このふたりの男女に祝福を! 作:スカイハーツ・D・キングダム
《アクア視点》
めぐみんのライバル、ゆんゆんが来てくれた
ゆんゆん「ど、どういう状況なのめぐみん!?」
めぐみん「ゆんゆん、説明してる時間がないので手短に言います。あなたは魔法で奴の身体を少しでも削って下さい。あなたなら上級魔法を使えましたよね?氷の上級魔法で奴の身体を凍らせてください。ダグネスは凍らせた奴の身体を破壊してください。アクアは支援魔法でサポートしてください。私は爆裂魔法をいつでも撃てる様準備しますので」
ゆんゆん「え?だ、だからどういうことなのめぐみん!?」
めぐみん「うるさいですよ!あなた、私のライバルを自称してるなら私の言う事を察してすぐに行動してください!」
ゆんゆん「じ、自称!?自称なんかじゃないわよ!分かったわよ!!」
ダクネス「ゆんゆん、急に来て戦いに巻き込む様な真似をしてすまないが、力を貸してほしい」
アクア「ええ、お願い。奴を倒してこの街のアクシズ教徒達を守りたいの…」
ゆんゆん「ま、待って下さい!!顔を上げてください!分かりましたから!私も皆さんと一緒に戦いますから顔を上げてください!」
これでハンスを倒す為の役者は揃ったわ
これなら勝てるわ!
カズマ……アンタがここまでやってくれた事……絶対に無駄になんかしないわ
ハンス「紅魔族がもう一人増えた所でどうする事もできんわ!!」
そう言ってハンスが再び毒を飛ばそうとした
ゆんゆん「させないわ!『カースド・クリスタルプリズン』×3!」
がゆんゆんが放った氷の上級魔法を受けて動きが止まった
ハンス「ぐぅぉぉ!さっきよりも身体が凍る!」
ハンスの巨体の半分が凍りつく
アクア「『パワード』!ダクネス!」
私はダクネスに筋力強化の支援魔法を掛けた
ダクネス「任せろ!はあ!」
ダクネスは力いっぱい大剣を凍りついたハンスの身体に叩きつける
流石にここまで範囲が大きければ、外れることはない
もし外れたらそれはもはやギャグね
ハンス「があッ!?また俺の身体を…小賢しい奴らがあ!!」
するとハンスの身体は急に形を変え始めた
その姿は毒々しいヒョウだった
ハンス「これならどうだ!貴様ら全員、食ってやる」
そう言ってヒョウに姿を変えたハンスは私達に襲いかかってきた
さっきまでの巨大なスライムの身体は大きくはあったが動きが鈍いのに対してこのヒョウの姿は速く動けるようだ
けど
ゆんゆん「『フリーズバインド』!」
ゆんゆんが氷の鎖を出してヒョウ化したハンスの身体を縛り付ける
ゆんゆん「うくっ…だめ、アルカンレティアに来る時にテレポートを使って魔力を消耗していて上級魔法も連発していて……もう駄目…」
ゆんゆんの魔力が限界にまで来ていた
せめてゆんゆんの魔法が少しでも弱くならないように
アクア「『マジックアップ』!」
ゆんゆんに魔法強化の支援魔法をかけてあげた
めぐみん「皆さん!よくここまで抑えてくれました!そのまま抑えてくださいねゆんゆん!!今度こそ決めます!!」
爆裂魔法の詠唱を終えためぐみんの杖が紅く光る
ハンス「無駄だ!何度やろうが何度でも回避してやる!」
そう言ってハンスは再び分裂して爆裂魔法を避けようとした
アクア「2度も同じ手が通用すると思わないでよ!『プロテクション』×4!」
ハンスの行動を察して私はハンスの周りに光のバリアを放ち囲む
ハンス「うお!」
めぐみん「ナイス妨害ですアクア!これで決めますよ!!『エクスプロージョン』!!」
めぐみんの爆裂魔法がハンスの頭上に降り注ぐ
ハンス「ぐうぉぉぉぉ!!そう簡単にやられてたまるか!!」
ハンスはそう言うと身体の殆どを使って毒々しい色の壁を作り、頭上に配置させガードした
ハンス「ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
めぐみん「くっっっっっっっっあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
