このふたりの男女に祝福を!   作:スカイハーツ・D・キングダム

58 / 86
今回は更に速く投稿できました!!


第55話 悪魔は何でもお見通し

カズマ「あっぶねえなおい……」

 

ハンスによって崖から落とされた俺だったがなんとか生き延びてる

 

カズマ「初めて使ったが上手くいったな」

 

俺は今、断がん絶壁の途中の壁に張り付いている

 

そして右手には

 

カズマ「まさか、売り物のつもりで作ったやつで命拾いするなんてなあ…」

 

この世界には存在しない道具

俺達の世界ではフックガンと呼ばれている物を握っている

 

カズマ「さて…ゆんゆんの魔力を感じてもうめぐみん達の所に居るだろうから……タイミングを見つけて、俺も戦うか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズマ「じゃあこいつ頼むぞ…」

 

バニル「うむ……知らぬとはいえ……よくこんな魔獣をそばにおいておるな」

 

旅行に行く直前

 

俺はウィズとバニルのいる魔道具店に来てウチの黒い毛玉ことちょむすけを預けに来た

 

……あれ?こいつ今魔獣って言ったか?

 

ちなみにこの店の店主兼師匠は、店の隅っこで黒焦げになっている

 

なぜああなっているのかと言うと、このポンコツ店主がやらかしたことが原因だ

 

何をやらかしたかというと例の如く、売れない魔道具を大量に仕入れた事が原因だ

 

それでバニルに『バニル式殺人光線』を受けてああなったのだ

 

……こいつ普通に危険だな

 

まあ仮にもウィズはリッチーだからあの程度では死なないらしいが扱いが雑だな

 

ちなみに仕入れた売れない魔道具というのは『魔法で圧縮された簡易トイレ』である

 

旅先に持っていけば、野外におけるトイレ事情を解決することができる代物らしい

箱を開ければ即座に完成し、用を足す際にプライバシーを守る為、音まで出る水洗仕様だそうだ

 

これだけ聞けば超便利だと思うだろうが、そこはこのポンコツ店主が仕入れた物だけあってデメリットがある

 

それは、消音用の音がデカ過ぎてモンスターを呼び寄せる事と、水を生成する機構が強すぎて、辺り一面水で大惨事になる事だ

 

売れるか!!

 

カズマ「しっかし、いつも思うが…そこの黒焦げはどこからこんな欠陥品を仕入れるんだか………『ひょいざぶろー』?……なんだこれ…もし名前なら作り主は十中八九紅魔族だな…」

 

バニル「汝の中ではおかしな名前イコール紅魔族なのだな…間違ってはいまいが…」

 

間違ってねえんだ

 

カズマ「ん?ひょっとして…」

 

俺はこの店にあるウィズが仕入れた欠陥品をくまなく見て調べた結果

 

カズマ「……マジかよ…ほぼ『ひょいざぶろー』じゃねえか」

 

これでウィズの仕入先がよく分かった

 

とりあえずここから仕入れるのをストップにしてもらわないと

 

まあそれは旅行から帰った後にでも

そう考えて店を出ようとした俺を

 

バニル「待て小僧……これを持っていけ」

 

そう言ってバニルが俺に渡してきた

 

渡してきたものは、俺が作った商品の一つ

 

フックガンだった

 

カズマ「どうした、こんなもの渡してきて…」

 

バニル「見通す悪魔が宣言しよう。汝、旅先でも面倒ごとに巻き込まれるが…これを持っていくが吉と出た…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズマ「てな事があってこれを持っているわけだ」

 

めぐみん「あの悪魔は……」

 

ダクネス「カズマの命が救われたと喜ぶべきか…エリス教徒だから、悪魔に仲間を助けられた事を恥ずかしむべきか…」

 

ハンスとの戦いが終わった俺達は今…アルカンレティアの宿に戻って戦いの後の休息を取っている

 

アクア「…待って……それってつまり……アイツには、アルカンレティアで事件が起こることも分かっていたってこと!?」

 

めぐみん「……今思えば…分かっていたんでしょうね…」

 

カズマ「という事は……アイツには俺がここで色々ストレスを溜めたり苛立つ事も分かっていたってことにもなるな」

 

俺達の脳内で

仮面を被ったタクシード服の男が『汝らの苛立ちと不愉快感等の悪感情、大変美味である!』と言っている姿が浮かんだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズ・アク「「あんの糞悪魔がああああああああ!!」」

 

ゆんゆん「ふえぇぇ…色々知っては行けないことを知ってしまいましたあああああ…」

 

ここまでの話を、ゆんゆんの前でしたのは、こいつなら話さない事を考慮したからだ

 

カズマ「一応わかっているとは思うけどゆんゆん、ウィズやバニルの正体は秘密な…」

 

ゆんゆん「は、はい」

 

カズマ「それと……ありがとな…一度ならず二度も俺の仲間を助けてくれて…」

 

ゆんゆん「い、いいえ…そんな事ありません……お…おと……お友達を…助けた…だけのことなの…で…」

 

めぐみん「ああーもう!はっきりと言ってください!これだからボッチは……」

 

ゆんゆん「ボ、ボッチなんかじゃないもん!居るわよ!私にも友達くらい!めぐみんだって知ってるでしょう?ふにふらさんとかどどんこさんとか、『私達友達だよね』って言って私の奢りでよく一緒にご飯食べに行ったり…」

 

カズマ「ゆんゆん、それ友達じゃねえ…それただ飯をタカってるだけじゃねえか…」

 

ゆんゆん「え…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

めぐみん「そういえばゆんゆん…あなた、こんな混沌の巣窟の様な街にわざわざ何しに来たんですか?」

 

ゆんゆん「あ、うん…忘れてたわ…元々はカズマさんに用があって、めぐみん達の住んでる屋敷に来たんだけど居なくて……そしたらウィズさんにカズマさん達はアルカンレティアに行ってるって聞いたからテレポートで急いで来ちゃったの…」

 

へえ〜ウィズとは知り合いなんだな

ウィズ、人は良いからゆんゆんと友達になってくれないか今度言っとくか

一応ゆんゆんはウィズと同じくリッチーのキールとも友達になってたから問題ないとは思うが

 

カズマ「俺に?まあお茶でも飲みながら話を聞こうか…」

 

俺は、アルカンレティア産の水で作った紅茶を人数分入れ、すする

 

他も同じ様に紅茶をすする

 

ゆんゆん「こ、こんな事を突然言うのもなんですけど………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私!!……カズマさんの子供が欲しいです!!」

 

カズ・アク・めぐ・ダク「「「「ブーーー」」」」

 

俺を含んだ全員が紅茶を吹き出した

 

この日…この世界に来て特に動揺した




次回【このふたりの男女に祝福を!】
第56話 ゆんゆん来訪の訳
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。