白い兎は天然でマイペースな兎に懐かれる   作:ネム狼

5 / 33
お待たせしました。遅くなって申し訳ない。
5話になります。
今回からポピパメンバーや他のキャラが何人か出てきます。
ではどうぞ。


白兎は目覚め、兎と共に学舎に向かう

 今日から平日。ああ、学校か。めんどくさいし家でギター弾きたいしエター達と戯れたい。でもしょうがない、学校のウサギもふもふしたいけどさすがに無理か。

 

「ハクー」

 

 なんだ?たえの声か?でもなんかギターの音するな。気のせいか?

 

「ハク、起きてー朝だよー」

「あ、あと...5分くらい...」

 

 寝させてくれ。昨日遅くまでギター弾いてたんだ。頼むから寝させて。

 

 いや、しょうがない起きよう。このままたえを待たせてられないし手作りのハンバーグを作れないしな。

 

「おはよう、今起き...た...ぞ?」

「何で疑問系なの?」

 

 いやそう言われてもなあ。なんでお前ギターなんか持ってんだよ。もしかして...。

 

「なあたえ、なんでギター持ってるの?」

「ああこれ?弾きながら起こしてたんだよ」

「弾きながらってお前...ホントにブレないな」

「いやーそれほどでもないよ」

 

 いや褒めてねえよ。

 

「さてとじゃあ...」

「おいちょっと待て。何俺の布団の匂いを嗅ごうとしてんだ」

「ええーこうしないと起きた気分にならないし一日中動けないよー」

「この変態!」

 

 俺はたえの頭に優しくチョップした。

 

「何するのさー」

「待てや匂いを嗅ぐ時点でアウトだ。それと着替えるから出てくれるか?」

「え?着替え見ちゃ駄目なの?」

「駄目だよ!お前襲ってくるから恐いんだよ!」

 

 朝からたえに襲われたら沙綾にからかわれるから嫌なんだよ!有咲からも「夕べはお楽しみだったな」なんて言われるから嫌だ!言われたら香澄とお楽しみだったなって言い返してやる!

 

「うーん、わかったよ」

「わかればいい。後でハンバーグあげるから」

「約束だよ?」

「もちろんだ。ハンバーグは逃げたりしないから」

「楽しみにしてるよ。あ、そうだ」

 

 どうしたんだたえ?朝からおかしいな。

 

「おはよ!ハク!」

 

 たえは笑顔で俺に言った。ホントに眩しいなお前の笑顔は。この笑顔を見ただけでも一日が充実するな。見てて飽きない。

 

「おはよ、たえ!」

 

 俺も笑顔で返した。するとたえの顔が赤くなった。

 

「あれたえ?照れてるのか?」

「て、照れてなんかないよ!ていうか見ないで!」

 

 全く可愛いなこのウサギは。抱き締めたくなるけど帰ってからにしよう。

 

 

 ▼▼▼▼

 

 

 俺が通っているのは花咲川学園だ。元は女子校だったがこの地域は共学が少ないらしく、校長が共学増やそう!ってなって共学になったみたいだ。あっさりしすぎだろ。

 

「たえ頼む。あまりくっつかないでくれ」

「えーいいじゃん」

「香澄達にあまり見られたくないんだ。帰ったらいくらでも甘えていいから」

「いいの!」

 

 たえその顔やめろ、抱き締めたくなるから。俺だって抑えるの大変なんだからやめてくれ。こういうことは二人きりの時にしたいからな。

 

「おはよー白兎君、おたえー!」

 

 香澄が見えた瞬間にたえは俺から少し離れた。少しだけかよ!

