このふたりの男女に祝福を! 作:スカイハーツ・D・キングダム
いや〜自分もやればできるんですね。
正直限界……
カズマ「てことがあってさ、しかも」
めぐ・ダク「「待て待て待て!!」」
カズマ「なんだよ…まだ話してる途中だろうが」
めぐみん「何落ち着いた事言ってるんですか!?それどう考えても魔王軍の会話じゃないですか!?」
ダクネス「よくそれを前に丸腰で無事だったな…」
温泉から出てきためぐみんとダクネスにさっきまでの事をすべて話した
あのハンスと呼ばれていた男はこの街を…アクシズ教団を壊滅させるため秘湯に破壊工作をしたと言っていた
この街は…アクシズ教徒の資金はこの街の温泉でまかなっていると聞いている
それを破壊するという事はアクシズ教団の資金源を断つ事になる
まあすぐには終わらないだろうがな…
なんて言うか……アクシズ教徒を終わらせる方法が地味だな…
カズマ「とにかくだ…こんな会話を俺は聞いてしまったわけだが……どうするか?」
めぐみん「どうするって、それは止めるに決まってるじゃないですか!?」
ダクネス「ああ、それをわざわざ私達に聞く必要があるのか?」
カズマ「言い方を変えよう……お前達はアクシズ教徒を助けたいか?」
めぐ・ダク「「………」」
カズマ「本音を言うとな、別にアクシズ教徒は滅んでも良いんじゃねえかって俺は思うんだよな、というかあんな狂人共を助けることにメリットなんてあるとは思えん、第一俺達は旅行に来たわけで、魔王軍と戦いに来たわけではない」
もう俺の中ではアクシズ教徒は人類と魔王軍の第二の敵何じゃねえかって思っている
アクシズ教徒が世間で頭のおかしい紅魔族よりもおかしいなんて言われている位に…
めぐみん「ま、待って下さいカズマ…気持ちは分かりますが、それは……」
カズマ「まあ分かっている…ここで放って置くのもどうかとは思うんだがここまで助けたくないと思った事がなかったからな」
いっそ滅んだほうが世のためなのでは?
そう思うのは俺だけではなさそうだな
ダクネス「とりあえずアクアにも話すか?」
カズマ「アクアにもか…」
あいつ、自分の信者がここまで酷いことにショックをうけて宿に籠もっているが……どうだろうか?
カズマ「分かった…俺の方からアイツに言ってくる
…ふたりは街の中央に待機していつでも動けるようにしていてくれ…」
ダクネス「分かった…」
めぐみん「そういえばカズマに聞きたかったんですが…話に出てた女性を見てどう思いましたか?女性と一緒に温泉に入れた挙げ句、身体を見れると思い、喜びましたか?」
カズマ「どう思ったって……あんな場で…そんな余裕なんてねえよ」
こいつの中では俺をムッツリスケベと思われてんのか?だとしたら侵害だ…
カズマ「こう言っちゃあなんだが…俺そういうの同年代の男と比べたら標準レベルかそれより少し下だからな……どうした急に…」
めぐみん「いえ……カズマは私達異性に囲まれて暮らしているのに、その……男性が女性にその……日頃から邪な事を全くしないからそういうのに興味がないのかと……」
カズマ「ああ……まあ、アクアで慣れてるからな…今更女子2名が増えてもなんともないな」
ダクネス「アクアで慣れてる?」
カズマ「いやな…最初アイツと…異性とあそこまで一緒に居るなんてこと、母親以外じゃなかったからそれなりに気もはったよ……けど慣れてきて今はなんともないわけだ」
めぐみん「そうだったんですか……てっきり私達に魅力がないのかと……」
カズマ「はあ?何言ってんだ…お前らカガミ見たことあるか?お前らみてくれはかなりいいぞ、100点満点中120点上げるくらいに」
めぐ・ダク「「え…」」
カズマ「もしかして……異性として見られてないかもしれないって気にしてたのか?一緒に暮らしてんのに常時気にしてたら気が重たくなるだろ。だから自然に接してたんだ、なんだ?やっぱ常時異性として扱って欲しかったか?」
めぐみん「あ、いや、そういう事ではなくて///…」
ダクネス「あ、ああ、これからも自然に接してもいいからこの話はやめよう///恥ずかしくなってくるから…」
俺の発言で目の前の紅と黄色が頬を赤くしている
温泉に浸かっていたからこうなったと思うほど俺は鈍感ではない
……こいつらでもこんな顔すんだな……途中からこいつらの反応がみたくて普段言わないこと言ってみたが効果的だな
え?お前はこんなこと言って恥ずかしくないのかって?
