時期的に早いですが、ホワイトデー回になります
あと、今回のハクとおたえは付き合っています
後半はとてつもない描写になっています
ウサギの作ったチョコの味は濃厚かつ甘すぎる
もう3月14日になる。この日は男にとって大事な日だ。通称"ホワイトデー"だ。たえに渡すとしたらウサギの形がいいかな?チョコレートを作るのは初めてだったが、事前に上原さんや羽沢さん、今井先輩から教わったからなんとかなると思うんだけど......。
たえには作ってることはバレてるからな。こいつ隣で見てるから、すげえ緊張するんだけど......。
「たえ、緊張するからあまり見ないでくれるかな?」
「ハクがどんなチョコレート作るか楽しみだったからさ」
「た、楽しみって......。まあその気持ちはわかるけど......」
とりあえず最後まで作らないとな。一応ウサギの形を作ろうって今決めたがどうするか?たえにはゆっくりしてほしいけど、せっかくだから見てもらうのも悪くないな。
「ハクっチョコ作るのは初めてだよね?」
「作るのは初めてだよ。上手く作れるかはわからないし、不味かったらごめんな」
「いいよ。ハクが作ってくれるなら私は嬉しいから」
たえって天然だけどたまにこんなこと言うよな。甘えん坊の時のたえとは思えない。たえのために頑張って作ろう!
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ハクがチョコを作っているところを見ているけど、ハクはお菓子作りはやったことはないみたいだ。もしりみりんがいたら数時間かけて教えるかもしれない。うん、りみりんならやりかねない。
「ハクケーキ作ろうとしてない?」
「お、気づいたか。ケーキとあと、クッキーを作ろうと思ってな。クッキーはどんな形がいい?」
「やっぱりウサギかな!」
「言うと思ったよ。まだ時間かかるから待っててな」
「ウサギさん!」とハクは微笑んで言った。私は聞いた瞬間に顔が徐々に赤くなり、手で顔を覆って悶えてしまった。ハク、それはズルいよ!反則だよ!
「ハクぅ~」
「どうしたたえ?」
「ウサギさんってズルいよ~」
「ズルいってなにが?」
「そういうところだよハク~」
だめだハクには伝わってない。どうしよう......。今ハクと一緒にいると恥ずかしくなる。でも完成まで見ようって決めたし、ハクには休んでていいって言われてるし、私どうしたらいいの?教えてよオッちゃん!
うん、決めた。頑張って最後までハクのところにいよう。ハクがお菓子作ってるところは滅多に見れないんだから近くにいなきゃ!
しばらくしてケーキがもう少しで完成するところだった。ケーキのおまけにイチゴを乗せようっていってイチゴを切っているんだけど私はハクの切っているところに夢中になっていた。
「たえ釘付けだな」
「だってハクの初めてのお菓子作り見てみたいからさ」
「そっか」
「そうだよ。私はハクの成長を見たいからね」
「お前は俺のお母さんかよ。よしケーキできたぞ」
ケーキは出来たみたいだ。次にクッキーを作るってなると結構時間かけてるんだなって思った。私がお菓子作りとか出来たら手伝えたんだけど......。今度お菓子作りやってみようかな?
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あとはクッキーだけだな。チョコクッキーしかもウサギの形でやってみたからな。たえの喜ぶ顔を見てみたい。俺の心はそんな気持ちでいっぱいだった。初めてなのに自分でもここまで上手くいくなんて思わなかった。隣でたえが見てるけど、釘付けになりすぎだろ。あ、焼けた。
「たえオーブン開けるから少し離れてて」
「わかった」
俺はオーブンを開けてクッキーを皿に移した。ウサギの形ができたけど、これを食べるってなると罪悪感が湧いてしまう。こんなこと思いたくないのに、つい思ってしまう。
ケーキはたえにしか作ってない。本人には言えないが、俺なりの本命だ。クッキーは香澄達にお返しとして作ったから今度渡しておくかな。
「たえ」
「なにハク?」
「その......。1日早いホワイトデーだけど、お返しで作ったからさ。食べてみてくれないか?」
「わかった。じゃあいただきます」
どうかな、成功してるか?初めて作ったとはいえちょっと味見したからいい感じだと思うんだ。たえはなんて言ってくれる?どんな表情をする?喜んでくれるか?今の俺は色んな感情が混ざっていて不安でいっぱいだった。頼む美味しいって言ってくれ!
