新世紀エヴァンゲリオン -破壊の継承者-   作:歌音

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第拾.伍話/いんた~みっしょん

 

 

 

「…なんでそんなに怖い顔してるんだ?」

 

「それは自分の胸に聞きなさい、碇シンジ」

 

赤木リツコ博士は底冷えする恐ろしい声を出す。

 

「相変わらずトンでもない事を仕出かしてくれるわねアナタは…今回で私の堪忍袋の緒はデットヒートよ」

 

「だからなんで?」

 

ダンッ!

 

リツコは両手をテーブルにたたきつける。

 

「あなたは零号機に何をしたのよ!?零号機にあんなシステムなんて欠片もないわ!」

 

「あぁナルホド。FFR(ファイナル・フォーム・ライド)の事か」

 

「FFRとな!?」

 

「まぁ気にスンナよ。これからも稀に使うかもしれないけど、エヴァにも綾波にも害はないから」

 

「私をここまで怒らせるのはあなただけよ!」

 

そこからピーチクパーチクと言い合いが始まった。

 

ミサト・マヤ・日向はそれを後ろで見ていた。

 

「先輩…溜まってたんですね」

 

「そりゃあねぇ…次々変身していって、自信作の装備を遥かに超える武器やら能力を次々出された挙句、今回の零号機を変形させて…そりゃあ爆発するわ」

 

「でも、凄いですね。『ディケイド』って」

 

「確か日本語で『10』だったよな」

 

「『10』ね~。あっ、もしかして変身できるのディケイド含めて10種類だったりして」

 

それを言った瞬間リツコがミサトを睨みつける。

 

ミサトがその眼力に怯える。

 

再びシンジを見る。

 

シンジは視線を外した…外してしまった。

 

「そうよ…どうしてこんな本当に単純な事を私は気付かなかったのかしら!そう!あなた少なくとも後『4種類』変身できるわね!」

 

「の、のーこめんと」

 

「とっとと吐きなさい!楽になるわよ」

 

さらにヒートアップした。

 

「9種類か…『仮面ライダー』って結構種類があるな」

 

「あっ、確認します?」

 

マヤはキーボードを操作して、映像を出す。

 

「まず『No.000/ディケイド』。まあいつもの形態ですね」

 

「カードを使って様々な能力や『変身』を可能とする…か」

 

「まだどんな能力があることやら」

 

「次に『No.001/クウガ』。初めて『KAMEN RIDE』した形態ですね」

 

「かめんらいど?」

 

「ディケイドのベルトがカードを読み取った時に響く声から確認しているんですが、変身を『KAMEN RIDE』、攻撃などを『ATTACK RIDE』、変身した形態からのフォームチェンジを『FROM RIDE』です」

 

「へぇ、クウガだけでも結構種類があるわよね」

 

「はい。基本となる形態の『マイティ』に、中間距離(ロッド)の『ドラゴン』、遠距離(ボウガン)の『ペガサス』、近距離強化(ソード)の『タイタン』です」

 

「僕はこいつが一番好きだな。あの『超変身』がいい」

 

「次に『No.002/ブレイド』。ディケイドのように様々なカードを使って能力を使うタイプですね。確認できているのは『サンダー』『リカバー』」

 

「私の胃痛も治してくれたわ」

 

「『No.003/電王』…よくわからないです」

 

(不覚にもあの決め台詞には食らってきたわ)

 

「あの『俺、参上!』ってカッコよかったですね」

 

日向がいう。

 

(こういうの好きですね男の人って…)

 

「『No.004/ファイズ』です。他のライダーと比較してもメカニカルな部分が多いですね」

 

「あの『アクセル』だっけ。視認できないくらいのスピードってどんだけよ」

 

「それなら…この『No.005/カブト』ともです。少なくとも一度超速で動いています」

 

「む~、こうみると物凄いわね。『仮面ライダー』って」

 

「現在のテクノロジーを遥かに超えた能力ばかりです。いったい彼はどこでこの力を手に入れたんでしょう」

 

「さぁ…」

 

まだ言い合っている二人。

 

「知ってるのは彼だけだしね」

 

 

 

 

「ほれ、こっちでいいんだな」

 

「ありがとシンちゃん」

 

「しっかし…」

 

シンジは持ち上げた家具を置いて肩を鳴らす。

 

「なんで今更引越しなんだ?『一人』増えたくらいでするもんでもないだろ」

 

後ろから新たな同居人が軽いダンボールを持って入ってきた。

 

綾波レイだ。

 

~回想~

 

『あれ?綾波どうしたんだ?』

 

『………』

 

無言でボストンバックとスーツケースを見せるレイ。

 

『えっと…まさか…』

 

『一緒にいてもいいって言った』

 

『た、確かに言ったが…』

 

レイは一冊の本を取り出し、タイトルは『男を絶対に従わせる言葉100選』。

 

『責任とって一緒になってください』

 

『それは別の時に使う言葉だ!』

 

 

 

 

「綾波の荷物は買い揃えなきゃいけないくらいなのに、なんでだ?」

 

「実はね…」

 

 

 

 

 

司令室にはゲンドウ・冬月・リツコの三人がいた。

 

「碇…これはどう思う」

 

「………」

 

ゲンドウは自分の下にある電子書類に眼を通す。

 

その内容はこの場にいる3人に取って信じられないものだった。

 

 

 

『使徒殲滅の為、全世界の所有・建造中のエヴァンゲリオンの優先所有権を全て日本に優先するものとする』

 

『これは常任理事国・非常任理事国全ての可決が通った決議であり、ヴァチカン条約より上位とするものである』

 

『近日、ユーロ連邦所有であるエヴァンゲリオン2号機、南極で建造中のエヴァンゲリオン5号機(仮設)を輸送する』

 

