白い兎は天然でマイペースな兎に懐かれる   作:ネム狼

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これから本編です
白兎とおたえの物語はここからスタートになります
本編どうぞ


本編 ―白兎と天然兎の恋物語―
白兎と兎の語った昔話はキラキラドキドキする?


「これが俺とたえの出会いってところかな」

「なんか……すげぇなぁ」

「めっちゃいい話やったよ、白兎君、おたえちゃん」

「ある意味……バカップル?かな」

「凄いキラキラドキドキしたよ!おたえー、白兎君!」

 

 事の発端はポピパメンバー達が突然「白兎君とおたえっていつ知り合ったの?」って聞かれ、俺とたえは色んな話をした。話をするのはいいが、俺とたえは顔を赤くしつつ昔の話をしていた。

 

 俺とたえはギターの件の後、香澄がたえにバンドを組もう!って誘われたらしく、すぐ俺に相談したんだ。俺は入った方がいいって言ったけど、その時にたえは「ハクは入らないの?」って涙目からの上目遣いで言われてしまい、結果サポーターとして入ることにした。あんな顔をされたら断れないし、抱き締めたくなってしまう。

 

 有咲やりみ、沙綾も入って"Poppin'Party" というバンドを結成した。色々な困難があったけど、今では人気も出てきてバンド活動も充実している。

 

 俺はあの後ギターの技術も上達し、バンド全体のことも見れるようになった。どうやら自分でも気づいていなかったが、両親のギターやピアノの音を聞き続けていたら音の違いや音に込められた言葉というか魂?みたいなものも聞こえるようになった。

 

 なんていうかまあ、楽器に込められてる魂が聞こえるようになったのかな。言われるまで全く気づかなかった。本当に俺はたえのような変人になってしまった。ウサギのほうはたえの家のウサギに20匹が飛び掛かって来て懐かれるようにもなった。俺のウサギ好きが重症になってきたな。

 

 

――たえのおかげで変人になったのなら俺は大歓迎だ。

 

 

「なんていうか……お前らホントに変人だよな」

「え?そうか?俺とたえは多分普通だぞ?」

「た、多分って……」

 

 おいおい、そんなに引くことないだろ。りみもチョココロネを食べる手が止まってるよ。俺とたえは普通だと思うんだけどなあ。あれ?おかしいな。感覚が狂ったのか?

 

「でも凄いキラキラドキドキする話だったよ!(語彙力喪失)」

「そうかな?私とハクの話ってそんなにキラキラドキドキする?」

「そうだよ!むしろ歌にしたいくらいだよ!」

「やめろ!歌にするな!俺とたえが恥ずかしくなって死んじゃうから!」

「え?ハク死ぬの?」

「いや死なないけどさ……たえ!やめろ泣こうとするな!誤解生んじゃうから!悪かったから!俺が悪かった!だから泣くのをやめろ!」

 

 ああ、だめだ。こうなっちゃうとたえが泣きそうになるからな。泣き止むまで時間がかかるからな。

 

「あ~あ。白兎泣かしちゃったね」

「白兎、お前最低だな」

「白兎君、おたえちゃん泣かせちゃダメだよ」

「待て3人共!俺が悪いみたいにするな!確かに悪いけどさ。これは誤解、誤解なんだ!」

 

 俺は悪くないぞ。ていうか香澄!お前はいつまで顔をキラキラさせてんだよ!お前も充分変人だからな!ランダムスターを弾いてるやつは変態って本当だったんだな。

 

 それとたえ、お前嘘泣きしてるのバレバレだからな。敢えて言わなかったが後で1時間甘えるのを禁止にしてやろうかと思った。

 

 

 

▼▼▼▼

 

 

 それからしばらくして香澄達は有咲の家の蔵で練習を始めた。今やった曲は「ときめきエクスペリエンス!」だ。

俺もギターは持ってきているが、たえにギターを聴かせてしばらくしてリードギターを始めたんだけど、こればっかりはたえに見てもらいながら練習をした。まだ練習中だけど...。

