新世紀エヴァンゲリオン -破壊の継承者-   作:歌音

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第拾弐話/共闘

「使徒とはね…まさか、目的はこれかね?」

 

加持は自分の持っているアタッシュケースを見て呟く。

 

「ボスに言われて碇指令に渡せって話だけど…とっとと先に行かせてもらいますか」

 

加持が部屋から出ると一人の軍人がいた。

 

「…お待ちしておりました…」

 

「…まったく、手回しがいいこって」

 

「はい。我等の『指導者』は常に先を見ております」

 

「『指導者』…ね」

 

加持がボスといっている人間は様々な呼ばれ方をしていた。

 

『神』『調停者』『管理人』『COO(最高執行責任者)』『クリエイター』『研究協力者』『副総監』『改竄者』『魔人』…

 

「ま、ちゃんと届けないと今度こそ俺の首がいろんな意味でとんじゃいそうだし、行こうか」

 

ここは大丈夫だろう。

 

そう、何せ…

 

「ボスと同じ『彼』がいるんだから」

 

 

 

 

 

 

「な、なんなのよ、アンタ!」

 

「なぁ~に、通りすがりの仮面ライダーだよ」

 

「だからカメンライダーってなんなのよ!」

 

「…う~ん?何だろ。とりあえず」

 

ディケイドはアスカに手を伸ばし、

 

「お前の味方だ」

 

「…!?」

 

その言葉にアスカは…

 

「あ、あたしに味方なんていない!あたしは一人で十分なのよ!」

 

拒絶の姿勢を見せるが、ディケイドはそ知らぬ声で、

 

「そう?んじゃ、これから味方だ」

 

とても優しい声で言われて、アスカの心が揺らぐ。

 

「弐号機にとっとと乗ろうぜ。お手並み見せてくれるんだろ」

 

心の揺らいだアスカはそのまま頷いてしまった。

 

 

 

『各艦、艦隊距離に注意しつつ回避運動』

 

「状況報告をしろ」

 

『再び戦艦沈黙!目標確認出来ません!』

 

「各艦、そのまま回避運動に専念。無理な攻撃は控えろ」

 

ブリッジで、艦長が的確な指示を行って使徒に対処している。

 

そこにミサト・トウジ・ケンスケがブリッジにやってきた。

 

「お待ちしていた、葛城一尉殿。どうやらあの正体不明の敵は君の管轄のようだ。的確な対処を頼む」

 

「は、はい。お任せください」

 

ミサトは肌寒いものを感じた。

 

この艦長の目…目の前で部下の乗る船…いや、自分の乗る旗艦さえ、危険なのに…やけに冷静だ。

 

そこには人間味が一切ない。

 

(なんなの、この艦長…)

 

 

 

 

 

弐号機/エントリープラグ内

 

アスカとディケイドはLCLで満たされたエントリープラグの中にいた。

 

アスカの口からドイツ語の起動シークエンスを示す言葉が流れる。

 

その言葉はよどみなく続いたが起動寸前にエラーの警告が来た。

 

「バグか?」

 

「あんたっ!日本語で考えてるでしょうっ!?」

 

「…お前は何語で考えてるんだ?」

 

「もちろんドイツ語よ!!あんたもドイツ語で考えなさい!」

 

「流石に急にドイツ語って言われてもな。『英語なら何とかなるんだが(英)』、『ドイツ語はちまっと無理でガンザンス(独)』」

 

『滑舌悪る!喋れてるけど喋れてない!』

 

『理解できやがりましてよござんすわ』

 

アスカは仕方なく言語を日本語に変換して再起動させた。

 

(…やっぱり誰かいるな)

 

ディケイドは自分に感じる『何かの意識』を感じ取る。

 

(また『真夜さん』のような感覚…でも、今回は俺に向けられていない)

 

ディケイドはアスカを見る。

 

(…こいつを…『求めている』?いや、こいつを…いやいや、もしそうだとしたら…初号機には…)

 

「ちょっと、何黙ってんのよ!」

 

「あっ、ああ。すまんすまん」

 

「もう、気合入れなさいよね。あたしの気が散るじゃない」

 

 

 

 

 

『オデローより入電!!エヴァ弐号機起動中!!!』

 