『それと同時に『セカンド』・『フォース』・『フィフス』チルドレンをネルフの所属とする』

 

『アメリカで建造中の『3号機』『4号機』、月で建造中の『6号機』も完成次第ネルフに輸送する』

 

 

はっきり言っていたせりつくせりの内容だ。

 

これが本当ならネフルにとって絶大な戦力アップとなる。

 

「あの男か…」

 

(あの男…?いったい誰かしら。常任理事国を含む各国の首脳達を丸め込んで説得できるだけの力を持つなんて…『悪魔』みたいな奴ね)

 

「『ご老人』方もほとんど奴のいいなりだ。『協力者』を名乗っているが、実質全てを仕切っているのは奴だ」

 

「…計画に支障はない…いや、『なさ過ぎない』」

 

「奴の目的はいったいなんだ?」

 

「………」

 

「それに『ディケイド』の件だ。いつまでご老人方を騙せる。奴は世界の…」

 

「ならば使徒を破壊させればいい。利用できるものは全て利用した後、排除すればいい」

 

(ディケイドが『世界の』?『破壊』?何なの?シンジ君…いや、この場合『ディケイド』には何か秘密があるのかしら」

 

 

 

 

 

 

「なるほど、いっぺんにパイロットが3人ね。大盤振る舞いだな」

 

「そうなのよ。でも完成しているのはセカンドチルドレンの2号機だけで、フォースチルドレンの5号機は動けるけどまだ仮設状態なのよね」

 

「ん?フィフスチルドレンとやらは?」

 

「なんでもどっかで建造中の6号機のパイロットのようだけど、こっちはまだまだ見たい」

 

「やれやれ…っで?2人のチルドレンの保護者であるミサトさんにお鉢が回ってきたと?」

 

「そうなの!見なさいこの高級住居!第三新東京一の超高級マンション!以前の私の部屋が霞むわ!」

 

マンションのワンフロア全てを一つの部屋にしているここは広すぎるくらいだ。

 

「そうだな。風呂も広くて、ペンペンも大喜びだ。しかし…誰が掃除をするんだろうな」

 

ピクッ…

 

ミサトが頬を引き攣らせる。

 

「誰が育ち盛り5人分と大食漢1人の分を誰が作るんだろうな」

 

ピピクッ

 

「もしかして、普段の食事は自分が作ってるって報告書書いてねぇだろうな…で、あまりの好条件に『安心お任せください。チルドレンには健康で清潔な生活を心がけさせます』とか言ってねぇよな」

 

「………」

 

「答えろよ。この間の運動訓練の時の一本背負い、この素敵なフローリングでくらいてぇか?」

 

「ご、ごめんなさい!(ダッ!)」

 

「逃げんなこら!いくら貰らいやがった!?」

 

 

 

某所…

 

 

「初号機が第5使徒を撃退し、シナリオも順調に進んでいる」

 

「しかし、見過ごせない案件もある」

 

それは…

 

「そう、『ディケイド』だ。死海文書にも記されている『世界の破壊者』。事を起こす前に排除すべきかもしれん」

 

「…『ディケイド』は暫くの間、様子見だ」

 

「しかし!」

 

「これは『彼』の言葉でもある」

 

その言葉に全員が黙り込む。

 

「もしディケイドが事を起こした場合自分も動くそうだ」

 

「しかし、キール様…大丈夫なのですか」

 

「安心しろ…何せ彼も…」

 

 

 

 

 

 

 

「日本にね~。ふんいいわ。エコヒイキのファーストと七光のサードに本当のエリートの実力を見せてやるわ」

 

辞令を読んで、若干14歳のユーロ空軍大尉・エヴァンゲリオン2号機パイロットである『セカンドチルドレン』は高らかに胸を張った。

 

 

 

 

 

「と、いうわけで君には『フィフス』として『セカンド』『フォース』と共に日本にいってもらうことになった。『セカンド』とは海上で合流。日本の『ファースト』と『サード』にも合流してもらう」

 

「…わかったよ。ここでのコーヒーが飲めなくなるのは残念だ」

 

「ディケイドに頼むといい。僕より遥かに美味く煎れられるはずだ」

 

男は少年の紅い瞳を見ながら言う。

 

「ディケイドに会うのが楽しみかい?」

 

「そうだね…彼の瞳がいったいどんなものを見てきたのか…僕には楽しみだよ」

 

彼は楽しそうに微笑む。

 

「ところで『彼女』は?」

 

少年は『フォースチルドレン』の事を聞く。

 

「ああ、『彼女』は今最終訓練中だよ。まったくあの問題児は…5号機をあの多重スパイと結託して自爆しようとした時は流石に驚いた」

 

「あなたは拳骨一つで許したね」

 

「あんなのでも私の『秘蔵っ子』だ。今はまだ『ディケイド』に勝てなくても…」

 

彼はニヤリとして

 

「私でも作成できない『9 RIDER'S CARD』を手に入れるくらいはしてもらわないとね」

 

「多重スパイの方は?」

 

「あれはあれで役割がある。今は好きにさせる」

 

 

 

フォースチルドレンは訓練室に立っていた。

 

そして目の前にいる『目標達』を見る。

 

大小様々な化物がいる。

 

その化物全てが本来、この『世界』に存在しないモノ達であった。

 

彼女は持っていた『銃』に一枚のカードを入れる。

 

《KAMEN RIDE》

 

『銃』はカードを読み取り、スタンバイOK。

 

『フォースチルドレン』は銃口を上に向けて、

 

「変身!」

 

《『DIE-END』!》

 

青い物体が上空に散らばり、戻ってきた時には…

 

「にゃ♪」

 

一人の…『仮面ライダー』がいた。

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