「どう......だ?」
「美味しい......よ、ハク」
「ホントか?」
「うん、ホントだよハク」
たえは笑顔で言った。よかった、喜んでくれた。俺はホッと胸を撫で下ろした。不味いって言われたらどうしようかと思ったけど、たえが喜んでくれたならよかった。俺は美味しいって言ってくれただけでも十分だ。
「ハク私が美味しいって言ったの嬉しいんでしょ?」
「そりゃ嬉しいに決まってるだろ。美味しいって言ってくれたら嬉しいよ」
「喜んでるハク可愛いかったよ」
「たえだって、美味しいそうに食べてた顔可愛いかったぞ
「そ、そう?」
「そう......だよ。可愛かったよ」
たえが耳を赤くしてる。甘噛みしたいけど"今は"やめておこう。
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ハクは私に本命のチョコもといケーキとクッキーを渡したあと、片付けをしてから二人きりでハクの部屋でのんびりとしていた。
私とハクはベッドに寄りかかって座ることにした。私はというと、自分の頭をハクの肩に乗せて寄り添い、ハクの腕を絡めている。ふう、落ち着くなあこの感じ。ずっとこうしていたいよ。
「ハク今日はありがとね。私のためにここまでやってくれて」
「大したことはしてないよ。俺はたえのためにやっただけだからさ」
「それでも嬉しいよ。ハクのこともっと好きになったかも」
「好きになったって......。俺だってたえのことは大好きだよ」
ハクは私に急にキスをした。突然のことで驚いてしまった。これって確か唇を奪うって言うんだっけ?まさか私がこんなことされるなんて思わなかった。ハクって大胆なんだな。私とハクは目を瞑り、幸せな余韻に浸った。心が満たされるけど、もっとハクが欲しいという欲求に私の心は満たされてしまいそうだった。
――だめ。もう我慢できない!
「っ!?」
私は我慢ができなくなり、ハクの口の中に自分の舌を入れた。ああ堪らない!もっとハクを感じていたい!私はハクに寄りかかり、両腕をハクの頭の後ろに回した。
――逃がさないよハク?
ハクは今どんな顔をしているのかな?喜んでくれてるかな?ああハク、大好きだよハク!
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一言言いたい、どうしてこうなった?
俺が唇を奪ったのは悪いけど、なんでディープキスされなきゃいけないんだ!?でも悪くないな。もっとたえを感じていたいって思ってしまう。ダメなのにどうしてもそう思ってしまう自分がいる。俺とたえは息が切れるまで舌を舐め合い、キスを数えきれないくらいにした。たえに腕を回されているが、俺に至ってはたえの腰に腕回してるからな。
俺って思うんだけどたえのこと好きすぎるよなって思う。いや、今更かそれは。脳が熱を帯びてショートしてしまうんじゃないかっていうくらいにキスをしていた。
そして数時間が経ち、俺とたえは唇を離した。互いの唇には銀の糸が出て、名残惜しいという思いと共に垂れていった。たえの顔が恍惚な表情をしている。俺は襲ってしまいたいくらいに興奮していた。抑えよう。これ以上やったら戻るのに相当時間がかかるかもしれない。
「はあ、はあ......。ハクがっつきすぎだよ......」
「たえだって......同じ......だろ。はあ、はあ」
「そう、だね」
「ああ、ホント......だよ」
落ち着いたところで俺とたえは笑い合った。毎日が幸せだ。たえ、お前のこと絶対に幸せにするから。
――これからもよろしくな、ウサギさん。
言っておきますが、今回の話は本編とは別の世界線となっています
本編では二人が付き合うのはまだですのでご了承ください
後半やり過ぎた。ごめんね!
感想と評価お待ちしてます