白い兎は天然でマイペースな兎に懐かれる   作:ネム狼

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二週間ぶりの更新です
おたえが料理始めます



白兎の料理指導、ウサギの花嫁活動スタート?

「ねえハク、私料理始めたい!」

 

 それは衝撃の一言だった。たえが料理?俺はたえの一言を聞いた瞬間、頭からバケツに貯められた水を落とされたくらいの衝撃を受けた。

 

「料理?それは本気なのか?」

「本気だったら言わないよ。ハクだから言ってるんだよ」

 

 たえの顔を見ると本気のようだ。たえがこんなに真剣なのは久しぶりだ。こんなに真剣になったら教えるしかないじゃないか。俺はたえの頭に手を置いて撫でることにした。

 

「ハク、くすぐったいよ」

「ごめんごめん。真剣になったたえが可愛いかったからつい、な」

「つい、じゃないよ~」

 

 どうしてだろう、たえが愛らしく思えてしまう。こんなに可愛かっただろうか。毒されてしまいそうだ。

 

 それはさておき、料理を教えるところだが、何を教えようか。そこはたえに聞かなきゃだし、料理によっては材料も揃えないといけない。まずは冷蔵庫を確認しないと、最初はそこからだな。

 

 たえが作りたい料理ってもしかしてハンバーグなのか?大抵の人は好きな物を最初に作るというのが定番だ。何を作るか聞いてみるか。

 

「それでたえは何を作るんだ?」

「決まってるじゃん。もちろんハンバーグだよ」

「さすがたえ、ブレないな」

 

 相変わらずウサギは通常運転か。ハンバーグと肉、たえの好きな物はこの二つだ。肉に関してはりみも同じだが、どう教えようか。というか挽き肉あったかな?

 

「たえ、ちょっと待ってくれ。今冷蔵庫に材料あるか見るから」

「私も手伝うよ」

「ありがと、助かるよ」

 

 俺とたえは台所に向かい、冷蔵庫を開けてハンバーグの材料があるかを確認した。しかし、見たところほとんどなかった。

 

 これは買い物しないといけないな。今は八月、夏休みに入ってから三日しか経ってない。買い物に行くとなるとたえも行くって言うかもしれないし、こんな暑い中でたえに汗を掻かせる訳にはいかない。

 

「たえ、材料買って来るから待っててくれないか?」

「私も一緒に行く、ハク一人じゃ放っておけないよ」

「外は暑いんだ、たえに汗は掻いてほしくない」

「ハク......」

 

 たえが泣きそうになってしまった。安心させようとして言ったけど、なんかまずかったかもしれない。俺はたえが泣きそうになったことに対して罪悪感を感じた。やっぱり一緒に行こうかって言った方がよかったかもしれない。そもそもたえを一人にするという時点で駄目なんだ。

 

「......どうしても......駄目なの?」

 

 たえは俺の服を掴んで上目遣いで言った。あ、これ嘘泣きだな。たえの目を見ればわかる。ウサギが鳴き声を上げて"一人にしないで"と言っているのと同じだ。 

 

 これは一緒に行った方がよさそうだ。俺は昔からたえの上目遣いと涙目には弱いからな。見ているとウサギを虐めてしまった気持ちになってしまう。それはウサギ好きの俺からしても嫌だしな......。

 

「わかった。じゃあ一緒に行こう」

「ありがとハク!大好き!」

 

 たえはそう言いながら抱き着いて来た。全く、このウサギさんは......。たえの顔を見ると楽しそうに笑っていた。とても楽しみにしてるんだな、俺もしっかり教えてやらないとな。

 

 

▼▼▼▼

 

 

 材料を買い終えて私とハクは暑い中、なんとか帰ることが出来た。今回はハクの家でハンバーグを作るけど、正直言うと自信がない。こんなことを言ったらハクに迷惑をかけてしまう。

 

 でも、私はやるって決めたんだ。出来は悪くてもそれは少しずつ直せばいいし、問題は味なんだ。味さえ良ければ褒めてくれるかもしれない。そう、これは私にとっても重要なことなんだ。

 

「たえ、どうした?」

「なんでもないよ!震えてるとかはないから!」

「ホントにそうか?大丈夫ならいいが......」

 

 私は震えてはいないと言って誤魔化した。本当は初めての料理に緊張してるけど、多分隠せてないかもしれない。ハクは私のことはお見通しだって言ってるからこの想いはすぐにバレるかもしれない。

 

 私はエコバッグから材料の挽き肉と玉葱を出し、ハクはまな板とガラスのボウルを出して台所に置いた。確かケチャップとかも使ってたっけ?ソースとかで使ってるはずだけど、どのタイミングで作ってるのかな?

 

 ハクは材料と調味料を置いた瞬間、私の手を引いて額をくっ付け、両手を私の両肩に置いた。え!?ど、どうしたの!?

