このふたりの男女に祝福を! 作:スカイハーツ・D・キングダム
このすばロスがかなりきいています。
もう、番外編でも良いのでまだまだ続けてほしいと思ってます。
第49話 水(狂気)と温泉(狂乱)の都 アルカンレティア
カズマ「お前ら、準備はすんだな?」
めぐみん「はい!バッチリすみました!ちょむすけは今朝、カズマがウィズの所に預けに行ったんですよね?」
カズマ「ああ、後ダクネス。テレポート屋には、ちゃんと予約は取ったんだよな?」
ダクネス「ああ、昨日9時の便で予約したぞ」
アクア「フフッ、初めて旅行に行けるのね♪」
カズマ「お前は昨日から特に楽しみにしてんな」
アクア「それはそうよ。なんて言ったって今回、私達が行く所は水と温泉の都で、アクシズ教団の総本山、アルカンレティアよ!楽しみじゃないわけないじゃないの」
バニルを倒し、そのバニルと商談し始めてから1ヶ月が経った
俺達は相変わらずアクセルで気ままに過ごしていた
だが流石に飽きてきたし、借金返済も済んだことだし、いい加減クエスト以外でアクセルから出ていこうと思った
要は旅行だ
何処に行こうかパーティーメンバーと話し合った
一番候補が上がったのはカジノ王国エルロードだったが
アクアの強い推しでアルカンレティアに決定した
アクシズ教徒は、奇人変人ばかりで紅魔族を超える位に頭がおかしいと言われている
俺は会った事は無いが、なんとかなるだろと軽い気持ちでアルカンレティアに行くことにした
カズマ「そんじゃあ、行くか!」
アルカンレティアに行って地獄を味わうなんてこの時の俺は知らなかった
目的地のアルカンレティアに無事、テレポート屋に送ってもらい、無事付くことが出来た
後はこの都の観光をしようと仲間達と歩き回ったが
カズマ「ハァハァハァふざっけんなよ!!」
俺は今キレている
この町に来て俺達はアクシズ教徒達からの洗礼を受けた
まずはアクシズ教徒達による勧誘ラッシュ
街に最初に入ったときも勧誘されたがその時は自分の仲間にアクシズ教のプリースト(アクア)がいるからと言って断った
だがこの街に入って2時間
その間に実に200回以上の勧誘を受けた
魔王軍が活発のこの世界にも関わらずこの街は平穏だった
一応一度だけ、魔王軍とこの町のプリーストが戦闘になったことがあるがそれ以降は魔王軍も近づかないらしい
曰く。プリーストを数多く抱えるこの街は、魔王軍にとって戦いづらいからだとか
曰く。この街は、水の女神、アクア様の加護に守られてるからだとか
そして曰く。この街には大量のアクシズ教徒がいるから其れに関わりたくないからだとかなど。
旅行に行く前に聞いた話を俺は思い出した
勧誘を受ける事も聞いてはいたが、ここまでとは思わなかった
しかも勧誘の仕方もかなりの悪質だ
例えばさっき、りんごを落とした女性がいたから拾ってあげたら俺の手を掴んで、お礼がしたいとアクシズ教団が運営してるカフェで話がしたいと言ってきた
なんかもう嫌な予感もしていたしなぜかめぐみんには
めぐみん「誘いに乗らないで下さい」
と言われたので断ったが…俺の手を掴んだ手を絶対に話さずいいからいいからと俺をカフェまで引きずろうとしていた。しかもその女性は俺の手のひらの手相を見て不幸が起こる!けどアクシズ教に入れば回避できるとかいって本気で引っ張った
不幸なら今絶賛起こってんだろうが!!
そしてしまいには
ダクネス「私はエリス教の信徒でな。その男を勧誘する気なら、一言断ってから」
りんごを落とした女性「ぺっ」
道端に唾を吐いて無言で去って行った
この出来事に俺達は黙りこき、俺はこのパーティ唯一のアクシズ教徒(御神体)を一瞥した
アクア「わ、私はやらないわよ!!そもそもそんな事やれなんて言ってないわ!」
自分の信者のやった事に戸惑いを感じたのか、いつもよりも口調に重みがない
それにしてもダクネスはエリス教徒だったのか
知らなかったな
さらにはこんな事もあった
アクシズ教徒の女性「おめでとうございます!あなたはこの大通りを通られた、百万人目の方となります。つきましてはこちらで記念品を贈呈したいのですが、この記念品、実はアクシズ教団がスポンサーとなっておりまして、ほんの書類上のことだけなので、記念品受け取りの為にちょっとお名前だけ、入信、という形でお借りしてもよろしいですか?」
どう考えてもわざとらしいだろ、というか形だけとはいえ入信してくださいとか絶対信者増やそうとしてんだろ
そう思いながらも俺はアクア達と一緒に回れ右して別の道を歩きだしたが、
どう見てもアクシズ教徒の女性「……あれ?あれあれ?ひっさしぶり!!わたしわたし!元気してた?ほら、学校の!同級生の!同じクラスだったわたしだけど覚えてる!アクシズ教に入信して、大分変わったから分かんないかもね!」
この世界の学校に通っていないしそもそも、この世界で俺の女友達は数えれる程度しかいないから覚えてるが目の前のわたしわたし詐欺をしている少女なんて知りもしない
しまいには
俺たちの目の前で10歳位の少女が転んだ
慌てて俺達は駆け寄ると痛そうにしながらもその少女は
少女「あ………。ありがとう、お兄ちゃん、お姉ちゃん」
そう言って笑った
この街にもこういう癒やしがあるんだなあと俺達は思った
アクア「ねえ、大丈夫?」
ダクネス「気をつけなさい。はい、立てるか?」
アクアとダクネスがそう言って少女を立たせた
俺も少女に声をかけようとしたが
めぐみんにとめられた
この時点で俺は嫌な予感がした
まさか…このパターンは
いやいやまさかな、こんな少女に限ってそんなことは
少女「ねえねえ、優しいお姉ちゃん、お名前教えて?」
ダクネス「私は、ダクネスだ。」
それを聞いた少女は紙とペンを取り出した
アッ
俺は確信した
少女「ねえ、ダクネスってどんな字?教えてお姉ちゃん!」
名前を書こうとダクネスが紙を取り、そこに書かれた字を見た
俺にはその紙が何なのか確信した
アクシズ教徒達が勧誘する時、必ず持っているもの
それは
【アクシズ教団入信書】
俺はそう確信した
その証拠に
ダクネス「ああああああああああ!!!」
アクシズ教徒の少女「お姉ちゃーん!!」
ダクネスはその紙を真っ二つに引き裂いた
この街は最悪だ
そう思ったのは俺だけではないと思う