個性『Lobotomy Corporation』   作:Lobo

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投稿が遅れて申し訳ない。
引っ越し作業に手間取りました。
ここから投稿頻度は下がっていきますがお許しを
では、いよいよ決勝です。


決勝戦、その1。

華々しいパフォーマンスも終わり、ついに決勝。

決勝の内容は最後という事もあり1対1の決闘である。

厳正なくじ引きの結果、そして4位の心操チームから辞退者が現れ、それを青臭い話が大好きなミッドナイトの琴線に引っかかり辞退が認められ5位のチームから2人選抜した事によりトーナメントが決定した。

 

 

倉持の第1回戦は第5試合目。対戦相手はというと。

 

(最初の相手は・・・芦戸さんか。)

 

「お、最初が倉持かーー!よろしく!負けないからね!」

 

「ん、よろしく。」

 

(酸・・うん、ごめん。)

 

はっきり言って、『溶ける愛』で溶解というのは体験済みな倉持にとってはありがたいと思う相手であった。

 

 

♢♦︎

 

1試合目は緑谷対心操。

 

緑谷は初手の内から心操の『個性』である洗脳に掛けられるものの右人差し指を強引にへし折る事でこれを解除。

当然、これ以外の攻撃を出来ない心操はそのまま場外へ。

 

勝者、緑谷出久。

 

 

 

2試合目は轟対瀬呂。

 

始めに瀬呂がテープで轟を拘束しようと掛かるが。

 

「悪ぃな。詰みだ。」

 

そのテープからそのまま両腕を凍結。

何も出来なくなった瀬呂は降参を選択。

 

勝者、轟焦凍。

 

 

3試合目は塩崎対上鳴。

 

塩崎の『個性』であるツタが上鳴に大量に押し寄せ、それをがむしゃらに放電によって退け続ける。

 

だが、上鳴の『個性』の電気には脳限界がある。そして何度も放電を続けた

上鳴は…

 

「…これは私の勝ちですわね。」

 

「うぇ〜い。」

 

脳がショートし、アホと化した。

 

これを見た審判は試合続行を不可とみなし、降参扱いとした。

 

勝者、塩崎茨。

 

 

4試合目は飯田対発目。

 

開始前から発目が仕掛ける。

 

 

「あのぉ〜もし良ければこれをつけて頂けませんか?」

 

「…すまない。そういったものはヒーロー科では原則禁止でな。付ける場合は申請しなければならないのだ。」

 

「…そう、ですか。いえ!!私はそれでも貴方にコレをつけて頂きたいのです!!」

 

「……何故。」

 

「私はここまで勝ち上がってきた身、しかしそれはこの装備あってのもの…ですが!ここまで来たからには私たちは対等であるべきなのです!!」

 

「ですので、私の信念のためにも。お願いします。」

 

そういって深々と頭を下げる発目。

 

「ぐぅ……この覚悟を無下にしてはヒーローとは言えない!わかった!君のその覚悟に僕も答えよう!」

 

その礼に感化された飯田は装着を宣言。

 

…その礼の下には悪どい笑顔が貼りついているのに気付かなかったのは幸運だったかもしれない。

 

 

そして、その旨を伝えた飯田。

 

ミッドナイトは青臭いのを理由にそれを許可。

 

……そして、戦闘(宣伝)が始まった。

 

飯田のつけたサポーターの性能、捕縛銃や自身につけた装備の回避性能を存分に宣伝。

さらに肩に装着されたバランサーの宣伝。その他etc……

 

戦闘行為?そんな事より宣伝だ!と言わんばかりに兎に角自身の発明品を褒めて褒めて褒めちぎる。

 

 

そうやって、宣伝をし終わった10分後。彼女は満足そうな顔で

 

 

「あ、降参します。」

 

そう宣言するのだった。

 

「だ、騙されたぁーーー!!!」

 

 

その後、そんな飯田の叫びが木霊していったとさ。

 

因みに。

 

「……成果はどうだった?」

 

「ええ。もう思い残す事はありません。ふふふふふふ。」

 

「……そっか、良かったね。」

 

「はい!!」

 

こんな会話があったそうな。

 

 

♢♦︎

 

『さて!!気を取り直して第5試合目!!』

 

『ここまでトップ街道真っしぐら!お前は一体何なんだ!倉持管理ー!!』

 

「……。」

 

