バカテスの短編集がほしいです。切実に。
「いいか?まずは俺と明久が召喚する。それを真似して、『試獣召喚(サモン)』と言え。幾何学模様が出てきたら成功だからな…教科は世界史で良いな」
「ハ、ハイ!」
僕が頷くと、サカポンとアキヒサが片手を前に掲げて、『試獣召喚』と大きな声で言った。
生で見るのは初めてだ。…良く見ておこうっと!
まず、彼らの前に、円形…そして、三角や四角を組み合わせた魔法陣のようなモノが現れる。
それは、綺麗な緑色の光を放っていた。
その魔法陣もどきが現れてから一瞬で、小さなキャラクターみたいなやつが…
きゃらくたー、みたいな、や、つ、が……
「可愛いいいい――――――ッッッ!!!!!」
どうしよう可愛い!アキヒサのもサカポンのもちっちゃくて可愛い!ぬいぐるみみたいだし、木刀もってるし、あーもう駄目!可愛すぎる!
と言うことで、僕は二人の召喚獣に飛びついていった。
「と、桃真!?なにするの、ぴゃっ!」
アキヒサの召喚獣を両手で抱っこする。小さーい、軽ーい、可愛ーい!
サカポンの方にも手を伸ばすけど、僕の手はサカポンの召喚獣をすり抜けてしまった。
「……ありゃ?」
「城田…お前、パンフレット読んだか…?」
いつの間にかMr.西村が僕の隣にいた。
「Why?」
「召喚獣には、触れることが出来ない。観察処分者(バカの代名詞)をのぞいて、だが」
あっ。そーいえばそんなことが書いてあったような。
うーん、そうなのか…確かに、召喚獣が物に触れたら、壁とか壊しちゃいそうで怖いよね…。
「そうなんデスか…うーん、残念だなあ」
「と、桃真…そろそろ離して…」
苦しがるアキヒサを解放してから、僕はとうとう『試獣召喚』をすることにした。
「試獣召喚(サモン)!」
アキヒサとサカポンがやっていたことを完璧にコピーして、僕は叫んだ。
目の前に現れる幾何学模様。
ぼん、という音とともに現れたのは…
カウボーイみたいな格好をした、ニ頭身の僕だった。
ウェスタンハットをかぶり、星のバッジがついた皮のベストを着ている。白いシャツにはポケットがいっぱいついていて、便利そうだ。下はちょっと擦り切れたジーンズに皮の靴。投げ縄を腰にぶら下げてるけど、特に意味はなさそうだ。
そして、肝心の武器は、というと…
拳銃だった。
白色と黒色のニ丁拳銃。おもちゃみたいなフォルムで、可愛い感じ?
まあ、僕が心配していた、『ふりふりドレスに短剣』とかいうのはなさそうで良かった。これなら、どこからどうみても男で通用するだろう。
「へえ、桃真のはカウボーイ…拳銃ってちょっとずるくないか?飛び道具だぞ」
「心配ない。教科によって弾の材質が変わるらしいからな」
へえ、そうなんだ。
「ちなみに、日本史と古文は紙だ」
絶対攻撃力なんて無い気がする。
「そのかわり、英語は実弾だ。しかも、スピードが落ちたり止まったりすると爆発する仕様になっている」
「それ即死ですよね。当たった瞬間バラバラですよね」
あはは、アキヒサ何を言ってるの?僕の点数なんだから当たり前だよー!