このふたりの男女に祝福を! 作:スカイハーツ・D・キングダム
はい。周1投稿のつもりでしたが受験勉強で遅れてしまいました。
しばらくの間投稿ペースが遅くなると思います。
ご理解頂けたら幸いです。
カズマ「―――以上が、俺の考えた作戦だ。上手く行けば、俺達はほぼ何もする事なく、災厄達を倒すことができる」
その夜…ギルドに戻った俺は、バニルが渡してきた魔道具を持って、デストロイヤーとクーロンズヒュドラに対抗する為の作戦を伝えた
カズマ「デストロイヤーがアクセルへの到着予定時刻は夜明け頃だ。今のうちに休めるだけ休んでおけ、俺からは以上だ」
俺はそう言ってギルドから出ていく
ミツルギ「佐藤!」
ギルドから出た直後、俺はミツルギに声を掛けられる
カズマ「御剣……魔剣は帰ってこれたみたいだな」
そういえばコイツ…ベルディアがアクセルに攻めてきた時なぜ来なかったのか…
ミツルギ「あ、ああ…それが、魔剣はアクア様に売られた後、王都の方に流れ着いたみたいで、丁度デュラハンが攻めてきていたから急いで王都行きのテレポート屋に行って魔剣を取り戻そうと……恥ずかしながら…魔剣を持ってないと戦力にはなれなかったから…」
……うん、どう考えてもウチ(というか全部アクア)のせいだな
カズマ「そ、そうか……ウチのバカが本当にすまん…」
ミツルギ「あ、い、いや…僕は全然気にして無いから…むしろよく魔王軍幹部に勝てたと思ったよ。あの後3名も倒したんだってね……同じ転生者なのに……どこでこう…差がついたんだか…」
カズマ「勘弁しろよ……こっちはむしろなんでこう……強敵とのエンカウント率が高いのか悩みどころなんだからな……」
ミツルギ「は…ははは……そんなこと無いだろ……って言いたいのに今の状況のせいで…あながち間違えてないと思えてくるな…」
カズマ「……まあ、なるようにするさ……お前も明日に備えて眠っとけ……」
そう言って屋敷に帰ろうと歩き出した
ミツルギ「あ、佐藤!」
が、ミツルギに呼び止められた
ミツルギ「その……この騒動が無事終わったら……僕の相手をしてくれないか?」
カズマ「……」
ミツルギ「魔剣を取り戻した後も、とにかく強くなれるように、散々鍛えた……多分今なら君にも勝てると思う!!」
カズマ「……ほう…言ってくれんじゃねえか……この魔王軍幹部と戦いぬいた俺に勝てると……」
俺は軽く体から魔力を流す
魔力に敏感な奴や感覚が優れた奴ならこれで反応する
ミツルギ「!」
お、少し動いたな……なるほど……修行で感覚が敏感になったか…
カズマ「なら…その自信……俺が叩き割ってやるよ…」
ミツルギ「!…それは…僕の勝負を受けるって事で、いいんだね?」
カズマ「ああ………騒動が終わった後なら…いつでも相手になってやる……精々…魔剣の刃を研いどくんだな…」
そう言って今度こそ屋敷に帰った
△△△△
カズマ「さて…そろそろか」
俺はベットから降りて自室を出ると
カズマ「おい!さっさと起きろ駄女神!」
未だに寝てる青髪を叩き起こす
アクア「グェ!」
そして俺はめぐみん達の部屋に行ったが、どちらも起きて準備をしていた
あー、これはアイツの準備の手伝いしなきゃならないパターンか…着替え出して顔を洗わせて……親か俺は
カズマ「さて…時間もそんなに無いな……朝食は目玉焼きとトーストとドレッシング入りのサラダでいいか…」
とにかくここからは時間との勝負
そう考えながら俺は…準備した朝食を口にかきこんだ
△△△△
カズマ「……見えてきたな…」
ダクネス「……そうだな…」
・・
俺たちの視界に…ヤツの姿が見えた
数々の国や街を滅ぼした災厄……機動要塞デストロイヤーが……
カズマ「所でダクネス……一つ聞きたい」
ダクネス「なんだ?」
カズマ「お前がこの街を守る理由はなんだ?」
ダクネス「……そんなの決まっている……私がクルセイダーだからだ……クルセイダーは、誰かの盾になり…誰かを…街を守る……それが義務だからだ……」
カズマ「……本当にそれだけか?」
ダクネス「……どういう意味だ?」
カズマ「いや……自分がその職業に就いてるから守るって……それだけが理由ではないんじゃないかなあって思ってさ……………なあ…そこんところどうなんだダクネス……いや、こう言うべきか?
