K月K日
中学三年生になった。妹は中学一年生になりこの黒森峰に入学してくる事になった。入学祝いは無論高級なしゃぶしゃぶのお店。そして、俺の入学祝いの時よりも豪華である。可愛い妹だからね、もっと豪勢に祝ってやれ!
ME月ME日
今日は新入部員の歓迎会があった。戦車道は部活とは違い、授業での履修という形をとっているので、部活動よりも新入部員が入るのは早い。後、豆知識なのだが、中学校は義務教育なので高校生と同じように戦車道に時間を割くことができるわけではない。それに必修科目は決まっている訳だから、全校生徒で受けるテストには戦車道履修者だからってテストが簡単になる措置なんかないし、何か特別な待遇がある訳でもない。中学生なので留年や退学が無いとはいえ、気を抜くと一気に成績は悲惨な事になるのだ。この俺のように。
中学校の勉強は高校での勉強の基礎になる物が多いし、このエレベーターシステムの学校だ、成績も評価もより細かく中等部の先生から高等部の先生に伝わってしまう。なので、高校で少しでも先生に目をつけられたくなかったら中学校の勉強を意地でも頑張らなければいけないのだ。
閑話休題。
ともかく、今日新入部員が多く入ってきた。小学生から上がりたての子供というのは中学生のはずなのにやたらと小さく見えたのが印象的だった。まあ、ほとんどが女子なので当たり前っちゃあ、当たり前なんだけど。ちなみに男子部員は今年もゼロ。高校生ぐらいにならないと戦車道やってる男子なんて殆どいないそうだ。後、西住流本家の娘さんが今年も入学されるそうで、こちらも話題になっていた。
そして、俺たちにとってもの凄く嬉しいヤツがこの戦車道チームに入ってきた。そう、逸見エリカだ。うちの妹もエリカの事を確認した途端エリカに飛びついていった。俺もエリカの所に駆け寄ろうとしたんだけど、冷たい目を向けられた気がした。やっぱり怒っているのか?去年の航空祭に行けなかった事怒っているんだろうなぁ。今回は謝れなかったから、次ちゃんと謝ろう。
それと、普通に歓迎会は楽しく終える事ができました。
NO月NO日
今日、忙しい整備の間を縫ってエリカに会う事ができた。相変わらず俺に冷たい目を向けてくるけど、そんなこと御構い無しに去年行けなかった事を謝った。
エリカは一瞬俺が謝った事にポカーンとしていたようだが、直ぐに意識をこちらに戻し、別にそれくらい良いわよと言った。
俺はそれを嬉しく思って、これから一緒に戦車道をしていく仲だからよろしくな!と握手した。エリカもこれに応じてくれたのだか、どこか気合いが抜けたような顔をして溜息をついていた。最近は俺も人の心を少しは読めるようになってきたと思ったんだけどエリカの心情は全く分からなかった。誰か!教えて!
NO月YES日
さて、中学生の戦車道の大会は高校生と同じ時期に開催される訳では無く、普通に夏休みに開催される。なぜかって?義務教育だからだよ。学校を何日も休んで戦車道をするというのは礼節のある、淑やかで慎ましく、凛々しい婦女子を育成するという理念に反するし、教育委員会の理念からも外れる。別に超忙しい人気俳優な訳でもないので、学業に専念させる為に大会の日時が夏休み中になっているのだ。
と言うことは、俺たちには高校の戦車道よりも選手の育成に時間を掛ける事ができるのだ。
戦車乗りの子達も厳しい練習をしているが、俺たち整備士連中も次の大会に迎え、新たなステージに進む事を決意した。
その名も【私たちの考えた最強の戦車作戦】だ。別に新しく戦車を作る訳ではない。ただ、戦車を一台残らず部品の隅から隅まで点検し、現代のパーツと取り換えられるものがあるなら取り換える。違反ギリギリまで攻めた強化をする、戦車の基礎能力や信頼性を徹底的に叩き上げる作戦だ。それに加え、この作戦にはもう一つ重要な仕事がある。それは、そのチームにあった最善のカスタムチューニングを施すこと。それぞれの戦車にそれぞれの整備士が付き、その戦車に乗っている戦車乗りたちに合わせた改造を施していく、いわゆる専用機にしてしまおうと言うのが今回の一番重要な作戦内容だ。