※注意、世界観描写の時点では兄視点ですが、実質的には妹視点へ繋げる為のものなので実質的な主人公は妹です。
小学生時代の日記
〇月〇日
今日から俺は日記を書くことにする。
なんでも最近同級生の間で流行っているらしい。
流行りになかなか乗れない俺を心配してどこからか情報を仕入れてきた母さんによって書かされることになったのだ。
そんな、交換日記ならまだしも普通の日記なんて小学生の間ならすぐに過ぎ去る流行りだろうに…
そもそも母さんは心配症なうえに息子好き好き過ぎてウザイ。
母さんの事はママと呼ばないとまず拗ねる。拗ねまくって口も聞いてくれない事がある。父さんはそれぐらい呼んでやりなさいと言い、役に立たないし、可愛い妹は未だママ呼びだからママと呼ぶことに羞恥心も違和感も覚えていないので味方にはならないし…
ああもう!周りは誰もママなんて呼んでないからママ呼びは恥ずかしいんだよ!!なんて言ったら泣き出すからママ呼びからは卒業できないし!
ああ、なんでこうなるの?
★月◯日
今日は妹の小学校の入学式だ。
妹は小学一年生、俺は小学三年生になる。
妹の可愛い制服姿に家の大人共は大騒ぎだ。婆ちゃんや母さんが写真を滅茶苦茶とりまくるとりまくる。
おかげで何時間も着せ替え人形状態だった妹が母親たちから解放されたと同時に泣きついてきた。
可愛い妹を泣かせるとは許せん!母さん!程々にしろ!!
△月★日
妹が入学してから最早三ヶ月が過ぎた。
どうやら妹は戦車道に興味を持ち始めたらしい。
個人的には危なかっしそうでしないで欲しいのだが、妹は小一にして戦車を前にキラキラとした目をしている。
戦車道がいくら女子のスポーツだとは言え、あまり妹が戦車に乗る姿は想像できない。
□月△日
明日、自衛隊の駐屯地創立記念行事を見に行くことになった。妹がどうしても行きたい!戦車見たい!と言い出したのだ。
まあ、自分も嫌いじゃないし、戦車以外にも色々あるらしいから楽しめるとは思う。
というか、自衛隊の作るご飯に興味がある。カレーが美味しいのは海自だったっけ?陸自だったっけ?
□月□日
駐屯地創立記念行事に行ってきた。まあ、なんというか、うん、まあ、控えめに言って良かったよ。スゲー良かった。まさかあんなに、心浮き立つとは思わなかったよ。
徒歩部隊の行進も、車両も航空機も戦車も音楽隊さえもその行進には隅から隅まで洗礼されたものがあって、魅入ってしまった。
行進曲「大空」が音楽隊によって吹かれるなか、春が少し過ぎたくらいのはずなのに爛々と輝く太陽に照らされながらも悠然と進む自衛隊。楽器も銃器も武装車両も戦車も、日光を鈍く反射しながら行進する姿はカッコイイとしか言うことができなかった。
特に戦車、妹が夢中になるのも頷ける。あんなロマンが詰まった物を好きにならない筈なんてないんじゃないだろうか?
よし、決めた。俺、戦車道する!
△月△日
自衛隊ですか、男子が戦車触るのならやっぱり自衛隊への入隊の方がイイですかぁ。えー、でもなー、やっぱりすぐに戦車触りたいしなぁ、それならやっぱり戦車道で整備士するのが一番イイと思うんだけどなー。偏見はイイでしょうよ、時代はそろそろ戦車道に男が関わっても十分イイと思うんですけど?
母さんは元戦車道の競技者だから許してくれたけどなかなか父さんが折れてくれない。
え?親子で一緒にサッカーしたかった?息子がサッカーチームに入って応援しに行ったり教えてあげたりするのが夢だった?いやイイじゃん、戦車道だって立派なスポーツですよー、父さん。
陸自志望ならまだサッカーチームに入らせられる希望があるからってそんなに必死になんないでよ。
ちょっと、説得頑張んなきゃいけないようです。
€月〆日
戦車道のジュニアチームに入りました、妹と一緒に。親父の説得は二週間にも及ぶ程ごねにごねまくりなんとか戦車道をさせて貰えるよう説得した。大丈夫だって父さん、遊びでなら時々サッカーぐらい付き合うからさ。
どうやら、小学生にも戦車道を教えているところはあるようで、自分のいる県にはそれなりの大きさの陸自の駐屯地(創立記念行事みたところ)があるのでそこで練習するみたい。
俺はそこで整備を学ぶ事になった。
ただ、競技者とは違ってすぐには戦車に触れる訳では無いらしい。妹などは大人の指導者と一緒に実際に戦車に乗っているが俺は戦車の前ではなくボードの前で整備の基本を教えらている。
まあ、イイ。さっさと覚えてさっさと認められて戦車をナデナデするぜ!!
