今回は白兎が初めてクッキーを焼きました
では本編どうぞ
たえは膝枕で寝ていた。俺ってたえに何回膝枕してんだ?もう数えられないくらいしてるような気がする。
「ハク、耳掻きしてよ」
「またか?この前もやっただろ」
「いいじゃん。ハクの耳掻き上手いからクセになっちゃうんだよ。ねぇ、いいでしょ?」
「しょうがないなあ。今持ってくるから待ってくれ」
俺の耳掻きって上手いのか?自分でやっててもわからないな。今思ったけど、香澄の星?みたいな髪が猫耳だったら耳掻きできるんじゃないのか?いや待て、猫に耳掻きは難しいから無理か。ていうかさぁ......。
――なんでこんなこと思い付いたんだ俺は?
そんなことを考えていたらチャイムが鳴った。誰だ?
「はーい」
「私だよ!香澄だよー!」
「今開けるから待ってろ」
香澄?なんで来たんだ?まさか俺が呼び寄せたのか?とりあえず耳掻きは後にした方がよさそうだな。ごめん、たえ。
「たえ、耳掻き後でもいいか?」
「香澄が来たんでしょ?わかった、後にするよ」
「ごめんなたえ。やってあげられなくて」
「大丈夫だよ」
とりあえず香澄を入れるか。客は待たせてはいけないからな。お菓子とかどうするか?まああるものでいいか。
俺は入り口のドアを開けて香澄を家に入れた。あれ?なんで有咲達もいるんだ?それにりみと沙綾までいるし。今日は賑やかになりそうだな。
「お邪魔しまーす!」
「お邪魔します。ごめんハク、香澄に誘われて来ることになった」
「そ、そうか。お疲れ様」
有咲は今日も苦労している。まあ俺もたえに苦労させられてるからな。お互い様か。
「ハク君。突然でごめんね」
「ハク本当にごめんね。香澄を止められなかったよ」
「これは仕方ないよ。香澄はもう誰にも止められないんだ。沙綾もりみも悪くない」
そう、香澄は暴走したら誰にも止められないんだ。止められる奴がいるなら有咲しかいない。何故かって?パートナーだからじゃないのか?
「今日はどうしたんだ香澄?俺の家に来たということはなにかあるんだろ?」
「そんなに急かさないでよハク!今日はね、ハクが星型のクッキーを焼いたって聞いたから来たんだ!」
俺は香澄達に渾名で呼んでいいと言ったが、香澄と有咲と沙綾は呼び捨てになり、りみは君付けになった。香澄が呼び捨てで呼んできたのは驚いたが、もう気にしないことにした。気にしたら負けだ。
「ちょっと待て、なんで俺がクッキーを焼いたのを知っている?」
「え?おたえから聞いたけど......」
たえ何故そんなことをしたんだ?俺は初めてクッキーを焼いたけど、香澄達に出すには難しいと思うんだけどなあ。
「た~え~?」
「ごめんねハク。香澄達に毒......。間違えた、味見してもらおうと思ったんだ」
「おたえ今毒味って言おうとしなかったか!?」
「気のせいじゃないの?有咲ボケちゃった?」
「ボケてねぇよ!」
完全に毒味って言おうとしただろ。たえっていつから腹黒になったんだ?天然でマイペースで腹黒とか、怖すぎる。そして有咲ナイスツッコミ。今日も鋭いツッコミだな。
「へぇ、ハクがクッキーを焼くなんて珍しいね」
「初めてなんだけどな。作り方はリサ先輩から教わったんだ」
「リサさんからなんだ。どう出来映えは?」
「どうだろう。食べたら感想くれないか?今度また作るからさ」
今回はバニラとチョコでやってみたが、大丈夫か?しかも形はポピパだから星にするかって軽い気持ちで決めたが、まあ喜んでくれるかもな。初めてだから不安定しかない。リサ先輩からは「大丈夫!当たって砕けろだよ!」なんて言ったけど、リサ先輩砕けたらアウトです。
俺はさっき焼き上がったクッキーを皿に移してテーブルに置いた。感想なに来るかわかんないけど受け止めるしかないな。下手したら砕けるかもしれない。
香澄達はクッキーを口に入れた。言っておくが、ロシアンルーレットは仕込んではいない。初めて作るのにそんなことやったらたえに嫌われるからな。
俺は唾を飲み込んで香澄達に味を聞いた。
「どう......だ?」
「うん!美味しいよ!」
「ハクにしては上出来じゃねえか」
香澄と有咲は美味しいと言ってくれた。あとはりみと沙綾だ。
「ハク、美味しいよ」
「ハク君、めっちゃいいよ!このクッキー美味しいよ!」
沙綾とりみも喜んでくれた。初めてだったけど成功だ。やっぱ美味しいって言ってくれると嬉しいな。あとはたえだけだな。たえはなんて言ってくれるかな?
