(シンジ)「ほーれ、ご飯だぞ。今日は中華だぜ」
テーブルの上には様々な料理が並んでいた。
レタスチャーハン・拉麺・肉饅・シューマイ・春巻ナドナド…
(レイ・アスカ・カヲル)『おー!』
レイ・アスカ・カヲルは歓声をあげる。
(シンジ)「ありゃ?マリは?あのニャンコ、飯時には絶対に帰って…」
バンッ!
勢い良く扉が開く。
犯人はここにいない最後のチルドレン、マリだった。
(シンジ)「おっ、マリ助。飯だ…」
つかつか歩いてきたマリはいきなり、
バンッ!
テーブルを叩く。
料理が浮くが、
ガチャン!
再び皿が割れずに、元通りの位置に落ちる。
どこかの副料理長のような技工だ。
(マリ)「ワンコ君!」
(シンジ)「世界三第スープは…」
(マリ)「違うにゃ!今日変にゃ奴に会ったにゃ!」
(シンジ)「変な奴?」
遡る事、数時間前…
(マリ)「きょっうのご・は・ん・は何かにゃ~♪…ん?」
マリがルンルン気分で歩いていると、
(男の子)「ぐす…ぐす…」
子供が泣いていた。
(マリ)「どうしたにゃ?」
マリは声をかけてみる。
(男の子)「ぐす…あれ…」
子供は指を上に指す。
見ると…木に飛行機が引っかかっていた。
簡単なペーパークラフトだが、結構高く飛ぶものだ。
(マリ)「ありゃ~。まっ、諦めてるんだね」
(男の子)「あ、あれじゃなきゃ…だめ…」
(マリ)「いいじゃん。あんな安物。そっだ、新しいの買ってあげよっか?」
(男の子)「あ、あれ…あれ…」
トンッ…
(?)「よっ!」
トス…
突然、一人の男が現れ、木に引っかかった飛行機を取る。
(?)「ふ~ん、確かに安物だね。でも…」
男は飛行機を見ながらそういったが、まるで『宝物』を扱うような手付きで
(?)「ほら、君の『お宝』。大事にしなよ」
と子供に優しく渡した。
(男の子)「ありがとう、おじちゃん!」
(?)「…お兄さんだよ」
(男の子)「これ…これパパと一緒に作ったんだ。パパ忙しいから滅多に遊べないから…だから、これ僕の『宝物』なんだ」
(?)「そうかい。『お宝』は決して失われてはならない。気を付けなよ」
(男の子)「うん!」
そう言って子供は走っていった。
それをマリは呆気にとられ、見ていた。
(?)「…まったく、君はまだまだだねニャントラスちゃん」
(マリ)「にゃ、にゃに~!誰がニャントラスだ~」
(?)「いいかい、君も『ディエンド』なら、知っておくことだ」
チャキッ
男は『拳銃』回転させて、マリに向ける。
(マリ)「!?」
それはマリもよく知っている『拳銃』だった。
(?)「僕達に取っては安物で価値がなくても、人によっては『お宝』という存在がある事をね」
(マリ)「にゃ、にゃ?」
男は『拳銃』を再び回転させて外すと、違う黒とシアンの『物体』に手をとり、
(?)「未熟者の君にはまだまだこれは渡せないね。ああ、シンジ君に伝えておいてくれたまえ」
男はマリに伝えるとそのまま走り去った。
マリは追いかけたが結局逃げられてしまった。
(マリ)「何なのあいつ!なんで私と同じもん持ってるの!」
(カヲル)「気になるね。『ディエンドライバー』を持っているなんて…」
(アスカ)「なによ、ディエンドってもう一人いるの?」
(レイ)「何者なの?」
(シンジ)「いや、俺は知っているよ。その人を」
(レイ・アスカ・マリ・カヲル)『え?』
(シンジ)「マリ。その人が言った事…忘れるなよ」
(マリ)「ワンコ君?」
(シンジ)「自分達ににとってはガラクタや紙切れでも…誰かに取っては『最高のお宝』かもしれない。これを覚えておいて」
(マリ)「…ん」
(シンジ)「さぁて、その人の正体を知る為に、明日映画館に行こうか。取り敢えずご飯だご飯」
そう言われて、マリは嬉しそうに座る。
そこで、ふとシンジが思い出す。
(シンジ)「そういえばその人俺に伝言ってなんだったんだ?」
(マリ)「え?ん~と…」
マリは思い出しながら
(?)『気を付けたまえ。『最後』はこの世界の『BE』を望んでいる』
(マリ)「だっけ?」
(シンジ)「………」
(アスカ)「どうしたのシンジ」
(レイ)「シンジ君?」
(カヲル)「………」
(シンジ)(まさか…あいつなのか)
そして食事が始まった。