#月#日
戦車道チームに入ってから三ヶ月程経過した。その間戦車道の練習、帰ってきて飯とか食ってたりしたらすぐに疲労で寝る、というサイクルが定着しつつある。友達と遊ぶ日があっても疲れというのは溜まっているもので宿題してご飯や風呂入ってなどしていたらすぐに眠くなる。学校の日記もあるっていうのに個人的な日記も書く暇なんてなかった。
さて、戦車の整備についてだが、最初は戦車の整備でなくオンボロ車両の整備から始まった。なんでも、小学生にいきなり戦車の整備は無理だということらしい。まずは、自転車やバイクなどから基本始めるらしいが、俺は小3でそれなりに体力も熱意もあることから車からの整備を許された。
しかし、すぐに失敗してしまった、部品を上手くつけられなかった。小さい体じゃ車すら上手く整備できい。
そのせいで自転車整備からになってしまった。自転車…、普段から使うしこういうのもイイ経験だろう。
#月+日
あれからまた更に三ヶ月経った。進歩は今のところ大ありだ。
冬の間の整備はかなりキツかったが、自転車、バイク、そしてリタイアさせられた車にまた再挑戦中だ。
あれから少しは身長も伸びた。力もついた。子供の成長は目覚しい、特に男子なんかは、男子3日あわざれば刮目して見よというしな。
年内に合格点をコーチから貰えるようにしたい。
☆月#日
貰えた!コーチからなんとか年内に認めて貰ったよ!この年で凄いってメチャクチャ褒めてもらえたよ!さあ、コーチ!次は、次こそは!戦車を!戦車を僕に触らせてください!
え?次は武装車両だって?
○月☆日
コーチに合格点を貰ってから二ヶ月経った。俺も進学して小学4年生になった。
別に不貞腐れて日記を書いていなかった訳ではない…、イヤ不貞腐れていました。
ただ、戦車を整備している現場を自由に見学することは大人の同伴が必要だが許可を貰えた。明日早速見に行かせてもらおう。
○月@日
凄かった。
戦車の整備ってやっぱり体力いるだなって思った。部品を交換するだけでもだいぶデカイ部品を持ち運びしていた。
何というか、確かにこれは小学生に任してイイものではないと実感した。けど、コーチ曰く武装車両の整備をできるだけでもかなり凄い方らしい。それに戦車道では旧式の戦車が殆どだから今の整備性まで考え抜かれている戦車と比べたらまた難度が増すらしい。
けど、整備している中いろんな部品や中身、キャタピラなどを見せて貰ったり触らせて貰ったりした。
これだけでも見学に来れて良かったと思う。
#月@日
妹が泣きついて来た。どうも最近戦車道で行き詰まっているらしい。何でも、戦車を一人で操縦するにはある種の資格が必要らしく、小学生用の資格を取るため勉強しなければいけないらしい。
それがなかなか進まなくて困っている
よし!イイだろう!にいちゃんが一肌脱いでやろう!
