個性『Lobotomy Corporation』   作:Lobo

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という訳でアンケートの結果世界の破壊が決定されました。
今回の話には誰視点というのはありません。
あくまでも物語口調でお送りします。


別タイトル 相澤最悪の失敗。


IF.最悪の結末。

ーー何処かで箱が壊れる音がした。

 

それは1人の人間により、1人の人間が殺された音。

世界にとってはよくある光景だ。殺人は人間が元来持ち得る悪性の象徴。

偶然にせよ、必然にせよ。

いかなる理由があろうとも誰かを殺すというのはそれに関連する誰かの憎悪を請け負うという事。

今回の御話はその請負人が世界そのものだった。

 

ーー唯、それだけのお話。

 

さて、話を戻そう。

 

今回の発端は『消去』が『箱』を消したことから始まる。

それはやむを得ない状況だった上での判断だったのだろう。

何が原因なのかここでは明言しないでおくが、何らかの異常自体であった事は

間違いない。

唯、彼にとって誤算だったのはその行為自体が最悪の一手だったという事。

彼にとっては苦しむ生徒を合理的に救助する為の最適の一手。

しかし、その生徒にとっては自分を殺し得る最も最適な一手だった。

結果、彼は跡形も無く爆散。血漿や脳液、或いは臓器だったもののナニカを撒き散らし、その場にただひとつの種が地面に埋めこまれる事は誰1人として気づく事も無いまま死亡した。

厄介だったのはそれが『倉持管理』以外に人が居た事。

当然、この異常事態。人はパニックを起こし。当人は唖然とする。

 

ーーそして、空が『赤』と『蒼』に染まる。

 

 

 

まず最初に現れたのは『水色』の女性。

そして降臨したるは白い夜と蒼き星。

女性はその整えられた顔付きからは想像し得ない憎悪の表情を持って、とあるスイッチを押す。

 

ーー瞬間、彼の周りにあった全てが死滅した。

 

人だけでは無い。建物も植物も人間も全てが彼を残し死んだ。

 

 

 

その頃何処かに居た『最悪』の体が『白き神』により書き換えられていく。

彼は抵抗するがその感情はやがて『神』に満たされる幸福と変わり

機械だけの頭は赤い目と長い嘴。

体は白くなり手には赤き鎌を携えた姿に変わる。

ソレはやがて蹂躙を開始。

彼が大切に育てた彼も、何年も手塩にかけて育てた組織も何もかもをもその手で壊していく。残ったのは『使徒』とかした『最悪』とその彼を信奉した者たちだったモノが飛び散っていた室内だった。

 

それだけには止まらない。

何処かで実験を重ねていた者。

或いは世界各地に存在する許してはならない悪人の体、計11名はその白き

『使徒』へと姿を変え、各地を『浄化』せんと行動を開始する。

その化け物達から逃げる人々が空を見れば蒼い星が目に入る。

『進化』から免れた巨大な悪党やギャングなどはそれに魅入られる。

そして彼らはやがてソレに吸い寄せられるように姿を消していく。

 

それだけでは無い。世界の有名国は大パニックに陥っていた。

世界を代表する都市は赤く目がいくつも存在するバケモノと『赤い霧』や桃色の全てを溶かす少女、大凡100(・・・)の人間の死体を捕食した巨大なバケモノ、言葉ですら表現が出来ないナニカ、『調律者』、白い指揮棒を持つマネキンの音楽隊、大きな爪を持つ人、大きな緑色の機械、大きな口を持ったバケモノ、大きな墓、『便利屋』に黒の軍隊。

そして黒き門より生誕した『終末』を告げる鳥。

特に鳥は数多のヒーロー、元来人が持ち得ない神の如き『個性』であっても

即座に再生し、その者を片っ端から喰いちぎっていった。

 

ーー余談だが、南極、サハラ砂漠の中心、かつて沈んだとされる海底神殿の中にとある卵があったらしいが今となっては発見するすべも無い。

 