「了解…葛城一尉。聞いたとおりだ。」

 

「ナイスっ!!アスカっ!!!」

 

「アスカ、発進して!!!」

 

「事前に伝えた命令通り、これよりネルフ所属葛城一尉に作戦権を譲る」

 

「し、しかし、弐号機はB型装備のままです!」

 

「えっ!?」

 

B型装備とはエヴァの基本的な装備であり、両肩にプログナイフとニードルを装備した状態で主に陸上戦用だ。

 

『水中戦』の出来る装備ではない

 

 

 

 

 

 

「それでどうするだ?時間も無いぜ?」

 

カウンターが時を刻んでいる。

 

「しかもB型装備か…エヴァって泳げんのか?」

 

「落ちなきゃいいのよ!」

 

アスカが自信満々に答えた。

 

同時に艦橋からの通信と映像が入る。

 

『アスカ?それに…ディケイド!?シンちゃんもいるの?」

 

「ああ」

 

『試せるか…アスカ、出してっ!!』

 

「来たっ!!」

 

「行きますっ!!」

 

真正面に使徒が猛スピードで突撃してくる。

 

それを確認したアスカは弐号機を宙に躍らせる。

 

次の瞬間、弐号機を輸送していた船はガギエルの体当たりで真っ二つになった。

 

 

「くそ!今すぐ救助寄越せ!一人でも多く助けろよ!」

 

 

 

 

 

『くそ!今すぐ救助寄越せ!一人でも多く助けろよ!』

 

「艦長、船員の救助の専念を…艦長?」

 

なんとさっきまで氷のように冷静だった艦長が脂汗をかいている。

 

まるで心の底から恐怖しているようだ。

 

「わ、わかっている。総員、目標の殲滅は弐号機に任せ、船員の救助を最重要としろ」

 

艦長の脂汗は納まらない。

 

「なぜ…仮面…ライダーが…いる」

 

(え?)

 

ミサトはその掠れる様な声を聞いてしまった。

 

(『仮面ライダー』を知っている?どういうこと?)

 

 

 

 

「てりゃぁぁぁっ!」

 

「おいおい!うわっ!」

 

弐号機は電源ソケットのある艦に着地する。

 

甲板を拉げると同時にいくつもの戦闘機が海に落ちる。

 

「あぁ…環境破壊だ。自然を何だと思ってるんだお前は」

 

「こんな赤い海に今更…」

 

「そんな事は無い!一人一人の心がけが明日の地球を…」

 

「うるさい!あんたも今は使徒に集中しなさい!私の気が散る!」

 

弐号機は用意されていた電源ソケットを接続する。プラグ内のカウンターも止まり、一息吐く。

 

そして徐にプログナイフを取り出す。

 

「おいおい、ちょっと待て。何をするつもりだ」

 

「使徒を倒すに決まってんでしょうが!?あんたバカなの?」

 

「バカはそっちだ!ちょっと考えてみろ!」

 

「なっ、あんた私に…!?」

 

「いいから考えるか俺の意見を聞け!後で俺に好きなだけ言ってもいいから!」

 

「な、なによ」

 

「あの使徒…第6使徒の泳ぐ速度ははっきりいって異常だ。たぶんATフィールドを利用して水の抵抗を減らしている。あの巨体とあの速度で突進されたらどうなる?」

 

「うっ…」

 

慣性の法則によって、物質の速度が速いほど衝撃力は…

 

「弐号機はもっても、船がもたねない。沈むぞ」

 

「じゃあどうすればいいのよ!?」

 

「式波…提案がある」

 

ディケイドの真剣な声にアスカはドキッとなる。

 

「な、何よ」

 

「ほんの少し…この戦闘の間だけでいい。俺と『シンクロ』してくれないか?」

 

「なっ!あ、んた何破廉恥な…」

 

「この際だ。破廉恥でも何でもいい。この戦い…勝つぞ」

 

「むっ…」

 

「安心しろよ…俺は絶対に仲間を見捨てたりはしない」

 

「…ナカマ…アタシが…?」

 

「当たり前だろ。こうして一緒に戦うんだからな」

 

(アタシにナカマなんか…ナカマなんか…)

 

ぽんっ…

 

アスカの頭にディケイドが優しく手を置く。

 

「いこうぜ」

 

「…わかったわよ。今回だけだからね!」

 

アスカは弐号機だけではなく、ディケイドともシンクロするように意識した。

 

 

 

(さてと…いくか。しかし、使徒は何故こちらを襲ってこない。まるで…何かを探しているみたいだな)

 

実際に使徒は探していた。

 

先程まで存在した大きな『意識』を探していたのだ。

 

己を引き寄せたあの『意識』を…

 

「まあ、倒せばいいか。いくぜ式波!驚くなよ!」

 

ディケイドは2枚のカードを取り出す。

 

その内の1枚を持ち、ベルトにセット!