その台詞の後、倉持が入場。その背後にはただならぬ闘気が迸っている。

 

『ヴァーサス!!そのツノから何かでんの?出ないの??芦戸三奈ーー!!』

 

「良し!!本気で行くよーー!」

 

芦戸が入場。満遍の笑みで宣言するがその頰には多少の汗が落ちていた。

 

『さあ!早速いってみようかぁーー!!スタート!!』

 

 

その宣言の瞬間。

 

「ふっ!!」

 

一足で芦戸の手前に接近。そのまま掌底の構えを取る。

 

「っ!!やばっ!!」

 

咄嗟に酸を前方に放出。

自身の酸の危険性から回避を選択すると考えての行動だったが。

 

「っ。」

 

倉持は左手を差し出し(・・・・・・・)、酸を防御。

左手の皮膚、筋肉が溶け出し、骨が露出する。

 

「…えっ。」

 

「……終わり。」

 

その手を見て動きが止まった芦戸をそのまま右手の掌底で顎を叩く。

 

「……うぁ。」

 

脳が揺れた事により、芦戸はそのまま気絶。

 

「ふゔ。いてて。」

 

 

「芦戸さん失神!し、勝者!!倉持管理!!」

 

『おいおい!!手が溶けてんじゃねえかぁ!!』

 

『……なるほど、あえてやったのか。合理的だがそれは危険が高い。今後控えさせた方が良いな。』

 

 

芦戸が担架で運ばれ倉持が退場後。

 

「……。」

 

倉持は左手に『回復弾』を発砲。

 

グジュグジュという音を立てながら皮膚と筋肉が元に戻って行く。

倉持はそれを確認した後さっさと1-Aが座っている場所へ戻っていった。

 

 

6試合目は八百万対常闇。

 

洞察力に優れる八百万ではあったが今回はそれが仇となる。

深読みや対策を練っている間に、常闇の黒影(ダークシャドウ)に創造した盾に集中攻撃され場内から弾き出され場外へ。

 

「そ、んな。何も、何も出来ずに……!!」

 

何もさせず、短期勝負を挑んだ常闇がこの勝負を制した。

 

勝者、常闇踏影。

 

 

第7試合は『個性』がだだ被りの2人である切島対鉄哲。

 

当然、硬化という性質上試合内容はご察しの通り。

 

「うおらぁ!!!」

 

「ぐぅ……効いてねぇぞぉ!!!」

 

「がぁ……こっちも効いてねぇぞぉ!!!」

 

殴って、耐えて、殴って、耐える。

 

文字通りの殴り合い、同時に根性比べである。

 

個性が切れればその時点でどちらかの勝ち。

 

殴って殴って殴って。

 

そして。

 

「「負けるかぁーーー!!!!」」

 

クロスカウンター。ダウン。

 

制したのは。

 

 

 

 

「うぉ…ら。ど、どうだぁ……こっちは同時じゃ、ねぇぞ。」

 

「鉄哲くんダウン!!勝者!切島くん!!」

 

 

勝者、切島鋭児郎。

 

 

その姿は多くのヒーローから絶賛を受けたという。

 

 

そして、第8試合。

 

麗日対爆豪。

 

互いの間合いに入ればその時点で勝利が確定するこの試合。

 

先に仕掛けるのは麗日。

 

狙いは最初に必ず爆豪が繰り出す右腕の大振り。

そこだけが、明確に攻撃手段がわかる唯一の手。そこを麗日は狙う。

狙いは正しい。普段から他人を見下している彼は己の一手を疑う筈も無い。

 

……麗日が見誤ったのは爆豪が普段の爆豪である、という点。

 

今の爆豪は成長している。倉持という大敵を前に慢心など以ての外、ましてやそんな奴が見ている前で自らの欠点など晒す筈も無い。

 

話を戻そう。

麗日の最初の一手は確かに最高の一手であったのは疑う筈も無い。

だが、それすらも爆豪は乗り越えた。

 

それだけの話である。

 

そう、爆豪が最初にだしたのは左手の小振り(・・・・・・)

しかも最短距離で麗日に攻撃を出させ、回避した上でだ。

 

「……え?」

 

「消し飛べや!!」

 

瞬間、爆発。

 

だが咄嗟の判断で後方に避けた為、爆風により軽度の火傷に抑える。

 

「づぅ!!まだ、まだぁ!!」

 