最初ハンスは爆裂魔法を抑えきれてはいたがめぐみんが更に魔法に力を注ぎ込んで少しずつ押されていき最後は
めぐみん「これで最後ですよ!ハンスゥゥゥゥゥゥゥ!!」
ハンス「ぐあああああああああああああああああああああああああああ!!」
ハンスの作った壁を突き破り、爆裂魔法をハンスに叩きつけた
めぐみん「はぁ、はぁ、はぁ…や、やっと奴を倒せたでしょうか…」
ダクネス「さ、さあ…だがもし生きていたとしても大ダメージを負っているだろう…」
ゆんゆん「も、もしもまだ生きていたら、もう逃げるしかないわよめぐみん……もう、魔力もほとんどないし」
アクア「……」
私は、カズマが落ちた崖の方を見ている
カズマのことだからどうにかして生き延びているとは思うが……やっぱり心配になる
最悪死んでた場合は急いで蘇生しないといけない
そう考えながら私は崖に近付こうとした
ハンス「やってくれたな貴様ら…」
アク・めぐ・ダク・ゆん「「「「!?」」」」
まだ…まだ生きていた
このスライム…どんだけしつこいの……
けど身体は人間体に戻っていて、片手を無くしている
ハンス「貴様らのせいで身体の大部分を失ってしまった!!無くなった部分は、貴様らを食って再生してやる!!」
そう言ってハンスが私達に襲いかかろうとしてきた
まずいわ…めぐみんは魔力切れで動けられないし、ゆんゆんの残りの魔力ではこいつを氷漬けには出来ないし、ダクネスは攻撃手段がない
……もし、今この中であいつにダメージを与えられて倒せる可能性があるとしたら
めぐみん「アクア?何しようとしてるんですか!?」
私しか居ないわね
ハンス「なんだ?向かってくるのか?見たところ貴様はプリーストじゃないか……貴様では俺を倒すことはできない……自ら寿命を縮ませるだけだ」
私は右手に力を込め
アクア「そうかしら?そんなの…」
右手がひかりだし
アクア「やってみないと分からないわよ!!」
ハンスに立ち向かった
ハンス「よほど死にたいらしいな、ならばお望みどおり…貴様から殺してやる!!『スティングスコーピオン』!」
ハンスの残った片腕がサソリの尻尾に変わると先端の毒針で私を刺そうとした
アクア「『ゴッドブロー』!」
私は聖なるグーは毒針入りの尻尾と衝突した
針はぎりぎり刺さってはいないもののこのままでは押しあいで私が負けてしまいそう
アクア「くっ…」
ハンス「ふははははははは!!どうだ!貴様らでは俺は倒せん!この戦いは俺の勝ちだ!所詮貴様らは俺の餌だ!ふはははははははは!!」
カズマ「へえ〜、誰が勝ちだって?」
ハンス「ぐはっ!?」
カズマ「一ついいこと教えてやる…勝負てのはな……決まってもいないのに勝ったと思った時点で負けなんだよ」
アクア「カ…カズマ!!」
めぐみん「カズマ!」
ダクネス「無事だったんだな!」
ゆんゆん「ふぇ!?カ、カズマさん!?ど、どこから出てきたんですか!?」
突如カズマが出て来てハンスの背中を剣で突き刺した
ハンス「き、貴様なぜ生きている!?だがまあいい…忘れたか?俺には物理攻撃も魔法攻撃も意味をなさない…そして剣による攻撃もな…」
カズマ「お前こそ忘れたか?決まってもいないのに勝ったと思った時点で負けだと言ったよな?」
ハンス「なっ!?か、身体が凍り始めている!?」
カズマ「『エンチャント』!『ブリザード』!」
剣に氷魔法をエンチャントで付与させ、ハンスの刺された箇所から徐々に凍っていく
カズマ「決めるぞ!アクア!」
アクア「ええ!はああああああああ!!」
やがて氷はハンスの片腕まで凍らせ、サソリの尻尾に変形した身体も凍り
アクア「これで!」
カズマ「決める!」
カズ・アク「「はあああああああ!!!」」
アクアの聖なる拳がハンスの凍りついた片腕を砕くのと、俺が凍りついたハンスの身体を斬り裂くのはほぼ同時だった
次回【このふたりの男女に祝福を!】
第55話 悪魔は何でもお見通し