このふたりの男女に祝福を!   作:スカイハーツ・D・キングダム

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決戦の地(試験会場)から、無事帰還できました!

これで心置きなく投稿することができます。


第73話 逆転裁判!

裁判長「ただいまより、国家転覆罪に問われている被告人、サトウカズマの裁判を始める!告発人はアレクセイ・バーネス・アルダープ!」

 

裁判長と思われる中年の男が木槌で机を叩き、裁判が始まった

 

裁判長の呼び掛けに、太った男が立ち上がった

 

こいつが領主か…初めて見るがいかにも悪徳領主って感じだな

なぜならこいつ、ウチのバカ共(めぐみん、ダクネス)にネットリとした視線を送っている

 

テメェその気色悪ぃ視線をウチのバカ共に向けんじゃねえよ!

 

てかよく見るとダクネスの方を見て驚きの表情を浮かべたな

多分ダクネスの正体に気づいたんだろうな

 

裁判長「では、検察官は前へ!ここで嘘をついてもこの魔道具ですぐに分かる。それを肝に銘じ、発言する様に…」

 

裁判長の宣言を聞き、セナが立ち上がり、起訴状を読み上げた

 

セナ「━━━━━━━━で、あるからして、よって自分は、被告人に国家転覆罪の適応ではない事を求めます。自分からは以上です」

 

セナの奴、昨日の事で俺の味方になったか…

けど大丈夫なのかアイツ、一応領主から俺を連行するようにと言われていたが、この裁判が終わった後、確実に目をつけられそうだぞ

 

裁判長「では続いて、被告人と弁護人に発言を許可する。では陳述を」

 

そこで俺は…これまで俺が冒険者としてやって来たことを話した、嘘偽りなく…ただしウィズやキールと言った奴らの事は一切話さず、魔道具に引っかからないように話した

 

カズマ「━━━━以上が俺のやったことだな…」

 

検察官、そして被告人の俺の発言に魔道具が反応しないところを見て周りの空気が変わってきた

 

めぐみん「それでは、述べさせていただきます」

 

よし、アクアに伝えた通り、パーティー1の知力を持つめぐみんが俺の弁護人を、そして俺がアクアに伝えていた事を調べ…それを話せば

 

めぐみん「被告人は……レールガンを使用する際、ただただ真っ直ぐに発射しました…それはもう特に何かを考えている素振りを見せず、放ちました……よって被告人は、意図的に領主殿のいる方向に狙ったとは思いませんそもそも…」

 

めぐみん「あなたはレールガンの発射先に居て、危うく当たりそうになったと言いますが、なぜあなたはレールガンの発射先に居たのですか?」

 

そう、俺が腑に落ちない点はそこだ

なぜピンポイントにレールガンの発射先に居たのか

 

アルダープ「そんなことはどうだって良いことだろ!貴様には関係ないことだろ!」

 

めぐみん「いいえ、この場でだからこそ答えていただきたいのですよ……もしかしてですが…実はあの場に居たというのは嘘で、本当はそもそもあの場所にはいなかったのではないですか?」

 

アルダープ「な!何を言っている!ワシはそこの冒険者が放ったレールガンの発射先に居た!ワシは危うく殺されそうになったのだ!」

 

めぐみん「そうですか…ではあの場に居たという事には対して、どう説明するのですか?」

 

アルダープ「そ…それは……貴様ら冒険者に対して話してはならない機密事項だ!」

 

なぜあの場にいたのか答えないか…だがこれは答えたも当然だな

 

めぐみん「なるほど…あなたはその機密事項を誰にも話してないのですね?」

 

アルダープ「何度も言っているだろ!貴様ら冒険者に対して話してはならない機密事項であると!」

                   ・・・

めぐみん「つまりあなたはその機密事項を誰にも話しては居ないと……ではどうすれば被告人はあなたを狙ってレールガンを放てるのでしょうか?」

 

アルダープ「あ…」

 

めぐみんの言葉を聞きアルダープがしまったと言うような顔をした

 

カズマ「そしてここで俺が発言してやろう……あの日、俺はレールガンが発射する先に領主が居たことなんて知らなかった……だからどうやっても俺が意図的に領主をレールガンで殺す事なんて不可能だ…つまりこれは偶然が重なって起きた事故だ…」

 

領主の顔を見ると顔を赤くしている

あれは自分の思い通りにならなかった事に対しての怒りがこみ上げてるな

 

俺を思い通りに処刑できると思ったら大間違いだ!

 

裁判長「ふむ…被告人と弁護人の言い分はよく分かりました……では続いて、検察官。被告人が国家転覆罪に適応されないという証拠の提出を…」

 

裁判長の言葉で再びセナが立ち

 

セナ「はい……まず、これまで被告人が国家転覆罪をするような人間なのかを調べるべく、街やギルドで聞き込みを行いました。すると、彼は仲間に暴力を振るうこと以外は特に国家転覆罪をするような人間ではないと」

 

アルダープ「それ見たことか!仲間に暴力を振るうような非道なら、国家転覆罪をする危険性を持っとる証拠だ!」

 

テメェが非道とか言うな豚野郎が

 

セナ「……最後まで聞いてください…被告人が仲間に暴力を振るうのは、その仲間が原因ですので…被告人はあまり悪いとは思えません」

 

カズマ「まあぶっちゃけるとあれは折檻だな…それと、俺は理由のない暴力はしないからな、俺が折檻をする時は、仲間がやらかしたりした時くらいだな…」

 