ということで、資格の勉強を妹とする事になりました。
○✖️月△日
今日コーチに妹と資格の勉強をしていると話したら、お前もそういうの取った方が良いかと、小学生用の資格を何個か取ることになった。整備や戦車を動かす為の大型車の資格などの勉強のする事になった。けど、戦車道促進の為に作られた小学生用の資格なので難しいが合格できない難度では全くないという。
まあ、小学2年生の妹が資格の勉強をしているんだ。俺もできるだろう。
@月@日
今日航空自衛隊の航空祭に行って来た、その前日は陸自の駐屯地創立記念行事だったけど。
小学生のジュニアチームのコーチなどは元々戦車道をしていた現役の自衛隊員が多いらしく、自衛隊の大事な行事がある日は基本的に練習はお休みになる。
なので二日間お休みになった子供たちに合わせて両親も休みを取り、ここら辺では有名な航空祭にやって来たわけだ。大空の中をブルーインパルスが飛び交う姿は華麗で、戦車とはまた違う魅力があり、あれを整備できる人達がとても羨ましくなった。
後、新しい友達ができた。妹と同じ年齢ではあるがその子も妹と同じく戦車に魅せられている子だった。ただ、両親二人共日本人だというのにその子は銀髪で目の色は緑と青の中間のような色で本当に日本人の子供かと疑うような子供だった。なんというか、この子が生まれた時この子の家庭は修羅場になったんじゃないだろうか?具体的にはこの子の母親が外人と不倫したんじゃないかって疑われたんじゃないだろうか?ただ、この子の家庭はそれなりに上手く言っているようなので解決していることなのだろう。
だが、残念な事にこの女の子は旅行でここまで来たらしくいつでも遊べる訳では無いらしい。来年もここで遊ぼうと約束してその子とバイバイした。
○月^ ^日
やっと、やっと長い資格試験の時間が終わった!!この何ヶ月かの間に戦車道小学生用の資格を何個も取る事になった。でも、この試験の為に戦車に乗る機会があったのがよかった。戦車に乗るというのは俺の目標の一つだったからだ。
これでこれからの戦車道が多少便利になるだろう。
?月?日
最近、変な夢を見る。
銃声が飛び交い、大砲の音がする。その大きな音で気づいたら戦車に乗っていて、そのまま戦車は走り出して敵を撃破していく。圧倒的な技術で敵戦車を倒していく。
どこの戦車かまでは分からなかったが。それに俺は俯瞰的に景色を見ている訳ではなく、乗組員の一人として乗っているような感覚で夢をみている。
それも毎回場所は変わるし、乗っている人も変わっているし、戦車自体も変わっているようだ。
悪夢という訳では無いが、小学生には少々刺激が強い夢ではあると思う。
&月&日
武装車両の完璧な整備が最近できるようになった。というか、部品からの組み立てを何ヶ月か掛かるが一人でできるようになった。
嘘です。盛りました。
ただ、全てでは無いがそれなりの部分を一人で組み立てられるようになった。大人の補助はいるが、それでも大人と同じぐらい働けている。
この調子ならもっと大型の車両整備を経験すれば豆戦車なら整備できるだろうとお墨付きを貰った。
それと同時に、戦車の基本的な構造を小学生でも分かるように教えてくれる事になった。将来ちゃんと戦車整備できる為の土台は出来上がりつつある。
☆月@@日
今日でもう五年生!
この日記は頻繁には書かずに重大な事の時にしか書いていない。細かい日記は学校の日記で十分だ。
俺は身長もデカくなって体力もついて来た、大型の武装車両の点検や整備もできるようになってきた。これなら半年後には豆戦車の整備には入れるだろうとのお墨付きである。
それに、小学五年生から整備コンテストという物があるらしく、戦車道推進の一環で開かれる大会らしい。
残念ながら安全の為に戦車では無く小型の武装車両だが、全国からトップクラスの子供達が集まるということだ。
競技人口的は女子の方が圧倒的に多いらしいが、それなら楽勝だろう、易々と女子に負ける俺ではない。俺は勝ち残って見せるぜ!
後、妹は卓上演習や砲撃の大会で随分と凄い記録を残している。妹は将来凄い大物になるかもしれん。
@月^_^日
今年の航空祭でも銀髪のあの子に会うことができた。
あっち側も俺たちの事を覚えてくれていたらしく、航空祭の始めから合流して子供だけではしゃぎまくった。
ブルーインパルスを見てはしゃいだり、美味いものを食べてはしゃいだり、楽しく時間を過ごした。
彼女は妹よりも俺の方に懐いているみたいで、まるで俺を自分の兄のように扱っていた。まあ、悪い気はしないのでいいのだが。
ちょっ妹!兄は凄いだろ自慢は止めてください恥ずかしい。それも無いことないことの尾ひれつきまくりの噂じゃないですかやだー。
ええい、もう、楽しそうだしいっか!!
また来年も会えると良いなぁ。
A月a日
やって参りました。豆戦車整備のお時間です!
この時のために随分と苦しい時間を送ってきたんだ。
ふっふっふっ、覚悟しろよぉ〜。九二式重装甲車!!
