ただ思うがままにー凍結ー   作:Etsuki

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期間が空いてしまった申し訳ありません。
まあ、息抜きのこっちはそれなりに書けてます。
あったの方は今手詰まりでなかなか進みません。
どうしましょう。


高校生時代の日記

◽︎月◁日

 

今日は高校の入学式だ。

といっても、登校する場所が大幅に変わる訳では無い。

ほんの少し隣にずれるだけだ。

それに、制服は大きさが合わなくなってきたから買い換えるが、別にデザインは大きく変わる訳では無い。精々、校章や細かい部分が装飾が少し変わるだけだ。

そう、ほんの少しなんだ、パッと見気づかないような変更点しかないんだ。

だから母さん、写真地獄だけは勘弁してくださいお願いしますなんでもしますから。

エ?なんでもするなら写真撮るからって?え?それを止めてください母様やめて母さんやめてーーーーーーーーっ!!?

 

(それ以上何も書かれていない)

 

 

Hey月 帰国子女日

 

あいるびーばっく。

 

なんとか生きて帰ってこれたぜ。あの写真地獄からな。

こっそり持ち込んだ伝勇伝すらも読む時間が無かった。

ずっとずっと目が死ぬまで写真屋のスタジオで立ち続けなければいけなかったし、カメラマンさんに笑ってと言われても引き攣った笑みしか浮かべる事ができず、カメラさんすら乾いた笑みを浮かべていた。

我が妹は留守番と言って家から出ようともしなかった。

この裏切り者!!

お前の時はいつも付き添いしてたのに、なんでだっ!!

まあ、兎に角、俺は地獄から抜け出せたのだ!

取り敢えず、今日も今日とて整備用の倉庫に入り浸ろう。

 

金剛月 デース日

 

year、今日は俺たち新入部員の紹介の日だぜー、year。

内部生はそのまま全員高校の戦車道を履修だぜ、girl。

高校の戦車道にはそれなりの男子がいて少し嬉しいぜ、boy。

それに男子は競技者は居なくて全員整備士だぜー、やっぱり手に職つけたいんだぜ〜、uh。

 

まあ、男子同士で話せるだけでもかなり嬉しいぜ。

何故か美女ばかり集まるこの戦車道で、セクハラに気を付けながら会話をするのは正直言ってウンザリしていた。まあ、何人かは変態オヤジみたいに下ネタ連呼するヤツもいたるが。

けど、異性にはやはり変な気を使ってしまうのも事実だ。

それを気にしなくて良いのはやはり良いぜよ。

 

提督月 夜戦夜戦〜日

 

今日は待ちに待ってない体育祭の日である。

体育祭は別に面白いイベントではないので、さっさと戦車整備をさせて欲しいものである。

そもそもこの学校が女子校だった名残か男女比は断然女子の方が多い。そしてこの学校はかなりの数の生徒を抱えている。

だが、体育祭だから全員が絶対一競技には出場しなければいけない。そのせいで、待ち時間が余りにも膨大なものになってしまう。

勝ち進めればそれなりに出場できるが、いつも運動してるヤツらからすればその運動量は余りにも物足りない。

そして、この学校では運動に関してはほとんどが戦車道をやっている者が上位に躍り出る。その競技と同じ部活動のヤツぐらいしか戦車道をしてる生徒には勝てない。

というか、これは体育祭というが競技の殆どが陸上競技である。そうしないと全生徒を回せないからだ。

俺は砲丸投げに出場したが陸上やってる男子に負けて早々にここで見ているだけになった。リレーもあったのだが、何故かウチのクラスはみんな運動できて、そいつら全員が手持ち無沙汰になるのを回避する為にリレーに参加しようとしてジャンケンになった。

俺はこれも早々に負けた。

リレーに参加して目立つ事もできなくなった。こういう陸上競技において競技を一つ一つやる訳ではなく、トラック種目とフィールド種目は同時にやるので必然的に外周で走ったりするフィールド種目が目立ってしまうのだ。

