今回はほのぼの?な日常回です
今俺はエターを膝に乗せて中庭で日向ぼっこをしている。そう、もふもふしながらだ。ウサギの毛ってなんでこんなに触り心地いいんだ?ここにオッちゃんがいたら抱き締めて横になっていたかもしれない。でも俺はオッちゃんには嫌われているからな。もふもふしすぎて...。
その結果たえに怒られて一週間も口を聞いてくれなかったり、肉で餌付けしても食べてくれなかったり、俺にとっては地獄も同然だった。そういえば俺の肩ってたえの歯形残ってたっけ?ほんとにあれちょっと血が出てたから大変だった。たえが舐めてくれたけど...。
「眠いなエター」
反応なし。キルとケーも今は昼寝している。小屋の中で。嫌われているのか俺は?もうこのまま寝るかな。ちょうど後ろは壁だからちょうどいいし。
「ごめんエター少し寝るから、起こすときは腹に体当たりしてくれよ」
よし寝るか。なんか遠くからたえが来そうなんだけど気のせいかな?うん!気のせいだな、よし寝よう!
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「寝顔が可愛いハク、レアだねこれは」
「香澄ー絶対起こすなよー」
「大丈夫!この白兎君はレアだから眺めているよ」
確かにレアだし滅多に見れない。おばさん達は入っていいって言ってたから入ったけど...まあいいかな。
「エターくんもぐっすり寝てる...」
「なんかウサギが二匹いるみたいにしか見えないなあ」
沙綾ナイス!上手いこと言ったね。というかハクギター置いてるし...さっきまで弾いてたんだね。なに弾いてたのかな?あとで聞いてみるかな。
「思ったけどさぁ...エターの名前の由来ってなんなんだ?」
「ああ思った。確かに気になるよね」
有咲まさかそんなこと聞くなんて。由来が私の名前を逆さにしたのが由来だから、バレるかもだけどバレたら恥ずかしくなってしまう。
「私もめっちゃ気になってたんだ」
「なんだろ?エターナル?から取ったのかな?」
「うーん、どう...かなー?」
ここはなんとか誤魔化そう!さすがにバレるとエターとハクに合わせる顔がない。それにバレたら香澄は作詞しそうでなんかヤバい。
「あれ?おたえなんか顔赤くない?」
「え?なんのことかな?暑くなったのかもね」
「ホントにそうかー?」
「おたえ、なんか怪しいね」
「おたえちゃんにしては珍しいね」
め、珍しいって...。言われてみたらそうか。私は普段は天然を装ってるけど、ハクと二人きりの時は甘えん坊、こんなの香澄達にバレたらおしまいだ。
「エターって毛とかどうなってるかな?」
「多分だけど触り心地いいんじゃないかな?」
香澄と沙綾が疑問に感じている。エターはハクが中学生の時から相当愛情を注いでる。ハクはエターにずっとブラッシングもしてあげてるからそれもあってエターはハクに凄く懐いている。
「なんかエターくん白兎君から離れないね」
「まるでおたえみたいだな」
え?待って!?有咲なんでそんな鋭いの!?
「いや、違うよ」
「違うって...じゃあなんなんだ?」
「これはねハクを人参だと思っているんだよ」
何を言っているの私!?誤魔化すとはいえハクを人参だなんて。ごめんねハク!
「人参って...」
「それ喰われるじゃん!」
「白兎君ってエサだったんだ...」
「もう人ですらねえよ」
なんかごめんハク。こうするしかなかったんだ...。
「ん...なんか騒がしいな」
「あっ、起きた」
「いや起こしちまったの間違いだろ」
「ごめんハク起こしちゃったね」
――あとでハクに膝枕してあげようかな。
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あの後俺は香澄達に昼御飯をご馳走して香澄達は帰って行った。んで今何をやっているのかと言うと...。
ギターを弾いている。だが今回はたえと一緒にだ。試してみたいことがあるから一緒に弾くことにしたんだ。その試してみたいことは...。
――弾きながら一緒に歌う。つまりデュエットだ。
今回はまたボカロからになる。曲は「magnet」だ。たえと一緒に聞いてやってみたい!って二人してハモってしまった。先週からずっと練習の合間にやっていた。
「たえいけそうか?」
「大丈夫だよ。リードギターでごめんね」
「いいよ。なら俺もリードギターでいくよ。アコギだとリズムがずれると思うからさ」
リードにはリード、同じものでいけば上手くいくはずだ。今回は試しにやってみるだけだけどな。
――俺とたえは歌い始めた。初めての二重奏を奏でた。
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何だろう、この気持ち。歌っていて歌詞にあった通り磁石のように引き合っているような気がする。ハクもいつもより少し高い声を出しているから無理をしているみたいだ。歌詞が歌っていてすごく恥ずかしいけど、なんだか心地良い感じがする。磁石みたいにくっついているなら私はハクとなら全然構わない。ずっと一緒にいられるからそれでもいいって思ってしまう。ハクはどんな気持ちなのかな?
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たえと初めて一緒に歌うけど、この曲歌詞が凄いな。作曲した人はどんな気持ちで作詞をしたんだ?しかも俺とたえは今背中合わせで歌っている。こんなの香澄達には見せられないし、俺とたえが"特別な関係"だからこそできることだって思える。磁石は人と人を引き寄せて離さない。何だか恋人みたいだな。てか俺とたえが恋人ってどうなんだろうな。まだ俺はたえの想いがわからないからどう言ったらいいかわからないけどな
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「お疲れ様ハク」
「お疲れたえ」
俺とたえはお互いに笑い合った。なんだろうなこの気持ち。終わってからなんかもう少し歌っていたいっていう気持ちが残ってしまう。ホント音楽っていいな。ギターも「楽しかった!」って言ってる。
「またやろうよ」
「ああ、またやろう。曲探しとくよ。見つかったらまたやろう」
たえはいきなり額を俺の額に当ててきた。な、なんだいきなり!?どうしたんだ!?
「た、たえ...?」
「なんかおでこ合わせたくなってね」
「そ、そうか。なんか恥ずかしいんだけど」
「大丈夫。私も恥ずかしいからお互い様だよ」
えぇ...。こういう時って目を瞑ってればいいのかな?ここは目瞑ってるか。
「ハクどうしたの?」
「いやここは目瞑ったほうがいいかなと思ってな」
「じゃあ私も瞑るから笑い合おうよ」
「え、それでいいのか?」
「何となくだけどいいんじゃないかな」
「なんだそりゃ...」
なんかおかしくなって笑うしかなかった。俺とたえは目を瞑りつつ額を合わせながら笑い合った。こんなことも悪くないなって思ってしまった。
――次はどんな曲にしようかな。
終わり!
今回は少し短めにしました。
なんか甘い展開ばかりで申し訳ない。
感想と評価お待ちしております。