ひたすら甘い展開しかありません。
ブラックおすすめします。
ではどうぞ。
「たえ、髪痛くないか?」
「大丈夫。むしろ気持ちいいよ」
「そっか、ならよかった」
土曜日の朝。俺は今約束通りたえの髪を特製の櫛で梳いている。たえの髪ってサラサラだな。髪を痛めないように優しく梳いていく。特製の櫛といっても安物だけどな。たえの髪を梳くために買ったものだ。
この沈黙...二人きりのこの時間は本当に好きだ。俺とたえしかいないこの時間、まるで聖域にいるような感じだ。
「よしできたぞ」
「ありがとハク!」
たえは髪が梳き終わった瞬間に抱きついてきた。髪からいい匂いがする。
「ま、待て!抱きつくな!」
「いいじゃん、ハク嬉しいんでしょ?」
嬉しいけどさ!そんなこと言えない。幼なじみにそんなこと言えるわけがない。やめろ、今度は抱き締めるんじゃねえよ。
「どう?嬉しいかな?」
「わ、わかった!わかったから!嬉しい!嬉しいです!俺の負けだからもうやめてくれ!」
「私の勝ちだねー。やった!」
やっと離れてくれた。たえしれっとガッツポーズしてるし。ぞいって言えよ。
「じ、じゃあ俺エター達にエサあげてくるから」
「じゃ私も行くよ」
「いいよ。エター達も喜ぶな」
今中庭にいるが最近キルとケーがたえに懐いている。それは嬉しいけどなんか嫉妬してしまう。エターにエサあげようとしたら突然腹に飛び付いて来た。ちょっと痛い。ホントにたえに似ているなって思ってしまう。たえが二人もいたら手に負えない。その時は有咲も呼んで止めてもらおう。
「キルとケーが懐いてくれない」
「どうしたの?」
「最近二匹が懐いてくれないんだよー」
この二匹来た瞬間に睨んできて「キュ◯オ◯ンをお食べ」みたいなことを言ってきそうなくらいに睨んできた。おかしいな俺のウサギなんだけどなあ?なんかしたかな?
「構ってあげなかったからなんじゃない?」
「そうかな?でも俺たえのウサギにはほとんど好かれてるぞ?」
「それはまあハクが白ウサギだからだよ」
「俺ってやっぱりウサギなのか?」
俺がウサギになったらたえに飼われちまうのか?それはそれで複雑だ。
「教えてくれたえ。俺はウサギなのか?」
「多分ウサギかな?髪は白いし目は赤いし...普通のウサギと変わらないね」
「マジかよ。ウサギの気持ちになればウサギになれるのか?」
「それは私にもわからないけど...ハクならなれるよ」
「いやさすがにウサギにはならない。ウサギの気持ちになるとかならまだわかる。俺人間だからね!?ウサギになったらたえが甘えられなくなるからそれは嫌だ」
そうだよ。ウサギになったら人間ができることできないじゃん。もう後でオッちゃんの気持ちになろうかな?
「そ、そうだ!言われてみたら確かに...」
「そうだ。だから俺はウサギにはならないからな」
「ハクやっぱりウサギにならないでー!」
たえがまた抱きついて来たので俺は抱き止めることにした。
「大丈夫。ウサギにはならないしずっと一緒にいるから」
「ありがとハクー!」
なんかごめんたえ。てかなんでこうなったんだよ。
その後俺とたえはたえのウサギの所に行ってエサをあげに行くことにした。エサをあげようとした瞬間、俺は20匹のウサギに飛び付かれて埋もれてしまった。
「ああ、幸せだ。ウサギに埋もれるなら死んでもいいかも...」
「死なないでハクー!?」
「たえも埋もれるといいぞ。もふもふが当たって気持ちいいぞ」
「ハク顔やばいよ!?」
ウサギ達は離れていったが今度は俺の体にウサギの匂いが充満してしまった。やばい、堪能しすぎた。戻って体洗おう。すまないたえ、今度オッちゃんもふもふさせてくれ。
▼▼▼▼
今度はやまぶきベーカリーに行くことにした。今日は昼はパンにしようってなって買いに行くことにした。
「いらっしゃいませー」
「おぉう、はーくんではないですかー」
「おはよ沙綾、と青葉さんか。常連さんだな」
「そうなのだよー。モカちゃんはやまぶきベーカリーの常連なのだよー」
青葉さんパン好きだよなー。まあ俺はクロワッサンを選ぶ。ウサギみたいで形がなかなかいいからな。たえはチョココロネとメロンパンか。しかしあるのか?とくにチョココロネが怪しいが...。
「沙綾チョココロネってある?」
「ごめん、モカが買った物でもうないんだ。ごめんね」
「すまないのう、はーくんよ。また出直してくるとよいぞー」
「そっか、ならいいよ。青葉さん大丈夫だよ、別に取ったりはしないからさ」
じゃ仕方ないたえに電話するかな。
「ごめん沙綾、一回出るよ」
「うん、いいよ。いつでも待ってるからね」
「ではではー、モカちゃんはこれにて撤退しよう。じゃあ沙綾またねー」
俺はやまぶきベーカリーを一旦出てたえに連絡することにした。たえ出るかな?