これには戦車乗りとのコミュニケーションも勿論重要だが、整備士自らがその戦車が実戦で動いている所を確認し、問題点を洗い出し、より良く整備していく。この作戦のせいで、俺たち整備士なのに一から戦車戦における戦略を勉強しなければいけない事になった。俺は別にいいじゃんと反対したのだが、他の連中はめっぽうやる気で、そいつらに最善の整備をするんだからそいつらの役目も、その役目が戦略上どのような働きをするのか知ってなきゃダメじゃんと一蹴され、大勉強会が開催された。俺はガチで嫌だったので、すっぽかしたかったのだが、朝早くから寮部屋の前で待機され、出席する事を強要された。俺に選択肢など残されていなかった。ガチで戦略なんてカケラも知らなかったが、今回の事で少しは戦略について理解できたと思う。え?お前充分理解できてるじゃんて?バカ言うな、教科書に載ってるような事は覚えたが発展的にしろとか言われると途端に分からなくなる。逆にテメーら随分詳しく理解できてるようじゃないか、エルヴィン・ロンメルの戦略を一から十まで理解できてそうな子めっさいるやんけ。俺めっさ驚いたよ。本当にマジで、狂ってるぐらい勤勉なヤツらめ。
YES月YES日
やっぱり、豆・軽戦車の整備にしか参加できない一年生連中、中戦車の整備資格を与えられていない二年生連中はこの作戦に参加できない事を泣いて悔しがっていた。しゃあないやん、安全性の為戦車の整備は年齢制限とか厳しいんやから。ただ、戦車乗りは残念ながらここら辺の安全意識は低く小学生でも戦車道の大会はある。マジで安全性がどうなっているのか、甚だ疑問である。まあ、この作戦終わったらデータ全部纏めてお前らに渡してやるからそれを楽しみに待っときや!
is月breaking Time日
と言う訳で、俺の担当戦車は西住流で有名な西住まほさんの戦車になりましたー。やめろや、やめろや、なんでこんなスゲー人の担当になっとるんワレェ!!
ええ〜、だって二年生にして最早隊長やし、小学生の頃も随分ブイブイ言わせとったんやろ?高等部でも隊長の座は確約されているも同然なんやろ?うわー、マジかよー。
え?確かに、前リーダーが高等部に上がったから、現リーダーに指名されたのはワイですよ?確かに、今ワタクシがこの黒森峰整備班班長ですけど?え?でも実力的にもっといいヤツおるやろ?
え?いない?今お前が一番この黒森峰中等部で良い整備するって?やめろや、そんな嘘やめーや!は?これについては多数決によって決まりました?満場一致でした?え?マジ、俺これ避けられない運命?ワイの妹と最近友達になった西住みほちゃんたちが乗る戦車整備できひんと?あ、そうなんですねー、分かりました、諦めまーす。クソッがっ!!
NOW月なう日
まほ様の戦車の整備士になった憐れな子豚な俺、いや、嫌な訳じゃないよ?とても名誉な事だよ?だからまほ様のファンクラブの方々(主に女子)、その手に持ったレンチを下ろそうか、俺の頭が海底都市のスプライサーみたいになる前に。え?ダメ、お姉様に男が近づくのは許されない?え?仕方なくね?俺のせいじゃなくね?は?問答無用?え、はっ、ちょ、にぎゃああああああああああああああああぁ!?
という茶番は置いといて、真面目な事を書くと、確かにこの子の戦車整備は難しい。戦車の操縦が荒いという訳ではないのだが、他の戦車と比べると走っている距離も長ければ、足場の悪い所を走っている事も多い。それに加え、この子の頭の中の戦略とか俺一切分かんないから、一緒のチームのヤツと頭捻って考えて、なんとか最善の改造を施そうとしている。西住自体にも聞きまくって、そこら辺は意見してくれてるんだけど、長く話すとマジで親衛隊の方々の粛清を喰らいそうで怖い。
ちょうど西住まほの専属チームになった時ら辺からエリカも冷たい目から絶対零度の目に変わったので怖い。
まあ、そうゆう外的要因も色々あるのだが隊長機の整備の手を抜くなんてできない。最早完璧に近い整備だが、もっと完璧を求めるために日々専属チームと話し合いを行っている。最高の戦車にしなければ(使命感)
あ、後、うちの妹とその友達の西住みほちゃんは一緒の戦車に乗ってスタメン入りだそうです。マジでスゴイナワレェ!!