再び、突進。

 

「うらぁ!!」

 

爆破。

 

「まだ……まだぁ!!」

 

突進。

 

「遅ぇ!!」

 

 

再度、爆破。

 

だが。

 

 

「あぁ?」

 

爆破したのは麗日のジャージの上。

本人は爆風に紛れて別方向からの攻撃を行うが。

 

「見えてんだよ!!」

 

それすらも爆豪は見切り、爆破。

 

「まだぁ!!」

 

だが、麗日は諦めない。

自分も緑谷の様に最後まで立ち向かうと決めたから。

 

何度も何度も突進する。

何度も失敗して吹き飛ばされる。

けれど、諦めない。

後少し、後少しで完成(・・)するのだから。

 

 

けれど、それに気づけぬ愚者はどうしても存在する。

 

 

「おい!そんだけ実力差あるなら早く場外にでも放り出せよ!!」

 

「女の子痛ぶって遊んでんじゃねー!!」

 

「そうだ!そうだぁ!!」

 

 

ブーイング。しかもそれはプロと呼ばれるものから始まった。

 

波紋は広がり、観客もそれに感化されるように広がっていく。

 

 

それを見た倉持は言う。

 

「…馬鹿でしょ。あれがプロ?やめたら?」

 

それに被せる形でイレーザーヘッドが告げる。

 

『おい、今言ったのプロか?ならてめえらにこの試合を見る価値すらねえ。帰って転職サイトでも眺めてろ。』

 

『爆豪はな、ここまで上がってきた麗日の実力を認めてるから警戒してんだろ。本気で勝ちに行ってるからこそ油断も手加減も出来ねえんだろうが!』

 

 

爆豪は確かに見ている。

 

麗日の目は、まだ死んではいないという事を。

 

そして、策は出来上がる。

 

 

 

 

「…無能にも程がある。」

 

 

その策に気付くものは賞賛を覚える、倉持もその1人。

いかに観察眼が良くても戦闘の中ではあれに気づけるかどうかというのが不明だという事がわかるからこそ、それこそ、観客席に座って注意深く観察しなければわからないからこそ。

生徒や観客が気付かないのも無理はないが。

気付けないプロに怒りを覚えるのは当然である。

 

 

 

「どういう事?倉持くん。」

 

緑谷は聞く。その策の正体を。

 

倉持は答える、簡潔に。しかし確かに分かる成果を。

 

「上。」

 

 

 

上空に浮かぶのは無数の瓦礫。

 

ステージ全てを覆う程の密度の瓦礫が、彼女の今の全力が。

 

 

「ありがと……油断しないでくれて!!」

 

「……ちっ。」

 

「解ぁぁぁああいいい!!」

 

 

流星群となりて、落下する。

 

自らの被害も考えない。唯勝つのみ。

 

傷が痛むのも省みず、瓦礫が当たるのも省みずに最後の突進。

 

 

……それでもなお、彼には届かない。

 

腕から火花を散らし、掌へそして。

 

 

 

 

1発の爆破の炎が全てを真正面から焼き尽くす。

 

 

「……デクの野郎と組んでるからなぁ。何か練っているとは思ってたが。」

 

 

「……俺には通じねぇ。こんなもんじゃ今の俺は止められねぇ。」

 

 

(一撃で……私の出来る最大限…全く通じひんかった……!!!)

 

 

「それでも……それ、でも!!」

 

 

「良いぜ……こっからが本番だぜ!麗日ぁ!!」

 

 

(諦めたりなんて!!……デクくんなら!!!)

 

 

爆豪が両手を広げ、麗日へと突進する。

麗日もまた、迎撃せんと体を向ける。

 

 

だが。

 

 

(あきらめ……たり、な……)

 

 

精神は死なずとも麗日の体が限界を迎える。

 

そのまま倒れるようにしてダウン。

 

 

(からだ……うご…け。)

 

「……麗日さん、行動不能!!勝者爆豪くん!!」

 

麗日は爆豪に届なかったと敗北を抱いた。

 

 

 

「……いってぇ。」

 

 

けれど、確かに麗日は爆豪の喉に牙をたてていた。

 

 

 

 

勝者、爆豪勝己。

 

 

 

一回戦終了。

舞台は次のステージへ進む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




オリ主より爆豪の方が描写を書いているという。

まぁ、次回はもっと書くんで……。


ではまた次回。
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