 

《KAMEN RIDE『KIVA』!》

 

ディケイドの姿が変わる。

 

それはある世界の『王』の姿。

 

人間と異形との間に生まれ、幾多の困難に合い、人間と異形との共存を望んだ『王』の姿。

 

混血の救世王『仮面ライダーキバ』の姿。

 

「な!また変身!?」

 

「まだまだいくぜ!」

 

そしてそれに従うは…

 

《FOME RIDE『BASHHA』!》

 

『♪~♪♪~』

 

魔性なる笛の音が辺りに響くと同時にD=キバと…弐号機の体が変化する。

 

D=キバと弐号機の右腕に鎖(カテナ)が巻きつき、緑の腕となる。

 

弐号機のその腕には緑の水銃『バッシャーマグナム』が存在した。

 

「わ、わたしの弐号機が!」

 

「これでよし…ヤツもとうとう標的を俺達に定めやがった所だ」

 

第6使徒は『本命』を諦め、もう1つの『意識』である『弐号機』に狙いを定めて突進してきた。

 

「跳べ式波!」

 

「えっ、ちょ、どこに!?」

 

「どこでもいい!」

 

「どこでもいいって!?うわっ!キタァッ!?」

 

第6使徒の突進を避ける為、弐号機はジャンプした。

 

ケーブルも外れてしまう。

 

が、着地地点が無い。

 

「ど、どうすんのよ!」

 

「いいから、エヴァにシンクロするみたいに、俺にシンクロしろ!焦らずにやればできる!」

 

「わ、わかったわよ!見てなさい!」

 

アスカはエヴァと同じようにD=キバBと同時にシンクロする。

 

(何…これ)

 

アスカはいつもと違う感じに戸惑う。

 

(とても…あったかい…)

 

弐号機はそのまま水面に…

 

 

 

 

 

「ちょっ!シンジ君!何考えてんのよ!」

 

弐号機が海に落ちた。

 

これではますます使徒の思う壺ではないか。

 

「くっ…どうすれ…ば…って、ええ?」

 

「…嘘だ」

 

「…出鱈目や」

 

3人は確かにシンジが『ヒーロー』だと思っていたが、目の前のモニターに映る光景は信じがたい物だった。

 

 

 

別の場所で直接戦闘を見ていたマリとカヲルは『ディケイド』の力を見て驚いていた。

 

「あれがワンコ君の力…!」

 

眼を爛々と輝かせて弐号機を見ている。

 

「凄いね。『9 RIDERS』のチカラは」

 

「あの力(カード)…欲しいにゃ~」

 

「カードを使うにはかなり精神力がいるんだろ?君の『ドライバー』では大変なんじゃないかな?」

 

「それでも!『ボス』だって作れない『9 RIDERS』のカード…絶対手に入れてみせるにゃ~!」

 

そう、『海の上に立つ』弐号機を見ながらマリは決意した。

 

 

 

 

 

 

「う、嘘でしょ…」

 

「さあ、時間もないし、一気に本番だぜ」

 

D=キバBはカードをもう一枚セットする。

 

《FINAL ATACK RIDE KI・KI・KI KIVA》

 

それと同時に周囲に変化が起こる。

 

「な、何よこれ!日蝕!?」

 

辺りがどんどん昼から夜へと変化する。

 

天に怪しく輝くは半月、その輝きの中、海に竜巻が舞い起こる。

 

艦隊を避けるように現れた竜巻は高速移動している使徒を捕らえる。

 

竜巻は使徒を海上より上へ、上へ、と押し上げ、宙へと舞い上がらせた。

 

そして遥か空に舞い上げると、

 

「式波!ロックオンだ!」

 

「OK!って何で私使い方わかるの!?」

 

弐号機はバッシャーマグナムの引き金を引く。

 

キュゴォォォォォォォッ!

