このふたりの男女に祝福を!   作:スカイハーツ・D・キングダム

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第3話 仕事しろ駄女神

カズマ「ここか」

 

俺は目の前の建物を見てつぶやいた

 

        冒険者ギルド

 

言ってみれば異世界にあるハローワーク的なものだ

ここに来る途中街の人に場所を聞いてここまで来た

聞けばここは駆け出し冒険者の街、《アクセル》と言う街らしい

まさにチュートリアルだ

 

カズマ「さて入るか、けどその前に何か言いたそうな目をしてるお前は何が言いたいんだ?」

 

アクア「さっき、街の人と普通に喋ってたよね。何で普通に喋れるの?コミュ障じゃなかったの?ねえ何で?」

 

カズマ「お前が俺の事を何だと思ってたのがよく分かった、次俺の事をコミュ障だとか、引きニート呼ばわりしたら叩くからな!」

 

俺はアクアにそう忠告して冒険者ギルドの扉を開いた

中は思ってたより広く、少し薄暗い感じがあったが、中にいる冒険者達のおかげかそんなに気になるほどでもなかった

 

よく見ると店内は、酒場が併設されていて昼間から酒を飲んでる冒険者もいる

 

そして奥には受付のカウンターがあってそこで今も4人の受付嬢が対応しているのが見える

 

アクア「ねえ、なんで他の三つの受付が空いてるのに、あそこだけ集中しているの?」

 

アクアが一番並んでいる、というよりも他の3つの受付には一人も並んでないことに疑問を抱いている

 

カズマ「見てわからないか?あそこで対応してる受付嬢は他の受付嬢よりも美人だからだろ。しかもよく見ろ、並んでいる冒険者はみんな男ばかりだろ」

 

アクア「じゃあカズマもあそこに並ぶの?」

 

カズマ「俺は速く終われるならどこでも」

 

アクア「じゃあ空いてる所でやる?」

 

カズマ「そうする」

 

俺達は空いているカウンターに行ってくるが

 

 

1分後

 

カズマ「どうしたことか」

 

アクア「ねえどうしょう、私達お金ないから登録手数料払えないわ」

 

アクアが涙目で言ってきた

 

登録手数料

 

冒険者登録するのに使う金と言われなくてもわかる事を俺はわざわざ頭の中で言う

 

カズマ「うん?そういえば俺も含めた日本人が転生する時はみんな特典以外何も持たないのか?」

 

俺は疑問に思ったことをアクアに言う

 

アクア「ああ、それは転生する人達にはそれぞれ最低限のお金を渡してるわ。ただ今回は渡すはずだった私までが来たからお金持ってないの。後付け加えると、この世界に持って来れる物は日本で死ぬ直前まで持ってた物までよ」

 

まじか、少し参ったなあ

場合によってはバイトしないといけないのか

 

カズマ「仕方ない、バイトでもするか…ん?」

 

俺はおもむろにポケットのなかに手を入れると中には財布が入っていた

そういえば日本で死ぬ直前に持ってたものは今着てるジャージと財布だったのを思いだした

せめて日本の金がこの世界でも使えたらなあと思いながら財布の中身を開くと

 

カズマ「あれ?何だこの金」

 

俺は財布の中にある金を見た

中には見たことがない紙幣と硬貨が入っていた

 

アクア「ああ!それ《エリス》じゃない!この世界のお金よ」

 

となりで嘆いていたアクアが目の色を変えて俺の財布の中を見てきた

 

カズマ「でも何で財布の中の金が変わっていたんだ?」

 

俺の質問を聞いてアクアは

 

アクア「ああ!そういえば転生する時に日本のお金を持っていったらこの世界のお金《エリス》に変わるの」

 

その後のアクアの話では、エリスは日本円と同じ値段らしい

 

俺の財布には一万五千四百七十一円が入ってたから

エリスに換算すると一万五千四百七十一エリスになる

登録手数料は一人千エリスだから余裕で足りる

 

カズマ「うん?待てよ、これ本来なら転生する時の説明で言わなきゃならないやつじゃなかったか?」

 

俺の言葉を聞いて

 

アクア「あ、あはは、忘れてたわ(汗)」

 

気まずそうに答えてきた

 

カズマ「おい、仕事しろよ駄女神」

 

 

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