマさん…実はまだ死んでないんです……ですが、冬将軍に斬られたことで大量出血をしていまして、このままだと大量出血死してしまうんです。今は仮死状態です」

 

カズマ「……ちなみにエリス様の見立てでは俺は助かる?それとも死ぬ?」

 

エリス「ひ、人の生死の事を、あまり言いたくはありませんが……正直な所絶望的です……このままだと後数分で完全に死にます。助かるとすれば……腕の良いプリーストに回復魔法で傷口を塞ぐ事……例えばアクア先輩がいればあるいは……」

 

カズマ「……つまりあと数分以内にアクアが俺を見つければ助かる。逆に見つけられなければ死ぬと……」

 

エリス「……はい…」

 

そうエリス様は言いづらそうに答えてくれた

 

……なんと言うか、アクアよりも出来た女神だと思った

まあ日頃からアクアは女神っぽくないがな

 

カズマ「……もしかして、俺の生死の事を、気にしてる?」

 

エリス「は、はい!」

 

カズマ「……なら大丈夫ですよ。俺、運は良いから」

 

少しでも目の前の女神様の気分を落ち着かせる為に言った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズマ「……どうやら……今回も助かったみたいだ」

 

俺は自分の手を見た

俺の手は薄くなっている

 

エリス「良かったです。カズマさんの命が助かって良かったです」

 

エリス様はそう嬉しそうに言った

 

カズマ「それじゃあエリス様…また次の機会に」

 

エリス「いえ……そう簡単に来られると困るのですが……」

 

まあそうだよな

 

ここに来る条件が死ぬか仮死するかだからな

 

 

 

エリス「あのカズマさん。命は大切にして下さいね」

 

カズマ「……出来れば―――――」

 

俺はそう答えようとしたところで景色が変わった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズマ「……ここは」

 

気がつくと周りは真っ白な雪景色だった

 

カズマ「……戻ってこれたか」

 

めぐ・ダク「「「カズマ!!!」」」

 

カズマ「うわっ!」

 

俺が目を覚ましたことでウチの娘達が飛びついてきてくれた

 

めぐみん「良がっだでずーー!!」

 

ダクネス「かなり血が出ていて死んでしまったかと思って心配で心配で!!」

 

めぐみんは涙を流しながら

ダクネスは泣きそうな顔で言われた

 

カズマ「……ごめんな、心配かけて!?」

 

俺が話している最中にアクアが引っ張ってきた

 

アクア「カズマ!!」

 

アクアはかなり怒った様子で俺に顔を近づけた

 

アクア「あんた!死ぬつもりでこんなことしてたでしょ!でなきゃあんなふうにカズマが動くわけ無いでしょ!!」

 

カズマ「!」

 

……こいつにはバレていたか

 

あの時、冬将軍からこいつらを守るには

冬将軍に諦めさせるには、俺が一回死ななければならなかった

まあ今回は死ぬ事はなかったが

 

アクア「あんた私が『リザレクション』使えるからって簡単に死のうとしたんでしょ!」

 

リザレクション

 

プリーストの上級職

 

アークプリーストの中でも特に限られた者のみが使う事ができる奇跡の魔法

 

その効果は死者蘇生

 

死んだ者を生き返らせる事ができる

 

ただし

死んだばかりでなおかつ遺体が残っていなければならない

 

女神のこいつは当然習得している

 

アクア「いくら死んだとしても私が生き返らせると思って、簡単に命を捨てる様な真似なんかするんじゃないわよ!!」

 

 

 

 

 

アクアが

 

あのアクアが本気で怒っている

 

普段だらしなくて問題ばかり起こしているこいつに怒られるのはすごくいやになる

 

俺もこいつに何か反論するべきだろうが

 

 

 

 

 

 

 

カズマ「………」

 

何も出なかった

 

アクア「……」

 

アクアは何も言い返せずにいる俺の両方の肩を掴むと

 

アクア「いいカズマ?例え生き返れるとしても、命は簡単に捨ててはいけないのよ。それに……生き返れるとはいえ、あんたが死んじゃったら悲しむ人達がいる事を頭に入れていてほしいの」

 

そう言ってアクアはめぐみん達の方を見る

 

俺もアクアに続いて見ると

 

まだ涙を流しているめぐみんに、目を擦っているダクネスが目に映る

 

カズマ「……本当にごめん。もう二度とこんな事はしない。」

 

アクア「じゃあ約束して……もう二度と死のうとはしないって」

 

アクアはそう言って小指をだす

 

カズマ「……ああ………約束する」

 

俺も小指を出し、指切りをする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギルドに依頼達成の報告をしに行った帰り道

 

ダクネス「カズマ、体の調子はどうだ?」

 

カズマ「……少しだるさを感じるな」

 

アクア「それはあんなに出血したんだから仕方ないわよ。しばらくは体の負担が少ない仕事をしなさいよね」

 

めぐみん「そうですよ。カズマはしばらく激しい運動は控えてくださいね」

 

カズマ「うっ……トレーニングのノルマが」

 

けどこいつらの言うとおり

 

激しい運動は少しの間しないようにするか

 

カズマ「……アクア」

 

アクア「なあに?」

 

カズマ「……ごめん…」

 

さっきエリス様の所で女神っぽくないって思った事への謝罪をした

 

俺の命を心配し、死のうとしたことに心の底から怒ったこいつに女神っぽくないって思ったのは、本当に悪かったと思った

 

アクア「え?急に何なの」

 

カズマ「いや、いいんだ。気にすんな」

 

アクア「ああ!ねえ!何で私にあやまんのよ!!」

 

謝った理由はあえて言わないほうがいいと思った俺はそのまま黙々と歩き続けた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エリス「……運が良いなんて……よく言いますよ」

 

崖から落ちたあの時、魔法を冬将軍ではなく、空に向かって撃ち、自分のいる位置をアクア先輩達に知らせる為にやったんでしょうね

 

例え先輩がリザレクションが使えるとはいえ、すぐにやらなければ意味がなく、少しでも自分の生存率を上げるためにやったんですよね?

 

エリス「……本当に…一度ならず二度までも……抜け目のない人ですよ」

 

そして地上にいるカズマさん達、特にアクア先輩を見る

 

先輩は何やらカズマさんに何やら言っているがカズマさんは黙々と歩いて

 

あ、今耳を塞いだ

 

そのカズマさんの態度に少し慌てたように先輩が何かを言っている

 

エリス「フフッ」

 

その様子がとても可愛くて思わず笑ってしまいました

 

 

 

 

 





雪精討伐によりレベルアップ

カズマ
レベル23→25

アクア
レベル20→22

めぐみん
レベル15→19

ダクネス
レベル10→13
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