コードギアス 魔王の騎士は忠臣だけど、変態というなの紳士でした   作:八神刹那24

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第十四話 猫とキス

 生徒会室にてミレイさん、リヴァル、ニーナと俺の四人で談笑中である。ただいまの話題は先日行われた俺とルルーシュのチェス対決である。結果は俺の三連敗だった。やはりルルーシュは強い。流石は我らがルルーシュだ。

 

 「しかしクレイがあんなにチェスが強いなんて意外だったな。ルルーシュ相手に互角とは。元軍人ってことで、てっきり肉体派だと思っていたのに以外や以外、切れ者だったとは」

 「互角ではないさ、結果は三連敗。完全に負けたよ」

 「俺をそこいらの素人と侮るなよ。ルルーシュの対戦は何度も見てきたけど、あそこまであいつを追い詰めたのはお前ぐらいだよ」

 「確かにね。結果的には負けちゃったけど、三戦ともどっちが勝ってもおかしくなかったわよ」

 「どっちが勝ってもおかしくない勝負を三連勝したからこそ、ルルーシュの方が上だってことですよ。二度までなら偶然もあるけど三度は必然となります」

 

 一見互角に見えたとしてもわずかな差で確実に勝利を得ることができものが真の勝者である。

 

 リヴァルに賭けチェスに誘われた。最近ルルーシュが忙しいとのことで、付き合いが悪いらしい。そこでルルーシュ相手に善戦した俺に白羽の矢がたったわけだ。小遣い稼ぎにはちょうど良いかもしれないが、ナナリーと過ごす時間が削られるのは好ましくない。

 

 最近ルルーシュが忙しく、家に帰るのが遅いことが増えている。咲世子さんや俺がいるから寂しくないとナナリーは言うが、本当は兄のルルーシュにいてほしいはずだ。今度ルルーシュに相談してみるとしよう。何か手伝えることがあるかもしれない。

 

 

 その後も他愛ない話をしているとナナリーがやってきた。なんでもルルーシュが猫になにか大事なものをとられてしまったようだ。ナナリーが聞いたルルーシュのすっとんきょうな声というのをぜひ聞いてみたかった。

 

 ナナリーの話を聞き、皆で推測してみる。ラブレター、恥ずかしい写真、ポエム手帳。ルルーシュのポエムか、……気になる!そんなものがもしあるのなら是非見てみたい。俺的はナナリーの写真集を推してみた。あの重度のシスコンなら十分あり得る。そして俺にも見せてくれ!

 

 ミレイさんとリヴァルが顔を見合わせると悪い顔になる。絶対良からぬことを考えているな。

 

 「まっかせてぇ、ぜぇたいルルーシュより先に取り返して見せるから。先に!」

 

 ノリノリでサムズアップするミレイさんであった。

 

 

 

 

 

 その場の勢いで猫探しに出たのは良いが、どこを探せばいいのやら。目が見えないナナリーの証言なので見た目もわからない。とりあえず木の多い場所にでも行ってみるか。

 

 そのとき校内アナウンスでミレイさんが全校生徒に向けて、猫の捜索を指示した。流石はミレイさんだ。やることがいちいち凄い。しかし見つけた報酬がいただけない。部活の予算を優遇するのは良いだろう。しかし生徒会メンバーからキスのプレゼント。これは断固阻止しなければならない。他のメンバーはどうでもいいがカレンの唇は俺が守る。

 

 

 それは……なんの前触れもなく突然おきた。

 

 「その猫はこんな風に鳴きます、にゃ~~」

 

 がはっ!ナナリーのあまりにも可愛らしい猫の鳴き声に吐血してしまった。なんて破壊力だ。ナナリー、恐ろしい子。

 

 ……しまった!いきなりだったので音声を録音できていない!なんたる失態だ!一生の不覚!ミレイさんならもしかして録音しているかもしれない。あとできいてみるか。

 

 

 俺がそんな馬鹿なことをやっていると、前方からカレンが走ってきた。あいつ病弱って設定忘れていないか?キスがかかっているから無理もないか。こういうのは男より、女のほうがきついだろう。

 