1コール目。
「もしもし?」
早っ!
「もしもし?今大丈夫か?」
「いいよ。どうしたの?」
「チョココロネなかったみたいだ。ごめんな」
「いいよ。ないならしょうがないよ」
「ホントにごめんな。もしよかったらさクロワッサンとメロンパン半分にしても大丈夫か?」
「いいよ。私はそれでもいいかな」
「ありがとな、たえ。じゃあまた後で」
「またねハク。愛してるよー」
ブツッ!
...今なんて言ったあいつ。愛してるって...俺達"まだ"付き合ってもないのにそれを言うなんて...。通常運転だなあのウサギさんは。とりあえず買っていくか。
▼▼▼▼
今度はギターを弾くことにした。今日はアコギで「六兆年と一夜物語」を弾くことにしてみた。やっぱりボカロは名曲が多い。宝物庫のようなものだな。それと俺は歌っていない。何故なら今俺は...。
――たえがまた肩に頭乗せているからだ。てか弾きにくいんだが。
「たえ、また頭乗せたな」
「この方が落ち着くからいいんだよ。いいでしょハク?」
「まあ...いいけどさ」
「やった!」
まあいいか。慣れたからいいや。これ遅く弾いてるけどホントにいい曲だな。歌詞も意味が深いし考察しがいがある。やらないけど。
「たえ今度オッちゃんもふもふさせてくれないか?」
「駄目だよ。オッちゃんもうハクのこと嫌いみたいだよ。怯えてるし」
「マジか。やっぱりもふもふしすぎたか」
「ホントだよ。やりすぎだよハク。せめて落ち着くくらいにやらないと」
そうだよな。高校に入ってオッちゃん見たら急にもふもふしたくなったからな。やりすぎて懐いてくれなくなった。今はたえがいるからまだ大丈夫。
「だったらたえ。お前をもふもh」
「ダーメ。それはさすがにハクでも駄目。だったら私がハクをもふもふするよ?」
むう。駄目か。いいさ、だったらエターで我慢してやる。
「じゃあたえ、これならいいか?お前の髪を手櫛で触っていいか?」
「そ...それなら...いいよ」
たえは顔を赤くしながら頷いた。髪ならいいか。まあ俺はたえの髪好きだからな。
「うん。たえの髪触り心地いいな」
「あ...ありがと...」
今俺とたえは向き合っている。それもたえが今度はベッドの上にしようと言ったからだ。嫌な予感がするのは気のせいか?
「赤くなってるぞ」
「ハクが触るからだよ...。私も触る!」
「お、おい!もふもふするな!」
「嫌だ!お返しだー!」
やめてくれ!もふもふするなー!もふもふされると俺は...。
「や、やめて...たえ...」
「ハクー、この前のお返しだからねー」
――弱くなってしまうんだ。
そして俺はたえに押し倒された。またかよ。
「たえ...今度は何する気だ...?」
「どうしようかなー、ナニしようかなー?」
「ま、待って!?今なんか言わなかった!?怖いんだけど!?」
「何も言ってないよーハクー?」
今度はたえは俺の肩を甘噛みしてきた。しかも歯形が残るくらいに噛んだ。
「た...たえぇ...」
「どう?気持ちいいでしょハク?」
「き、気持ちいいからもうやめて...」
「まだだよ...まだ終わらないよハク」
あの後俺はたえによって色々とやられた。なんかたえがどんどんおかしくなってる。発情期なのか?しかも一緒に寝てるときに足絡めてきたし、俺の幼なじみおかしいよ。
ここまでにしておきます。
次からまた日常へ戻ります。
感想お待ちしております。