ダスティネス・フォード・ララティーナさん?」
ダスティネス……それはこの国の懐刀と呼ばれる大貴族の家名……そしてコイツは…そこの令嬢ということ
ダクネス「……いつからだ?……いつから気づいてたんだ?」
カズマ「…割と前からだな………あれは…」
と、俺はなぜダクネスの正体に気づいてたのか話した
あれはまだ…ダクネスが仲間になる前の事だ
当時…まだバイトをしていた時期だ……俺は、クエストには行かなかったが依頼内容を毎日の様に見ていた
そこには駆け出しでは達成できないような物があったが、俺はあるクエスト内容に目が行った
『見合いを嫌がり家出したお嬢様の捜索』
と、人探しの依頼だった
依頼完了すれば百万エリスも手に入るという…へえ〜それなら俺にもできるのでは?と思ったが…結局やらなかった
それから程なくして……めぐみんとダクネスがパーティーに入った時…あの依頼に書かれていた件のお嬢様の特徴を思い出した
『純血の貴族の証である金髪碧眼で髪を後ろでまとめており、顔は絶世の美女』
そう書いてあった
まあ確かに美女だし金髪碧眼だが……
そしてコイツを見て思ったことがあった
なぜ、この目の前の奴に誰も気づいてないのか……
まあよく考えたら…貴族のお嬢様が冒険者やってるなんて誰が思うのだろうか……木を隠すなら森の中、人を隠すなら人の中とはよく言ったものだ
カズマ「後は……やたら世間知らずな所もあったからさ……とまあそんな所だ」
ダクネス「……私はクルセイダーであり貴族だ…住民を守るのは貴族としての義務だ…それと…………なぜ、それを知っていて…今までずっと黙っていたのだ?」
カズマ「そうだな……まあ家出した理由が理由だからじゃないからかな?」
ダクネス「?」
カズマ「誰だって、自分が決めた相手と結婚したいだろ?お前の見合い相手は、自分の理想とは違っていたから見合いを嫌がって家出したんだろ?」
ダクネス「カズマ………」
カズマ「ま、俺に言わせてみれば…自分の人生や生き方は自分で決めろって話だな」
ダクネス「フッ……お前は私が貴族だと分かっていても変わらないのだな」
カズマ「そりゃあそうだろ……貴族のお嬢様のララティーナは知らないが……俺達といる時のお前は…パーティー1の、いや…アクセル随一の変態クルセイダー、ダクネスだからな」
ダクネス「……めぐみんの言ったとおりだな」
その時のダクネスの顔は
ダクネス「カズマのパーティに入った事は………絶対に間違ってなんかなかった……そして……私は……自分のパーティの仲間に、とても恵まれている!」
これまで見たことも無かった…最高の笑顔を見せた
カズマ「さて……そろそろ向こうもやって来る頃かな…」
俺はそう言って…魔道具の鏡を取り出す
ダクネス「カズマ…」
カズマ「うん?」
ダクネス「必ず……この街を守ろう!」
カズマ「!……ああ……当然だ!」
そうして俺達はデストロイヤーの目の前に鏡を向ける
カズマ「さっさとやれよ…お前ら……」
カズマ「それはそうとお前…めぐみんと同じ様な事言ってるが…オリジナルにかけてるからな?セリフが…」
ダクネス「カズマ……それは指摘して欲しくなかったぞ…」
△△△△
一方その頃アクア達は
めぐみん「ア、アクア!!来てますよ!来てますよ!早く鏡を!」
アクア「そんな余裕無いわよ!!」
現在アクア達は逃げている
クーロンズヒュドラ「GAOOOOOOOOOOO!!」
クーロンズヒュドラから
カズマ達と別行動をとっているには訳があった
アクア「あんの糞悪魔!!こんな使いどころが難しい魔道具なんて渡してきちゃって!!後で滅ぼしてやろうじゃないの!」
この鏡の魔道具…2つの鏡が対になっていて……片方の鏡で押し込んだ生き物、物をもう片方の鏡に移すというものだ…
ならさっさとクーロンズヒュドラに鏡を押し込めって話に見えるが…
アクア「鏡に押し込む前に私が食べられるわよ!!」
首が8個もあるヤマタノオロチモドキことクーロンズヒュドラ相手にそれは難しい
アクア「ああもう!!こうなったら!」
アクアは立ち止まると
アクア「これでもくらいなさい!」
持ってた鏡をクーロンズヒュドラに投げつけた
……投げつけた!?
めぐみん「な、何やってるんですか!?それこの戦いの作戦の要の」
めぐみんがそうアクアに言うが…
次の瞬間…クーロンズヒュドラに当たった鏡から光が出たかと思うと…
クーロンズヒュドラを飲み込んで地面に落ちて割れた
めぐみん「……そんなのってありですか!?」