そしてキャラ壊れます、てか壊します!
今回は駄文だらけの怪文書になります
十月、季節はとうとう秋になった。俺は最近あることをしていないことに気づいた。それは、アルバイトだ。バイトと言ってもどこで働くかは既に決まっている、場所はガールズバンドの聖地、circleだ。
バイトをすることはたえにはまだ言っていない。サプライズで驚かそうかな。知った時の反応が楽しみだ。
「という訳で、これから宜しくね。白雪君」
「こちらこそ宜しくお願いします、月島さん」
「私のことはまりなでいいよ。そんなに畏まらなくてもいいし」
「いや、いきなり名前で呼ぶのは失礼ですよ。申し訳ないですが、苗字で呼ばせて頂きますね」
今俺が話しているのは月島まりなさんだ。この人はcircleのスタッフで、リーダーみたいな人らしい。俺は面接を受けたのだが、月島さんはいきなり採用するね、と言ったのだ。理由は男性スタッフが足りないから、とのことだ。
俺はそれを言われて思った。面接をした意味はあったのだろうか。これは突っ込んだ方がいいのか、突っ込んだら負けなのか。わからなくなってきたな。
まぁ採用されたのなら期待に応えよう。そのうち、他のバンドにも遭遇するんだ。驚くだろうな。特に俺はさっきも言うように、たえの反応を楽しみにしてる。
そんなことを思っていると、ドアの開く音がした。さて、誰が来るんだ?
「いらっしゃいませ!」
「練習する……ぞ……?」
「……」
そこにいたのは我らがPoppin'Partyのリーダー、戸山香澄だった。え?練習に来るなんて聞いてないぞ!?どういうことだ!?
つまりそういうことさ、とどっかの儚いさんの声が聞こえたような気がした。いやいや、気のせいだ。誰かが言うわけないよな。あはは……。
「つまり……そういうことやで!」
「言うのかよ!てかりみ、人の心を読むなよ!」
「ごめんねハク君、何か言わなきゃなぁって思ってね」
――この関西コロネさん、怖いんだけど誰か助けてくれますかねぇ!?
▼▼▼▼
私は香澄達と練習をするためcircleに入った。入った瞬間に目に入ったのはハクだった。あれ?何でここにハクがいるの?どういうこと?
りみが突然瀬田先輩の真似を始めた。りみのキャラが壊れた!?何が始まったの!?これは私もボケた方がいいのかな?いや、ボケたら有咲が壊れそうだ。たまには私も大人しくしよう。うん、そうしよう。
私は周りを見ることにした。香澄も有咲も沙綾も固まってる。そりゃそうだよね、誰もハクがここにいるの聞いてないもんね。
「ハク、これはどういうことなの?」
「あ、たえ。黙っててごめんな。今日からここでスタッフとしてバイトを始めたんだ」
「え?嘘だよね?」
「嘘じゃない。まぁ詳しいことは月島さんから聞くといい。俺も話すからさ」
ハクやまりなさんから話を聞いたところ、始まりはハクがバイトを始めようと咄嗟に言ったからだ。その理由が自分でお金を稼がないとまずいという。まりなさんもそれを聞いて大人だね、とハクに言った。
あれ?よく考えるとハクがここで働く、私もバイトをしている。ということは、私は先輩になる?そしてハクが後輩……。
「それってつまり、ハクが後輩になるってことだよね?」
「へ?ま、まぁそうなるな」
「私は先輩になる。何かいいかも!」
「おたえ、お前先輩になるの夢だったんだな」
「よかったねおたえ!」
有咲は半分飽きれで、香澄は私を祝福してくれた。ハクには私がcircleでバイトをしていることは伝えてある。ハクは後輩になるんだから、先輩である私がリードしてあげないといけない。そう思うと練習が捗る、そんな気がする。
私はハクに抱き着きそうになった。ああヤバイ、ここでは抑えないといけない。まりなさんには私とハクが付き合ってることは秘密にしてあるんだ。ここでバレたら私の身が持たない!
「ねぇ白雪君。君とたえちゃんって付き合ってるの?」
「っ!?」
「は、はい!?な、何のことですかねぇ……」
ハクが惚けようとした。いいよハク、そのまま隠し通して!この状況を乗り切ったらご褒美あげるから!
「惚けても無駄だよ。まりなさん、ハクとおたえは付き合ってますよ」
「無駄だぜ二人共、逃げられるとでも思ったのか?」
「あらら、御愁傷様」
「残念だったね、二人共」
香澄があっさりとバラした。あ、終わった。終わったよ私。
その後、私とハクはまりなさんに根掘り葉掘り聞かれた。いつ付き合ったのか、いつ知り合ったのか等、過去まで聞かれてしまった。それを聞いたまりなさんは感動したよー、と大泣きで言ったそうだ。
▼▼▼▼
あぁ疲れた。まさか香澄がバラすなんて、全く予想してなかった。月島さんは大泣きするし、たえにはポカポカ叩かれるし、まぁあのたえは可愛かったからいいか。
「ハク、事前に教えてくれたらよかったのに……」
「ごめんって。驚かせようと思ってやったんだよ、だからこの通り、な?」
俺は両手を合わせてたえに謝った。これは許してもらえないかもな。そう思っていると、たえが顔を近づけて来た。顔が近いし、これから何が来るか予想出来るな。
キスをしてくれたら許してあげる、とたえは言った。キスだけって、何か怪しいな。そのまま沼に堕とすつもりだろうな。俺は警戒しつつ、目を瞑り、たえに近づいて唇を重ねた。
「んっ……。よし許す!」
「これだけでいいのか?」
「私はハクがキスしてくれるだけでいいから。言っとくけど、沼には堕とさないよ?」
俺の思ってることがわかってたか。顔に出てたからかもしれない。俺は今後はたえに隠し事をするのはやめた方がいいな、と心に誓った。
俺は後輩でたえが先輩か。何か新鮮な感じがするけど、俺なりに頑張るか。
白兎の胃が持つのか持たないのかどっちなのやら