魔法少女達の世界で最強の魔物使いを目指す。   作:たくヲ

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事件

 魚飼空だ。

 

 ウンディーネを住民として迎えて数年。

 

 俺の肉体年齢は13歳になった。

 

「平和だ」

「平和ですね」

 

 俺はあらゆる違法研究所を潰して動物を住民に加えてきた。その中でも最も多く戦うことになったのは『ロストロギア研究所』だったのはなんかの因果を感じるが。

 

「ところで、ロストロギア研究所の本拠地がわかったって本当ですか?」

「ああ、やっと奴らとも決着を付けられるわけだ」

 

 昨日攻め込んだ『ロストロギア研究所・第2支部』でやっと本拠地の場所を知るデータを見つけた。

 

 三日後奴らを潰す。

 

 まあ、わざわざ潰したところで何が変わるというわけでもないが。

 

「三日後に備えてこの平穏な日常を甘受しようかね」

「そうですね。あれ?クローバー?」

 

 確かにあの黒い毛並の馬はクローバーだ。

 

 しかし、なんだ?やけに慌てているが……。

 

「何があった?……ッ!?」

 

 これは拙いな。 

 

「一体何が?」

「侵入者らしい」

 

 『広域捜査魔法』で侵入者の位置を特定。3人と一匹?

 

 いや、ここに入れるってことは人じゃないのか……?

 

「考えていても仕方ない」

「私はどうしましょうか?」

「ここで待っててくれ」

 

 そして俺はクローバーにまたがり、『動物世界への門(ゲートオブアニマル)』を開き、それをくぐって外の世界に飛び出す。

 

 さらにもう一度『動物世界への門(ゲートオブアニマル)』を開き、バリアジャケットを展開しつつ中の世界に入り込む。

 

 そこは先程俺たちがくつろいでいた場所から星を挟んで反対側。うっそうと気が生い茂る森

 

 そこには……

 

「シグナム、これは……」

「ああ、なかなかの強敵だった」

「あたしたちが四人がかりでかかってやっと倒せたんだ。これなら闇の書も……」

「……」

 

 桃色の髪の女と赤髪の幼女、魔導書のようなものを持った薄緑バリアジャケットの女と蒼い狼がいた。その近くにはウロ(巨大な蛇)が倒れている。

 

 あれは原作の重要キャラ、シグナムにヴィータにシャマル、そしてザフィーラか?

 

 なるほど、彼女たちは夜天の書……いや今は闇の書か。そいつが生み出した守護騎士、ヴォルケンリッターであり、厳密には人間じゃない。それなら『動物世界への門(ゲートオブアニマル)』の中に入れてもおかしくない。

 

 倒れているウロは死んではいないが、これは闇の書で蒐集するためか。

 

 まあ彼女たちが主である八神はやてを救おうとして行動しているってことは原作を観て知ってる。誰かを救いたいと思う気持ちも解るし、それはきっと美しいことだ。

 

「まあ……許さないけどな」

 

 スパタを剣形態にかえる。俺の言葉に応じたのかクローバーはすでに俺を乗せたまま駈け出している。

 

「……!?避けろ!」

 

 俺たちの接近にいち早く気が付いたらしい蒼い狼、ザフィーラは他の騎士に叫び、防御魔法を展開する。

 

 俺は『原子崩し(メルトダウナー)』をぶち込み防御魔法を粉砕、しかし、騎士たちは一瞬早く宙に浮いている。

 

 

 それを追うようにクローバーは飛行魔法で宙を駆け始める。

 

 やっぱりそれなりに速いか。まあクローバーよりは遅いが。

 

 クローバーは俺を乗せたまま桃髪の騎士に向かう。心なしかいつもよりも速度が速い。

 

 そのまま、振りかぶったスパタを振り下ろし、シグナムにデバイスで受け止められる。

 

 反撃が来る前にシグナムの横をすり抜けるように駆けるクローバー。

 

Schwalbefliegen(シュワルベフリーゲン)!!」

 

 後方から声。

 

 振り向きつつ、『原子崩し(メルトダウナー)』を薄く広げるように展開して盾に。その瞬間、赤い騎士、ヴィータの放った鉄球が盾にぶつかり消滅する。

 

 下に広がる森に向け、『無限の食料(アンリミデットフードワークス)』で出したエリクサーを投げる。

 

「うおおおおおおお!!」

 

 叫びながら突撃してくるザフィーラ。俺は牽制に魔力弾を放つ。

 

 

 やはりこれだけの相手を二対三は無理があるか。

 

 クローバーの魔力も、『原子崩し(メルトダウナー)』も使い続けていれば限界がくる。

 

 って、三対三?