NOW月LUNA日
やって参りましたー、高等部優勝祝い〜。
正直言って出席したくない〜、また拉致られるだけだから〜。
という事で、隅っこ暮らしする事にしました〜、人混みの苦手な妹も一緒に隅っこ暮らしする事になりました〜。
まあ、最終的には高校生に拉致られて酔っ払ったみたいになってる上級生に揉みくちゃにされて、今回もゴッソリ(整備の知識)絞られたけどね〜。
まあ、良いこともあった。妹の友達だと言う西住みほさんと知り合いになれた。彼女は人見知りなところがあるようで、入学早々仲良くなった妹のところへと逃げて来たところで会った。印象としては、ちゃんとした良い子だった。うちの妹は時々暴走するので、いざとなったらそれを止めて欲しいと頼んでおいた。
さらに、エリカと話す事もできた。友達と飲んでいたようなのだか、こちらを確認すると気分が良くなっていたのか、少し甘えるような感じでこれまでの事を聞いてきた。特に面白い話もないが、俺もここにきてからの事を話した。すると、エリカも昔の事を少し話してくれた。その日はエリカとの話はそれで終わったけど、これだけでも収穫はあったと思う。本当に、連行されなければ最高だったのに…
was月YES日
とか書いてた前回から数ヶ月過ぎ、大会も終わった季節でございます。最早、我が軍は圧倒的じゃないかぁ!!状態でした。 うちの戦車に乗ってる皆んなが強いって言うのもあると思うけど、俺たちの戦車整備の実力も相まっての勝利だと言えるだろう。まあ、こういうのは凄く嬉しいのだが、毎日が戦いだったので今はとりあえず休みが欲しい。凄く欲しい。だが、俺たちの戦いはまだ続いているのだ!!物語的なナレーションとかじゃなくてね、ガチでまだ続いていて次はまた夏休みの間に整備部門での大会が開かれる。俺たちはそこにチーム戦で出場予定だからその練習をしなければいけないのだ。それに、戦車道などは開催するのに莫大な金が掛かるから頻繁に開催できないが、整備大会だったり砲撃大会だったりは戦車道に比べて断然お金が掛からない。だから意外とそこら辺の大会は多く開催さらているのだ。うちの妹なんかは砲撃の大会に参加するし、もしかしたら世界大会まで狙えるところにいると言う。俺たちも何処まで行けるか分からないが頑張らなければいけない。
後、妹の乗る戦車は大活躍したらしい。なんでも妹の乗る戦車の命中率が90%いきそうな勢いだったとか。学生、旧式の戦車がほとんどという条件下ではかなりヤバめの命中率だそうだ。やったな妹!スゴイぞ妹!!
PAY月PEI日
今日は整備大会の本番だった。
俺は初めてのチーム戦での出場にだった。少々緊張したが無事に勝ち進む事ができた。明日は準決勝、決勝があってそれに勝てれば優勝できる。
さあ、俺たちは散々練習三昧の日々を送ってきたんだ。ここで優勝もぎ取ってやろうぜ!!
pay月pay日
やった!やった!やった!やった!うあー!!
優勝したぞ!!ガチでいったぞ!!
嬉しい、滅茶苦茶嬉しい!!個人戦では何回か優勝した事があるとはいえ、ここで優勝できたのは嬉しいという言葉しかでない!!
今回ばかりはチームメンバーが全員女子だけど、皆んな抱き合って喜んだ。一人で努力するより、皆んなで努力する。チームスポーツにおいて当たり前のことなのだろうか、本当に皆んなで遅くまで研究して、練習して勝ち取った勝利なのだ。誰も離脱する事なく、全員で同じ目標を見据えて勝ち取った勝利なのだ。その嬉しさと言ったら、もう!!なんでしょう、この整備士が裏方ではなく表に立って出れる大会というのは貴重だし、俺たちも滅多に体験できないものだ。それがこういう形で結果に出るのはスゴイ嬉しい。本当に俺たち日本一なんだとより実感できて嬉しい。俺たちはこれで中学生の大会は最後だが、来年も黒森峰が優勝できるよう、後輩にしっかりとノウハウを受け継いでいこう。
nurse月Doctor日
【吉報】妹、世界に羽ばたきます。
とうとう日本の砲撃大会で最高得点を叩き出しまくった妹はジュニアの代表選手に選ばれ、この冬世界大会でその腕を発揮します。
やはり妹は凄すぎた、多分戦車乗りじゃなくてもその腕だけで食っていけると思うよ?