 

「お、おはよう香澄」

「おはよ!香澄!」

 

 あれ?有咲がいないな。どうしたんだ?あ、来た。

 

「は、早ええよ香澄!」

「有咲おはよ!」

「おはよ有咲」

「お...おはよ...って香澄ィ!置いていくな!」

「ご、ごめん有咲...」

 

 ホント有咲苦労してるな。ドンマイだ。

 

「ドンマイ有咲。あ、みんなおはよう」

「おはよう、みんな」

 

 りみと沙綾も来たようだ。てか沙綾がニヤニヤしてるし。

 

「はーくーとー」

「な、何だよ沙綾」

「夕べはお楽しみでしたね~」

 

 やっぱりだよ!やっぱり言われた!他の人に言われそうだなこりゃ。

 

「沙綾何のことだ?」

「惚けないでよ。イチャついたんでしょ?」

 

 え?待ってなんで知ってるの?俺とたえの秘密なんだぞ。

 

誰にも言わないからさ

何で知ってるんだよ

おたえの顔見たらわかるよ

 

 え~嘘だろ。たえ顔に出てたのか。弱みを握られたな。次から気を付けるか。

 

「沙綾秘密にしてくれよ」

「もちろん!わかってるよ!」

 

 今だけは沙綾が小悪魔どころか悪魔にしか見えなかった。

 

 

▼▼▼▼

 

 

 そして学校について今は授業中。授業前にこころに「お楽しみだったわね!」とかイヴからも「これぞまさにバカップルと言うのですね!」とか言ってきた。だから待てや、イヴはまだしも弦巻家にも見られてんのかよ。つーかなんで言うんだよ。まだそんな関係じゃねえよ。

 

 そんなことを考えていたら隣から手紙みたいなものが来た。たえだなこれは。俺の隣はたえだからこのやり取りは日常茶飯事だ。

 

――今日のハンバーグは何が入ってるの?

 

 そういうことか。俺はたえから「ハクの手作りハンバーグ食べてみたい!と言われて料理を始めたんだ。やはり俺はたえに対しては甘すぎるな。まあいいか。今日はマヨネーズを隠し味にしてみたんだけどな。たえの口に合うか心配だ。

 

 俺は送られてきた手紙に書いてたえの方に投げた。ていうかこれ机の方に投げるのにコントロール大変だな。

 

――お楽しみだよ。待っててな。可愛いウサギさん♪

 

 

 あっやべ。最後変に書いちまった。これじゃ俺の心の声駄々漏れだよ。あ、返ってきた。

 

 

――白いウサギさん。今日は何の曲を弾くの?

 

 

 げ。ウサギで帰ってきたよ。まあいいかな。今日はどうするかな。最近俺は動画で曲を聞いて色んな曲を弾いている。これもたえにギターを聴かせてから始めたことだ。今日は『ハナミズキ』をアコギでやって『天体観測』をリードギターで弾くかな。リードギターは多少上手くなったからいけそうかな。

 

 

――アコギでハナミズキ、リードで天体観測だよ。

 

 

――楽しみにしてるよ!ハク!

 

 

 多分だけど弾き終わったらまた甘えてきそうだな。ま、いいけどな。甘えてるたえは可愛いからな。

 

 

▼▼▼▼

 

 

 そして昼になった。たえが楽しみにした時間だ。

 

「ハクー早く行くよー!」

「わかった。今行くから待ってな」

 

 早く行くか。早くしないと帰ってからまた甘噛みされる。急ぐか。

 

 

「ほーらたえ、ハンバーグだぞー」

「待ってましたぁ!」

「おたえ好きだねぇ」

「おたえちゃん可愛い」

 

 おいおいたえ、照れるなよ。ここじゃからかえないのが残念だけどいいかな。滅多に見れないからな。

 

「珍しいなおたえが照れるなんて」

「おたえ~、その顔キラキラするよ!」

「テレテナイヨ。ナンノコトカナ?」

 

 おーいたえー。普段の天然はどうしたー?