いやいや恥ずかしいさ
ただ顔には出してないだけで(佐藤和真 《好きな事》 他人の反応を見る事 《特技》 ポーカーフェイス )
カズマ「ああ…この話はこれで終わりな…俺アクアのとこ行ってくるからまた後でな!………あ、いい忘れてたわ。アクアには内緒な、アイツに聞かれたら調子に乗るだろうからさ」
めぐみん「は、はい。わかりました」
こうして俺はアクアのいる宿に走り出した
めぐみん「……カズマでもあんなこと言うんですね…」
ダクネス「ああ……まだ顔が熱い…」
めぐみん「おや?言葉攻めもイケるはずのダクネスが恥ずかしいんですか?」
ダクネス「こんなの……私好みの言葉攻めではない!」
カズマ「て事なんだが、どうするかアクア」
アクア「行く……あんなんでも私を信仰してくれてる信者達だし、私の事を崇める教団のいるこの街で好き勝手はさせない」
カズマ「ま、そう言うと思ってたよ。それはそうとアクア……実は先日ウィズから『ドレインタッチ』を覚えたんだが、万が一戦うことになったらめぐみんの爆裂魔法一発じゃあどうしようもないことになるかもしれんからお前から魔力吸わせてくれ、お前魔力量が紅魔族以上だから」
アクア「嫌よ!誰がリッチーのスキルの餌食にならなきゃいけないのよ!」
カズマ「餌食ってお前……女神とリッチーが水と油みたいな関係なのはわかるがこの際我慢してくれないか?」
アクア「とにかく!私は嫌よ、もし使うなら他の人に使って!」
う〜ん、アクアの魔力量なら問題ないと思ったんだがな
ベルディアが街を襲撃した際洪水レベルの水魔法を使ったがどう見てもアークウィザード以上だと思ったな…
もしかしたら、アクアならワンチャン爆裂魔法を使うのに必要な分吸っても立ってられそうだが本人がこの調子だしな
カズマ「わあったよ……けどこれだけは言っておくぞ……変な意地張って……本当に大事な時に後悔することになっても知らねえからな……準備したら街の中央に来いよ」
俺はそう言って宿から出ていってめぐみん達のところに行った
アクア「………私のこれは……変な意地なんかじゃない………ただ敵対してる奴の力を借りるのが嫌なだけよ…ベルディアを倒す為とはいえ、ウィズに情報やポーションの提供をされる事も…カズマがウィズのもとで修行するのも本当は嫌よ………神と敵対する存在は…どいつもこいつも…悪人よ……」
カズマ「このままこの道を辿っていけばつくんだよなあ?」
めぐみん「はい。私が調べた情報によりますと、この先にある山には、源泉の湧き出す山があって、あれがこの街の温泉の元となっているようです」
ダクネス「なら急ごう…急がなくては間に合わなくなる。既に街の温泉の一部が汚染された、このままいくと街中の温泉全てが同じ事になるだろう」
めぐみん達と合流し、アクアとも合流したがその間、街の温泉が一部毒に汚染されたようだった
すぐにアクアが浄化をしたが、温泉は温泉ではなくなりただの湯になっていた
俺はこれを…試験的にやっていると見ている
一個一個やるよりも、この街の温泉の元となる源泉を汚染させた方が遥かに効率的だ
アクア「……それにしても…さっきの毒はなんて強力だったの…直に触っただけでもないのに手が焼けるくらいに痛かったわ…あんなの、直に触ったら怪我だけじゃ済まないわよ…」
そうアクアが、さっきまで温泉を浄化するために温泉に触れた手をさすりながら歩く
今回もそう簡単にはいかなさそうだな
カズマ「っと……これは……」
俺達は目の前の光景に絶句していた
俺達が進む道に……初心者殺しなどの…モンスターの死骸が転がっていた
だが……
めぐみん「……なんなんですか…この死体は」
そう…道端に転がっている死体は、剣で斬られたとか魔法で焦げたといった跡はなく……まるで何かに溶かされたかのようになっている
カズマ「……これは……割に合わなそうな仕事になりそうだな」
次回【このふたりの男女に祝福を!】
第52話 毒々しい奴