 

「香澄はギターズレたな。弾きながら勢いに乗りたいのはわかるけど、ランダムスターは少し落ち着けって言ってるぞ」

「う、うん。わかった」

「りみと沙綾も少しズレたかな。ベースとドラムの伴奏とリズムはすごく重要だからズレると全体も影響くるから落ち着いてでいいから気をつけてな」

「OK!わかったよ白兎」

「わかったよ、白兎君」

 

 香澄とりみ、沙綾はズレたっていう面が目立ってたか。特に香澄はな……。曲の勢いに乗りたいってのはすごくわかるけど、もう少し落ち着きが必要なんだけど。

 

「あと、有咲とたえ。もうちょい表現欲しいかな。有咲あんまりリズムに乗れてなかったから曲に合わせて乗るといいかな。誤って音間違えないように」

「お、おう」

「あとたえだな。たえはさっき言ったように音に合わせながらでいいから表現しつつ乗るのがいいかな」

「わかったよ、ハク」

 

 こんなところかな。全体が見れるようになったと言ってもまだそんなにたってないからな。ここまで見るのは難しいな。

 

「練習はここまでにしようか」

「りょうかーい。やっと終わったー!」

「みんな、お疲れ様。差し入れだよ」

 

 そう言って沙綾は「やまぶきベーカリー」の袋からパンを出した。沙綾はやまぶきベーカリーの看板娘で、下に妹と弟、あと両親がいる。うちのドラム担当だ。

 

 沙綾はポピパのお母さんのようなもので本当にしっかりとした女の子だ。まあ、有咲に至っては苦労人だ。俺もたえのストッパーに回ってて苦労してるけどな。でも苦労はしてるけど、楽しいって感じてる自分がいる。

 

「りみはチョココロネか。やっぱりブレないな」

「チョココロネめっちゃ好きやもーん」

 

 りみはベースを担当していて香澄と沙綾からはりみりんと呼ばれていて、関西出身だという。普段関西弁は出ないけど、たまに出てしまうときがある。りみにとってチョココロネはもはや大好物でもある。いや、チョココロネといえばりみだな。

 

「香澄はメロンパンか」

「どうしたの白兎君?メロンパンは渡さないよー!」

「いや、狙ってはいないけどさ」

「あ、そう。変な白兎君」

 

 香澄はPoppin'Party、もといポピパのギターボーカルで、ランダムスターという凄い高価なギターを有咲から安値で買ったという。

 

 彼女は星を見たときにキラキラドキドキ?みたいなものを感じ、そこからバンドを組んだみたいだ。我らがリーダーで明るく天真爛漫な女の子だ。気になるけどあの髪型ホントにどうなってるんだ?香澄曰く星って言ってるけど、どうみても猫耳にしか見えないんだよなあ。

 

「有咲お疲れさん」

「白兎もお疲れ。バンド練習見るのいつもありがとな」

「どうも。珍しいな有咲がそんなことを言うのは」

「ど、どういう意味だよ!」

「そういう意味だよ」

 

 この家の蔵の主にしてキーボード担当の有咲。特徴的なツインテールでツンデレ。あとでかい。どこかは言わないけど。言ったら本人どころかたえにも殺される。怒りっぽい性格で、素直に言えないところもある、でも常に俺達のことを考えている優しいやつだ。ポピパの苦労人だけど、香澄のことを心配してくれている優しい女の子だ。

 

「お、たえクロワッサンか。やっぱりあれか?形がウサギの顔に見えたか?」

「うん!ウサギだよクロワッサンはよくわかったねハク!」

「まあ、わからなくもないからな」

「お前らおかしいぞそれ!ホントにお前ら似てるよな」

 

 たえは俺の幼なじみにして俺と同様の変人。自覚あるかはわからないけど……。リードギター担当で音楽バカなところがある。そしてウサギが好きという。黙っていれば美人なんだけど、天然マイペースがそれを台無しにしている。

