このふたりの男女に祝福を!   作:スカイハーツ・D・キングダム

66 / 86
第63話 紅魔の夜明け

シルビア「ハハハハハハハ!まあまあ、あれだけぶつけられても……死なないなんてなかなかタフね…それならもっとキツメに………ってアレ?」

 

散々ダクネスをあちこちに叩き続けていたシルビアだったが

 

ダクネス「ハアハア///クッ///……わ、私を縛りつけただけに飽き足らず、痛めつけ…その上……さ、更に攻めるだと!?貴、貴様はどれだけ…わ、私を興奮させるつもりか!///」

 

シルビア「え?……な、何も言ってるのかしらこの娘は……ち、ちょっと坊や…彼女が何言ってるのか……わかるかしら…」

 

カズマ「分かりたくない……分かりたくもないし考えたくないから触れるな…」

 

シルビア「あ、はい…」

 

流石はダクネス、一応殺るか殺られるかの戦いでシリアスブレイクさせるだけでなく、戦っている相手の魔王軍幹部から引かれるとは…

 

カズマ「ダクネス、そのままでいろよ。すぐに終わらすからさ!」

 

俺はシルビアに飛びかかると

 

カズマ「フンッ!」

 

白龍黒龍をそれぞれ左右に投げた

 

投げた双龍刀は左右からシルビアに向かって飛んできた

 

シルビア「あら、またそんな攻撃を……」

 

シルビアは両腕を大盾に変えて防ごうとした

 

カズマ「そこだ!『エンチャント ライトニング』!」

 

さっきまで握っていた双龍刀にはエンチャントを付与していて、雷系統の魔法を纏った双龍刀は、俺が投げた時よりも速くシルビアに飛んでいった

 

 

シルビア「な!?雷!ッウゥゥゥゥゥ!」

 

双龍刀は大盾に変えたシルビアの腕に刺さると、そこから雷が流れた

物理攻撃や斬撃系統は防げても、魔法などによる衝撃までは防げない……盾の弱点を偶然突いた結果だ

 

カズマ「ダクネス!」

 

俺はダクネスの方に声をかけた

 

いつの間にか縛っていた鎖から解放されたダクネスは

 

ダクネス「ハアッ!」

 

持っていた剣をシルビアに向かって投げつけた

 

シルビア「アッ!でもこれも防いで」

 

カズマ「させるかよ!」

 

俺はそう言うと、大盾に変えたシルビアの腕に刺さっている双龍刀に意識を向け

 

カズマ「『エンチャント エアロ』!『ウィンドカッター』!」

 

遠隔で双龍刀に風のエンチャントを付与し、刃に風の切れ味を付与した結果

 

シルビア「きゃあぁぁぁぁぁぁ!!」

 

大盾に変えた両腕は、風を纏った双龍刀にえぐられた

 

これで両腕は使えない

 

防ぐことは出来ねえ

これでシルビアの顔にダクネスの剣が刺さる!

 

シルビア「……スゥー、『カアアアアアアアアアアアア』!!」

 

そう思っていたら、シルビアが突然飛んできた剣に向かって、大声を……いや、これは音波か?この音波によって地面が軽くえぐられた

 

そして

 

ダクネス「わ、私の剣が、!」

 

ダクネスの剣が粉々になっていた

 

カズマ「ッ………今のは、超音波か…」

 

シルビア「ええそうよ…これ、一応奥の手なんだけど、使うと喉が痛くなるからあまり使いたくないのよね……さて、万策尽きたかしら?」

 

シルビアがそう余裕の笑みを浮かべていた……けど、こいつは気づいてないのか?

