ただ思うがままにー凍結ー   作:Etsuki

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超短いやつを投稿しておきます。
これからは短いやつをちょこちょこ投稿していけたらいいなぁぐらいでするかもです。
とりま、はじめての妹視点。
どんな性格かすぐに分かりますよ。


Shift 妹視点
私はいつでも自由気まま


今年から私は中学一年生だ。

 

引越ししてきてはや一年、この熊本の地にも少しずつ慣れてきた。

ここに引越ししてきた時は小学六年生という中途半端な時期で戸惑ったけど、兄の方が中二からで入りづらい時期の引越しだっただろうし、それに比べれば楽かな。

 

まあ、兄は上手くやっているようだけど。

 

それより、この黒森峰中等部に入ったら本格的に戦車道ができるようになる。

私は今まで部門大会砲撃の部で出場するとか、卓上演習などぐらいしか戦車道の活動をできていなかった。

小学生から戦車道をしている県は意外と少ない。

当たり前だ、小学生のスポーツに県も親も車を何十台も買えるような大金を払えるわけがないだろう。

主砲の弾1発でどれほどのお金が吹き飛ぶことか… 考えただけでも恐ろしい。

戦車道がマイナースポーツの一途を辿っているのは単純にお金がかかり過ぎるのが一番の理由だろう。

サッカーなんかと比べると最早雲泥の差と言っても差し支えない。

 

しかし、ここ黒森峰はお金持ちだ。

特に、西住流で有名らしい西住家はこの学校にかなりの寄付金を払っているらしく、黒森峰は学園艦の中でもかなりの規模の戦車道設備が揃っている。

そのおかげで凄い強豪校らしい。

やっぱりこの世は金なのかね?

 

おほん、あまりにも夢のない話をした。

 

取り敢えず、私はこの学校で本格的な戦車道ができる。

砲撃の腕で私の名前は最早かなり有名なはずだが、昨年や今年は西住家のお嬢様が入ったらしいからなぁ、有名だからってそれだけで試合には出して貰えないだろう。まあレギュラー取るのにちょっと影響するぐらいだろうか?

気張らなければ、レギュラー落ちするぞー、私。

 

私はそんなこんな考えながら、黒森峰の門をくぐった。

 

⬛︎

 

入学から少し経って、今日は一年生の戦車道に入って来て最初の自己紹介の場だ。

兄のクロトは少し離れた所で私たちを見ている。

どうやら、一見して男子がいなくてガッカリしている様子だ。

早々に整備士の方へ目線を移している。

いい腕をしている人がいないか探しているのだろう。

兄は妙な勘の良さがあるから、一目で分かるのかもしれない。

 

「赤星小梅です、車長志望です!よろしくお願いします!」

 

軍隊式のような挨拶で自己紹介は進んでいく。

それも黒森峰のリーダーが放つ圧倒的な覇気ゆえだろう。

それにやられ皆縮こまっている。

…整備チームの先輩方が余りにもフランクに見えるのは気のせいかもしれない。

 

と、考えているうちに隣の子まで順番が回ってきた。

 

「に、西住みほです…え、えっと、車長をしていました…よ、よ、よろしくお願いします……」

 

なんとも自信の無い自己紹介である、こんな時ぐらい堂々としとけば良いのに。

ただ、この子はかなりできる子かもしれない、私の磨かれたシックス・センスがそう囁いている。

マークしておこう。

 

それよりも、次は私の自己紹介だ。

言うことなどアレしかない!!!

私は声を張り上げる!

 

「兄様!!」

「おう!!」

「アレをやりましょう!!」

「アレをやるんだな!!」

 

兄が私の元へ戦車の上から宙返りしながら降りてきて、ポーズを決める。

私もそれに合わせポーズをとりながら掛け声を叫ぶ。

 

「我ら、(くろがね)兄妹は!」

「戦車の風よ!」

「砲手!!」

「整備!!」

「「 全国最強!!」」

「「見よ!(くろがね)は紅く燃えている!!!!」」

 

バァァァァァァアアアン!!

 

そんな効果音が出てきそうなできだ。

演武も決まり最高だ。

私たちの背景に暁に打ち付ける紅い波が見えた気がする程に。

 

鉄黒恵(くろがねくろえ)、よろしくぅっ!」

最高だ。

私は今、満ち足りた最高の笑顔で元の位置に戻る。

兄も満足したようで、軽い足取りで定位置に戻っている。

周囲の人間は私たちの東方不敗の挨拶の、余りの出来の良さに驚いてしまったのか、信じられないような物を見る目をしている。

ありえない程の高等な物を見てヒソヒソと話すことしかできないようだ!「最強?」などと語彙力がなくなっている者もいるな!

隣の西住みほなど、余りの素晴らしさに身を震わしているようだ!

やはり、ドモンとマスターアジアの闘いは何者にも通じる最高の決闘だったのだと確信した瞬間だ。

私がそういう事をしていると隊長が話し出す。

 

「クロト、妹は砲手をしているんだな」

 

「はい、そうですよ」

 

「そういうことだ、皆覚えておけ」

 

あれ?どうやらフォローされてるみたい?

あれだけじゃ私の志望役職とか伝わんなかったかなぁ?

そんな事を考えていたら、すぐに最後の人まで順番が回っていたようだ。

最後だし少しは聞いておきますか。

 

「逸見エリカ、車長志望です、誰にも負ける気はありません。よろしくお願いします」

 

へぇ〜、なかなか面白い子が……あれ?逸見エリカ?

エリカ?エリカ?カリエ?カリエみつい?みつい?三井?みっちゃん!?炎の男みっちゃん!?

 

みっちゃんと言えば、航空祭で毎年会ってた家庭環境に難がみられそうと兄が偏見を持ってたあの子!友達ジャン!!

兄も呆然としてエリカを見ている。

 

「これから新入生はこれからの戦車道の為にガイダンスを行う!十分後に演習場に移動しろ!」

 

リーダーがそう言い放って演習場の方に移動して、新入生もそれに倣いゾロゾロと移動を始めるが私は混乱から立ち直るれず、そこで棒立ちになっていた。

だが!すぐに頭が現状を理解した。

 

今やるべき事を私のI.Qサァァァアンの頭がハジキ出す。

そう、私が今やるべき事は!!

 

エリカに抱きつくことだぁぁぁぁぁぁぁああ!!?

 

いゃっぁぁぁぁああああああああ!?!?

 

私は躊躇ないルパンダイブをエリカにかます。

見事に決まったルパンダイブの前に、エリカは反撃の隙もなく私に組み敷かれる。

よし!ボーナスタイムだっ!!

 

ベロベラベロベロベロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロベロベロベロベロ!!??

 

うわあああああぁぁぁぁぁああん、何するのよ馬鹿ああああぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!!?

 

容赦なくエリカの耳などを舐め尽くす!

 

「久しぶりエリカぁぁぁぁぁあ!会いたかったよぉぉおおお!!」

 

「分かった、分かったから離れなぁさあぁぁぁぁぁぁぁあいっ!!」

 

とりあえずその後、三分間ぐらい満足するまでみっちゃんを撫で回した。

 




これから、修学旅行やらテストやら部活の全国大会やらで忙しくなります。なので、短いやつが多くなると思いますし、最近艦娘の絵を描くのが楽しくてしょうがないですから、時間をちまちま作って書いていきます。
後、ツイッター始めました。
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