BAR月buy日
夏の大会が終わった後、基本的に三年生は引退という流れだが、ここ黒森峰は中等部から高等部はエレベーターなので、別に試験を受ける必要はない。なので、部活動などの活動は他の学校よりも必然的に長く参加しなければいけない。俺たちもそうで、日々後輩へのノウハウの受け継ぎに奔走している。
ついでに、整備班班長の座も後輩に譲っており、早いうちから皆んなを纏めることを覚えさせてる。その後輩もなかなか筋がいいので良い整備士になりそうだ。
さて、毎日ノウハウ受け継ぎの為に奔走しているとは言え、俺たちはテストにも気合いを入れていかなければならない。前までは見逃されていたところあるのだが、主要大会が終わった今、テストの成績の悪い奴らは強制的に補修に参加しなければならない。これがマジで辛い。なぜなら俺も成績悪い組に入っているからである。補修に捕まったら整備の場には顔を出せない、放課後ずっと教師と補修だからだ。
それは困ると同級生たちは俺の為に勉強会を開いてくれた。有り難や有り難や。この頭悪い俺を導いてくれっ!!
fuck月pay日
へっへっへっ、全てのテスト平均点の少し下ぐらいに着く事ができた。良かった、ガチで良かった。それぐらい普通だろと思う人もいると思うがマジで勉強できないヤツは本当に勉強できないんだから、許して欲しい。
俺は戦車が好きだから戦車に関する知識は一瞬で覚えられるけど、興味がないものはいつまで経っても覚えられない。本当にそうゆう性格なのでこれだけでも俺嬉しいっす。
kick月kick日
最近、試験的にだが高校生の整備に参加させて貰っている。
中等部から高等部の戦車道をするヤツは全員参加している。俺たちは高等部に入る事は確実なのだから今から先輩方との連携を練習しておくのだ。けど、普通に去年の先輩方もいて結構馴染みやすかった。それに中等部にはいない男の先輩もいる、久々に男同士の気の使わない会話は楽し買った。
高等部はテストが難しくなって留年の危険性があるからテストは嫌だが、整備は楽しくなりそうなのでマジで早く高校生になりたい。
kick月year日
【続報】妹無双がすごすぎる件
あやつ砲撃の大会でベスト4入りを果たしやがった。世界大会だ、あいつは全国大会じゃなくて世界大会でベスト4に入ったんだ。ヤバイ、ヤバめだよ、あいつの腕は世界レベルなんだよ。お兄ちゃんの建てた功績なんて吹っ飛ぶぐらいスゴイよアイツ。
多分これからも戦車道で目覚ましい活躍をするんだろうな。お兄ちゃん期待してるよ。それしか言えない。
year月year日
卒業の日が近づいてまいりました〜。
俺ももう高校生でーす。中学生を卒業で〜す。
この三年間楽しい事も、悲しい事もあったし、滅茶苦茶頑張ってたと思う。必死に駆け抜けた三年間だった。今の環境とは別れ新しい生活を送ることになるが、仲間に関してはしばしの別れをするだけだ。悲しくなんかない。
さてと、卒業式で俺の役割なんてなにもないが、せめて卒業生らしく堂々としていよう。後輩が目指してくれる背中を見せれるように。
was月pay日
今日、卒業式だった。
泣きそうになった、けど泣かなかった。そんな姿見せられん、俺は男だからな。
最後に皆んなで記念撮影をした。別にお別れという訳でもないのに目頭が熱くなってしまった。改めて、この三年間がどれだけ大事だったのかが分かった。
高等部に入っても、大事にしたいと思える、皆んなが思える、そんな戦車道にしていきたい。いや、していこうと思った。
次からは高等部編なのですが、日記形式じゃないやつで他の視点からの主人公も書いてみたい。
主人公の名前は意図して書いてないだけです。主人公も妹の名前も決まっています。他人視点が投稿されたら、名前は明かされると思います。
後、この小説ってどこが面白いのかわからなくなる時がある。作者の書きたいこと垂れ流してるだけだから。誰か三次創作してくんないかなぁ?