セナ「ですが一応…彼に被害を受けた者達が居ますので…彼らの証言をお聞き、それから判断しても遅くはないのでどうぞお聞き下さい」

 

セナの合図で、側にいた騎士が……一応証言者?を連れてきた

 

てか…

 

クリス「あ…あははは…なんか呼び出されちゃった…」

 

お前かよクリス…

 

俺に被害を受けたね…

 

俺がクリスにしたことと言えば…

 

セナ「あなたは被告人に公衆の面前でスティールで下着を剥がれたと…」

 

クリス「ま、まあ…確かにそうだけど…」

 

アルダープ「やはりそいつは黒だ!早く奴の刑を実行するがいい!」

 

セナ「領主殿…今は証人が話しています……遮るような真似をしないで下さい…」

 

セナの奴…あの豚領主に逆らう様に言ってるな…

 

クリス「で、でもアレは元はといえばアタシから勝負を仕掛けてたし…カズマ君もわざとではないからさ…一応確認だけど……わざとじゃないよね…?」

 

カズマ「クリス…お前俺にスティールを教える時に俺に言ったよなあ?『スティールはランダムで相手から盗むスキル』ってな…意図的にできるわけねえだろ…」

 

クリスと俺の発言に魔道具が反応しなかった事で、裁判長は納得したような顔をした

 

セナ「では次にミツルギさん…あなたは被告人に魔剣を奪われ売り払われたと…そしてそちらのふたりは被告人に返り討ちにあったと」

 

次に出てきたのは御剣とその取り巻き……フィオとクレメアだった

 

ミツルギ「ま、まあそのとおりですが…元はといえば僕から勝負をして返り討ちを受けたんですけどね…」

 

クレメア「その後キョウヤが負けた事を認められなかった私達が…」

 

フィオ「勝負挑んで返り討ちになっちゃって…」

 

セナ「ふむ…ではあなた方は、被告人を恨んでないと…」

 

ミツルギ「まあ…悪いのはこっちだから……」

 

カズマ「付け足すと…俺は御剣に魔剣を返そうとしたんだが、ウチの青髪バカが勝手に売ってしまったからな…」

 

セナ「そうですか…ミツルギさん…どうしますか?訴えますか?」

 

ミツルギ「い…いや結構……さっきも言ったように悪いのは僕達だから…」

 

セナ「そうですか…ありがとうございます……それでは次に…」

 

そして次に出てきたのは……お前かよダスト…

 

セナ「この男は次に控える裁判の被告人です……裁判長もご存知かと思いますが…しょっちゅう問題を起こしているチンピラです」

 

ダスト「おいこら!いくら俺が裁判所の常連だからといって、その雑な紹介はなんだ!」

 

ダストよ………マジの常連なのかよ…

 

セナ「ダストさん…あなたはあそこにいる被告人と仲が良いと聞きました……間違えはありませんか?」

 

それを聞いたダストは

 

ダスト「間違えはねえよ!ダチだよダチ!親友だよ!」

 

そう答えた

 

セナ「と、申しておりますが?」

 

そのチンピラと俺が親友かだって?

そんなの決まっている

 

カズマ「親友かどうかはしらんが……ダチなのは確かだな」

 

俺の発言を聞いたアルダープが

 

アルダープ「聞いたか裁判長!素行の悪い者とつるむ様な奴だ!国家転覆罪を犯すような人間性を持っておる!」

 

そう自信満々に言った

 

カズマ「……テメェは何言ってんだ?…」

 

俺はアルダープに向かって冷たく言った

 

アルダープ「な、なに…」

 

カズマ「俺が誰とダチだろうが…俺が誰とダチになろうが…そんなの俺の勝手だろ……それとも裁判長……この国では『チンピラとはダチになってはいけない』なんて法律が存在するのか?んん?」

 

裁判長「い、いや…そのような法律は存在しない」

 

カズマ「だろ?なら、俺が誰とダチになろうが…それにとやかく言う権利はねえな?…ましてや俺は冒険者……冒険者は素行の悪い奴が多いんだよ……こいつだけが悪いわけではねえ……それに安心しろ……俺がこいつとつるんでも……こいつみたいに借金取りから逃げる為にわざとせこい罪を犯して警察署に逃げるような野郎にはならねえよ…」

 

それに……めぐみんを……仲間を庇ったり、今日の裁判で俺が有利になるように情報を持って来るためにわざと捕まった奴を…ダチと呼ばなかったら……流石に酷えじゃねえか…

 

セナ「……そうですか…次にダストさん……あなたは、被告人とパーティー交換した際に酷い目にあったと聞きますが…」

 

ダスト「まあアレは、……俺が完全に悪かったから……特に言うことはねえ…」

 

セナ「そうですか……分かりましたがそれはそうと先程被告人が言っていた『借金取りから逃げる為にわざとせこい罪を犯して警察署に逃げるような真似』について詳しく聞きたいのであなたはここで」

 

ダスト「な!?カズマ!お前!!」

 

カズマ「確かにお前はダチだがそれはそれ…これはこれだ…」

 

ダスト「カズマあああああああ!!」

 

そう叫ぶダストを騎士達が連行して行った

 

セナ「えっと…以上により…被告人は国家転覆罪を犯すような人間性を持ち合わせてないとして…これにより証拠提出は以上です」

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