GOD EATER ―深紅の復讐者―   作:片桐 奏斗

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皆様、明けましておめでとうございます。

学生の方はもう学校が始まったでしょうか?
自分のところは今日から学校でしたが、やっぱり久しぶりの学校はきつかったです。まぁ、残り2ヶ月ぐらいで卒業なので引き締め直したいと思います!

――そんな雑談はさておき、第5話をどうぞ!!



第5話 乱入と災いの種

 

 

「ヒバリさ~ん。討伐ミッションある?」

「ええ、ありますよ」

 

 初の新型との共同ミッションを終えた後日。

 ロビーで事務作業に没頭するヒバリさん……『竹田(たけだ)ヒバリ』。彼女は極東支部の誇るオペレーターで、主にミッションの発注管理や報酬の支払処理を担当している。神機使いの適合候補者リストに名があるが、現在のところは適合する神機が見つかっていないらしくオペレーター業務を真剣に行っている。

 

 彼女曰く「私も皆さんと一緒に戦いたいですけど、今の私は皆さんを精一杯サポートする事に全力を出していきたいと思います」と発言していたらしい。

 彼女もまた、現在の自分が持てる力を発揮出来る場所で頑張っているんだ。俺ら本場の人間も、アラガミ討伐に全力で取り組むべきってな。

 

「コンゴウ一体とオウガテイル四体のミッションがありますね」

「んじゃあ、それで」

 

 ちょうどコンゴウの素材を使って面白い事をしようと考えていただけに助かるよ。

 

「では、受注しておきますね」

「あー、例の如く内密に頼むな」

「……またですか? そろそろ休まないとダメですよ。昨日だって、アリサさん、リンドウさんと一緒に行ったミッション以降に一人でミッションに行ってましたし」

 

 俺に対して溜め息混じりで小言を言い放つヒバリさん。

 別に実力に見合わない程、難しいミッションに単独で挑み続けているわけじゃないんだから勘弁してくれ。

 

「これが終わったら、ちょっとは休む事にすっからさ」

「本当ですよ?」

「あぁ、本当だ」

 

 言い切った後、すぐさま用意に掛かってくれた。

 そういうゴッドイーターの意思を優先してくれるヒバリさん、マジ良いオペレーターっす。

 

「気を付けてくださいね。それと、約束破ったらオウガテイルの針千本ですからね」

「それは気を付ける事にするよ」

 

 あいつらの飛ばしてくる針は意外と痛いんだよな。

 外見からして、そこまで強そうじゃないのに、一撃の攻撃が地味に痛いからな。そんなのを千本も受けたくないし、絶対に生きて帰って来て、きちんと休むようにしよう。

 

 

 

 

「……そう思って来ただけなんだけどな」

 

 目の前に倒れ、命果てているオウガテイル四体の亡骸とコンゴウの死骸がある。これらのコアは俺の神機が美味しく全て喰らっちまった後だ。

 ミッションの全貌で言えば、これだけで終わりなんだけども。

 

「なんかいるよな」

 

 神機開放状態の俺は、何かしらの気配を感じ取っていた。

 禍々しいナニカが獲物をじっと見つめているような、そんな不快な視線を向けられている気がしてならない。

 

『ハヤトさん、お疲れ様でした。帰投ヘリを呼んでいますので、すぐに戻って来てください』

「あぁ、わかった。……なぁ、ヒバリ」

『はい?』

 

 俺も気が動転していたのだろう。歳上であろうヒバリさんの事を呼び捨てで呼んでいた事に気付けなかった。基本的に歳上の人間には、名前の後ろに「さん」を付ける事が標準なのだが、今回は付けられなかった。目上の方には付けないといけないと考える余裕すらなかった。

 

「……このミッション、おかしい点とかないよな」

『ちょっと待ってくださいね』

 

 その後、数分待っていると、無線から再び連絡が来た。

 

『いえ、特におかしな点はありませんが、どうしました?』

「ナニカいる。目標であるアラガミ以外に、ナニカいる気がしてならないんだ。見られてるって感じ」

『わ、わかりました。皆さんにも注意を促しておきましょう。ハヤトさんはすぐに戻って来てくださいね』

「了解だ」

 

 無線を切った後、俺は視線を感じた場所へと急行した。勿論、警戒心は全開にしたまま索敵を開始する。

 帰投ヘリがここまで来るのに時間が掛かる上に、ヘリが到着するポイントまで距離があるので、そこに向かいつつも索敵を行うという表向きの目的を持っている。

 

(ま、今から行う索敵を色々と理由を付けて、正当化させたかっただけなんだけどね)

 

 極東支部の人達は心配症な人が多くて困る。そこまで、俺が自分を過信し、敵の群れに突っ込む奴にでも見えているのかよ。ってぐらいに過保護だ。自分の目の届く場所へ気に入ってる人を残しておきたいという意図が丸見えだ。

 俺のどの辺りが気に入られているのか全く見当も付かないんだけどな。

 

「……この人間ではない気配。奴の可能性も考えた方が良いか」

 

 俺から全てを奪っていった奴――。

 優先的に俺が残虐してやりたいと思っている悪しきアラガミを目にして、俺は自我を保って戦いに望めるのか。という自虐めいた問いを必至に押し留め、歩みを進める。やっと復讐の機会が訪れたかも知れないのだ。戦うしかないだろ……。

 俺の手に自然と力が入る。

 ……俺から、夢や希望、平穏。そして、家族すらも奪っていった憎きアラガミ。

 

「『プリティヴィ・マータ』」

 

 獣の体を持ち、頭部には女神像の顔を持っているアラガミ。

 『ヴァジュラ』と呼ばれる獣のアラガミがいるのだが、そのアラガミと身体はまったく同じと言っても過言ではないのだが、何より身体の色は白と水色。

 

(あいつの事は絶対に忘れられない。――忘れるわけにはいかない)

 

 あの不気味な女神像のような顔を持つ、俺の復讐の目標(ターゲット)なのだから。

 

 

 

 




次回予告

 突如、ハヤトの前に姿を現した『プリティヴィ・マータ』。やつの姿を捉えた瞬間、ハヤトの温厚な顔付きが一変した。瞳は鋭利な刃物のように鋭く、そして冷たくなった。……何故、ハヤトはここまでしてやつに復讐心を燃やしているのだろうか。

 次回! ハヤトの過去


 次回の更新日は、1月21日(仮)を予定しています。
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