コードギアス 魔王の騎士は忠臣だけど、変態というなの紳士でした 作:八神刹那24
「黒の騎士団!」
教師が授業を進めていると、カレンが突然大声で叫んだ。突然の奇行にクラスがあっけにとられた後、笑い声が響く。
寝ぼけて状況を理解できていなかったカレンだが、意識がはっきりすると自分のしたことが恥ずかしくなり顔を赤らめた。教師から軽く注意される。
放課後生徒会の仕事するために生徒会室に向かうが、疲れと寝不足によりあくびが止まらない。全身は疲れ果て早く布団に入ってたっぷりと寝たかった。
しかしここ数日生徒会の仕事をさぼっていたので流石に今日はでないとまずいと判断し、体に鞭を打ち生徒会室に向かう。
カレンがこれ程までに疲れている理由は黒の騎士団の活動が原因だった。河口湖の事件で黒の騎士団を世間に宣言し、活動はどんどん活気を帯びていく。
昼間は学生、夜は黒の騎士団の二重生活は体力に自信のあるカレンをもってしても辛くないはずがなかった。
「ほら、クレイ。そっち、そっち!」
「馬鹿!やめろ、クレイ!」
壁に手をつき本日何度目かのあくびをしていると生徒会室からミレイとルルーシュの声が聞こえてきた。
楽しそうなミレイと焦っているルルーシュの声に疑問を覚えながら生徒会室に入っていく。
「やめろ!やめるんだ!!」
「すまないな、ルルーシュ。会長命令なんだ」
「顔が笑っているだろう。おい!」
「動かないの!」
中に入るとルルーシュが椅子に縛られ、その周りにクレイ、シャーリー、リヴァルの三人が囲んでいた。それを楽しそうに眺めるミレイとパソコンに向かうニーナ。いつもの生徒会のメンバーだった。
普段と違うのはルルーシュを除く全員が猫のコスプレをしていることだ。ルルーシュが仮装されそうになるのを抵抗しているのはなんとか分かるが、カレンは状況がいまいちわからず困惑する。
ミレイがカレンに気付き軽く挨拶をしたのちこの状況を聞くと、リヴァルが猫のアーサーの歓迎会だと教えてくれる。
シャーリーがカレンの分も用意していてどれにするか聞いてくる。カレンとしては猫のコスプレなんて恥ずかしくて出来れば避けたかった。
「カレンはいらないだろう?」
「え?」
「とっくに被っているもんな」
どうやって断ろうかと考えているとルルーシュが皮肉を込めて言う。ルルーシュの言葉に腹を立てるが、ここで口論するのは学校でのイメージが崩れるのでぐっと我慢する。
カレンは助けを求めようとクレイをみる。カレンからの意図をさっするがクレイはミレイの全身を上から下へと眺めた後、カレンを同じようにみる。
「ふむ。会長、この姿は他の生徒達には?」
「勿論見せないわよ。私達だけで楽しみましょう」
ミレイとクレイは二人そろって満面の笑みでサムズアップする。クレイとしてはカレンのコスプレは当然見たいが、他の男達は見せたくないという気持ちだ。しかしルルーシュとリヴァルなら妥協できると判断した。
カレンは唯一の逃げ道だと思ったものが実は困難茨の道だと理解し、大人しく流れに身を任せる。せめて露出が少ないのを選ぶことにした。