WATS月tank日
なんだよ!難しいじゃねえか戦車整備。
やっぱり小学生の腕力じゃ、整備できても信頼性が上がらない!どこかに絶対不調が出る!!
小学生の腕力ではどうしても馬力が足りないから時間も凄く食うし良いことないよー。
そんなせいで最近アニメをよく見るようになってきた。上手くいかない事があったらよくアニメを見て忘れるようにしている。
だって、技術的な失敗だったら反省して次に活かせるけど、そもそもの原因が年齢と身体的なものだから直し用が無いもの!!
腕はまだ短いし、大した力も出ない。かといって小さい頃からの過度な筋トレもよくないらしく打つ手なし。
コツコツ毎日、地道にやっていくしかないようだ。
わーん!助けて!ドラ◯もん!?
●月○日
という訳で、ほんの少しの進展しかないまま小学六年生でーす。
妹は砲撃の大会で準優勝を撮りました。小3にして小6達を蹴散らしていきました。兄は驚愕で顎が元の位置に戻りそうにありません。
けど、俺だって整備の大会で全国3位にまでなった。
ただ、やっぱり一位二位にはなれなかった。この頃の男女の成長は女子の方が早い傾向があり身長などが男子よりも大きい子が多いのだ。だから、3位の理由も身体的な理由である。
だが、今年こそは一位をもぎ取ってやる。あんな男子のプライドをけちょんけちょんにされたのは初めてだからな!リベンジを成し遂げるぞ!!
&月A日
ヤバイ、俺、エスパーかもしれん。なんというか最近、あの妙な夢が最近前よりも更にハッキリしてきて、感じる感覚もどんどんリアルなものになってきて、それぐらいから現実にも影響が出てきた。
豆戦車を整備している時、どこができていないか、どこが悪いのか、なんとか無くだが動かす前から、一目見ただけで分かるようになってきた。コーチとかはまだ分かっていないのに、俺はどこを整備すれば良いのか直感でわかるようになってきた。
もしかしてこれが、ニュータイプってやつなのか…
(*^◯^*)月(*^◯^*)日
今日、やっとのことで、豆戦車を完璧な状態に整備する事ができた。やっぱりこれも小学生じゃできないところをサポートしてもらう必要があるが、小学生じゃありえないほどの整備能力だという。
このまま順調に力をつけていけば整備士として一生職には困らないだろうとも言われた。
あれ?俺知らぬ間に、手に職つけちゃったの?
(^^)月(^ν^)日
小学生最後の航空祭だ。
そしてまた来てくれた銀髪のあの子。実はこんな関係なのにまだお互い名前すら知らない。
ただ、今回はあちらはこちらの名前を知っている状態だった。
なんでも、妹も俺も大会で結果を残していることでそれなりに名前が知れ渡っているらしく、彼女の住んでいる方でも戦車道関係者にはそれなりに有名らしい。
へえ、知らなかったなぁ。
ただ、あちらだけこちらの名前を知っているというのも不公平なので彼女の名前も教えて貰った。
名前は逸見エリカというらしく、エリカという名前はなんとも彼女らしい名前で、とってもいい名前だなとついつい褒めてしまった。
彼女も少し照れながらもそうでしょうそうでしょうと何度も頷いていた。
それからはまた彼女と一日中遊んでバイバイした。俺は多分中学生になってもここに来るだろうから、また会えると良いなぁ。
×月◁日
整備コンテスト、全国一位とりましたー、やったー!リベンジを果たしたぜー!フュー!!
やっぱり体格って凄く必要な要素ですねー、妹は砲撃大会でまた準優勝を取った。泣くな泣くな、小6も参加する大会で小4のお前が準優勝なんて滅茶苦茶凄いんだから誇れよ。大丈夫、お前は凄いと兄が保証してやろう。実際、俺の驚愕で開かれた顎は戻りそうにないのだから。
◁月▽日
な、なんと!このタイミングで軽戦車を整備させてくれる事になった!豆戦車からほんの少し大きくなったぐらいだがそれが整備できるのはとても嬉しい!コーチとかも本当は中学生になるまで整備させる気は無かったらしいが、豆戦車を完璧に整備できたから大丈夫だろうと急遽整備用の軽戦車を取り寄せてくれたのだ!
さて、これは本当は卒業祝いになるはずだったのだが、今から早速整備できるんだ、盛大に整備しようじゃありませんか!
次、中学生編の予定。
更新はいつになるやら。