更に世界各地では時間の歪曲が多数目撃される。

その他にも助けを乞う声にノイズがはしったり、命令系統がバラバラになったり、身体能力が大幅に低下したり、回復系の『個性』が使えなくなったり、何処からともなく鎮魂歌が流れたり、彼らから受けるダメージが増大したりしていた。

その中心地とされる場所にはどこか常人とは違った雰囲気を持った人が静かに佇んでいたそうだ。

 

 

当然、他の国も例外では無い。

蛇、龍、顔のついた大きな口、数多の剣が突き刺さった女性。

蝶、蜘蛛、何処からともなく通過する列車、狂ったように嗤う少女。

 

マッチが刺さった黒色の少女、お腹に大きな口がついた胎児、刃がついた笑顔の機械、鋼鉄製の機械的な箱、肉が張り付いたトナカイ、氷の女王、花の姿をしたバケモノ、大きな狼にのる赤ずきん。

 

案山子、射手、少女の顔をもった黒色の白鳥、鮫、花を撒き散らす婦人のバケモノ、蜂、黒の貴婦人、胞子を纏ったバケモノ、林檎の女性、屈強な犬、腐った人間、屈折したノイズ、火の鳥、痩せこけたバケモノ、顔が金属の縛られた男性、子どもの書いた絵が映し出されたモノ、痩せ越せた老人、金属製の木こり、目玉が大量についた木そしてウサギ、サイ、トナカイを従えた女性。

 

その全てが全人類に対して殺戮を開始。

瞬く間に日本を除く世界の全人類・・否。

溶けたモノや腐った人間など『彼ら』の眷属となったモノ以外は全滅を迎え

その化け物達は・・ゆっくりと彼が眠っている場所へと侵攻を開始した。

 

 

そして、その日本では『水色』の女性が門を開く。

現れたのはかつて『墓』に入っていたヤツラ。

今世界で猛威を奮っている化け物以上の怪物達。

彼女はそれらに指示を出す。

 

"そこにいる男以外の全ての人を殺しなさい。"

 

怪物達は即座に行動を開始。まず始めに彼の親族を殺害。その後、彼の周りに居た繋がりの全てを滅ぼした後

最後の防波堤であった、『希望の象徴』へと一斉に侵攻。

三分にも及ぶ健闘を見せたが遂に怪物の波に呑まれる結果となった。

そして、次に残った人類への侵攻。

ヒーロー候補生だろうと、プロヒーローであろうと。

・・唯の一般人であろうと。

逃げられはしない。1人だって逃しはしない。

・・残るのは虐殺という名の蹂躙のみ。

そうして、世界にはこの状況を作った張本人以外、誰一人として『人間』は居なくなった。

 

『水色』の女性は銃を彼の脳天に押し付けて語る。

 

"貴方が悪いのです。貴方が愚かにも私たちの全てを奪った。・・どうです?今の気持ちは?”

 

・・・最期に見せた男の表情は彼女のみが知っているのだろう。

 

 

 

・・数年後。

 

彼、『倉持管理』の死体があった場所には世界を滅ぼしたアブノーマリティとその眷属、セフィラ、試練、チーム。そしてアンジェラがその日を迎えるのを心待ちにしていた。

 

彼女らの眼前に聳え立っているのは『光の木』。

その木から大きな『光り輝く果実』がポトリと落ちた。

その果実が2つに裂け、その中身を見て。

 

"お帰りなさい!!”

 

と涙を浮かべて飛び込むのでした。

 

こうして彼らは、新たな文明を築き上げ。

地球には原初の輝きを蘇らせ。

その生命の中で幸せに・・本当に幸せに暮らすのでした。

 

 

めでたし。めでたし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

→再挑戦シマスカ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




『明けない夜』は無いというのが今回の御話。
今回出てきたアブノーマリティは全部分かるでしょうか?
さて、次回から本編に戻ります。

感想批判意見大絶賛募集中です。

ではまた次回。
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