 

カズマ「一ついいか?シルビア…」

 

シルビア「あら、何かしら…いまさら命乞いなんて、見苦しい真似なんてしないわよねえ?」

 

カズマ「いやいや、そんなんじゃねえよ……本当に気付いてないのか?」

 

シルビア「あら?アタシが何を気づいてないのかって?……つまらない時間稼ぎのつもりなのかし」

          ・・

カズマ「俺さっき……魔法使ってたよなあ?」

 

そう言って俺は手元に戻しておいた白龍を後ろに投げてテレポートを発動した

 

ダクネスも俺がシルビアと問答してる間に既に離れていた

 

シルビア「……!ハァ!まさ」

 

めぐみん「『エクスプロージョン』!」

 

シルビアが気づいたときには既に……めぐみんの爆裂魔法が叩き込まれていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

△△△△

 

めぐみん「………倒した……のでしょうか?…」

 

ダクネス「さ、さあ……一応ハンスの時の事もあるから…………」

 

アクア「………警戒は……解かないほうが…」

 

カズマ「流石にここまできたら簡単に倒せたと考えないよなあ………!」

 

俺はそういった瞬間…近くの林に向かって双龍刀を投げた

 

すると…

 

シルビア「はぁ…はぁ…スキを見つけてトドメを刺そうと思って潜んでいたけど……………流石ね……」

 

林の中から……ボロボロのシルビアが出てきた

 

片腕を無くし……更に下半身は

 

カズマ「お前……爆裂魔法が当たる寸前に下半身を切り外しやがったな」

 

シルビア「ええそうよ……アタシはグロウキメラ……身体をパズルみたいに自由自在に合わせ、離すことができる……それにしても……せっかくの試作品1号が……壊されちゃうなんてね……」

 

さっきまでシルビアが立っていた場所には……

 

僅かに残っているが、原型を留めてない小型デストロイヤーが合った

 

シルビア「こうなったら……目的は失敗……ここはさっさと逃げて魔王に報告しなくちゃね…」

 

そう言って懐からまた何かを出そうとした

 

カズマ「させるか!『スティール』!」

 

初めて習得したけどあまり使ってこなかった盗賊スキルを使った

 

俺の手には…

 

カズマ「お、また閃光弾モドキを使おうとしたな…同じ手は2度も通じねえよ……それと」

 

俺は、周りに目を向けた

 

シルビアも同じく周りを見た

 

周りには既に、魔法を撃とうとスタンバっていた紅魔族が沢山いた

 

カズマ「こいつらがお前を逃がすと思うのか?……切り離した時点で、逃げておくべきだったな…」

 

シルビア「……これは……万事休すって所かしらね………」

 

シルビアはそう…観念した様子で諦めていた

 

カズマ「シルビア……多少戦ったよしみだ……選べ……お前が滅ぼそうとした紅魔族達の魔法で蜂の巣になるのと、俺が一瞬でお前の首をハネるか……」

 

シルビアは…驚いたような顔をしたがしばらくして……

 

シルビア「……アタシの部下達を散々殺しまくった紅魔族……後から来たけど坊やも狩りまくった………フッ……坊や……お願いするわ…」

 

そう言うとシルビアは…片膝を地面につけて、首を斬りやすいように差し出した

 

カズマ「……俺で良いのか?」

 

シルビア「ええ……坊やもアタシの部下を殺しまくったけど………紅魔族よりもマシね……それと……アンタはアタシのタイプだから……」

 

カズマ「……」

 

シルビア「アタシの最後を飾るに……相応しい相手よ…坊や……」

 

カズマ「………変わったやつだな…」

 

シルビア「フフッ…これでも魔王軍の中では割とまともだと思うんだけど……」

 

そう……これから死ぬと言うのに恐れている様子を見られない……

 

シルビア「……ねえ坊や………もしも…生まれ変わった……アタシの男になりなさいな…」

 

カズマ「……あいにくだが…俺はオカマと一緒になる気はないと言ったはずだ……性別が女になってから出直してこい…」

 

シルビア「フフッ…なら次に生まれ変わったら、ちゃんと女として生まれてこないとね…………アタシを殺すのが……坊やで良かったわ……」

 

カズマ「………次生まれ変わるなら、人間と敵対する奴に生まれ変わるなよ」

 

 

そう言って俺はシルビアの首をハネた

 

 

 

 

 

 

気づけば紅魔の里に、夜明けが訪れていた

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。