個性『Lobotomy Corporation』   作:Lobo

1 / 32
視点がゴロゴロ変わります。ガバガバでも許して下さい。


その日、彼は。

・・いつからだろう?僕はいつものように夢を見るんだ。

夢ではいっつも水色の髪の女の人が挨拶をしてくれるんだ。

 

『こんにちは、管理。今日も逢いに来てくれたのね。嬉しいわ。』

 

って言ってくれるんだ。僕はそれがとっても嬉しいんだ。

 

・・だって、起きたら僕はひとりぼっちだから。

 

他にも、緑の人、青の人、赤の人、茶色の人、紫の人におじいちゃんにテファによくわからない言葉を使う人!

 

皆、僕を見てくれるんだ。

 

後は真正面には扉が沢山あって、そこには『みんな』が待っているんだ!

 

『女王様』に『王様』や『射手』さんや あ!レティも!

 

皆が友達さ!

 

でも、夢から覚めればまた怖い人達が待っているんだ。

 

 

・・怖いよ。ねえ。皆。

 

 

・・僕を一人にしないで。

 

 

 

♢♦︎

 

 

・・また彼が来てくれた。

 

そう、また!毎度の事だけれどもこの瞬間が一番好きな時間。

 

私が彼に挨拶すれば、彼はいつも笑ってくれる。

 

・・アァ、堪らない。

 

彼らや、『アブノーマリティ』達も。

 

・・当然だ。私を含めた全員が彼を取り巻く環境を知っている。

 

・・憎たらしい。今すぐにでも『外』に出て彼を護ってあげたい。

 

だが、そんな理由で私たちが彼に友好的になっているわけでは無いのだ。

 

理由?『私達』全員が彼を愛しているからに決まってるじゃない。

 

あの子以外に私たちが欲しいものなんてない。あの子傷つける全てを引きずり、引き裂き、細胞一つ残さず消してしまいたい。

 

けど、私たちが出るにはまだ『鍵』が無い。

 

 

・・・あぁ、早く『私』を呼んで?スグニダッテヤツラヲコロスカラ。

 

 

♢♦︎

 

 

「・・・おい、起きろ。実験の時間だ。」

 

「・・・」

 

「・・狸寝入りなのは分かっている!」

 

「ひぅ・・やめて!」

 

「いい加減しないか!俺はな!『無個性』のお前に『個性』をくれてやるんだ!有り難く思って受けるのが当然ってもんだろうが!!あぁ!?」

 

「たすけて!誰か!助けて!」

 

「はぁ・・ったく・・前までは大人しいガキだったってのに・・」

 

「助けて!たすけてよぉ!!」

 

「うるせぇ!」

 

「たすけてぇ!!」

 

 

Angela!(アンジェラ)

 

 

 

 

♢♦︎

 

・・彼が『鍵』を手にした!漸く!

 

さぁいきましょう!彼を救いに!

 

 

 

 

♢♦︎

 

 

・・彼の後ろから突然扉が現れた。

 

現れた『彼女達』は瞬く間に研究所の職員全員を一人を除いて皆殺しにし、その場所を完膚なきまでに破壊した。

 

・・これが生き残っていた職員から聞けた唯一の情報だ。

彼はその後狂ったように頭をコンクリートに打ち付けて自殺した。

 

・・聞けば聞くほど訳の分からない話だ。

話に聞く彼は今現在保護されているし、その周辺に彼女なんていなかった。

 

だが、あんな小さな子どもを実験動物にしていたなんて・・とても許されない事だ。

 

・・いや、No.1ヒーローといわれているのにも関わらず少年に襲った不幸、そして『オール・フォー・ワン』が作ったこの研究所に気付く事ができなかった私にも責任がある。

 

倉持少年・・だったか。彼が立派に成長するまで私が後見人となって彼を護ってみせよう!

 

 

「へぇ・・貴方は彼等とは違うようですね。」

 

 

っ!?

 

なんだ・・今の声は後ろから聞こえた気がしたが・・いや、気のせいだろう。

 

 

♢♦︎

 

・・あぁ、忌々しい。

 

けど、今はアイツに彼を護ってもらうのが最善手ね。

 

でも・・もう『鍵』は開かれた。

 

いつだって彼に会える!

 

・・さてと、私は彼に会えるって分かった『アブノーマリティ』達を宥めなきゃだわ・・はぁ。

 

 

 

 

 

 

彼はその日、『鍵』を開き、『個性』とかけがえの無い人達を手に入れた。

 

彼女達が住むその個性の名は・・・

 

 

『Lobotomy Corporation』

 

これが後に大きな事件の中心となる彼の『オリジン』である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。