「あとおたえだけだよ」
「そうだった。ハク、いただきます」
「召し上がれ、たえ」
なんてことを言っちまったんだ俺は!これじゃあいい雰囲気出してるのと同じじゃねえか!下手したらたえが甘えん坊だってことがバレそうだな。気をつけよう。
「美味しいよハク」
たえは笑顔で言った。笑顔が眩しい、はたえに美味しいと言われて俺の心は嬉しいという気持ちで満たされた。
「ありがとうたえ」
「なあ、お前らって実は付き合ってるんじゃねえのか?」
「有咲なにを言ってるんだ?」
「わ、私とハクは付き合ってないよ?」
有咲に付き合ってるんじゃないのかと聞かれたが、とりあえず否定した。たえも焦ったようだが、大丈夫か?
「おたえ今焦らなかった?」
「おたえちゃん顔赤いけど......」
「あのおたえが赤くするなんてねえ。これは貴重だよ!」
おい沙綾貴重とか言うな。香澄達からしたら貴重だが、俺からしたらいつものことだ。まずい、たえの耳が赤くなってきてる。俺も耐えよう。甘噛みしたい衝動に駆られてるからヤバい。
「赤くないよ?多分暑いんじゃないかな?」
「暑くないよおたえ?」
「いや、暑いかもしれないが......」
香澄、そこは暑いって言えよ!ああもう、俺は甘噛みしないように抑えるのに必死なのに、この状況どうすればいいんだよ!?
それからはたえは顔を赤くしていないと何度も否定するが、今度は沙綾が俺とたえはなんか隠してるとまで言われてしまった。本当に隠してはいるがバレるわけにはいかず、俺とたえは必死に誤魔化すことにした。
▼▼▼▼
夕方になり、香澄達は帰っていった。まさか有咲に付き合ってるんじゃないのかって言われるなんて思わなかった。あの時のハクは顔を真っ赤にして否定していたけど、ちょっと傷ついたなあ。
「たえ大丈夫か?」
「なんのこと?」
「顔を赤くしてただろ。たえ大丈夫かなって思ってさ」
「心配してくれてありがとハク。私は平気だよ」
付き合ってることを否定されて傷ついていたけど、私はハクに想いを伝えられるかな?ハクは私のことをどう想ってるかな?
あまり考えない方がいいかもしれない。またあの時のようになるし、ハクに迷惑をかけてしまう。私はハクに抱き着いた。今はハクの側にいたい、ハクを感じていたい。
「どうしたたえ?」
「ごめん、しばらくこうさせて」
ハクは私の頭を撫でてくれた。そうだ、告白はまだ待とう。私はまだ頑張れる。苦しい想いをしたとしても、ハクに想いを伝えるまで頑張ろう!
――待っててねハク!ハクに好きっていう想いを伝えるまで私頑張るからね!
ポピパメンバー久々の登場です
たえは未だに苦しい想いをしています
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