トラック種目はそもそも観客席から遠いから目立たない。

 

なので、暇を持て余した男子はスマホを弄るか、女子が運動しているのをヨコシマな目で見ているしかない。

熱心に応援しているヤツもいるが、熱が入り過ぎると運動したくなってしまうので俺はNGだ。そもそも声が枯れてしまうと今日の整備でコミュニケーションが取りづらくなってしまう、それは普通にイヤなのでここで大人しく女子の競技を見ているのだ。

我が妹は足が速くリレーにも出場している。羨ましい限りだ。

 

お、あの子イイ胸してるな〜。

 

榛名月 大丈夫日

 

戦車道の大会は六月から始まる。

他の部の総体とかインターハイと被らないようにするのと、地区予選などないので他の部よりは少し始まるのが遅めの六月だ。他の部は五月の終わり頃に予選が始まる。

 

俺たちは大会に向けて絶賛練習中だ。現在黒森峰は大会で7連覇を果たしている。この大会で8連覇を達成できるかできないかが掛かっている。

しかも来年は西住家のお嬢様がこの学校に入ってくる。ここで繋げられないのは俺たちの後々に影響を及ぼしてくるだろう。

だから皆んな必死で練習している。

そりゃもう、凄く必死で。

 

俺は俺でティガーやマウスなどのドイツ戦車を整備できてウハウハな気分だ。

流石にこの短期間で中学生の時にやっていた専用車化は難しいが、それでも最高のパフォーマンスで試合に臨めるよう俺たちも頑張るだけだ。

 

提督月 駆けっこー日

 

大会の初戦があった。

我が軍の圧勝である。

圧巻の光景である。

 

おかけでこちらも整備の内容が少なくてとても助かる。

だからそこ、データが取れたからって強化案を出さない。

は?そんな短時間に強化できません。

フルアーマーユニコーンみたいに?馬鹿っ!あれはモビルスーツで尚且つ大出力だからできたことなの!

戦車とモビルスーツは別物なんだよ!分かって!

 

妙高月 中破日

 

正直に言おう、決勝戦のプラウダ戦ではこちらもそれなりの損害を出されたがウチの勝利で終わった。

あちらサンも必死だったが、こちら側も必死だった。

そうだよね、来年西住の家の者が来るのにここで連覇記録止められないよね。

西住しほサン、凄く怖そうな人だったもんね。

俺もあんな怖そうな人に叱られたくないや。

多分早々に飽きて上の空になっちゃうや。

まあ、でも俺も一年生の身で数多くの現場に駆り出され、良い経験を積めた。

これからも順当に力をつけていければ良いと思う。

 

だからお願いです、マッドな奴らには関わりたくないです、お願いです、絡まないでください。

 

フフフ月 怖いか日

 

大会優勝の祝賀会が行われた。

俺は参加自体しようとなんて思ってなかった。

けど、可愛い妹とエリカに誘われたから仕方なしに出席ただけだ。

そう、そうなんだ。

スミの方で妹やエリカや妹の友達のみほちゃんと喋っていただけなんだ。

だからやめろ整備狂い共、俺に狙いを定めるな、俺ににじり寄るな、頼むから静かに過ごさせてくれ。

俺の仲間のはずな男子共は可愛い子と話していたからって嫉妬して助け舟を出してくれそうにない。

むしろ、女子に誘われて羨ましいと思っているようだ。

 

はあ?お前ここ変わってみろやー、これから始まるのは地獄やでー!

兎に角、助けてが来ない事を悟った俺は全力で逃げた。

それはもう、夕日に向かって駆けたというメロスよりも速く走った自信がある。

が、俺は罠に引っかかり、網で捕獲され、縄でグルグル巻きにされ連行された。

周りはその奇行にドン引きだった。

俺は泣くしかなかった。

流石に男子も同情してくれた。でも、助けてくれなかった。

 

西住家の者がいる席でこんな事して良いのだろうか?