 

 でもそこを含めても俺からしたら"可愛いウサギ"みたいなものだ。ギターを聴かせてからは俺に対して凄く甘えるようになってきたし、完全に懐いてるウサギにしか見えなくなった。簡単にいえば「不思議ちゃん」だな。

 

「じゃあパンも食べ終わったところで解散だな」

「じゃ、また来週月曜ってことで」

「お疲れ様!」

 

 

▼▼▼▼

 

 

その後俺は部屋で練習に没頭した。そう、たえが俺の肩に頭を乗せているんだ。やりにくいけどもう慣れた。

 

「なあ、たえ」

「なあに、ハク?」

「お前ってホント甘えん坊だよな」

「ハクもそうだよ」

 

 え?俺もか?そうだったっけ?

 

「なんていうか弾きにくいんだけど……」

「大丈夫だよ。ハクならこの状態でもできるよ」

「まあ弾けてるけどなんか恥ずかしいんだが」

「ハク可愛いね」

 

 やめろ可愛い言うな。照れるだろうが!

 

「あれー?もしかして照れてる?」

「い、いや照れてなんかない!」

「じゃあ、なんで耳が赤いのかな?」

「し、知らねぇよ」

 

 なんとか誤魔化そうとしたが、たえに左耳を甘噛みされた。

 

「っ!?ま、待ってたえ……ちょっとギター置かせ……て……」

 

 たえは一旦離れてくれた。俺はギターをスタンドに立てて座ったが、その瞬間にまた甘噛みされた。

 

「だ、だから!?やめろって!」

「やーだ。ハクはこうされるの気持ちいんでしょ?」

 

 い、言えない……。

 

 

――甘噛みされて気持ちいいなんて言える訳がない!

 

 

 たえは最近ドSになってきている。こいつを敵に回したらヤバい。な、何とか引き剥がさないと……。

 

「た、頼むたえ、ホントにやめて」

「ふっふっふー。どんどん蕩けて来たね」

「頼むから……やめて」

 

 

 その時、俺とたえは体勢を崩してしまった。

 

「きゃっ」

「った、たえ!?」

 

――そう、やっちまったんだ。俺は……。

 

 

 

 

――たえを……押し倒してしまった。

 

 

 

「大丈夫か?たえ」

 

 ああ、気づいてしまった。どうしてこんなことになったんだ。

 

 俺がたえを押し倒した体勢になっている。俺は咄嗟のことで唖然としていてたえに至っては……。

 

 

 

 

 

――顔を真っ赤にして口を開けたまま気絶していた。

 

 

 

「た、たえ?おーい?たえー?」

 

 駄目だ、気絶してる。うん、仕返しするなら今のうちかな。仕返しをするか。許せ、たえ。

 

 俺はたえの首筋に甘噛みをすることにした。

 

「――っ!?」

 

 

――ああ、いい表情をしている。

 

 

 ごめん、たえ。俺仕返ししないと、気が済まないもんだからさ、だから許せ。

 

 その後、たえはしばらくして目が覚めて俺が首筋に甘噛みされた跡があることに気づいてそのまま泣いてしまった。俺はその後抱き締めて慰めたがなかなか泣き止まなかった。

 

 その日は夕飯を一緒にすることになっていたが、俺の手作りのハンバーグを食べさせたら機嫌を直してくれた。

 

 あと、言い忘れてたけど、たえは外では天然マイペースだけど、二人きりの時は天然マイペースではなく、素の性格になって甘えん坊になる。

 

 甘噛みとかは幼なじみなりのスキンシップのようなものだけだ。

 

――これは俺とたえの二人だけの秘密でもある。

 

 




※まだ付き合ってません。
うん、やりすぎた。
これ以上やったらマジでヤバいので途中で止めにしました。リクエストあってもR18は書きませんのでご了承下さい。
ではさらばです。
感想お待ちしております。
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