 

「たえ、ほらハンバーグは逃げないから」

「じゃ、じゃあもらうね?」

「どうぞ、召し上がれ」

 

 食べさせるのは家でしかできないからな。ごめんなたえ。それと弁当の中身は卵焼きとハンバーグ、野菜と餃子だ。といっても餃子は水餃子だけど。卵焼きとハンバーグは手作りだ。特にハンバーグは気合いを入れた。たえのためにな。

 

「ハク、これもしかしてマヨネーズ使った?」

「当たり。さすがだよたえ」

 

 やばい、撫でたい。撫でたいけど抑えないと...。帰ってから甘やかすか。

 

「すごいねおたえちゃん」

「幼なじみってすげぇんだな」

「おたえさすがだよー!」

 

 幼なじみすげぇよ。ここまでわかるなんてもう俺たえの旦那になるのか?いやまさかな。

 

「白兎これならおたえの夫になれるな」

「な、何を言ってるんだ!?」

「冗談じゃないよ。これはホントのことだからさ」

 

 え、待ってそんなん言われたら照れちまう。顔に出しちゃだめだ。また沙綾と香澄にからかわれちまう。

 

「ハクーもう一個いい?」

「あ、ああ。いくらでもどうぞ」

「やった!じゃあいただきます」

 

 あ、俺のハンバーグなくなった。まあいいや。

 

 

▼▼▼▼

 

 

 そして学校が終わって俺とたえは俺の部屋で二人きりになった。ここからたえは天然マイペースではなくなり、素のたえとなり、甘えてくるようになる。

 

 俺は今ハナミズキと天体観測を弾いている。といっても弾いている途中でミスったところとかあるけどもう少し練習しないとな。人に聞かせられるものじゃない。でもたえはミスはしても許してはくれる。もちろんミスしたところは指摘してここを直すのがいいよって言ってくれる。まるで先生みたいだな。

 

「どうだったたえ?」

「うん、ハナミズキはいい感じだったよ。でも天体観測は少しいい感じだったかな」

「そっか、やっぱり練習しないとだめだな」

「でも前より上手くなってるよギターも"頑張れ!"って言ってるよ」

「言ってるか。頑張らないとな」

 

 それと俺はアコギの方は自分のを買ってお母さんから借りてたアコギは返した。リードギターのほうはあげるって言われてもらってしまった。ホントにお母さんには感謝してもしきれないな。

 

「たえ、大丈夫か?疲れてるみたいだけど」

「大丈夫だよ。でもちょっと眠いかな」

「膝枕してやるからこっちおいで」

 

 たえは俺の方に頭を膝に乗せて横になった。

 

「どうする?明日休みだけど今日泊まっていくか?」

「うん泊まっていくよ。それとハク」

「何?」

「さっきのハンバーグ美味しかったよ」

 

 やっぱり二人きりで言われると照れるな。それになんか耳が赤いような...。

 

「ありがと。また作ってやるから」

「ありがとハク」

「どういたしまして。たえそれと膝くすぐったいから頭回すなよ」

 

 膝に頬擦りされてるからくすぐったい。全くこのウサギは...。俺はたえの頭を撫でた。

 

「ハクこそ...頭くすぐったいよ」

「大変だったんだぞ抑えるの。一日中撫でたいって思ってたんだから」

「なんかハクらしいや」

「言ったな。そういうたえこそ甘えるの我慢してたんだろ?」

 

 どうだたえ?今頃赤くなってるはずだ。

 

「そ、そんなことないよ!?ハクこそ私にハンバーグあげたときに抱き締めたいって思ったでしょ?」

「な、何でわかった!?」

「そりゃわかるよ。私とハクは幼なじみだからね」

「やっぱり幼なじみってすげえな」

 

 仕方ない。明日の朝は髪梳いてやるかな。

 

「たえ、明日髪梳いてやるよ」

「ホント?嬉しい!久しぶりだよハクに梳いてもらえるの」

「わかったから頬擦りするなって!くすぐったい!」

 

 

――なんか俺らってイヴの言う通りバカップルかな?

 




曲名って小説大丈夫かな?
それと本編のおたえは白兎と二人きりのときの性格はオリジナル設定です。
では次お楽しみに
感想お待ちしております。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。