閃の軌跡5 -after story-   作:Gerumaren

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新たな日常の幕開け

「はあ...」

寮の部屋でリィンは一人疲れた様子でため息を漏らしていた。

 

オリヴァルトとシェラザードの結婚式も終わり、ミリアムを取り戻したのもつかの間、それぞれクロスベルと軍に戻ったランディとミハイルの分の仕事が振り分けられた。それだけではなく大戦を終戦させたリィンはヴァリマール亡き後も英雄としてさまざまな所で引っ張りだこだった。剣術指導で軍に行くこともあれば慰問として各地を回ることもあった。前者はともかく後者は自分が呪いの引き金を引いてしまったという罪悪感から断ることもできなかった。

そんなわけで各種の依頼をこなしてきたリィンにとっても前代未聞の忙しさであり、もはや各地で特務活動を行う余裕もなかった。

もちろん分校全体としても大変であることは変わりなく、特に教師が不足していた。今は本校の教師に来てもらったりして事なき得ているがそれもずっと続くわけでもない。同僚であるトワにいたっては会計科担任の職に加え主任教官にも任命された。もはやブラックである。

 

「そろそろ寝るかな...」と思い書類にペンを走らせていると「リィンくん、ちょっといいかな?」とドアの向こうから声が聞こえた。「大丈夫ですよ」と返すとトワが入ってきた。

「ごめんね、仕事中に」

「いえ、こちらも終わるところなので大丈夫ですよ。それで用件は...?」

「うん、それでね、新しい教官の件なんだけど」

「ああ、それですか...」

元々新しい教官探しを頼まれていたリィンは旧Ⅶ組はもちろん今までの人生で培ってきた人脈を使い探していたものの、みなもそれぞれの仕事に追われており、さらに旧Ⅶ女子に至ってはみんなの告白を保留しており流石のリィンも気まずくて依頼できなかった。

「良いことを思いついたんだ!」

「良いこと?」

「うん、リィン君次の自由行動日空いてるかな?」

「大丈夫ですよ。」

依頼は生徒たちに任せておけば良いだろう。ユウナやクルトたちはもちろん、アッシュも積極的に行ってくれている。生徒たちが過去の自分のように積極的になってくれていることが担任として誇りになっていた。

「じゃあ次の自由行動日の昼にバーニーズで集合ね。」

 

「で俺が呼ばれたってことかよ」

「良いんじゃないかな、クロウ」

「うーん、クロウが私のトワと一緒に仕事をするのは少し不安だが...」

自由行動日、バーニーズには懐かしい面子がそろっていた。クロウとアンゼリカとジョルジュだ。

「だあああ、他人事みたいに言いやがって。ゼリカはともかくジョルジュお前だってどうなんだよ。お前の方が教師に向いてるんじゃないか?」

「うーん、残念だけど僕はルーレ工科大に行くから」

ジョルジュは終戦後、ルーレ工科大で研究することが決まっていた。地精としてリィンたちとは対する立場ではあったものの関係者たち以外にはその事情を知る由もない。論文でも高い評価を得ているジョルジュは工科大が研究を支援してくれることになっていた。

「そもそもなあ、俺が教師って...リィンお前からもトワになんか言ってくれ!」

「いや、俺は良いと思うけどな。何気に教えるの上手いと思うし。」

「くそっ、まだ利子があるのか?!ゼリカ、お前も何か言ってくれ!」

「トワと一緒に仕事なんて羨ましい限りだが... 私の愛するトワの頼みだ。断ることはさせたくないね」

「んな?!とにかく嫌なもんは嫌なんだ!悪いけど俺は断「ねえ、クロウくん?」」

トワが冷たい目線をクロウに投げていた。急に場の空気が涼しくなる。

「な、なんだよ」

「クロウくんてまだトールズの卒業単位を取ってないんだよ?」

「そういえば...」

単位が危なくなりクロウはⅦ組に入ってきたが結局内戦などがあり卒業はしてない。授業も出てないので単位もあるはずがなかった。

「別に中退でいいだろ」

「本気でそんなこと言ってるの?...」

さらにトワの周りの空気は冷えていく。というかもはやテーブルは凍っているように見えた。こうなるとトワを止めることはできない。

「てかそれだったら尚更教師なんかできねえよ」

「うん、それでね、代わりに教師をする事で単位を取れるように殿下に相談したんだ。殿下から許可をもらったからこうしてクロウくんを呼んだの。」

一応トールズ士官学校の理事長はオリヴァルトがまだ就いていた。

「ええ...それって学院としてどうなんだよ...」

たしかに単位を取れなかった代わりに教師をやることで卒業するなんて聞いたこともないが殿下が仰っている以上異を唱えることはできないとリィンは思った。

「トワ先輩がそこまでしてくれてるんだ。ここまで来たら受けてくれてもいいんじゃないか、クロウ」

「はあああああ、分かった、受けてやるよ!代わりに高待遇を希望させてもらうぜ」

「そこは分校長に相談してくれ」

 

こうしてリィンの新たな日常が始まった

 

 

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初めて小説を書いてみたので分からないことが多いですがよろしくお願いします。今回は初めてということで少なめです。

ちなみに好きなキャラはマキアスとアランです。

マキアスはいろんな意味でⅦ組の中で一番成長してくれたと思います。

絆イベントで姉の元婚約者に怒る場面は絆イベントの中でも大分名場面でした。

アランは完全に一般人に近かったですね。

そもそもアラン以外黄昏の影響を受けないってトールズ生化け物じゃないですかね...

 

 

 

 

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