そんな疑問が浮かんだが、俺の力ではどうにもならないので、考えることをやめた。

 

烈風月 いえ、知らない子ですね日

 

俺たちからすれば、新人戦がわりとなる戦車道の競技が細分化された大会の整備部門での優勝を目指して日々特訓が始まった。

けど俺はそんな事は関係がない、と言えば違うが、優先するものが違う。

期末だ、夏休み前の期末テストが待っている。

思えば一学期の中間は散々な結果だった。

誰にも見せたくない結果だった。学校やめようかと思った。

けど、やめれる訳もない。ここで戦車道やってるんだ。

それにどうせ、陸上自衛隊の整備士の仕事に就こうとしても親に士官学校に入れられるのがオチだろう。

正直言って、あんな厳しいところお断りだ。

まだ、ここでマッドなヤツらに付き合う方がマシ……じゃないかもしれないが兎に角入るのは御免だ。

留年なんて絶対にしたくない。

この期末頑張らなければいけない。

本当は中間に頑張らなければいけないのかもしれないが、戦車道で忙しかったんだから仕方がない。

補修をすっぽかしたのも仕方がない。

取り敢えず、結果を出さなければ。

 

雷の月 本気を見るのです日

 

期末はなんとか全教科赤点回避に成功した。

平均点を少し超えた教科もあった。それは嬉しかった。

でも、周りのヤツラはもっと優秀な点を取ってくるので、テスト返しの時期は憂鬱でしかない。

早く〜、早く〜、終わってくれ〜!_:(´ཀ`」 ∠):

 

なの月 デス!日

 

夏休みに突入した。

うちには合宿は無い。例年通りなら。

今回は体力をつける為山の方に合宿することになった。

ここら辺でも散々浜辺でダッシュとかしてたのに、山でもそんなことするのか、やだなぁ。

浜辺、走りにくいし、十分な負荷かかってんだけどなぁ。

それに合宿先では戦車を触る機会も少ない。

合宿先より、ウチの整備室の方が設備が良いことが多いからだ。

戦車道ができる設備があるとは言え、その規模もうちの設備よりは小規模だ。

それに、戦車道ができる合宿先など少なく、他の学校と被る事も多い。

それなので、合宿先での親善試合以外では殆ど体作りに時間を割かれる。

整備士も漏れなく体作りをしなければいけず、俺はげんなりした気持ちにしかならない。

いくらバーベキューができるからってそんなに嬉しいことなのか?

 

艦隊の月 アイドル日

 

合宿が終わった、つらたん、ヤバたん、言うてまーす、主に俺が。

いや、それでもこれ以上走れなくて隅の方でリタイアしてしまう人もそれなりに出てくる中、最後までやりきった俺を褒めて欲しいぐらいだ。

バーベキューは楽しかったが俺はしゃぶしゃぶ派なのでもっとやらかい肉をくれ。

 

ともかく、生還した俺は今、バーにいる。

え?なんで?なんだかって?

説明しよう、夏休み前俺はある問題児と呼ばれている男子生徒達と仲良くなったのだ。

そいつらの何人かは戦車道を履修しているが、毎日出てる訳ではなく、性格に難ありと言われている奴らだった。しかし、成績は優秀だし確かな腕前をしていることから少し有名だった奴らだ。

兎も角、そいつらの知り合いが学園艦の深部で営業しているという知る人ぞ知るオカマバーに案内してくれたという訳だ。

バーの名前はバー・デイック。

日本語に直したら"掘る"という意味だ。

何を掘ると言うのか?(ケツとか言う回答は勘弁だ)

だが、ここにいる連中は皆、気の良いものばかりだ。

バーの店主もオカマだったがいい人だったし、いろいろと深い話も聞けた。

来ている客の雰囲気も独特で面白かったし、過ごしやすかった。

後、オカマって凄いんだなって思った。

 

子供が飲めるものなんてジュースしかないけど、俺はここが凄く気に入った。また近いうちにここに来ているだろう。

大人になったらここで飲み明かしたいものだ。

 