 

すさまじい威力の魔水弾は標的である第6使徒に向かい、

 

バシャァァァァァァァァァッ!

 

直撃する。

 

水の属性を持つ使徒である第6使徒には、この一撃ではダメージを与えられなかったが、魔の水により、第6使徒の身体は飽和状態となった。

 

「式波!全力でジャンプだ!」

 

「わかってるわよ!」

 

弐号機が電源ケーブルを外して、水面を蹴って高く跳び上がる。

 

その間にディケイドはカードを4枚出す。

 

「次はこれだ」

 

カードをディケイドライバーにセットする。

 

《KAMEN RIDE『DEN-O』!》

 

D=キバBはD=電王Sと姿を変える。

 

「ま、また変わった!?」

 

弐号機もカテナが外れ、普段の腕に戻る。

 

「さらに変わるぞ!」

 

アスカも驚きの連続でタジタジになっている。

 

弐号機は思いっきり水面を蹴って飛び上がる。

 

その間にD=電王Sは再びカードをセットし、

 

《FOME RIDE『DEN-O ROD』!》

 

D=電王Rに変わり、すぐにカードをセット。

 

《ATACK RIDE 『DENGASHER ROD MODE』!》

 

弐号機の手にデンガッシャー・ロッドモードが出現する。

 

「さぁって、時間もないし、とっとと決めるぜ」

 

時間がもう30秒しかない。

 

《FINAL ATACK RIDE DE・DE・DE DEN-O!》

 

デンガッシャーRMがフリーエネルギーを纏いう。

 

丁度その時、弐号機が第6使徒より上に到達する。

 

第6使徒はあまりの事で口を開けながら体を震わしている。

 

そして…口の中に紅く輝く核(コア)があった。

 

「式波!口に向かって槍投げだ!」

 

「OK!」

 

弐号機はデンガッシャーRMを思いっきり第6使徒の口の中に放り投げる。

 

すると第6使徒の体が亀甲型のエネルギーでバインドされる。

 

「いくぜ!」

 

「くらいなさい!」

 

『デンライダーキック!』

 

そのまま凄まじい蹴りを食らわし、第6使徒を貫いた。

 

「ふん、楽勝ね」

 

「おいおい、俺のお陰だろ」

 

「うるさいわね。黙ってなさいよ」

 

ヒュン…

 

『えっ?』

 

弐号機の電源が落ちる。

 

「きゃぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

このままでは海に落下して…

 

「ダメ、どうすれば…な、何とかしなさいよ!」

 

「はいはい」

 

最後のカードをセットする。

 

《ATACK RIDE『ISURUGI』!》

 

カードが読み込まれたのと同時に、空中に光のトンネルが開き、巨大な亀型のメカが現れ、

 

ドシンッ!

 

弐号機をキャッチした。

 

「これでよし」

 

D=電王Rは一息吐く。

 

「頑張ったな式波。俺ともシンクロして疲れたろ」

 

D=電王Rが笑いながら言う。

 

そんな言葉を余所に、アスカはわからない事だらけだが、少しずつ頭で整理していく。

 

(サードチルドレン…ディケイド…こいつ…一体…)

 

「…『碇シンジ』…あんた、何者なの?」

 

アスカの疑問を

 

「俺か?通りすがりの仮面ライダーだ。覚えとけ」

 

軽く答えた。

 

 

 

 

「碇君。大丈夫だった」

 

「お、みんな。見てただろ、式波と俺の大活躍」

 

イスルギが弐号機を下ろし、エントリープラグから変身を解いたシンジとアスカが降りると、そこにはレイ・ミサト・トウジ・ケンスケがいた。

 

「相変わらず凄いわね。ディケイド…いえ、それを使いこなせるあなたがね」

 

「さっすがセンセや。大活躍やな!」

 

「なあ、碇。ちょっとそれ貸してくれないか?俺も『変身』…」

 

とシンジをレイ・トウジ・ケンスケは取り囲む。

 

少し離れたところでアスカはそれを見る。

 

「アスカも初陣なのによく頑張ったわね。これからも…」

 