 

「たえ、緊張しすぎだ」

「そんなことないよ!?私は緊張なんて......」

「いやしてる。手が震えてただろ?俺も初めて料理をする時そうだったからわかるんだ」

 

 ハクもこんな気持ちだったのかな?前にハクの指を見た時、絆創膏を貼ってあったような気がする。あれを見て私は結構練習してるんだなって思っていた。今ならわかる、料理やギターをできるようにしたのは全部私のためなんだって。

 

 しばらく額をくっ付け合っていたら今度は抱き締めてきた。このままだと緊張が収まるどころか恥ずかしさが増してしまうし、私の身が持たない。

 

 私はハクの胸を両手で押して距離を離した。この先は後だ、できれば後にしてほしい。今やられたら私が発情してしまいそうだ。

 

「もういいのかたえ?」

「も、もう十分だよ。ていうかキスしようとしたよね?」

「バレたか。落ち着かせようと思ったんだけどな」

「とか言ってそのままディ、ディープキスしようって訳じゃないよね?」

 

 やろうと思ったけど、そこまでやらないよ。ハクは私に微笑んで言った。どっちなの!?そんなこと言われたら期待しちゃうじゃん!私はズルいと思った。

 

 ここまで期待させてくれるんだ、それならこの初めての料理が成功したらとことん甘えよう。うん、気合いが入ってきた。なんでかわからないけど自信がついてきたような気がする。

 

 その後、私は初めての料理を始めた。隣ではハクが私に包丁の使い方を教えてくれていた。玉葱は事前にハクが切ってくれたようだ。

 

「包丁は今度にしよう、最初だと切ったら大変だからな」

「じゃあ丸めるだけでいいってこと?」

「まあそうなるな。ごめんな、最初とはいえ丸めるだけになっちゃって......」

「いいよ。私はハクに従うから、教えてくれてるだけでも嬉しいよ」

 

 ハクは照れながらみじん切りにした玉葱を炒め始めた。大丈夫かな?油は少ししか入れてなかったけど、私の方に飛ばないよね?なんか心配......。

 

 結果、油は飛ぶことはなかった。よかった、私はホッとして息を吐いた。ていうか油飛ぶわけないよね、私は何を考えてたんだろう。

 

 

▼▼▼▼

 

 

 よしいい感じだ。俺はガラスのボウルに挽き肉と炒めた玉葱を入れ、塩と胡椒をかけて左手でボウルを抑えながら右手で挽き肉を練り混ぜる。まずはたえに見てもらってその後にやらせるか。練り混ぜるくらいなら簡単だからできるはずだ。

 

「ハク上手だね」

「そりゃ何十回もやってるからな。慣れるのは結構かかったけど」

「ハクって主夫の素質あると思うけど、ならないの?」

「なれたらなりたいけど、そうなったらたえを養うってことになるだろ」

 

 俺は何を言ってるのやら、こんなこと言えるのはたえだけだ。香澄達なんかに言ったら間違いなくたえに後ろから刺されそうだな。

 

 そろそろたえにやらせてみるか、俺はたえに見本を見せるために練り混ぜた挽き肉を一定の大きさで掴んでハンバーグのタネを作ることにした。

 

 簡単そうだね、とたえは言った。確かに他の人から見れば簡単に見える。やっているとわかるが、手が冷たいだったり爪の間に混ぜた肉が入るとかがある。これはあるあるだと思うし一時期豆腐ハンバーグを作っていた時も同じことがあった。今は慣れてるから気にしてないが......。

 

「初めてやるけど、意外と難しいね」

「最初はしょうがない、料理はギターと同じく慣れるしかないから。同じだと考えればいいさ」

「言われてみればそうだよね、手が冷たい!」

 

 頑張れ、お前ならできる。俺は心の中で応援した。でも初めてとはいえ出来てる。さすがだ、たえだって主婦の素質があるんじゃないのかと思う。

 

 とまあなんやかんやあって何とかハンバーグは完成した。見た目は綺麗にできていたようで、最初にしては凄いと感じた。さすが俺の彼女にしてパートナーだ。

 

 俺もまあソースに関しては今回は隠し味を入れて見たが、隠し味についてはたえが気づくまで秘密にしている。

 

「じゃあいただきます」

 

 俺とたえは一緒に作ったハンバーグを食べやすいサイズにして口に入れた。お、これはいい感じだ。うん、今回は成功だ。

 

「ハク、またマヨネーズ使った?今度はソースだよね?」

「正解。今度はソースに隠し味で使ったんだ」

「ハクってもしかしてマヨラー?」

「違うよ。ネットで調べてこれいけるなって思ってやっただけだから、マヨラーじゃないよ」

 

 俺は食器を片付けて食器を洗うことにした。たえも手伝うよ、と言って台所に入り、俺の隣で洗った食器を拭いてくれた。

 

 こうしてると夫婦みたいだね、とたえは言った。その言葉を聞いた瞬間、俺はドキッとしてしまった。なんてことを言うんだこいつは......。

 

 

▼▼▼▼

 

 

 私は食器の片付けを済ませ、互いに弾き語りをし合った後、二人してベッドに横になった。さあ、とことん甘えよう!私はハクの耳元に近づき、甘ったるい声でハクの名前を呼んだ

 

「ハク......」

「うぉ!?た、たえどうしたんだ?」

「なんでもない。呼んだだけだよ」

「そ、そうか。ていうか笑顔可愛いな」

 

 か、可愛い!?不意討ちを突かれた。でも、これは想定の範囲内だ。じゃあこれならどうかな?今度はハクの髪を触り、匂いを嗅ぐことにした。ああ、いい匂いだ......。

 

「ちょ、たえ!?くすぐったいからやめてくれ!」

「ハク、じっとしててよぉ。匂い嗅げない」

「嗅がなくていい、ホントにやめろ!マジでくすぐったいんだよ!」

 

 そうかぁ、ハクの弱点はもう一個あったんだ。髪を嗅がれるのが嫌だ、と。よし、覚えた。

 

 私はハクの耳を攻めて快楽墜ちさせた(イカせた)。しかし、私まで快楽に墜ちて(イカされて)しまった。まあwin-winだからいいかな。でも、理不尽だなと私は快楽に墜ちながら思った。




ラストの部分やりすぎたけど、謝らないからね!
今更ですが、この作品のおたえは原作と違って
恋する乙女な部分が含まれています
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