 

「ッ!? そういうことか!」

 

 『原子崩し(メルトダウナー)』を発射して二人と一匹を威嚇。

 

 薄緑色の騎士、シャマルがいない。闇の書を持っていたのはシャマルだった。おそらくウロのリンカーコアから蒐集するつもりだろう。

 

 とはいえ、さっき下に投げたエリクサーを住民の一体がキャッチしてくれたはずだから、死にはしないはずだ。

 

「お前はなんなんだ!?」

「ここの管理人みたいなもんだ!」

 

 ヴィータのデバイスである『グラーフアイゼン』をスパタで弾く。

 

 ほぼ同時に跳んできた矢をメルトダウナーで打ち消す。

 

 きりがないな。

 

 さらに突っ込んできたザフィーラの攻撃をかわした瞬間。

 

「ヴィータ!」

「え?……ッ!?」

 

 ヴィータが吹き飛ばされる。レヴァンティンを構え突っ込んできていたシグナムの動きが止まる。

 

 その隙をついて『原子崩し(メルトダウナー)』を放つも避けられる。

 

 ヴィータを吹き飛ばしたのは高速で飛んできたキャップ(隼。魔力によるブーストで高速飛行する)が前方に防御魔法を展開しつつ突っ込んだからだ。

 

 気が付くと、周囲には鳥の住民たちが飛び交っている。

 

「ッ!逃げるぞシグナム!」

 

 どうやら、ヴィータはぎりぎりで防御魔法を使ったらしいな。ほとんど傷がない。

 

 その瞬間、下から何かが飛んでくる。

 

 それがなんなのか気が付いたザフィーラがそれを空中でキャッチする。

 

「シャマル!?」

「大丈夫、そこまで深い傷じゃないわ。それより……」

 

 シャマルが飛んできたのは、先程俺が投げたエリクサーを住民の一体がウロに与え、全快したウロが全力で打ち上げたからだろう。エリクサーで、魔力が回復するのかは疑問だが、ウロなら魔法なしの力だけでも十分に敵を引きはがせる威力が出せるから問題ないようだ。

 

 再び、空中の一点に集まったヴォルケンリッター。

 

 本来なら、このまま続けても俺が勝つことはできない。

 

 しかし、その北方、1kmほど先から集まりすぎて黒い塊にしか見えない一団が迫ってきている。

 

 その南方、すなわち俺の後方からは土煙を巻き上げ気を跳ね飛ばしながら、大量の地上生物が迫る。

 

 西方には竜の一団が。東方からは虫や鳥の軍勢が。

 

 ここまでそろった状態で負ける気はしない。

 

 その時、ヴォルケンリッター達が光に包まれ、消える。

 

「逃げたか」

 

 さて、と。どうするかね?

 

 勝ち逃げされて放置するほど俺は甘くないんだが……まあ、今は逃がしておこう。

 

 次は外の世界で、全力で潰してやるから。

 

 




 作者のたくヲです。

魚「魚飼空だ」

ザ「『ザイードに憑依して暗殺王を目指す』主人公、ザイードっす」

魚「他のキャラが少ないな」

ザ「皆さんも忙しいんすよ。俺の小説は完結したから来れるんすけど」

 さて、そろそろクライマックスですね。

ザ「そうっすね」

魚「どうでもいい話なんだが、なんでこのコーナーあるんだ?」

 無論、目指すシリーズの他の作品を見てもらうためです。

ザ「宣伝っすね」

魚「宣伝だな。だが、作者。一つ問題がある。おそらく、目指すシリーズの中でこの作品を読んでて他の作品を読んでない読者様はほとんどいない」

ザ「いろいろと評価が低いっすからねぇ。まあ、こんなことしているからかもしれないっすけど」

 座談会的なことを一度でいいからやってみたかったんです。反省はしています。


魚「さて、今回の話だが」

ザ「やっと原作キャラが登場っすか」

魚「しかも、ヴォルケンリッター。なのはやフェイトとは会ってすらいないのにな」

 ヴォルケンリッター全員をで退ける。これは、流石『目指すシリーズ最強の主人公』いったところ。

魚「そういえばそんな感じの肩書があったな。タグに」

ザ「参考までに聞くっすけど。俺はなんなんすかね?」

 目指すシリーズ最悪の主人公。

ザ「なるほどっす」

 さて、それでは、これからも『魔法少女達の世界で最強の魔物使いを目指す。』をよろしくお願いします。



 『ジョジョ』や『まどかマギカ』や『東方』あたりも書いてみたい……。
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