「なによ…」

 

「アスカ?」

 

「私は今日は何にもしてないじゃない!今日使徒を倒したのは『ディケイド』じゃない!」

 

アスカはシンジを睨みつける。

 

「そんな変なモノの力使って!そんなもの使って戦うなんてアンタ弱い証拠じゃない!」

 

アスカはシンジに向かって言い放つ。

 

「私はそんなもの無くったってアンタより強いわよ。弱いアンタとは違って…!?」

 

突然、アスカの前にレイが立つ。

 

「な、何よファースト」

 

「取り消して」

 

「えっ…?」

 

「碇君は…弱くない」

 

レイはアスカをまっすぐ見て言う。

 

「そうや!シンジはこの中でいっちゃん強い!」

 

「そうだよ!人の為に戦えるこいつが弱いわけが無い!」

 

三人の言葉にアスカは

 

(なによ…なんでこいつら…こいつに…?)

 

「式波。じゃあさ、勝負しようぜ」

 

「しょ、勝負?」

 

シンジの提案にアスカは警戒する。

 

「簡単な事さ。これからお前は自分の強さを見せる。そして俺も対抗する。それで使徒を倒しまくって、どちらが強いか決めよう」

 

シンジは単純に言った。

 

「そうだな。俺が勝ったら個人撮影会だ。一日中可愛く撮らせてもらうぜ」

 

「んなっ!」

 

「なんてな。まあ深く考えるなよ。ようは一緒に使徒を倒そうって事さ」

 

シンジは手を出す。

 

「改めてよろしくな式波」

 

シンジは笑顔でそういった。

 

(な、何よこいつ…なんでこんな笑顔ができるの…)

 

アスカは少し気がそれてしまい、

 

「ふん、見てなさい。私が強いトコとことん見せてあげるわ。『シンジ』」

 

思いっきり手を握ってシェイクハンド。

 

「ぐぉ…!」

 

「私の事は『アスカ』でいいわ、通りすがってない仮面ライダー」

 

「それ言わない約束…」

 

「やっほ~、ワンコ君、姫。頑張ったね~」

 

突如、マリがひょうきんな声を出してマリが現れた。

 

「真希波?」

 

「ぶー、私は『ニャンコちゃん』か姫みたいに『マリ』って呼んで」

 

笑顔でシンジにそう向ける。

 

「どうしたのよフォース。何かよう?」

 

「ヒドイなー。使徒に勝ったからお祝いしにきたんジャン。バンッて祝砲挙げようと思って」

 

マリは一丁の『銃』を『じゃーん!』といいながら取り出した。

 

「なっ!?ちょっと!子供がそんな銃なんでもってるのよ!」

 

「自慢の一品だにゃ~」

 

「ほら!危ないから渡し…」

 

「…おい」

 

『!?』

 

全員がシンジに振り向く。

 

シンジが警戒心を高め、マリを睨む。

 

「女の子を睨みつけて聞く事じゃないんだが…どうして『それ』を持っている」

 

「んっふっふ~」

 

マリが一枚の『カード』を取り出す。

 

「ワンコ君が『9 RIDER'S CARD』をくれたら…教えてあげてもいいかにゃ~」

 

マリが『カード』を『銃』に入れる。

 

《KAMEN RIDE》

 

『えっ!?』

 

その音声は、この場にいた者達はよく知っている。

 

「にゃにゃ~」

 

マリは銃口を天に向けて、

 

「変身!?」

 

《『DI-END』!》

 

「きゃっ!」

 

「うわっ!」

 

「くっ!」

 

「な、なに!?」

 

「ふぉ、フォース…?」

 

音声と同時に銃口から青いエネルギー体が跳ぶ。

 

それに眼を奪われ、上を向き、再びマリを見ると

 

「今日は驚きまくりや…」

 

「マジかよ」

 

「まさか…」

 

「あ、あんたも…」

 

それぞれ皆が驚き、

 

「仮面…ライダー…」

 

「ああ、『ディエンド』だ」

 

レイにシンジは返した。

 

「そう!あたしも!通りすがりの仮面ライダーだにゃ~!」

 

マリ…いや蒼き射手・仮面ライダーディエンドは銃口をシンジに向けた。

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