 「病弱ってことになっているのに走っているのを見られたらまずいんじゃないのか?」

 「っ!分かっているわよ。もう病弱なんて設定にしなければ良かった。クレイも猫を探しているの?」

 「当然だ。あんな条件だされたら黙っていられないからな」

 「あなたもキスが目的なのね。そ、それで誰を指名するつもりなの?……私?」

 「指名?キスの権利なんて俺が使うわけがないだろう。確かにカレンとキスはしたいさ。この間の返事もまだもらっていないしな。だがそれはカレンの意志でしてもらわなければ意味がない。強制的にしてもらえても何の意味もない。俺が猫を探す理由はお前が他の奴にキスするのを阻止するためだ。それじゃ俺はもう行くからな!」

 

 

 

 

 猫を探しているとルルーシュに遭遇した。必死になって走っているところみると、かなり大事なものを持って行かれたようだ。カレンのキスを妨害することに夢中ですっかり忘れていた。

 

 上の階から猫の鳴き声が聞こえた。ここの上にいるようだ。そうと分かればこっちのものだ。猫ごときに遅れはとらない。

 

 「待て、クレイ!お前は帰れ!」

 「そうはいかない。俺にも譲れないこともある!」

 「いいから帰れ!猫は俺が」

 「お前に猫を捕まえることは無理だろう。肉体労働は俺に任せてくれ!安心しろ、どんな恥ずかしいものが出てきても笑ったりしないから」

 「何をいっているんだ!?まっ、待て!」

 

 ルルーシュの静止を無視して階段を駆け上がる。結構上まで上がるな。逆に好都合だ。ここまで高いと奴も降りられないだろう。袋のネズミだ。猫だけど。

 

 最上階に追い詰めたと思ったら、窓から外に出ていたようだ。外に出て屋根の上を見ると猫がいた。逆光でよく見えないが、頭が大きい気がする。何か被っているのか?

まぁいい。とにかく捕まえるとしよう。角度がかなり急なため慎重に上っていく。

 

 「クレイ、よせ!」

 「大丈夫だ、任せろ。お前には無理だから大人しくそこで待っていろ」

 「ぬあっ!」

 

 ルルーシュの慌てた声と下からの悲鳴に慌てて振り向く。ルルーシュが足を滑らして落ちていく姿が見えた。あの馬鹿!運動は苦手なに無理をするからだ。

 

 俺は急いで降りていく。ぎりぎりのところでルルーシュの腕を掴むことに成功せるがかなりまずい状況だ。屋根のふちを掴んでいるが、完全に二人ともぶら下がっている。左腕一本で二人分の体重を耐えている。

 

 この状況ではそう長いこと持ちそうもない。かといって片手で二人を持ち上げるのは無理だ。一人ならどうとでもなるが、ルルーシュを捨てることなんてありえない。

 

 幸い窓はすぐそこだ。勢いをつければルルーシュを窓に放り投げることができるだろう。反動で俺は落ちるが下には植え込みがある。あそこに壁を蹴ってあそこに落ちればなんとかなるはずだ。

 

 迷っていても腕を消耗するだけだ。やるしかない。

 

 「いいか、ルルーシュ、良く聞け。いまからお前を上の窓に放り投げる。あとは自力でなんとかしろ」

 「なっ!?」

 「反論は聞かん!いくぞ!」

 

 壁に足をかけ、ルルーシュを左右にふって勢いを付けて窓に向かって思いっきり投げ飛ばす。ルルーシュが窓に吸い込まれるのがかろうじてみえた。

 

 あとは壁を思いっきり蹴り上げ、植木の上に落ちる。覚悟はしていたが、かなり痛い。体全身が悲鳴を上げるが、なんとか生きている。

 

そのあとすぐに救急がきて搬送されたが、奇跡的に打撲や打ち身程度ですんだ。ルルーシュも無事でなんとかなった。

 

しかしナナリーには泣かれてしまった。申し訳ないことをしてしまった。

 

結局猫には逃げられてしまって、褒美などは流れてしまった。キスを阻止できたので一応は目的を達成できた。

 

 

 

 




書いていて自分でもそれは無理だろう、と思いました。
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