『んー、日本も久しぶりだなー!』
僕…城田桃真(しろたとうま)は、飛行機から降り立ち、使い慣れている英語で呟いてから伸びをした。僕が暮らしていたアメリカのロサンゼルスは一年中暖かく日差しが強いから、日本みたいに少し肌寒いのは新鮮だ。
まあ、朝早いってのもあるんだろうけどね。
と、日本とアメリカを比較していたら、僕はあることを思い出してスーツケースから一冊のパンフレットを取り出した。薄いもので、多分十数ページなんだろうけど、紙質が固いから折りたためない。
…簡単に言っちゃうと、僕が日本で通う高校のパンフレットなのだ!
ちなみに、僕が通うコトになったのは、「文月学園高等部」。今現在17歳の僕は、この学校で高校二年生として在学することになる。
転入試験はアメリカで受けたけど、日本語なんて正直ほとんどわからない僕には難しすぎた…と、思う。特に、古文と日本史と現国なんて多分めちゃくちゃだ。問題数無制限ってどういうこと?全然わからなかったんだけど!
と、思い出しギレしながら僕は空港をでる。
身に纏うは文月学園高等部の制服、洒落たブレザー。
「Let’s Go!!!」
僕は、真っ白なスーツケースを引っ張って走りだした。
「……ねえ、雄二」
「な、なんだ翔子?珍しく大人しいな…」
「……さっき写真を拾った」
「アキちゃんのか。それなら棄てといていいぞ」
「……違う。Fクラスの転校生の写真。」
「ああ。そういえば鉄人が女子転校生が来るって話してたな。…ハッ!じょ、女子だからって臨時戦闘態勢とか取るなよ!?いいな取るなよ!?」
「……そんなことしない。雄二は心配症。(クスクス」
「クスクス笑いながら関節技を決めるのはやめあっ!痛い!それはそっちに曲がらなっ!」
「……雄二。また、明日。」
「…………ぐふぁッッ!!!…ああ、また…明日」
「……又明日、ベッドの上で」
「会いたくない!まったく会いたくない!来るな!この不法侵入…ぐはっ(ぽきぐしゃべき)」
「……雄二。酷い」
「あ、ああ悪い。悪かったからそのチョキをしまえ。」
「……ところで雄二、その転校生って」
「話変わったな。…まあいい。それで?」
「……女子なの?」
「ああ。そう聞いてる…ってさっきも言ったろ?」
「……ふぅん。それなら、いいけど…」
「なんかあやしいな…どうしたんだ?アイツ。…っていうか腕が痛ぇなあ…女子なんて来たらとんでもないことになりそうだが…はっ、もうこんな時間か。早く教室に行かなければ。」
☆★☆
「……この写真、男子っぽいけど…勘違い?」