掘られるのはごめんだけど。

 

ソロモンの月 悪夢?日

個人的にはアナベル・ガトーが最初に出てくるな。

ん?いや、なんでもない。

 

お盆は普通に両親の実家に帰ってお墓参りをしてきた。

墓に入っている人はあまり覚えてない親族や完全に知らない親族も多いがこう言うのはしっかりしないといけないね。

 

さて、帰って来て早々だがこの時期、文化祭が行われる。

引っ越す前の所では、文化祭は夏休み明けと同時に開催され、それが終わったらすぐ実力テストだった。

しかし、こっちでは順番は逆で実力テストが終わったら文化祭が行われるらしい。

俺は実力テストの勉強に追われているが、俺たちは文化祭で軍事パレードみたいな物をする事になっている。

その練習をしなくちゃいけなくて忙しい。

戦車にいろいろ飾りをつけたりもするが、人数が足りない所にヘルプで、でなければいけなとこもある。

正直、家でゆっくりなどしてられない。

もうそろそろ夏休みも終わるがあっという間だった。

凄く大変だったし、休んだ記憶があまりない。

補修とかで学校に出る事も多かった。

俺の思ってた夏休みと違う!!

 

ぽい月 ぽい日

 

テストは終わり(二重の意味で)、文化祭も終わった。

文化祭は無事成功し、俺たち戦車道を履修している生徒のパレードも大盛況のうちに終わった。

無事に終わって良かったし、新人戦の時期に合わせて部門大会も待っている。

皆んなで優勝できればいいな。

 

スーパー月 北上様日

 

部門大会は我ら黒森峰率いる整備チームが整備部門でトップを取った。

整備が好きで普段から尋常じゃない量の整備をこなしているのだから当然の結果と言えるだろう。

俺はもうちょっと遊んだらいいんじゃないかと思うけど。

まあ、ただ熊本港から市内の繁華街までまあまあ距離があるし、学園艦の上で遊ぶのはいつでもできるでしょと、遊んでいる姿を見たことはない。

そう言う問題ではないのだか…

 

まあ、優勝できたし、これからは来年に向けての練習になってくる。

なんせ、西住家のお嬢様がくるからな、それに相応しい実力になっていないといけない。

さあて、頑張るぞー。

 

テストは気にしなくていいっすよね?

 

バーニング月 ラーブ日

 

今日、俺は拉致された。

一緒につるんでいた友達の中に、プロチームと親しい人がいるようで、俺を鍛えてやってくれないかと勝手にお願いしたところ、了承して、勝手に計画が進んでいたらしい。

俺は今日も今日とて整備だーと、張り切って倉庫に行こうとしたらドナドナされ、吊るし上げられ、気づいたら山奥だ。

 

意味が分からない。

 

なんでも俺はここで3ヶ月整備の他に戦車の操縦や実際の競技者よりもより良い腕になるように訓練するらしい。

え?俺整備士ですよ?

え?競技者がどんな事を感じるのかわからないと完璧な整備なんてできないって?

そんな事ないって、だから返して?はよ返して?

 

え?無理って?というか学校どうすんの?

は?許可降りてるって?単位もちゃんと取れるようにするって?

いやいや、3ヶ月授業に出なかったらもう勉強は置いてけぼりなんですけど?

え?簡素だけど授業もしてくれるって?

え?いやです。

 

スマホすら持ってくる暇無かったよ?

今、私物一切無いよ?どうすんの?

チームの物を支給?これ自衛隊のじゃん?

マジ、イヤです。

 

え?ホントやめて下さいお願いします。

 

不死鳥の名は月 伊達日

 

地獄、地獄、この軍隊式の訓練は最悪である。

 

日記を書く気力が無い。

 

しかし、年末ぐらいは帰してもらえる事になった。

有り難い。

 

パンパカ月 パーン日

 

帰って来たら妹が大変な事になっていた。




ちょい短めです。今回は何かが起こった感じで終わりです。
多分次からは妹目線の話が始まります。

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